運営者
Bitlet
姉妹サービス
kokalog - 国会
yonalog - 47都道府県議会
nisalog - 東京23区議会
serelog - 政令指定都市議会
hokkaidolog - 北海道内市区町村議会
aomorilog - 青森県内市区町村議会
iwatelog - 岩手県内市区町村議会
miyagilog - 宮城県内市区町村議会
akitalog - 秋田県内市区町村議会
yamagatalog - 山形県内市区町村議会
fukushimalog - 福島県内市区町村議会
ibarakilog - 茨城県内市区町村議会
tochigilog - 栃木県内市区町村議会
gunmalog - 群馬県内市区町村議会
saitamalog - 埼玉県内市区町村議会
chibalog - 千葉県内市区町村議会
tokyolog - 東京都内市区町村議会
kanagawalog - 神奈川県内市区町村議会
nigatalog - 新潟県内市区町村議会
toyamalog - 富山県内市区町村議会
ishikawalog - 石川県内市区町村議会
fukuilog - 福井県内市区町村議会
yamanashilog - 山梨県内市区町村議会
naganolog - 長野県内市区町村議会
gifulog - 岐阜県内市区町村議会
sizuokalog - 静岡県内市区町村議会
aichilog - 愛知県内市区町村議会
mielog - 三重県内市区町村議会
shigalog - 滋賀県内市区町村議会
kyotolog - 京都府内市区町村議会
osakalog - 大阪府内市区町村議会
hyogolog - 兵庫県内市区町村議会
naralog - 奈良県内市区町村議会
wakayamalog - 和歌山県内市区町村議会
tottorilog - 鳥取県内市区町村議会
shimanelog - 島根県内市区町村議会
okayamalog - 岡山県内市区町村議会
hiroshimalog - 広島県内市区町村議会
yamaguchilog - 山口県内市区町村議会
tokushimalog - 徳島県内市区町村議会
kagawalog - 香川県内市区町村議会
ehimelog - 愛媛県内市区町村議会
kochilog - 高知県内市区町村議会
fukuokalog - 福岡県内市区町村議会
sagalog - 佐賀県内市区町村議会
nagasakilog - 長崎県内市区町村議会
kumamotolog - 熊本県内市区町村議会
oitalog - 大分県内市区町村議会
miyazakilog - 宮崎県内市区町村議会
kagoshimalog - 鹿児島県内市区町村議会
okinawalog - 沖縄県内市区町村議会
使い方
FAQ
このサイトについて
|
login
×
kokalog - 国会議事録検索
1954-12-03 第20回国会 参議院 建設委員会 第1号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
二十九年十二月三日(金曜日) 午後一時三十二分開会
—————————————
委員氏名
委員長
堀木
鎌三君
理事
石井
桂君
理事
石川
榮一
君
理事
三浦
辰雄
君 白川 一雄君
小沢久太郎
君
鹿島守之助
君 横川 信夫君 赤木 正雄君 北
勝太郎
君
秋山
長造
君
小笠原二三男
君
近藤
信一
君
田中
一君
市川
房枝
君
—————————————
委員
の異動 十一月三十日
委員小笠原二三男
君
辞任
につき、その
補欠
として三橋八
次郎
君 を
議長
において指名した。 十二月一日
委員
三橋八
次郎
君
辞任
につ き、その
補欠
として
成瀬幡治
君を
議長
において指名した。
—————————————
出席者
は左の
通り
。
委員長
堀木
鎌三君
理事
石井
桂君
石川
榮一
君
三浦
辰雄
君
委員
小沢久太郎
君
鹿島守之助
君 北
勝太郎
君
秋山
長造
君
近藤
信一
君
成瀬
幡治
君
田中
一君
市川
房枝
君
政府委員
建設政務次官
荒舩清十郎
君
建設大臣官房長
石破
二朗君
事務局側
常任委員会専門
員 菊池 璋三君
常任委員会専門
員 武井 篤君
説明員
建設省住宅局長
師岡健四郎
君
—————————————
本日の会議に付した事件 ○
建設業法
の一部を改正する
法律案
(
田中一
君外二十五名発議)(第十 九回
国会継続
) ○
建設行政
に関する調査の件 (
昭和
二十九
年度
建設省関係予算補
正に関する件)
—————————————
堀木鎌三
1
○
委員長
(
堀木鎌
三君) 只今から
建設委員会
を開会いたします。 先ず、
昭和
二十九
年度
補正予算
のうち
建設省所管
の
経費
について、
荒船政務次官
から御
説明
を承わりたいと思います。
荒舩清十郎
2
○
政府委員
(
荒舩清十郎
