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1955-01-23 第21回国会 衆議院 議院運営委員会 第10号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和三十年一月二十三日(日曜日)    午後一時二分開議  出席委員    委員長 菅家 喜六君    理事 三和 精一君 理事 椎熊 三郎君    理事 長谷川四郎君 理事 山本 幸一君    理事 土井 直作君       助川 良平君    田渕 光一君       原田  憲君    山中 貞則君       佐藤 芳男君    園田  直君       田中 龍夫君    青野 武一君       井手 以誠君    島上善五郎君       池田 禎治君    館  俊三君  出席政府委員         内閣官房長官  根本龍太郎君  委員外出席者         議     長 松永  東君         副  議  長 高津 正道君         事 務 総 長 大池  真君     ————————————— 一月二十三日  委員岡田春夫君辞任につき、その補欠として館  俊三君が議長指名委員に選任された。     ————————————— 本日の会議に付した事件  積雪寒冷単作地帯振興対策審議会委員指名の件  議員河原田稼吉君逝去につき弔詞贈呈の件  本院予備経費支出承認に関する件  解散の時期等に関し、内閣官房長官質疑  本日の本会議の議事に関する件     —————————————
  2. 菅家喜六

    菅家委員長 これより委員会を開会いたします。  官房長官が御出席になっておりますので、官房長官に対する質問を願います。
  3. 山本幸一

    山本(幸)委員 官房長官に率直にお尋ねいたします。同じようなことでお耳ざわりかもしれませんが、先般来までの議運で、いろいろあなたから政府側見解について御答弁があったのであります。そこで、結論としては、国会の意思を十分尊重するという御答弁をいただいておるわけであります。ところが、そういう答弁があったにもかかわらず、また再びきょうかようなことを持ち出すのは、けさの新聞あるいはラジオ等のニュースによると、うっかりすると、きょうの三党首質問が終れば、各党代表演説でもあるから、その後に、政府の内部として解散説が強く出ておる、こういうことを耳にしておるわけです。私どもは、そういうことは信じたくありませんが、一応、われわれ出先として、党内でいろいろそういうことが問題になれば、信じたくなくとも、なおかつ官房長官にその点をはっきりと再度お聞きしなければならぬところに来ておるわけであります。もちろん、私は、あれほど明確な言明でもあり、しかも、かりにその言明がなくとも、政党間の話し合いで、信義からいっても、おそらくそれを裏切られるようなことはないと信じております。かりに政府がどのような権限をお持ちであろうとも、今の政党政治では、政府与党とは一体であるから、従って信義にそむくようなことはないと思うのでありますが、この際、もやもやしておりますから、もう一ぺんさらに態度をお聞きしたいのであります。
  4. 根本龍太郎

    根本政府委員 前会並びに前々会において、同一の御質問に対して、二回とも同じ答弁を申し上げておる次第であります。特に、前回の本委員会においては、休憩までいたしました結果、いろいろとお話の上のことであります。これについて同様な発言をしたのでありまして、政府態度は変っておらないのでございます。院議は十分尊重いたす方針でございますし、またしかし、それだからといって、こちらの決議に基いて解散するとか、その時期をきめるという態度はとっておらないのであります。院議は十分に尊重する方針でございます。
  5. 菅家喜六

    菅家委員長 ただいま官房長官からお答えがありました通り山本君の御質問に対しては明確になっておりますので、この問題をこれ以上政府にただしましても、政府見解としては当然なことだろうと思います。院の決議によるとか院の申し合せによって解散言明はできないことは当然なことであります。内容的には、各党がそれぞれ政府与党と話し合ったことは、あくまで政治問題として尊重するというお話があった以上、解散の時期等を、われわれは、一日早いとか、おそいとかということを論議するのでなくして、申し合せの質問時間を完了したい。その上に政府見解に立って憲法七条でやるというお話は当然なことだと思います。ただいまの官房長官答弁を本委員会も了承してよかろうと思います。  ただ、そこで一つ委員長から、官房長官に、あまりやかましくなく、御相談的に伺い、また御意見等も承わりたいと思います。もともと申し合せは、六時間四十分を政府政府与党も二日間でやってくれという強い御要望があった。各党間においては三日間という説が強くて、なかなかまとまらなかったものを、まず時間で切って、どうしてもやむを得ないときにはその翌日になることは了承してもらいたい、そのときは、場内交渉等において、今までもあることであるから、十二時に至るからこの辺でどうであろう、明日に残すということを交渉したい、こういう民主党対策委員長発言もあったのであります。私ども自由党としては、それは当然なことだ、二日間という要望にこたえる意味からいいまして、きょうは参議院の方がおくれて一時四十分くらいに終るそうで、まず二時になると見なければなりません。二時から始めまして、三人やってそれで終るということはできませんので、最初休憩をしてと思いましたが、休憩をすると、どうしても、院内の空気から見まして、解散気がまえですから、いろいろ用足しに出て集まりが悪くなる。そのために、四十分あるいは五十分の休憩時間をとってしまって、一人あるいは二人分の時間がそこで空費されてしまう、そうすると、二日間という建前を破ってしまうから、きょうは少くともできるならば六人はどうしてもやってしまいたい、こう思うのであります。都合によっては、もっと先まで進んでもよろしいが、そこで、時間は多少おくれても、閣僚に御在席願って、その間において総理大臣もしくはその他の大臣に、あるいは御不浄に行かれるという時間がなくてはならぬし、またちょっと休憩というような例もあるから、そのときはちょっと抜けるというようなことも場内交渉によってできることであって、休憩をしないで六人をやるという建前で相談いたしたいと思っておるところですが、そこで、官房長官としては、ある程度の時間まで各閣僚に席にしんぼうしてもらわなければならぬと思います。二日間でやることにいたしますと、そういたしませんと、どうしても明日できなくなってしまうと、せっかく努力するといったのが、効果がなくなってしまうのであります。やはり努力するなら、実際に二日間で終らせたいと思います。質問するだけ終ってしまえば、あと政府が、二十五日でも二十六日でも、終った晩におやりになろうと、政府見解であります。二日間に終らせるなら、きょうは少くとも六人あるいは七人やっていかなければならぬと考えるのでありますが、その点はどうでしようか。差しつかえありませんか。
  6. 根本龍太郎

