○安藤
国務大臣 いろいろ
事情がありまして、御満足を与える答弁ができないことを遺憾といたします。しかしそのいろいろ
事情と申しますのは、不時の結果が来ないようなそういう点についての
事情なんでございますから、どうぞそこを御酌量願います。
一応私からお答えいたします。全体のこの年末
手当の問題は、
政府の
方針といたしましては、プラス・アルフアの
支給はしない、そういうことになりました。但し
公務員の年末の資金の助けになるために、
超過勤務手当の繰上げ
支給を実施することといたしまして、その欠陥を補うことにいたしたのであります。でありますから、実質的には同じような結果になることと存じます。
従つて地方公務員もこれに準ずる、そういう
措置をとることにいたしました。ただ困ることは教員なんです。全国五十万の教員だけには
超過勤務の
手当というものがないのでありますから、そこが非常に困りました。
超過勤務手当を
支給する道がありません。そこでそれではいけない。教員だけが差別待遇になるということは、金の問題も問題ですが、本質的に機会均等を得ないということは許せないことと存じまして、この点について大
努力をいたしたのであります。しこうして、
一般公務員と比べて不公平な
措置にならないように
考慮いたしました結果、ようやく
宿直手当等の繰上げ
支給をも
つて、実質的には
一般公務員と同様の
措置をとることに決定をいたしました。実は私先ほどから呼ばれておりましたのに遅れましたことも、幾度も同じようなことを申し上げておいてもいけませんので、
はつきり決定するのを待
つて申し上げた方がいいと思いまして遅れたのであります。大
方針はわれわれの方できめまして、先ほど来の
次官会議で、
はつきり事務的の決定をいたしましたから、その点はもう間違はないことと存じます。今池田さんからのお尋ねにおいて、その
経過が話せることは話してよかろうということはごもつともと存じますが、
超過勤務手当がないのですから、ないことを生み出すというので苦心した結果、
宿直手当の繰上げ
支給ということをやるのであります。昨年などはそういうこともいたしませんから、遂に教員だけはオミツトされたわけなんです。私は、そういうことはいけない、やはり機会均等でなければいかぬ、差別待遇はいけない、額の点は多かれ少かれ、本質上の問題として、これは
はつきり決定をしておかなければいけないと存じまして、その線だけは恪守してきま
つたわけであります。それでも額の点等から行けば満足ができないかもしれません。しかし一
通りのことはいたすつもりであります。なお毎年々々こういうようなことを繰返しておるということは、根本的の欠陥になりますから、来年までには
はつきり根本的にこの
処置を検討してやり直そうと思
つております。
それからほんとうを申しますと、こういうことになるのです。
宿直手当だけでは実は足りないのですよ。あなた方、よく御
承知だろうと思うが、実際足りないのです。足りないのに、それでできるわけはないじやないかということになるのだが、できないのを何とかかんとかいたしまして、できるようにいたすのであります。
宿直手当だけですと、できないことはないのだが、額が非常に少くな
つてしまうのです。それではいけませんから、やはりもうちよつと上げるようにしなければならぬ。もうちよつと上げるには特別の
処置を講じたわけであります。そういうような点について、すつかりそれじや
幾らだ、どうするんだというところまで申し上げるといいのですが、そういうことだけはごかんべんを願いまして、実質上そこまで行くようにしたいと思
つております。そういう点は、もうすつかり
方針もきまり、事務の手続等はきま
つたのですが、今私が言
つております
地方の教員に対しては、まだ最後のやりくりのところを今非常にや
つておるのですから、ここで言
つてしまいますとどうもよくない。ですからたいていおわかりだろうから、どうぞその辺で御了承を願いたいと思います。