君)
昭和
二十九
年度
補正予算
のうち
建設省
の
所管経費
につき、御
説明
申上げます。 今回の
予算補正
は、御
承知
の
通り
、先に当初
予算編成
の際の三
党協定
に基く
予備費
の減額及びその後の
予算関係法律案
の
修正等
により生じました
予算
の不足を、
既定経費
の
節約
によ
つて
補填すると共に、本年発生いたしました
災害
を
復旧
するために
必要経費等
を
計上
するために行うものであります。
建設省所管予算
の総額は、当初
予算
九百七十三億八千万円に対し、
補正
後は九百八十五億七千万円となり、差引十一億九千万円の増加と
なつ
ております。 その
内容
について申上げますと、
補正減
といたしましたものは、
公共事業費
、
公営住宅施設費等
の約七%、金額にして
合計
四十一億九千万円、これに対し、
補正増
といたしましたものは、
緊急就労対策事業
を実施するために必要な
経費
九億六千万円、及び本年
災害
の
復旧事業費
として四十四億二千万円、
合計
五十三億八千万円であります。
補正減
となりました
公共事業費等
につきましては、これにより当初
計画
いたしました
事業量
を減少することのないよう、
資材入手
の
合理化
、
調弁価格
の引下げ、
入札制度
の
合理化
、
工事
の
機械化等
のあらゆる方途を講じ、所期の
目的
を達成いたすよう努力する所存であります。
追加計上
致しました
河川等災害復旧事業費
四十四億二千万円につきましては、すでに
支出
を終りました
予備費
十一億二百万円、及び今後
支出
を
予定
いたしております
予備費
六億一千余万円と合せ、
合計
六十一億三千万円を以て、本
年度
中に本年発生いたしました
公共土木施設災害
の約二割五分の
復旧
を完了し、明年の
出水期
までに必要な
防災措置
を完成することにいたしたいと考えております。
都市災害復旧費
九百三十万円につきましては、すでに
予備費
より
支出
の二千百万円と合し、
合計
二千八百万円を以て、岩内町の
火災跡地
の
区劃整理
を初め、緊急な
都市施設
の
災害復旧
を実施いたすつもりであります。 なお、
住宅災害
の
復旧
につきましては、今回特に
所要予算
の
追加計上
はいたしておりませんが、本年は数次の
台風等
により
滅失戸数
一万六千七百二十五戸を出しましたので、
公営住宅法
の規定に基き、
関係地方公共団体
の
希望等
をも勘案し、二カ年間に約四千戸
中本年度
二千五十八戸の
公営住宅
を建設することとし、
所要経費
は
予備費
及び
既定経費
を充当することといたしているのであります。又
住宅災害対策
といたしましては、以上のほか、別に
住宅
金融公庫の
既定経費
の範囲内において本年約千六百戸の
特別融資
を行うことといたしております。
緊急就労対策事業費
につきましては、これにより、
道路整備
五カ年
計画
に基く
道路事業
及び
都市計画事業
中特に
労務費
の多い
事業
を選定の上、
大都市
、
炭鉱地帯等失業者
の集中する
地域
において実施することによ
つて公共事業
としての効果を挙げると共に、雇用の
機会
を増大して
失業者
を救済しようとするものであります。 以上、今回の
予算補正
のうち、
建設省所管経費
の
内容
を御
説明
申上げましたが、何とぞ御審議下さるようお願いいたします。
堀木鎌三
3
○
委員長
(
堀木鎌
三君) なお
石破官房長
から
補足説明
をしたいとの申出がございます。これを許します。ちよつと
速記
をやめて。 〔
速記中止
〕
堀木鎌三
4
○
委員長
(
堀木鎌
三君)
速記
を始めて。
石破二朗
5
○
政府委員
(
石破
二朗君) お
手許
に配布いたしております
資料
につきまして、補足して私から御
説明
申上げます。 先ず第一表を御覧願います。先ほど
政務次官
から御
説明
申上げました
通り
、今回の
補正予算案
は、
補正減
の分と
補正増
の分に分かれておりますので、そういう
区分
によりまして御
説明
申上げます。お
手許
の表の
河川
という欄から、
河川
、
砂防
、
継続費
、
道路
、
都市計画
、
機械
、
事務費
、これは先ほど
政務次官
が御
説明
申上げました、おおよそ当初
予算
の七%減にいたしておりますと申上げましたその範疇に属するものであります。
項目
によりまして、それが一律七%減と参
つて
おりませんので、或いは六・六%減、六・九%減というふうにいろいろ分かれておりますので、その率をいろいろ変えております
理由
とその事項を、先ず御
説明
申します。 初めの
河川
でありますが、これは
河川等事業費
であります。七%減にせずに六・六%減にとどめましたのは、
河川等事業費
の中には、本来
補正減
の
対象
にしなか
つた
項目
があります。又
補正減
の
対象
にいたしましても、減の率を下げたものもあります。