    根本政府委員 懇談ですから申し上げますが、総理なりその他の閣僚が、疲労のために、あるいはまた御不浄に行かれるというところの余裕を少し見てもらえますれば、その御趣旨に沿うように政府としてはいたしたいと思っております。
  7. 椎熊三郎

    椎熊委員 私、運営委員会で話そうと思っておりましたが、与党としては、実はあなたのおっしゃる通り休憩なしに三人やった方がいいということに総務会で大体話がまとまって、参議院が済んだら、与党から政府に申し入れよう、こういうことになっております。今官房長官からああいう御返事があったとすれば、おそらく委員長がおっしゃるようにスムーズにやっていけると思います。その間ちょっと休ましていただく、全体でなしに個々に休ましてもらうという場合は、院内でお願いします。
  8. 菅家喜六

    菅家委員長 そう、長くかからないで、できると思います。各党首はみな二十五分か三十分で終りそうですから、そうすると一時間です。あと三人か四人できると思います。きょう努力しておけば、明日十分できるという目標も立っていきますから、そんなふうに一つ政府の方でも願います。今与党椎熊君が代表されて御発言がありましたから、一応いいと思います。  なお、ちょっとお諮りいたしますが、ただいまお聞きの通りのようなことですから、休憩なしに引き続いてやるということの方がよろしいと思いますが、いかがでしようか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  9. 山本幸一

    山本(幸)委員 その前に……。もちろん生理的な関係をそんなことはいかぬなどと言うことはまずいけれども、少くとも、申し合せで、疲労の結果、個々のケースで適当に小憩を与えるということは、ここではやはりできぬと思う。
  10. 菅家喜六

    菅家委員長 小憩を与えるという意味ではありません。たとえば、ちょっと五分とか——あの通り総理大臣は不自由でしよう。便所に行くにも五分くらいはかかりますよ。
  11. 山本幸一

    山本(幸)委員 生理上のことはやむを得ないと思います。
  12. 菅家喜六

    菅家委員長 その意味のことです。休憩するということはありません。会議を休むようなことはできないから……。
  13. 根本龍太郎

    根本政府委員 続けて参りますと、相当長時間になります。そうすると、やはり軽い飲みものもほしくなるということもあります。それも生理的の範疇に入るなら、それでけっこうだと思います。
  14. 菅家喜六

    菅家委員長 要するに、議場を離れることがあることをあらかじめ了承してもらいたいという意味合いであります。従来でもそういうことがありました。それが三、四十分もかかるという筋合いのものではないのであります。
  15. 池田禎治

    池田(禎)委員 私は、今山本君の申されておるそういう総理大臣疲労による小憩とか、そういうことは私はもちろん異存ありません。ただ、もう一度、先ほど委員長がこの政府は院の申し合せを善処するであろうというふうに受け取れたが、私はあくまでも厳格に言おうとは思っておりません。ただ、私どもとしては、先ほど山本君も話したように、出先として、六時間四十分というものについて、もう一ぺん確認していただきたい。もちろん、野党であるわれわれは、故意に延ばそうとか、故意にどうしようということは、正直に申しまして毛頭持っておらない。できるだけ質問をスムーズに、かつまたスピーディにやりたいという考え方につきましては、いささかも政府に対してわだかまりを持っていない。従って、六時間四十分という各党の申し合せは、この委員会の従来の採決によらざる一つのルールを通す。この方式を官房長官にぜひとも確認を願いたい。これは、先ほどの委員長お話しで済んだかのごとくでありまするが、その点だけは、院の決定と言いましたけれども決定はしておらない。各党の申し合せだから、あとで、決定には忠実であったとか、なかったということの問題でなく、その六時間四十分というものを十分貫いていただきたいということを、いかがでしようか、もう一回願います。
  16. 菅家喜六

