○堀岡政府
委員 ただいま大臣から御
説明申し上げましたことについて、お手元にお配りいたしました横刷りの「厚生省所管
予算要求額事項別調」という印刷物によって、概略御
説明申し上げたいと思います。三、四枚めくっていだだきますと、ページの打ってあるところがありまして、事項別内訳と書いてあるところがございます。そこから事項別に申し上げたいと思います。
第一番に、
人口対策費でございますが、このうち、1の人口問題
審議会は、
審議会の経常
経費であります。
それから2は別段申し上げることはございません。
3は、先ほど大臣が
説明しました
生活困窮者の
受胎調節普及事業費補助金であります。
対象としましては、大体二十万人を予定いたしております。
次に二の医薬分業関係費につきまして、御
説明申し上げます。そのうちの1は医薬関係
審議会の
経費でございます。これは別段御
説明申し上げませんが、2以下の2、3、4、5、6、これまでは医薬分業の
実施が来年の四月一日になりますので、その間までに必要な調査をするための
経費でございます。先般の新
医療費体系と申しますか、それらの調査に、いまだ欠けておる点の調査をやって、より充実した調査を行いまして、医薬分業の
実施の資料としたいという意味で、五つの調査をする費用を計上いたしたのであります。
三は特別に申し上げることはございません。
四の国際
会議その他諸費のうち、3の諸
会議費としまして、アジアの盲人
会議と東南アジア歯科学術
会議、それから
家族計画
会議というのが、それぞれ三十
年度において日本において開催されますので、それに要する若干の
経費を新規に計上いたしたのであります。
次は三ページの五、
国立公園等
運営費でございます。ここでは別段申し上げることはございませんが、在来
国立公園の
整備補助金としましては、
都道府県に
補助金を交付して、それによって設備の
整備をやっておったのでありますが、本年からこれを直轄に——
国立公園はそもそも今まで直轄でありますので、直轄の
経費に組みかえたという点だけで、その他別段に御
説明申し上げることはございません。
それから四ページの六の厚生統計調査費といいますのは、厚生省の統計調査部において所管いたします調査の費用でございますが、先ほど医薬分業関係で申し上げました
経費は、ここに含めて統計調査部関係で一部行うことにいたしております。
七の優生
保護の優生手術交付金、これは前
年度と同様であります。
八の
結核対策でございますが、
結核対策は
国立の一千床、それから内訳はその備考欄に記載してあります通り、
公立においては三千六百床、法人においては五千四百床。在来昨年までは三千六百床
社会保険で行なっておりましたが、
健康保険が
赤字でございますので、それほどの余裕がございませんために、これはいたさないということにいたしております。
次の2が療養所の
運営費、これは
国立の療養所の
運営費でございますが、二十九
年度において一千床
増加いたしておりますので、それの
経営費がふえるわけであります。なお、さらに三十
年度に一千床
増床いたしますので、それの
経営費三カ月分を計上いたしておるのであります。なお、ここに特段記載いたしておりませんが、つき添い看護婦が、療養所の直轄の常勤の労務者をもってこの仕事をさせるということを計画いたしておりまして、その二千二百七十人分の三ヵ月分の
経費をこの中に計上いたしております。明年
昭和三十一年の一月以降において
実施する、それまでの備準期間をおいてやるという予定でおります。それから2の
公立、
法人立がゼロになっておりますのは、在来
公立の
赤字補助を計上いたしておりましたのを、本年は計上しないということのためであります。3の
健康診断でありますが、先ほど大臣から御
説明申し上げました通り、年令の三十才以上の制限を撤廃いたしますので、大幅に
実施人員がふえるわけでございます。なお、それに伴いますところの
保健所のレントゲン自動車の設備をするということのために、診断費におきましては
経費の
増高を予定いたしておるのであります。次に4の
予防接種費は、これも
健康診断の
実施人員がふえますので、それに伴いまして
経費を計上いたしたのであります。それから5の訪問
指導費でございますが、
健康診断をやりますので、患家
