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参考人(中村
建城君) この
決算に
関係いたしますが、あるいは新しいほうがおわかりいいかと思うのでございますが、たとえば最近の三十年度の
数字を申し上げますか、申し込みと申しますのは、実は御承知の
通り開発銀行に申し込みをするにつきましては、政府の基本計画に合致しなければ申し込みをしてもだめなんでございますか、たまには基本計画にないものか申し込んでくることもございます。その場合にはよく
説明をいたしまして、申し込みを
取り下げさせますから、これは申し込みの
数字には入っておりません。それから申し込みをされますというと、それは各会社ごとにある計画について何億要る、そのうち自分の力で幾らできる、市中で幾ら借りる、残りは幾ら開銀に期待する。こういう
数字を持ってきます。それを機械的に実は集計いたすのでございます。実際によく調べてみますると、計画自身の再検討を要する点もございますし、それから市中借り入れも、これは私の方は御承知の
通り市中でなるべく借りて、市中が貸しにくいもののしりをみるということになっておりまするから、市中と話をしまして市中で借りられるものは、できるだけ市中で借りる
ようにいたしますものですから、申し込みの
数字が非常に多くみえますのでありますが、それほど実質は多くないのでありまして、しかも私どもといたしましては、ある計画を認めますると、必ずそれが金的にできないことがあってはいけませんので、必ず市中ならば市中で幾ら幾ら貸すということを責任者から確約書を
取りまして、何銀行は幾らこれを貸す、何銀行は幾らこれを貸すというふうに、そういう確約書を
取りまして、計画
数字は会社と話しまして幾らできると、そのうちたとえば自分の蓄積が幾らできる、あるいは増資で幾らできる、あるいは、社債で幾らできる。市中の貸り入れはどこの銀行から幾ら幾らできるか、銀行から確約書を持って参ります。そうしますと、差し引きか
開発銀行の貸付額である。それでいいというのではない。従って申し込みは、会社の当初計画ができておりますので、それをそのまま
数字にして発表しておりますので、非常に多くなっておりますが、実際は調べまして、
最後に出しますのは会社と話し合いの結果出すものでございますから、当初申し込みの
数字と貸し付けの
数字との違いについてはそれほど実質の差はないと思っております。
数字的に申し上げますと、たとえば
昭和二十九年度は、これは実はここで申し上げにくいのでございますが、それは申し込みと処理とのズレがあるのでございます。たとえば今年で申しますと、
昭和三十年度の申し込みがどんどん参ります。そういたしますと、それをだんだんと処理して参ります。たとえば来年の三月になりまして全部の処理が完了しない場合がございます。そうしますと、三十一年度に三十年度の分を
繰り越しまして、私の方で調べたりあるいは折衝したりいたします。そうしますと、年度の申し込みはどんどん参りますが、処理は遅れるために、ある年度の申し込み額とある年度の貸し付け承諾額とを比較しますと、非常にパーセンテージが見かけでも少なくなるのでございます。従って今回ある年度の全部が完了したあとで、当該年度の申し込み額と貸し付け額を比較するのがよろしいと思うのでありますが、それに対応する
数字が発表にはないのでございますね。もしたとえば三カ年程度の、たとえば
昭和二十七年、二十八年、二十九年度、その年度に属する申し込みと、その年度に処理して貸し付けた額との比率が、もし必要でございましたら、改めて差し出してよろしゅうございます。ただいまここにございますのは、毎月の集計でございますので、年一度がズレておりまして、ただ比較いたしましても、ちょっとお気に召す
ような
数字は出ないと思います。御了承願いたいと思います。