補正減
の
対象
にいたしませんものは、御
承知
の
一般鉱害復旧費並び
に
特別鉱害復旧費
、これが当初
予算
に二億四千六百余万円
計上
に
なつ
ておりますが、これは
炭鉱地帯
でこの
仕事
をや
つて
おるわけでありまして、本年は
炭鉱地帯
の
失業者等
も殖えて参
つて
おりますので、これらに
就労
の
機会
を与え、併せて
事業
の当初
計画
の促進を図りますために、これは
節約対象
から除外いたしております。次に
河川等事業費
の中にはいわゆる御
承知
の
災害関連事業費
というのが、七億六千四百万円ばかりでありますが、これも
災害復旧
に準ずる
項目
でありまして、これは
節約対象外
といたしております。更にこれは
節約対象外
にいたしたものでありますが、そのほか
事業
を促進するために七%減まで至らなか
つた
のがありますが、それは
炭鉱地帯
の
失業者
をやはり特別に救済するために、北九州を主とする
炭鉱地帯
で、今後二億円の、
合計
二億円の
河川事業
をやろう、そのうち四千万円だけは七%
節約予定
の分から解除しようということにいたしたのがあります。又宮崎県の五箇瀬川でありますが、これは今年の
災害
で非常にいたんでおりまして、この際
河川改修事業
をも併せて急送にやる必要があるということでありまして、やはりこれも約二千万円を今年
工事
をやろう、そのうち一千万円はいわゆる七%のほうから余分に解除してやろうというようなことを
計画
いたしたのであります。なおそのほかに、これは七%の
節約
に下回るほうの
理由
を申上げたのでありますが、一部はこの次の
継続費
、三番目の
継続費
、これは
河川総合開発事業
の
継続費
でありますが、いわゆる
ダム建設
の
経費
でありますが、これらの
経費
に一部回したものもあります。そういうものを差引きいたしまして六・六%の減といたした次第であります。 その次の
砂防事業費
でありますが、これは六・九%減にとどめましたのは、
災害関連事業費
を
節約対象
、
補正減
の
対象外
にいたした
関係
であります。その次の
継続費
は
河川総合開発
の
継続費
を指しておるわけでありますが、それは栃木県の鬼怒川でや
つて
おりますところの
五十里ダム
、及び高知県の
物部ダム
、この
二つ
の
進捗
が非常にはかど
つて
おりますので、当初
予算通り
の
仕事
をやりたい、当初
予算通り
の
経費
を以て
工事
を
進捗
したいというつもりで、全然この
二つ
につきましては
節約対象
から除外いたしておりますので、そういうふうに率が下
つて
おるのであります。
道路
につきましては、これは六・八%減に
なつ
ております。
道路
につきましてはちよつと御
説明
がこみ入りますが、この
道路事業費
当初
予算
の百十四億一千八百万円というのは、御
承知
の
道路整備
の
財源等
に関する
臨時措置法
によりまして、
予算減
には
法律
上いたしかねる
項目
でありますが、そのうち七%
相当分
を、
あと
で御
説明
します
就労対策事業費
のほうに振り替えて
計上
いたしております。従いまして
道路事業費
につきましても一先ず一応の
補正減
の
目標
であります七%、率を
補正
するという建前をとり、更に
災害関連事業
を
節約対象外
にしましたので、六・八%減にとどめたわけであります。
都市計画
につきましても、これは
災害関連事業
を
補正減
の
対象外
にいたしております。ただこの中には
街路事業費
というのが殖えておりまして、これはやはり
道路整備
の
財源等
に関する
臨時措置法
によ
つて
この分だけを
補正減
の
対象
にするわけに参らんのでありますが、その
相当分
を
就労対策事業
の
都市
の分にまわして
計上
いたしております。 その次の
機械
でありますが、これは
建設機械整備費
でございまして、六・二%の減にとどめておりますのは、この中にも実は先ほどの
道路整備
の
財源等
に関する
臨時措置
のほうの
対象
に
なつ
ておる
道路用
の
建設機械整備費
が入
つて
おりますが、これは
節約対象外
にいたしております。そういう
関係
で、平均しまして六・二%の減にとどめたわけであります。その次の
事務費
、これは一・三%減にとどめております。これはいわゆる
付帯事務費
でありまして、
事業
の
経費
を減らす以上は、これも大体七%を
目標
として
節約
すべきものと一応は考えるべきでありますけれども、この中にはいわゆる
施設費
、
物件費
というものは比較的少いのでございまして、大
部分
は
節約
困難な
人件費等
で占めております
関係
上、平均しまして一・三%減に止めたわけであります。 その次の
就労対策事業費
でございますが、これは新らしい
項目
を今回設けたわけであります。
合計
九億六千二百万円、
内訳
、
道路
が八億二千九百二十九万円、
都市
、これは
街路事業
