○
政府委員(渡部
伍良君) お手元に外資導入
農地開発事業資金計画案という一枚の表をお配りしております。この表につきましては先ほど、けさの新聞等において引用されまして、いろいろの意見が出ておる、こういう
お話でありますが、初めにお
断わり申し上げておかなければいかんのは、まだ
大蔵省と最終的にきまっておりません。けさも民主党の
国会対策
委員長のところでやりましたけれ
ども、まだきまりません。それを前提にして申し上げます。総
資金量につきましては、ここにありますように一番上の表で
愛知用水、篠津、
八郎潟、機械開墾、合計。一番右の端の欄で見ていただきまして、五百六十一億を要する
計画になっております。これは先ほどから
お話がありますように、昨年
愛知通産大臣等が
アメリカへ持って行った表から、その後の検討の結果、
相当金額を減じております。たとえば
愛知用水等につきましては、コンクリート・ダムをロックフィル・ダムに変えるとか、あるいは機械開墾につきましては、その後の現地の事情に応じまして、
計画を精査の結果、この
程度でいい、こういうふうな関係から減じたのであります。そのうち世界銀行から借りる分につきましては、第一段目の後段で五十九億を借りる、うち
愛知用水には三十六億、篠津には八億、
八郎潟には十億、機械開墾には今のところ三億というふうな計算になっております。残りをいわゆる円
資金でまかなわなければならないのであります。残りは五百二億になります。そのうちただいままで
余剰農産物関係として見合っておりますのは、三十
年度の分のうち合計四十億になっておりますが、三十億であります。その三十億をどういうふうに
配分するか、こういうことが今問題になっておるのであります。備考に、(1)でありますが、各
事業の進度に応じて
配分をするということが書いてありますが、これは実は機械開墾につきましては、本
年度の当初の予定では開拓道路の建設だけを予定しておったのでありますが、
余剰農産物関係の
交渉おるいは三十
年度の予算の審議が遅れているというような関係もありまして、実際に実行可能な
事業がどれだけで、しかしどうしてもやらなければならぬ
事業はどれだけである、それに要する金が
幾らであるということで、その最高限度機械開墾については約二億
程度必要となっております。それを増せばいいということで、
大蔵省に
交渉しておるのであります。さらに篠津につきましては排水
事業及び客土
事業が主になっておりますが、それの
事業の
計画を精査の結果、三億ないし五億あれば十分であるというふうに感じておりますので、その残りを
愛知用水に回すということにしておるのであります。当初の
計画では
愛知用水、篠津、機械開墾の
計画は一応
愛知用水が二十一億八千、篠津が五億あまり、機械開墾が三億あまり、こういうふうにしておりましたけれ
ども、機械開墾と篠津、これは御
承知のように久場仕事ができませんので、着手が遅れると、それだけ残念ながら
事業量が減りますので、そういう点を最小必要限度を算定して、どれだけ回すかということをただいま協議中でありします。これは三十
年度の三十億の
配分につきましては、一両日にはきまるという見通しを持っております。三十一
年度以降の円
資金の問題につきましては、先ほど来
お話がありますように、
余剰農産物を毎年継続するかどうか。継続した場合に
農業開発に
農林省といたしましてはできるだけ回してくれという
お話をしておりますけれ
ども、それがどうなるかということと関連しまして、預金部
資金から
幾ら回すか、一般会計から
幾ら回すかという点がきまるのであります。しかしいずれにしましても、円
資金は従来
農業開発に、灌漑、排水、開墾等に、農民にかける負担をオーバーしない同
程度の負担以内でいかなる財源の
資金でもいい、それを融通する。それからもう一点は、従来の
食糧増産費に食い込まない、そういう二つの点を
農林省の
条件といたしまして、将来の金は融通だてするという話し合いになっております。外資導入に基きます
農業関係の
資金計画の内訳を概略申し上げた次第でございます。