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岡三郎君 私は
予算を決定するまでは各閣僚が、
予算委員会には何とか通してもらいたいというので、ずうっと出ているが、そのきまった一兆円の
予算なら
予算を使うのに、その使い方が一体どうなっているか。現
内閣は
責任がないというならそういうことになるかもわからんけれ
ども、しかし少くとも第一次
内閣を結成して第二次
内閣にわたってきて、その間において
公約をしているわけなんです。そういう観点からいって、
決算委員会に対しては時間を制限し、また途中において中坐し、それは必要があれば、それはやむを得ないと思うんです。何か
委員長の発言から受けると、質問する方が時間の制限を受けて、ある程度までするというとストップ、またあっちこっち動いて、
政府のどういうことか知らんけれ
ども行くという、そういうことでは
国民に対しても私は十分
審議を尽せんと思う。そういう点で
委員長におかれては、職権というものを
一つこの際は十分発揮して、私はここで時間を十分とってやってもらわなければ、十分なる
審議が私はできんと思う。その点を
一つ委員長に希望を言っておいて、これは
建設大臣、また川島長官に言いたいと思うんですが、もちろんわれわれとしても
法律を作ってそれで万事事終れりなんということはだれも思っておりません。そんなことを言えば、われわれが何か
法律を作ってそれで規制すれば事終れりというふうに
考えているように、あなた方がみなそう思っているようにとるわけです。そんなことは少しも
考えておらない。
法律なんというものはなければなしにこしたことはないということは全
委員の総意です。しかし累年にわたるところの
不当事項の増加というもの、先ほど
八木委員が言ったように、一割を調べても百億をこしている、だからこれを全部査定したならば一千億以上の不正、
不当事項が出るのではないかとさえ類推されるような大きな問題であるからこそ、われわれは日夜
審議しているわけです。この点については私は
建設大臣にとやかく言おうとは思っていないけれ
ども、われわれの意向としては、こういうものを
法律を作って能事終れりという、そういう角度から各
大臣に質問しているということではないということを、まずはっきりと了解しておいてもらいたいと思う。それで結局現行諸法規の活用と
行政指導、監察
強化などによって目的を達し得られるのではないか、こういう御見解です。しかしわれわれは累次、竹山
大臣でない前の
大臣のときに、それから
建設省の各役人に対してもこの点についてずいぶん言ってきた。それで
建設省がその点について累次成績をあげてきたということもわれわれは認めているわけなんです。それですから、
竹山建設大臣が
行政機構を十分拡充して厳正にやれば何とかなるんではないかという気持もわかるような点があります。ありますが、しかし
河野農林大臣がおらないから私は言わないんだが、農林省なんということになったら、これはとんでもないことですよ。これは想像のつかないほどの乱脈きわまる状態なんです。そういうふうなことを
考えていった場合に、われわれももう第十五、第十六
国会以降、この問題についてはずうっと見守ってきたわけです。しかも
吉田内閣のときにおいては是正できなかった。それが
鳩山内閣において
綱紀を粛正し、前
内閣の欠陥を改めて何とか再出発して、
国民の期待に沿いたいという現
内閣の意向というものが、こういう
補助金の欠陥を
指摘して積極的にこれを是正していこう、こういうふうになるならば、
法律万能主義ではなくして、このよってきたるところをもっともっと深く
検討して、われわれは
法案を、六月の十四日のきまった頃に
出してもらいたかったわけだ、実際は。われわれは地方の地方団体あるいは
事業団体が悪いことばかりしているようにも思っておりません。地方財政が窮乏して、ついこういうことになることもわかります。わかりますが、中には、やっていないことをやっているようにして書面に出すし、実際問題として一方には
行政整理が叫ばれて、官吏の首を切れといっておきながら、出てくる書類にはめくら判を押してやっているという現実がここにあるわけなんです。だからこれはなまなかのことでは
解決がつかないということで、われわれは真剣にやっているわけでありまして、
建設大臣の言われる点についてもわかる点があるけれ
ども、確かに
建設省が改善をしてきたからといってそれで十分やり得るとは私は思えない。そういう点でこの点については国費の
使用を適正にするという
内閣の
方針を
一つこれで貫いて、その結果を十分一ぺん見たい。それによってもちろん中央の機構というものも十分
検討していただき、
川島自治庁長官の言っておられるように、監察機構も相伴ってやる、つまり地方にもやらせる、そのためには中央もしっかりやるのだ、中央も今度しっかりやろう、地方もしっかりやってもらわなければならぬ、不満足だけれ
ども、こういうようなやり方以外には現在のところないのだということで、私はもっていってもらいたいというふうに実際
考えているわけなんです。この点について火曜日の
閣議で決定されると聞いておりますので、
建設大臣が今先ほど言われたことは、私も十分わかるとしても、
一つそういうふうなわれわれの意向を十分
一つ了解してもらって御
努力願いたいと、こういうように思うのですが、いかがですか。