でございますが、一億三千二百七十一万円、こういうことに
なつ
ております。これは財源的には、
道路事業費
の七%と、
都市計画事業費
の中の
街路事業
及び
戦災復興事業
も一部
対象
に
なつ
ておりますが、
道路整備
の
財源等
に関する
臨時措置法
の
対象
に
なつ
ております
道路事業費
の七%、
街路事業費等
の七%、これに六千万円を加えまして、こういう
数字
を
計上
いたしておるわけであります。
道路
なり
都市計画
から移し替えましたのが九億二百万円、それに六千万円を加えまして九億六千二百万円、こういたしたわけであります。この
事業
の
内容
でございますが、これは
事業そのもの
は
道路事業
であり
都市計画事業
であります。
失業者
の吸収の率でございますが、これは先ほど
政務次官
から御
説明
いたしました
通り
、全体として総労務者の六割を
失業者
を以て充てる、こういう
計画
に
なつ
ております。
施行
します
地域
はまだ決定いたしておりませんので、
目下
労働省と折衝中でございますが、
炭鉱地帯
、
大都市周辺
、その他
失業者
が多く出る
地域
に実施する
予定
でございます。なお六千万円追加いたしました
理由
は、
失業者
を或いは
トラック等
によ
つて
輸送しますとか、或いは
収容施設
も若干は要るわけでございますし、又
監督経費等
も若干は普通の
公共事業
より殖えるわけでありますが、そういうものを見込んで余分に新たに
計上
いたしたわけであります。 その次の
災害復旧費
でございますが、これにつきましては次の第二表を御覧願いたいと思います。第二表には、
公共土木施設災害復旧事業費国庫負担法
の
対象
になりますところの
公共土木施設
の
関係分
と、それから
法律
に基かない
予算補助
だけでや
つて
おりますところの
都市災害
の
関係
の分と、この
二つ
をまとめております。
住宅災害
の
関係
は第三表にまとめております。 第二表について御
説明
申上げますと、一番左に
被害額
を載せております。
直轄河川
三十億、これを内地、北海道に
区分
して
計上
しております。それから
直轄砂防
、
直轄道路
、それからその次に
土木
の
災害補助
、これは都道
府県
並びに
市町村
、この
公共団体
が実施するのに対する
補助事業費
であります。それからその次に
都市災害補助
、そういうふうに
計上
いたしておりますが、
合計地方公共団体
並びに
建設省出先機関
からの
報告額
は、現在のところ五百億円余に上
つて
おります。 その次に
査定額
という欄を設けておりますが、これは県並びに
市町村
からの
報告
を、
建設省
において
報告
に基きまして検査いたしておるのでありますが、その結果額であります。で、
直轄分
につきましては
河川
から
道路
に至るまですでに
査定
が終
つて
おりまして、これは
実数
であります。その次の
土木災害補助
三百四十億というのを
計上
いたしておりますが、これは現在
査定
中でありまして、
目下
のところ全
災害
の二割
程度
を
査定
いたしておるのでありまして、これを完了いたしますにはまだ当分日数を要するものと考えております。できれば本年中に終りたいと思
つて
おりますけれども、若干は来年に持ち越す分があるのじやなかろうかと考えております。こういう
数字
を出しましたのは、左の欄に
査定率
というのがありまして、七二・七%ということを
計上
いたしておりますが、現在までに終りましたところの全
災害
の二割の
査定
の結果が七二・七%ということに相成りますので、一応未検査の分もこの率をかけまして、三百四十億という
数字
を推定で
計上
いたしておるわけであります。その次の
都市災害
につきましては、これは
査定
が終りまして、
実数
であります。 その次に
予算編成基本額
というのを書いております。これは今度新たに出た
言葉
でもあり、又
予算委員会等
で
大蔵省
が御
説明
申上げておりまするのと
表現
の
言葉
が或いは一致していないかも知れませんが、
大蔵省
は
実行見込額
とかなんとかという
表現
をいたしてお
つた
と思いますが、
内容
には違いありませんけれども、この
考え方
は下の備考を読んで見ますと、「
予算編成
の
基本額
は
入札差金
及び
物価下落等
を勘案し
査定額
より六・六%控除したものである。」こういうのでありまする。
つまり査定
は総
合計
三百六十七億ということに相成りますけれども、これを実際に
工事
を
施行
するに
当り
ましては、入札したものにつきましては
差金
も出ますし、今後
物価
の
下落
も予想せられますので、約六・六%、そういう
数字
が出ますので、これらについては
予算措置
をする必要はないという
考え方
からいたしまして、
査定額
はなるほど三百六十七億であるけれども、実際の
予算措置
の
対象
