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足鹿委員 私は
米価問題につきまして鳩山
総理、一萬田
大蔵大臣、
河野農林大臣に主として、お伺いをいたしたいと思います。
まず最初に鳩山
総理にお伺いをいたしますが、鳩山
総理は
民主党の総裁とされまして、現政局下において最大の問題ともいうべき農業問題につきまして、どの
程度の御認識を持っておられるか、私は二点について伺いたいのであります。その第一は、ただいま問題になっております
米価問題であり、その第二は、アメリカ
余剰農産物の輸入問題でありますが、本日は
米価問題が中心でありますので、
余剰農産物の問題については他日また機会を得て伺いたいと思います。
アメリカの農産物
価格及び過剰生産の処理問題は、アイゼンハワー政権の根底をもゆすぶる最大の国内問題となっております。一九五四年農業法の成立をめぐりまして非常な論戦がアメリカにおいて行われたことは、鳩山
総理もさだめし御存じのことであろうと思います。アメリカにおいてはほとんどこの農業問題が
内閣をゆすぶる大きな問題となり、また大統領みずからがこの農業問題に対しては、直接自分の見識に基き裁断を下し、対策を練っておる。しかるに日本の
総理大臣は、農業問題になりますと、ほとんど勉強もなさっておらないようでありますし、党の機関なりあるいは閣僚まかせで、無関心に過ごしておられるような印象を、ただいまの
委員との
質疑応答を通じてみましても感ぜられるのであります。ここ数年間米麦価問題をめぐりまして数人の閣僚の首が飛んだ事実は、鳩山さんも御存じでありましょう。今
年産の
米価をめぐりまして今また若干の閣僚が非常な苦境に陥りつつある事実も、率直にお認めになっておると思います。
総理みずからの真剣なこの問題に対するところの御所見を以下二、三伺ってみたいと思うのであります。
まず第一に伺いたいことは、本年度から予約
制度という新
制度を採用するわけになったのでありますが、この
制度の是非については私
どもはいろいろ
意見を持っておりますが、とにもかくにもこの
制度を施行させて
国民食糧を一応確保させるためには、どうしても適正
米価を早期にきめなければならない、これは厳然たる事実であります。当の責任者でありまする
河野農相も、従来しばしば六月十五日ごろはきめると簡明をしておられます。また六月十七日の衆議院
農林委員会におきましては、「できればきょうにもきまれば一番よろしいというふうに
考えておるのでありまして、」「先ほどからたびたび
お答え申し上げましたように、できればきょうにもきめたいと思ってります。」こういうふうに
農林大臣はしばしば育っておられるのであります。しかるに
政府は、この
米価については何ら今日まで正式の態度の
決定を行わず、
一昨日の
米価審議会におきましても、白紙で臨むという大失態を犯しておるのであります。鳩山
総理は
内閣の総括主宰者といたされまして、
米価をいつおきめになりますか。ただいまの御答弁を聞いておりますと、ほとんど一萬田、
河野両
大臣まかせとして、首相みずからの御所信というものを
一つも伺うことができませんことを遺憾といたしますが、どのようにあなたとしてはお
考えになっておりますか、まずその点を伺いたいのであります。