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1955-04-30 第22回国会 参議院 議院運営委員会 第8号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和三十年四月三十日(土曜日)    午後一時三分開会   —————————————  出席者は左の通り。    委員長     郡  祐一君    理事            松岡 平市君            加賀山之雄君            矢嶋 三義君            三浦 義男君    委員            伊能繁次郎君            大谷 贇雄君            剱木 亨弘君            高橋  衛君            赤木 正雄君            上林 忠次君            森田 義衞君            山下 義信君   委員外議員            千田  正君   政府委員    内閣官房長官  根本龍太郎君   事務局側    参     事    (事務次長)  河野 義克君    参     事    (委員部長)  宮坂 完孝君   —————————————   本日の会議に付した案件 ○全権委員任命につき本院の議決を求  めるの件   —————————————
  2. 郡祐一

    委員長郡祐一君) ただいまから議院運営委員会を開きます。  全権委員任命につき本院の議決を求めるの件。
  3. 根本龍太郎

    政府委員根本龍太郎君) ソビエト社会主義共和国連邦との国交正常化目的とする交渉における全権委員任命に関しまして両議院一致議決を求あるの件をお願いにあがりました。  今般、衆議院議員松本俊一君をソビエト社会主義共和国連邦との国交正常化目的とする交渉における全権委員政府において任命いたしたいので、国会法第三十九条ただし書きの規定によりまして、両議院一致議決を求めるため、本件を提出いたした次第でございます。  日ソ交渉につきましては、先般来両国の間で文書の交換が行われていましたが、今回日ソ関係正常化目的とする両国間の交渉が、ロンドンにおいて開催の見通しがつきましたので、同君をこの交渉における全権委員任命いたしたいと存じます。  同君は、大正十年大学卒業外務省に入り、外交官としてベルギー、フランス、中華民国等に在勤しましたが、その後条約局長外務次官等の要職を経て、昭和十九年十月特命全権大使任命せられ、仏領インドシナに出張された後、同二十年五月再び外務次官任命せられ、同年九月退官いたしましたが、その後同二十六年十二月外務省顧問を命ぜられ、次いで翌二十七年五月、連合王国駐剳の特命全権大使に任ぜられ、本年一月退官したものでございます。  右に申し述べました経歴によっても明らかなごとく、同君外交上の深い経験と卓越した識見を有し、過失においてしばしば全権委員政府代表等として重要なる対外交渉の任に当った経緯を持ったものでありますが、今般ソビエト社会主義共和国連邦との国交正常化目的とする交渉における全権委員として最も適任と存じます。  何とぞ慎重御審議の上、すみやかに議決されるようお願いいたします。
  4. 郡祐一

    委員長郡祐一君) 本件について質疑のあるかたは御発言を願います。
  5. 矢嶋三義

    矢嶋三義君 簡単に三点、念のため伺っておきます。  ただいま国会開会中でありますし、でき得ることならば、私は政府部内から全権委員任命があることが望ましいと思うのでありますが、それができずに衆議院議員松本俊一君を全権委員任命するようになったのは、結局政府部内において適任者がなかったということであったかどうか、これが第一点。  それから第二点においては、国務大臣の更迭をして、そうして政府部内から国務大臣の資格において派遣するというようなことは考えられなかったであろうか。  それから第三点としては、国会開会中に国会議員が、かように両院の全会一致議決を得て、そしてこれに類する責任と権限を持って委員として任命された前例はあるかないか。  以上三点について伺っておきます。
  6. 根本龍太郎

    政府委員根本龍太郎君) ただいま三点の御質問がありましたが、総括して申し上げたいと思います。  政府部内から全権委員任命するように考えたことがあるかどうかということでありまするが、これは今度の交渉の任務の重大性から考えまして、政府としては政府部内外を通じて慎重審議の結果、ただいま申し上げたような理由によりまして、松本俊一君が最適任者と存じましたので、お願いいたした次第でございます。従いまして閣僚をこの全権に当てるということは考えておらない次第でございます。  なお国会議員政府委員として海外に派遣されたことがあるかないかということでございますが、私は詳しくは存じておりませんが、私の記憶にして誤りなければ、サンフランシスコの平和条約の締結に当りまして、当時改進党の苫米地義三、当時の最高委員でございますが、あのかた、それから星島二郎自由党代議士、この二人が同じく全権委員として国会議決を経て政府任命となって参ったことがございます。なおまた全権委員ではございませんが、国会議員政府の職員として任命されて海外に派遣されたのは、私が当時の経済審議庁顧問任命を受けて南方に使いしたことがあるわけであります。大体この程度記憶よりありません。あるいはあるかもしれませんが、私としてはその程度のことであります。
  7. 加賀山之雄

    加賀山之雄君 内閣官房長官、この時期のことは、新聞には出ておるのだけれども、六月一日ということは、大体予定されておりますか。
  8. 根本龍太郎

    政府委員根本龍太郎君) 政府としてただいま、いつ現地に派遣するかについては、まだ正式にきまっておりませんが、御指摘の通り大体六月一日には現地に派遣したい、その交渉の任に当らしたいと存じておりまするが、すでに予備交渉とも言うべきものがニューヨークにおいて沢田大使並びにソ連側との方面でやっておりまするので、できるだけすみやかに任命をいたしまして、交渉の事前の準備に万全を期したい、かように考えておる次第でございます。
  9. 郡祐一

    委員長郡祐一君) 他に御質疑がございませんか。  山下君から、本件についてしかるべく扱われたいという申し出をされて、今ちょっと退席をされておりまするが、本件について承認を与えることに御異議ございませんか。
  10. 松岡平市

    松岡平市君 承認を与えるに異議なし。
  11. 郡祐一

    委員長郡祐一君) 千田君……。
  12. 千田正

    委員外議員千田正君) 異議ありません。
  13. 郡祐一

    委員長郡祐一君) 緑風会は特に御発言ございませんか。  格別他に御発言がないようでございますから、御異議ないものと認めます。  暫時休憩いたします。    午後一時十二分休憩   〔休憩開会に至らなかった〕