にすべきものはそれから六・六%を引きましたところの三百四十二億で差支えないという見地から、こういう
数字
を出したわけであります。 その右の欄に二十九
年度
施行額
というのが書いてあります。一番左に
事業費合計
八十七億三千六百万九千円、これだけの
事業
をやる
予算
を要求いたしております。これに要します
国費
は総
合計
六十一億四千四百四十五万三千円、こういうことに
なつ
ております。 この二十九
年度
施行額
と
査定額
との比率ほそれじやどう
なつ
ているか、いわゆる本
年度
中の
災害復旧
の
進捗率
はどう
なつ
ておるかと申しますと、一番右から二番目に
A分
のBという欄がございますが、総平均いたしまして二五・四七%の
進捗
を図るという
予定
で
予算
を組んでおります。その
施行
によりまして
進捗度
の速いもの遅いものがありますが、平均にいたしまして二五・四七%の
進捗
を図る、こういうことにいたしております。 次に二十九
年度
中の
所要国費
の
内訳
、
予算
の
計上
の
区分
なり
支出
の
区分
をここに御
説明
申上げておりますが、一番左に
予備費
ですでに
支出
した額、その次に
補正予算
に今回
計上
しました額、それから今後
予備費
から
充当予定
の額、これを書いております。でこの表を作りました以後、誠に申訳ありませんが、十一月の三十日に
予備費
からすでに出したものが六億九千八百六十五万円ございます。この欄を一応御
説明
申上げますと、
予備費
からすでに出したものが四億五百余万円と
なつ
ておりますが、これに六億九千余万円が加わるわけであります。今日現在ではすでに加わ
つて
おるわけであります。それから
補正予算
に
計上
しましたのが四十四億二千三百余万円、それから今後
支出予定
のものが十三億一千四百余万円と書いてありますが、これから六億九千余万円を差引いて頂きたいと思います。これは
あと
で訂正いたしまして表で提出申上げたいと考えております。 その次に第三表の
住宅
の
災害
の模様でございますがこれは先ほど
政務次官
から御
説明
いたしました
通り
、特別の
予算措置
はいたしておりませんが、その表につきまして御参考までに御
説明
申上げたいと思います。一番左に
住宅滅失戸数
、これは
報告額
でありますが、二万九百八十九戸。その次に
査定戸数
というのがありまして、
戸数
にいたしまして一万六千七百二十五戸、その次に
事業計画
のある
市町村
における
査定戸数
、これが一万三千六百七十七戸。このうち二十九
年度
施行予定
のものは、
事業費
にいたしまして六億一千六百六十一万二千円、
国費
にいたしまして四億一千百八十八万三千円、これを
戸数
にいたしますと、二千五十八戸、こういうことに
なつ
ております。これは
公営住宅法
に定められておりますところの
戸数
を、本
年度
と
昭和
三十
年度
に均等に分けて実施しよう、こういうわけであります。 その次に
国費
の
内訳
と書きまして、先ほどの
災害
のと同じく、すでに
予備費
で
支出
したもの、
既定経費
を以て充当するもの、今後
予備費
で
充当予定
のもの、こういうふうに分けて
計上
いたしております。なお
既定経費充当分
につきましては、従来すでにいわゆる
予算節約
の
際等
におきまして、
住宅局長
から御
説明
申上げたと思いますが、
住宅建設戸数
は減らさないように、又
公営住宅
の実質を落さないように、付属の
施設
とかその他を
節約
し、又いろいろ
工夫
をいたしまして、これだけの
経費
を捻出と申しますか、そういう
方法
でや
つて
おるわけであります。 以上簡単でございますが、御
説明
申上げます。
堀木鎌三
6
○
委員長
(
堀木鎌
三君) 一応
補正予算
についての
説明
をお聞きしたのでございますが、御
質疑等
がございましたら……。
田中一
7
○
田中一
君 先ず最初に伺いたいのは、
物価下落等
も勘案したという御
説明
がありましたけれども、
建設大臣就任
以来、いいか悪いか知れませんけれども、
セメント会社
を強圧して若干の
値引き
をさしたという事実がありますが、
セメント
の
購入方法
或いはその
値引き
の額、こういうものを先ず第一に御
説明
願いたいと思います。
石破二朗
8
○
政府委員
(
石破
二朗君)
建設工事
にはやはり、
セメント
の
購入費
が占める割合が非常に多いのでございます。今年の九月以降、
セメント
一
トン当り
百七十一円
値引き
をいたすことにいたしまして、更に
購入方法
の
改善
とか或いは
空袋
の回収を高めるとかいうことで、いろいろ
工夫
いたしまして、全体として一トン
当り購入
の実際の
所要経費
が三百円
程度
減ることを
目標
にいたしまして、いろいろ努力いたしております。これは
地方建設局
並びに県でこういうことをや
つて
おるわけでありまして、
購入価格
の
値引き