指導、これが結核の蔓延する一番原因といわれておりますが、その
患者の
家族を
指導するということのために見込まれる
人員が多いので、人数の増による金額でございます。それから五ページの一番下の
医療費でございます。
公費負担の問題でございますが、
公費負担には新規に外科手術に伴うエキス線検査というものを見込んだのであります。範囲は、それ以外は在来通りであります。金額的に
減少いたしておりますのは、パスとかあるいはヒドラジッドというふうな薬価の軽減を見込んだものでございます。
8の居宅隔離室設置といいますのは、これも先ほど大臣から御
説明申し上げましたが、一戸当り一・二坪の移動式の簡単な隔離室を作ってモデル・ケースとしまして、一県五十戸、全国二千三百戸
程度を二分の一
補助でもってやってみたい、こういう新規のケースとして行いたいと考えております。
10が
結核回復者後
保護費、これは在来通り二カ所新規に作っていく。
運営費につきましては、府県が
運営いたしておりますが、非常に
経営費に苦慮いたしておりますので、新規に二分の一の
補助をするという
予算を計上いたしたのであります。
それから結核関係のその他につきましては、それぞれ備考欄に記載しておりますので、特段ここで申し上げることもないかと思います。
次は八ページ、めくっていただきまして九の
精神衛生対策であります。まずベッドの増でありますが、精神関係は昨年二千百床の
増床をいたしましたが、本年は四千三百床の
増床を予定いたしております。なお、この中には問題の
覚醒剤関係の分として、それを二千百床含めて考えております。
運営費は、
国立の
運営費は別段申し上げることはございません。
公立についても、これは
赤字補助を取りやめたのです。
それから三番目の
精神衛生費の
補助、これは措置
病床数を若干上昇を見ましたし、なお、在来ベッドもふえておりますので、それによって
増加を来たしたのであります。相談所は特段申し上げることはございません。
十は
覚醒剤対策でありますが、1の
覚醒剤中毒者の収容
病床整備費は、先ほど精神関係のところで
一般的に御
説明申し上げましたのを、さらにここに記載しただけでございます。
2の
覚醒剤問題対策推進中央本部費、これも先ほど大臣から
説明されました中にありました
推進本部の費用でございます。3が啓発宣伝の費用として六百万円を計上したのであります。
それから次に行っていただきまして、十ページの十一のらい対策でありますが、らいについては、特段申し上げることはございません。ただ2の療養所
整備費としまして、らいにつきましては奄美の和光園に百五十床
増床をいたしております。奄美復帰後、らい
患者の調査をいたしました結果、若干
増床をしなければならぬ、内地にいまだ収容の余地はありますが、奄美大島のことでありますので、らい
患者は寒い所へ移しますと健康上よくないということで、奄美につきましては特に百五十床
増床をするという予定でおります。その他特段に申し上げることはございません。
(6)のらい研究所の費用も、昨年三千万円が千二百万円になって大幅に落ちておりますのは、これは昨
年度建設いたしましたためにその建設費がないので、それだけ減額しておりますが、中身は変りありません。
十二番目は
伝染病予防対策費でありますが、これも特段申し上げることはないかと思います。
次は十三番目の
保健所費でございます。まずその
運営費につきましては、
人員は、先ほど大臣から御
説明申し上げましたが、充足率を本
年度は七二%の人間が充足されるという予定で
予算を計上いたしております。ただ、
予算単価につきましては、昨年の十四万五千二百六十円を本
年度は十七万七千七百八十円ということに
引き上げております。
それから次は十二ページをめくっていただきまして、3の
施設整備費とございます格上げ、
C級から
A級九ヵ所は、昨年新設は十ヵ所いたしておりましたが、今
年度は新設は一年見合せるということで、格上げ九ヵ所、それから新しく老朽建物の改築を認めて、それを十ヵ所分だけ計上いたしたのでございます。
それから優生
保護相談
事業費補助金は、人口問題でありましたが、計上の個所を
保健所費のところにまとめて計上しようというために、ここで再び計上いたしたのであります。
十四番の性病
予防費につきましては、特段申し上げることはございません。
