○
川島(金)
委員 どうもくどいようですが、
長官の
お話しは、大蔵次官になってしまうのだから、私の
責任じゃないという多少の
気持もあるせいであろうかと思いますが、両者が冷静になるのを待ってということは、愚の骨頂だと私は思う。やはりその
事態がだんだん発展していくということは現実の問題である。できるならば、
埼玉県の問題は、
埼玉県のケースの中で解決してしまった方が一番賢明である。それをほうっておいたら、東京にうつってしまう、こういう形になる。そういうことをやらせるのは、
責任者のとる態度じゃない。こういうように私は思うから言うわけなんです。そこで、私はマンデス・フランスじゃないけれ
ども、問題はいたずらに今のような
考え方でほっておかないで、おそくとも今週中に問題は解決するというくらいな積極的な態度をもって当局は解決をはかるべきじゃないか。こういうことが全国的にだんだん広がることは、国にとっても、国民にとっても、
税務署関係にとっても、好ましいことではないのですから、そういう問題は、とにかく一刻も早も片をつけるということで、
長官は積極的に、熱意をもって事に当るべきであろうと思うのてす。
それで、私はついてに一言お聞きしておくわけですか、私は、この問題を機会に、久しぶりで
署長だとか、
係長だとか、
職員の人たちにも接触したのですが、その接触している中で、私は不思議な
言葉を耳にしたわけです。というのは、
局長とか、
署長だとかでも、政府あるいは
長官の指令でもありましょうか、徴税事務、あるいは査定事務などの
税務行政全般に対して、
職員には、なるべく
納税者に対して親切であって、納得納税をさせろ、こういうことを議会でもあなた方は繰り返してわれわれに説明をし、外でもそれを言っているわけです。どころが実際の行政の中に入ってたまたま耳にしたのですが、奇怪千万なことには、
納税者に対して親切にしたり、あるいはなるべく納得のいく査定をしたり、納得ずくの納税をさせたりしたいと思って、
職員が熱心に誠意をもって事に当るようにやると、どうしても時間がかかる。そういう時間がかかることはやむを得ない。しかし、税務
職員としては、国の
方針でもあるし、また
長官の命令でもあるのですから、なるべくそういうことをしたい。にれは私は大いにいいと思っておる。ところがそういうことをする結果においては、徴税事務、あるいは査定事務においてもなかなか能率が上らぬ。そういう
事態になりますと、これは必ずしも
成績よからざるものである。こういう烙印がいつの間にか押されてしまう。これが下部における
税務署の実態である。全体とは申しませんが、そういうことは間々ある。こういうことであっては、税務
職員は、表面政府あるいは
長官の方からは、できるだけ納得した査定をしてやれ、あるいは納得した納税をさせるように努力しろ、こういうことを言っておきながら、実際においては、その逆になるような
事柄が非常に多い、こういうことが言われておるのですが、こういうことについて、
長官などは何か聞いおるのかどうか。一体そういうのがよいのであるか。そういうことについても、この際ついでに
長官としての最後の
意見を聞いておきたいと思います。