のほうは、百七十一円の分につきましては、大体この
通り
実行されておると思います。その他の
購入方法
の
改善工夫
というような点につきましては、
建設局
でや
つて
おります分につきましては、ほぼその
目的
を達成いたしておると思
つて
おりますが、県のほうにつきましてはまだ詳しい
報告
が参
つて
おりません。努力してくれておるということだけは
承知
いたしております。
田中一
9
○
田中一
君 そうしますと、
地建
でや
つて
おる分に対してはおおむね
大臣
の意図が実施されておる、
補助部分
に対してはわからんという
お話
ですが、そうすると、若しこれが今おつしや
つた
ような
通牒
に基いた
節約
をしない場合には、
あと
全部その
府県
が、その分の
価格
だけ余分にかぶるということになるわけですね。これは何かそうしなければならないというような強い
立法措置
、或いは
通牒
の何か
措置
があ
つて
、行われているのかどうか。ただ精神訓練的なものでは、実行されないわけですね。されない場合には、結局
府県
の
財政負担
が大きくなるということなんです。
却つて
これは
地方
の
財政負担
を大きくするためにこういうことをするように
なつ
てしまうのです。その点が
一つ
、もう
一つ
は、
購入
の
方法
をどうしているかということ。例えば
建設省
が一括して
計画購入
をや
つて
、そうして
地建
に
計画配給
をさせる、或いは
地方公共団体
に対して、
事業
の
進捗率
によ
つて
、
計画配給
をさせておるかどうかという点です。これは九月から今頃まではいいのですが、十二月、一月、二月、三月となりますと、やはり
セメント会社
はサイロに
相当セメント
だ溜
つて
来るわけなんです。そうすると、それをどういう工合に
セメント会社
との
契約
に基いて……成るほど余
つた
ときに使うのが
会社
にと
つて
は一番いいのです。どういうふうに
契約
をや
つて
いるのか。若しそれが
セメント会社
と国が正式にそういうことを交渉したならば、
交渉文書
を
資料
としてお出し願いたい。その点、御質問いたします。
石破二朗
10
○
政府委員
(
石破
二朗君)
地方公共団体
がこちらで要望いたしておりまする
トン当り
三百円
程度
の
購入経費
の
節約
を実行しなか
つた
場合に、これを
補助対象
から除外するということは、
お話
の
通り
できますれば、ここまですれば徹底するわけでございますけれども、
法律
もないわけであります、又実際に善意を以て努力しても、それだけの、三百円の
節約
を実行できなか
つた
というものにつきまして、これを
補助対象
から除外するということも、先ず当分の間は酷なような点もありますので、口頭ではよく言
つて
おりますけれども、そこまで
はつきり通牒等
は実はいたしておりません。これはやはり時間はかかりますけれども、だんだんそういう点はよく徹底さすように、この問題は
ひとりセメント
ということでなしに、その他の
資材
につきましては勿論、
労務費
についてまでも、そういう同じ問題があるわけでありますが、
目下
のところはそこまでや
つて
はいない。実際にかか
つた分
だけは
補助対象
に見ざるを得ないという
状況
でございます。 それから
セメント
の
購入方法
でありますが、これは実は内輪のことを申上げますと、この
夏セメント
の
値引き
ということについていろいろ検討しました際につくづく感じたのでありますが、
国鉄等
におかれましては、私のほうと比べますと数段進歩している点もだんだん拝見もいたしておるような
状況
でありまして、
建設省
の
資材購入
ということにつきましては今後十分検討し、
改善
しなければならん点がまだあろうかと思います。何分ごたごたいたしまして、無能なせいもありますが、そこまで御期待に副うまでに今日のところは至
つて
おらん点があるかも知れません。今後
改善
して参りたいと思
つて
おります。 なお
お話
の中に、
年度末等
に
セメント業者
が売急ぐといいますか、滞貨を掃くために、それを承けて、
建設省等
が差
当り
要らないものでも
購入
するようなことがありはせんかというような御質問の趣旨かと思いましたが、御
承知
の
通り
、現在のところは
セメント
の需給
関係
は、需要より供給のほうが下回
つて
おるような
状況
に見えますから、そういう心配はなかろうと思いますし、又
予算
の配付がいよいよ今年はぎりぎり詰められておりますので、
工事
事務所等で来年用の
資材
を買
つて
溜めておくというようなことは、今年は実際問題としても起らんだろう、かように考えております。
田中一
11
○
田中一
君 今の
セメント
社との
契約
書があれば、それを
資料
としてお出し願いたい。それが
一つ
と。それから今ちよつと私の質問の要旨がおわかりにならないと思うのですが、少くとも百七十一円というものを
