○
松田(鐵)
委員 ただいま前
委員長であつた
田口君から、
委員会が一年九箇月の間あらゆる
協力をされたとわれわれ
委員一同に対して
謝辞を述べられましたが、われわれの
委員会をしてほとんど与野党の区別なく、一致
協力して幾多の
法律また
水産行政に対する
国政の反映をさしたことは、一に
委員長の常に温厚にして卓越した態度によ
つてわれわれを指導していただいたたまものでありまして、むしろ私
どもこそ
委員長の御指導に対して敬意を表するものであります。しかも一番特筆すべきことは、
田口委員長が
民間代表として身をも
つて中共に行かれ、
中共との
漁業協定の基礎を打ち出したということであります。南の海に対するいろいろな迫害、しかも
李ライン、
中共の
不当拿捕、国府の
不当拿捕、こうした問題があつたものの、何ら
日本の政府はこれに対して手を打つすべがなかつたのでありまして、当
委員会も常にそのことを苦慮し、あらゆる
努力をして参つたのでありますが、身をも
つて中共に行かれて、先般の
委員会においてはその詳細なる報告がありましたが、これは非常に大きな功績であろうと存ずるのであります。よ
つて中共との交易及び
漁業の
協定をする口火を切つたと考えます。
日本の
水産の面から、また
自立経済達成の面から、外務省のなしあたわざるところに非常に
努力をされたことに対して、私
どもは敬服するものでありまして、その労苦に対して常に感謝をしておるものであります。幸いにしてわれわれの親友である
田渕君がまた
田口委員長のあとを引継いで当
委員会の運用をするということに対しては、これまた常に和気あいあいのもとに、たとい時間は短かくあろうとも、非常に心強いことであり、漁民全体の希望してやまないことだと思うのであります。
田渕君においても、よく自重されて
委員会の運営をしていただきたいと思います。以上をも
つて簡単ながら
謝辞とお祝いの言葉といたします。(
拍手)