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川俣委員 この点での論争は避けたいのですが、中共から大豆かすを輸入しようと思えば入
つて参ります。ことに畜産の、乳牛あるいは競馬馬等においては、大豆かすが相当いい飼料であることは、私はこれは専門でないけれ
ども、聞き及んでおるわけです。従
つてそういうふすまよりももつと飼料としての希望の増大するようなもの、
需要の非常に強いものを輸入されることによ
つてある
程度のふすまの代替ができる——代替というか本物が入るのではないか、こういうことです。またふすまについても、製粉会社等が相当売惜しみをいたしましたり、あるいは操作をしておるのも現実に明らかでありますので、こういう点について大いにメスを入れようという
考え方でありますから、その点についても大きなメスを入れられるだろうと期待しておるのです。
次に
お尋ねしたいのですが、すべての物価を引下げることが必要だと思うのでありますが、その場合に一審の問題は電力だと思うのです。ところが
日本の電力は、御承知かもしらぬし、あるいはこれは専門でないので御承知ないかもしらぬけれ
ども、
日本の貯水ダムは世界の水準に
至つていないのです。七十年、百年の貯水ダムが世界的水準だと言われておりますが、
日本は十数年の貯水ダムのダム効率が低下しております。あれだけ金をかけたものが十数年でダム効率が低下するために、非常なコスト高にな
つておる点があまりにも明らかだ。これは貯水池に土砂の堆積が出て参りまして、貯水ダムが流水ダムにな
つてしま
つておる。流水発電にな
つてしま
つておる。貯水して渇水期に有効に電力を起そうという平均電力をねら
つて貯水ダムをつく
つておるにかかわらず、実際は流水電力にな
つておるために渇水期が出て来ることは、これもあまりにも世間に知られておるところであります。そこでこの土砂堆積を防止するには、国がやるか発電所がやるかは別にいたしまして、土砂どめをやるだろう。土砂どめと同時に、もつと上流あるいは山腹に土砂
崩壊を防ぐ扞止堤等をつくらなきやならぬだろうと思います。それと同時に、また緑はだを荒さないようにするために緑でおおうという形をとりますか、水源地の培養的な植林が必要にな
つて来るだろうし、資源が確保されなきやならないと思うのですが、聞くところによりますると、そういう
意味でいわゆる治山治水の根本対策とし、
日本の山はあまりにもはげ過ぎておる。私
ども飛行機で水源地を見ましたが、どこの水源地も、木曽の水源地以外はみな山はだが荒れておる。これじや土砂が下流に流出するということはあまりにも明瞭に出て来るわけですが、そういう
意味で保安林を設定しようということに
なつたわけですが、この保安林の買上げについて、何か前の
政府のやり方が非常に悪いからとめろというようなお
考えがあるやにも聞くのですが、私はそんなことはないと思います。従来の
内閣のや
つてお
つた利権的なものは、むしろ国有林の払下げの方に利権的なものがあ
つたと思うのです。これは立木がついておりますからね。これはあなたの親友の広川時代には特にや
つたことです。これはほんとうなんです。だから広川農相が山林地を見に行
つた所は、どこを払い下げたか聞けばたいてい出て来たのであります。見に行
つた所はどこか払い下げておるくらいに払下げが盛んであ
つた。これは確かに利権臭が強いのです。町村合併に伴うところの国有林の払下げ、特に立木ですね、木のない所は別だが、木のある所を払い下げておることは、確かにあなたのねらうところの利権臭がありまするから、これは大いににらみをきかした方がいいのじやないかと思います。しかし坊主山を買
つて植林をしようとか、水源地の木を切られたならば山はだが荒れるというような所を買うというのにはなかなか
予算がないということで、むしろ所有者が離さないのを無理に離させようというようなかつこうが出ておるのでありまして、これはあるいは利権的なものがあるかもしれませんが、私はそう多く耳にしないのです。利権臭のある所は大いにや
つた方がいいと思いますが、この保安林についてはどのようなお
考え方をしておりますか。