値引き
させるならば、
セメント会社
はこれを受けて立つ場合に、やはり
計画配給
ということを恐らく言
つて
来ただろうと思うのです。従
つて
それはどういう形に
なつ
て
契約
に
なつ
ているか。今恐らく
契約
書か協定書を出して預ければ疑問もあると思うのですが、結構です。拝見します。
セメント会社
が無理に売るというのではないのです。恐らく
セメント会社
が
値引き
をする限りは、生産と配給との面を調節しなければならないのです。
セメント
は一年も二年も保つものではないのです。それを、今あなたのほうの協定書を
資料
としてお出し願いたい。 それから
方法
というのは、今
お話
を聞くと、大体
地建
が自分で買
つて
請負人なり施工者に支給しているような結論になるようにあなたのお
言葉
から察せられるのですが、そうではないのです。
方法
というのは一括請負人に任してやるのか、或いは
建設省
が
購入
して現物支給をするのか、ということを伺
つて
いるのです。 それからもう
一つ
、
地方公共団体
につきましても、
建設省
が買い込んで、そうしてこの補助金によるところの金額で
セメント
の
部分
を
建設省
が指令を出してやるのか、ということを伺
つて
おるのです。
石破二朗
12
○
政府委員
(
石破
二朗君)
セメント会社
と
建設省
との
値引き
につきましては、協定書等を取交しておりません。大体主な業界の人々と話し合いまして、それを
建設省
は下部機関へ通達する、又業界も各出先に通達するというような
方法
で、いたしております。現実の
購入
は、
地方建設局
と
セメント
の小売業者なり、或いは中には卸売業者と、直接の
契約
をいたしておると思います。 それから次に、
セメント
は官給のようなことをさつき話したが、請負人が自分で
購入
しているのがありはせんかというお尋ねでありましたが、その
通り
であります。
田中一
13
○
田中一
君 そうでないのです。
地建
が
セメント
を一括
セメント会社
から
購入
して、現物支給という形で以て請負人或いは
地方
の
公共団体
に渡すかというのです。
石破二朗
14
○
政府委員
(
石破
二朗君)
地方建設局
が
購入
して、自分が請責に付した
工事
の請負人に渡しておる例はあります。いわゆる官給といいまして、それはあります。
地方建設局
が購買して、現品を
地方公共団体
に渡しておる例はありません。
田中一
15
○
田中一
君 そうすると、国が
セメント業者
と特契を正式に結んでおる、了解して
値引き
しておるということですね。これは
大臣
が来れば
大臣
に伺いたいと思うのですが、
セメント
の
価格
というものは、国がやる場合と国民がやる場合と、値段がそこに違いがあ
つて
いいものかどうか。若しいいものと考えるならば、これはやはり
セメント会社
のほうの
節約
の面ですね。
計画購入
というものが一番眼目になると思うのです。これだけのものを買
つて
やるからということによ
つて
、向うの見通しはつくのです。
契約
も何もなしに、
セメント会社
は了解するはずはないのです。或いは含みを以て、何かのときお前にこうしてやるからと、何か裏の了解があるのか。国民に売るのは百七十一円高であ
つた
のです。同じ条件でありながら、国に売る場合は百七十一円減ということは、あり得ないのです。こういうことは、特契的な
値引き
ということはあり得ないのです。あり得るとするならば、何か
セメント会社
がペイするだけの条件がなければならんのです。その条件を伺いたいと申上げたのです。
石破二朗
16
○
政府委員
(
石破
二朗君) 国も
セメント
の
購入
をするにつきましては、いわば一民間と同じ資格で買
つて
おるわけでありまして、別に特別の圧力を加えるとか、特別の便宜を、反対給付をするとか、約束をするということは、そういうことは全然いたしておりません。政府も
予算
を
節約
しなければならんので、是非
値引き
してくれということを頼んでおる。平たい
言葉
で言えば、頼んでおるという観念であります。
田中一
17
○
田中一
君 この問題はまだ問題がありますが、
あと
に回します。もう
一つ
伺いたいのは、七分の
節約
の問題ですが、
補正予算
で現われたものを見ますと、
事業費
の減少増加ははつきりわかりましたが、
事業量
の点はどう
なつ
ておるのですか。
石破二朗
18
○
政府委員
(
石破
二朗君)
予算
を
節約
しました結果、
事業量
は減りはせんかというお尋ねは、当
委員
会でもしばしば出ておる問題でありまして、
大臣
からその都度御答弁申上げました
通り
、
建設省
といたしましては、当初の
計画
の
事業量
を減らさないように努力しておりますという
大臣
の答弁を、ここで又改めて申上げておく以外にないのであります。
田中一
19
○
田中一
君 そうしますと、二表のうちの
入札差金
並びに