十五番の
公衆衛生関係
施設整備費、これについても別段申し上げることはございません。
十六番は、
水道施設関係の
整備でございます。第一番の
簡易水道でございますが、
簡易水道の六億四千万円は、昨年の当初と大体同額になるかと思います。
それから2の
緊急就労対策下水道
事業費、これは先ほど大臣から御
説明申し上げましたような次第でございまして、倍額の四億一千八百一万六千円を計上いたしております。別途北海道の開発関係については、北海道開発
経費として二千七百万円
程度をその方面に計上いたしております。
それから3、4はそれぞれ法律に基くものでありまして、前
年度に引き続きまして計上いたしております。
それから5の地盤変動は、先ほど大臣から御
説明申し上げました南海大震災関係の残りの分であります。それから過
年度災害分は、これも昨年の災害の分で、これは別段申し上げることはございません。
上水道につきましては、在来
補助金を四千万円
程度毎年計上いたしておりましたが、総体の
事業費が百何十億というような膨大なものでありまして、きわめて僅少の
補助金であります。問題の中心は、起債の問題でありますので、本
年度は
補助金としては
予算に計上いたさなかったのであります。
次の十七番の食品検査費については、特段申し上げることはございません。
十八番の
公的医療機関整備費、これは大体1は前年と同
程度の金額でございます。
それから2の旧
国立病院整備補助金は、新規に千八百万円計上されておるようにお受け取りと思いますが、実はこれは昨年当初
予算にありましたが、
補正予算の際に不要を見込みましてゼロにいたしましたので、昨年の補正後の
予算と比較いたしますと新規の形になっておるというものでありまして、
国立病院の移譲ができますならば、その際の
補助金として使うという予定のものでございます。特に新しくやったというものではございませんので、念のため御
説明申し上げておきます。
それから十九番の
国立病院特別会計へ繰り入れ十三億円、これも大部分は
国立病院整備費でございます。その点は裏の十六ページの上段に記載をいたしております。なお、ラジウムの購入費一グラム千六百五十万円、これは大体主として外部に貸付をしたい。もちろん余裕があれば病院で使うわけであります。
それから事項ニ十番の国家試験費でございますが、これについては特段新しいこともございません。
それから二十一番の有機燐酸製剤対策費二十五万円、これは非常に少額な金額が新規
予算として計上されておりますが、例の農薬のパラチオンの技術員の技術講習をやるための費用を計上いたしたのであります。
二十二番のあへん特別会計へ繰り入れについては、これも先ほど大臣から御
説明申し上げました通り、新規に本
年度からは四月以降あへん特別会計を作りまして、これの金で買い、売り払い、その売払代金でまた売り払うということで特別会計を創設する、そこへ流用するということで、三千五百万円を計上いたしたのであります。二十九
年度につきましては、
一般会計で約一億円の金額でなまアヘンを買い上げしたのでありますが、三十
年度におきましては、ただいま申し上げましたような特別会計において操作をしたい、こう考えた次第であります。
それから二十三番の特殊医薬品買上諸費、これは
伝染病の際の医薬品の買い上げでございます。これが一億円大幅に減額をいたしたようになっておりますが、この一億円は昨
年度はなまアヘンの買い上げの一億円であったのであります。
二十四番、
麻薬取締諸費、これの
麻薬取締員交付金は単価の増でありまして、その他特段に申し上げることはございません。
次に十八ページを見ていただきます。事項ニ十五番、
生活保護費でございますが、基本的な考え方は先ほど大臣から申し上げた通りでありまして、三十
年度は
補正予算の際の
人員の五%の増を見込む、単価はそれぞれ前
年度の
補正予算のときの単価をそのまま使う。ただ
栄養加算の点は先ほど大臣から御
説明申し上げましたが、月四百三十円を月七百二十五円に三十年七月一日以降
実施したい、これらの考えで計上いたしております。大臣から御
説明申し上げた通り、恩給等の
減少なり、あるいは前
年度不足分なり、それぞれ差し引きまして、形の上では前
年度から見ると八億五千万円ばかり減額になります。