    菅家委員長 池田君のお話しでありますが、先ほどそのことを山本君から官房長官にただしましたところ、再確認をされたと委員長は了承いたしたのであります。しかし、一応お尋ねがありましたから、もう一度官房長官に申し上げますが、そう承知してよろしいのでありますか。
  17. 根本龍太郎

    根本政府委員 今まで申し上げた通り、申し合せ事項につきましては、十分尊重いたしまして、政府としては善処するということを申し上げたいのであります。
  18. 池田禎治

    池田(禎)委員 わかりました。
  19. 菅家喜六

    菅家委員長 それではこれ以上官房長官に御質問ありませんか。——ないようですから、お帰り下さい。     —————————————
  20. 菅家喜六

    菅家委員長 それでは、次にお諮りいたしますが、議員河原田稼吉君が昨夜逝去されましたので、院議をもって弔詞贈呈の件と、弔辞演説、その他弔慰金並びに議員一同からのお香典等の御相談を申し上げます。一応事務総長よりそれらについて経過並びに案文を申し上げます。
  21. 大池真

    大池事務総長 河原田議員がおなくなりになりましたのでありますが、河原田議員は、貴族院議員時代から衆議院まで通じまして、十年九カ月に相なっておりまして、大臣内務大臣並びに文部大臣二回やられております。従いまして、ちょうどほぼ同年の、前に米窪さんがおなくなりになったときの弔詞がございます。その弔詞と同じようなものになりますが、一つお願いいたしたい。先例によりまして作ったものがございます。それは  衆議院ハ多年憲政ノ為ニ尽瘁シ再度国務大臣重任ニアタリタル議員正三位勲二等河原田稼吉君ノ長逝を哀悼シ恭シク弔詞呈ス こういう先例がございますので、この先例弔詞を御了承願いたいと考えております。なお、ただいまは正三位勲二等でございますが、今叙位叙勲の手続をしておりますから、その点は変ると思います。
  22. 菅家喜六

    菅家委員長 御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  23. 菅家喜六

    菅家委員長 御異議なければさよう決定いたします。
  24. 大池真

    大池事務総長 弔慰金は歳費一年分を差し上げる規定がございますので、この点は、いつも予備金から出しておりますから、予備金からの支出を御承認願いたいと考えております。なお、議員一同からの香典は、一人五百円ずつということに先例ができておりますので、これも先例通りに取り計らうようお願いいたしたいと思います。
  25. 菅家喜六

    菅家委員長 御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  26. 菅家喜六

    菅家委員長 御異議なければさよう決定いたします。  なお、追悼演説でありますが、従来の慣例は、その選挙区の反対党の立場にある人という慣例が多いようであります。福島県第二区ですから、社会党の鈴木義男君が適当だろうと理事会決定しましたが、これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  27. 菅家喜六

    菅家委員長 御異議なければさよう決定いたします。  なお、この追悼演説をいつやるかということは、先ほどの理事会で協議いたしたのでありますが、明日開会劈頭にこれを行うことに理事会では決定を見た次第であります。御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  28. 菅家喜六

    菅家委員長 それでは明日開会劈頭河原田君の追悼演説を行うことに決定いたします。     —————————————
  29. 菅家喜六

    菅家委員長 なお、積雪寒冷単作地帯振興対策審議会委員補欠選任の件でありますが、これも、従来の例によりまして、大村清一君の後任には自由党植木庚子郎君、内藤友明君の後任には民主党楠美省吾君、この二人を選任いたしたいと思います。
  30. 大池真

    大池事務総長 正規に議題といたしまして、議長指名でお願いをいたします。
  31. 菅家喜六

    菅家委員長 御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  32. 菅家喜六

    菅家委員長 それではさよう決定いたします。     —————————————
  33. 菅家喜六

    菅家委員長 次に、国務大臣演説に対する質疑に入るわけでありますが、予定表に差し上げました通り、この順序によって三党首が順を追うて行います。なお、先ほど来官房長官との質疑応答によってきまりました通り、その次に大よそ三人の見当をつけておきたいのでありますが、議場における答弁その他とかね合せまして、もしできれば四人やっておくことも差しつかえないと思います。参議院が一時四十分ごろに終るそうですから、こちらは二時過ぎになると思います。そういたしますと、きょうは六人くらいが適当じゃないかと思いますので、一応六人というめどにしておきまして、あとまた、そのときの情勢によっては、場内において交渉するというような取りきめでいかがでしようか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  34. 菅家喜六

    菅家委員長 さよう決定いたします。  それから、積雪寒冷単作地帯委員選任は、一番最初にやらないで、おしまいの方に、簡単なことですからやることにいたします。  明日は、午前十時理事会、十一時運営委員会を開きます。本会議は二時という見当にして、参議院の終り次第ということにいたします。  本日はこれにて散会。    午後一時二十二分散会