それから事項ニ十六番の
生活保護監査
指導、
地方公共団体委託職員、これは五百八人——これは府県の幹部職員だけでございます。
生活保護の
実施は、全国的な同一方針でやるべきことと、それからもう一つは、
生活保護の施行に当ります幹部職員につきましては、ある
程度そういう事業に数年間従事した人であるとか、そういうことを要求したいというふうなこともありまして、
全額国庫負担の委託職員を置くことに本
年度新規に計上いたしたのであります。これは
地方交付税交付金にあるものでございます。
二十七番、身体障害者対策、更生
医療それから
補装具の給付、これは
予算定
経費に従いまして
対象人員から割り出したものでございますが、別段申し上げることはございません。それから戦傷病者の分につきましても予定
経費に従いまして進めておりますので、別段申し上げることはないかと思います。
それから二十ページの中で事項7の
国立光明寮と9の
国立保養所は、金額が六百万円ないし八百万円の減額になっていますが、二十九
年度の
施設費関係が完成いたしまして、その点が落ちておるので、大幅に減っておるものであるというふうに御了承願えばいいかと思います。
それから二十一ページの一番上に書いてございます事項10の身体障害者
実態調査費というのが、新規に百三十二万二千円計上いたしております。これは今から数年前に身体障害者の
実態調査をやりまして、数年経過しておりますので、その実態を把握するために新しく調査をする、そういうための
経費を計上いたしております。
二十八番、消費
生活協同組合
貸付金は、大体前
年度と同様であります。
二十九番、社会福祉
施設整備、1、社会福祉
施設補助は別段申し上げることはございません。公益質屋は前年通り、
地方改善施設補助も特段申し上げることはございません。
三十番の例の振興会の出資金でございますが、とにかく一応一億円ということで、昨年より七千万円の増ということで計上しております。
それから裏を見ていただきまして、二十二ページの三十一番の事項、世帯更正運動
補助、これは新規でございますが、先ほど来大臣からるる御
説明申し上げましたようなボーダー・ライン層の人々に対するいわば立ち上りの資金の貸付ということが実体でございます。テスト・ケースでもございますので、金額は三千万円、若干ではございますが計上いたしたのでございます。
三十二番の災害救助費でございますが、第一番の災害救助
補助金が、昨年より二億八千万円減になっておりますが、昨年の三億五千万円は、二億八千万円過
年度の
赤字を計上いたしておったのでございます。災害救助
補助金は例年七千万円を
予算に計上してあります。災害の発生の際は、まっ先に予備金支出を行なって今まで参っておりますので、そういう意味のものと御了承おきを願いたいと思います。
三十三番、
児童保護費でございます。1の
措置費の
補助金でございますが、これは備考欄に記載しておりますように、
援護率は
保育所関係につきましては三〇%から三六%、
母子寮につきましては六〇%から六三%に増額をいたしております。それから
人員につきましても、もちろん
施設の数がふえておりますので、それに相応する
人員を認めております。その他の単価補正はやっておりません。なお、この中には別途二十九
年度の
赤字として二億円を計上いたしてございます。
それから2、3、4、5、6、7、この辺は特段御
説明申し上げることはありません。大体前
年度と同様でございます。
裏をめくっていただきまして、二十四ページの季節
保育所設置
補助金、これは昨年三千万円を計上いたしておりましたが、本
年度は一応見合せるということで、計上いたさなかったのでございます。それから9、10は特段申し上げることはありません。
それから事項三十四番、二十四ページのまん中でございますが、
児童福祉
施設整備四億円、これは若干減額いたしてございますが、四億円計上いたしてございます。
それから三十五番の母子福祉
貸付金、これが昨年から見ますと七千万円の減額でございますが、御案内のようにこれは
貸付金が返還されておりますので、府県の特別会計に
運営される金額はだんだんふえておる、こういうことでございます。母子福祉
貸付金は、償還が非常によろしいのでございまして、そういう関係で、本年におきましては一応この関係の特別会計としては、この
程度で十分できるのではないかと思っております。
三十六番
社会保険国庫負担金でありますが、1、
厚生保険特別会計繰入のうち、業務取扱費財源、これは特別会計の
事務費でございます。他会計繰入、これは郵政特別会計への繰り入れであります。庁舎新営費、公務員の宿舎、特段申し上げることはございません。
それから福祉
施設費財源ということでゼロとありますのは、これは先ほど結核の方でちょっと申し上げましたが、
社会保険の方は
赤字でありますので、三分の一を
一般会計からもらって、三分の二を自前財源でつくります。結核ベッドの新設は本年取りやめるということでゼロといたしておるのであります。
それから次が、
健康保険給付費財源として十億円、これについては大臣からさきに御
説明申し上げました通りでございます。昨
年度の四十億、本
年度の三十億、通じて七十億の
赤字を見込まれております。それにつきまして
一般会計から十億円、
長期債でもって六十億、その六十億につきましては、次
年度以降十億円ずつ
一般会計から繰り入れる、こういうことで計上いたしたのであります。
それから日雇保険の財源につきましては、これは一番下の備考欄を見ていただきますと、そこに記載いたしてある通り、新規につきましては埋葬料と分娩費を、
現金給付として新規に認めております。歯科の補綴も、在来認めておりませんでしたが、これも新規に認める。
給付期間につきましては六ヵ月を一年に延長する。そのことに要する
給付費がふえます、それに対する一割の
国庫負担がありますので、それを計上いたしたのであります。
それから裏をめくっていただきまして、二十六ページの
厚生年金保険給付費財源、これが昨
年度より三億九千万円
増加いたしております。これは御案内の
厚生年金保険給付が、毎年ふえていくのは当然でありますので、それに伴う法定の
国庫負担金を見込んだ、こういうことでございます。
その次に、日雇
健康保険施設費財源繰入といたしまして、昨
年度は百十八万円ありましたものを本年ゼロといたしました。これは、実は日雇
健康保険が昨年新しく出発いたしまして、簡易診療所を作ったのであります。その財源を
一般会計繰り入れでいたしておったのでありますが、
給付期間を延長いたしますので、これらは本
年度は
一般会計から財源等はやらないということで計上いたさなかったのであります。次は2の
船員保険特別会計繰入でございます。これも先ほど来申し上げました
厚生年金保険特別会計繰入の問題と同様でございます。この
船員保険特別会計繰入の業務取扱費財源、その次の保険
給付費財源、この中に、
健康保険の
赤字に相当する分として二千五百万円を予定いたしております。なお、
船員保険の方は
長期債は取り上げておりません。
長期資金そのものは、
船員保険では一体として
運営されておりますので、
長期債の起債をいたさなかったのであります。
次の、福祉
施設費財源ゼロとありますのも、結核ベッドであります。先ほど来申し上げたと同様
赤字でありますので、結核ベッドを作ることは全然やめるということのために、ゼロということにいたしたのであります。
事項三十七番の
健康保険組合
補助、1の
事務費は、組合の
事務費を
政府管掌の一人当り単価でやった金額を計上いたしたのであります。
2の結核
病床整備補助金ゼロとありますのも、
政府管掌で申し上げたと同様であります。
健康保険組合におきましても手元不如意でありますので、三分の一の
補助金をもって三分の二の自前財源を出して結核ベッドを作ることは、本
年度は見合せるということでございます。
三十八番の
国民健康保険助成費でありますが、1の
助成交付金は、問題は一件当り点数、一点当り単価、それから被
保険者数ということでありますが、一件当り点数、一点当り単価につきましては、それぞれ若干の増額を見込んでおります。被
保険者数につきましては、前
年度予算に二千七百二十八万五千人を計上いたしたのでありますが本
年度は二千六百八十五万六千人を計上しております。ただ二十九年六月の実績が二千五百二十三万一千人ということでありますので、それに
増加を見まして二千六百八十五万六千人ということで大体足りるのではないかということで、こういうふうに見ておるのであります。
二十八ページをめくっていただきまして、
事務費補助金でございますが、これは単価に被
保険者数をかける、単価は前
年度と同額でございまして六十二円三十銭、それに被
保険者数をかける、被
保険者数の減が金額の減になっております。
保健婦設置費につきましては、これは若干の
人員の伸びを見ております。
それから3の
直営診療所建設費、これは昨
年度三億八千万円でありますが、本
年度はだんだん
施設も完備してきておりますので、二億円を計上いたしたのであります。
再建整備貸付金、これは法定によるものでございまして、だんだん減って参りましたが、一応三千万円を計上いたしております。
指導監査
委託費と申しますのは、府県に委託した府県の職員の活動費でございます。
三十九番の引揚援護事業でございますが、先ほど大臣から御
説明申し上げましたように、引き揚げ
人員の見込みをどうするかという問題で、これははっきりつかめないのでありますが、一応集団を三千人個別及び戦犯釈放者等を想定いたしまして、中身はおよそ前
年度と同様でございます。
2の引揚者集団
収容施設補修費
補助金、これは新規の
予算でございますが、北海道にあります集団
収容施設が非常に腐朽しておりますので、これの
整備の
補助金を新規に計上いたしたのであります。
それから四十番の留守
家族等援護費、これは
一般の留守
家族等援護につきましては、
軍人恩給のベース・アップに伴ってスライドしまして、大体月五十円を十月一日から増すということで計上いたしております。
なお、先ほど大臣から御
説明申し上げました療養費につきましての期間延長と申しますのは、本年十二月二十八日でもって期限が切れるということでございますので、それを当分延長する分を計上しております。
それから四十一番の
戦傷病者戦没者遺族等援護費、この遺族年金につきましてもべース・アップ等でスライドする関係上、それの五ヵ月分を計上いたしております。なお三月分につきましては、翌
年度からになりますので、これは三十一
年度に持っていこうということでございます。
それから三十ページの中で特に御
説明申し上げておきますが、3の障害一時金というのは、新規の形で
予算上計上されておりますが、これは法律上ちゃんとこういうものがありまして、今までも
支給しておったのでありますが、在来はこういう特別の目分けはしないで実行しておったのであります。それを本
年度予算上、目分けをしたということでございまして、中身につきましては前と同じであります。
それから次は四十二の事項、旧軍人遺族等恩給進達事務処理費でありますが、これは二十九
年度大幅に進捗いたしましたので、相当額減額するということでございます。
大体おもな
経費は以上でございます。
それから特別会計の方は、別段特に申し上げることもないかと思いますが、アウト・ラインは先ほど来申し上げましたので御了解願いたいと思います。
健康勘定でありますが、一、の
健康保険料の収入は、摘要に詳細に記載いたしておきました。
標準報酬はどうなっておるか、
保険料率の引上げ、千分の六十を千分の六十五にするということは、ごらん願えればおわかりになると思います。それから
一般会計よりの受け入れも、先ほど申し上げた通りであります。それらにおきまして五百三十二億の歳入でありまして、
給付費は先ほど来申し上げた通りであります。
それから日雇いにつきましても、変ったところは給付の延長だけであります。それから特二の裏にいきまして、歳出は先ほど来申し上げた通りでございます。
特三の年金勘定は特段に変更をいたしたことはございません。法定のものをそのまま計上いたしただけでございます。
それから特四、特五については、特に申し上げることはございません。
それから特六の
船員保険特別会計でございますが、これも別段申し上げることもございません。大体前段に申し上げたことを特別会計として新しく設けたわけでございます。
それから特七の
国立病院特別会計でございますが、これも別段申し上げることはないかと存じます。
それから特九のあへん特別会計につきましては、これも大体
一般会計で御
説明申し上げましたものを、特別会計としてここに記載いたしたのでございます。
非常に取り急ぎました御
説明で恐縮でございますが、以上で終りたいと存じます。
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