物価
下落
率によるところの減というものが六・六%とおつしや
つた
のですが、これに該当するというわけですか。大体それでいいじやないかということで、
数字
的にはいいのですか。
石破二朗
20
○
政府委員
(
石破
二朗君)
災害
の
予算編成
の
基本額
にとりました六・六%という
数字
は、この中の四%というのは
入札差金
であります。これは殆んど大体どつちも同じと考えて頂いていいと思います。
あと
の二・六%が
物価
下落
分として見込んでおる分でありますが、この
災害
予算編成
の
基本額
にとりましたほうは、これは実は今年の七月、八月の間における、いわゆる我々のほうでは
公共事業
単価指数と言
つて
おりますが、この
公共事業
全体引つくるめまして、この七、八月現在の
物価
の指数とそれから今後の
年度
末までの
物価
の動き、これを比較しましてその差が二・六%あるということを考えておるおるわけでありますが、当初
予算
を七%
節約
しましたのと時期が若干ズレておりますので、四%のほうは同じでございますけれども、その差のほうは、時期の
関係
上、同じものだとは言いかねますが、まあ大体同じものだ。少し前のほうが多く
なつ
ていい。つまり今年の
物価
の
下落
の
状況
は、上半期と下半期と比べますと、
物価
の
状況
は上半期のほうが
下落
の速度が大きか
つた
のじやなかろうかという
数字
が出ておるようでございますので、その点でちよつと違うかと思います。
小沢久太郎
21
○
小沢久太郎
君 関連して……さつき官房長は、
事業量
の問題ですね、
事業量
はこれは
大臣
が成るべく減少しないように努力するということを言われておるので、その努力は勿論されて
事業
是を減らさないようにしてくれるということは非常にいいことだが、現実の問題として、
年度
も半は以上になりますと大体めどがつくのだから、僕らが現実の問題を見ると大体減
つて
いるんです。そういうことは、今あなたが努力してくれることは結構だけれども、実際問題としてできることかできないことか、ぼつぼつそのめどをつけてもらいたい。できなければ、つまり
あと
に返
つて
来るいろいろな費用を使
つて
、区切りのいいようなふうに
仕事
をや
つて
もらいたいというふうに思うのですが、御意見はどうですか。
石破二朗
22
○
政府委員
(
石破
二朗君) お
言葉
の点でありますけれども、やはりまあまだ
年度
もだいぶ残
つて
おるわけでありますし、我々としましては今日のところは、当初
計画
しておりましたところの
事業
を、その
通り
少くともや
つて
行きたい、かように考えておりますが、
お話
のように、個所によりまして、当初
予定
しておりましたところが
予算
が
節約
されたために非常に困るという現実の事態が出ますれば、これについては努力する努力するで、三月三十一日に至
つて
どうも非常な害があ
つた
という結果になりますので、そういう点につきましては早目に手当をしなければならん、かように考えております。今月の半ば頃には全国の庶務部長の会議などもいたす
機会
がありますので、そういう
機会
におきましても、実際
工事
に支障を来しておるということのないように善処いたしたいと思います。
田中一
23
○
田中一
君 あのねえ、今の小澤君の質問もですがね、あなたは実態を知らないのですよ、何にも。知らないのに、
大臣
がそう言
つた
からそうだと言うより、あなたには言いようがないのでしようけれどもね。若し実際ここで
補正予算
ではつきりきめてしまうと、
あと
困りますよ、本当言うと。若しもこれがいよいよ
事業
が減少したという場合には、引つ込みがつかなくなる。尤も、その時分には
政務次官
も
大臣
もいないからいいかも知らんけれども、いやいるかも知れん。いたら大変なことだが、そこで何というか、財源が残
つた
場合にね、これで
補正予算
できめてしまうと、
あと
で金の差繰りができなく
なつ
て来るでしよう、扱い方は。その場合にどういう形で以てそれを始末するのです。政治的にあなた方の責任ですよ、これは。これは
大臣
来たら一番いいのだがね。
石破二朗
24
○
政府委員
(
石破
二朗君) その点につきましては、
大臣
から又後刻御答弁申上げると思いますが、私どもは従来からの
委員
会の質疑応答を通じて、我々の印象として残
つて
おりますのは、
大臣
は七%、一〇%
節約
しても
事業量
の減少を来さないように努力する、どうしてもいかん場合にはこの
節約
を解除してもらわなければならん、こういうことを御答弁で申上げていたように思いますが、こうして
補正予算
をかちつと組んでしまいますと、そのことはできなくなります。万一我々が努力しましても、当初の
計画
の
事業量
に達しません場合、これはもう
事業量
の減少、これ又止むを得ないことと思います。そういう場合には、先ほど小澤
委員
から
お話
がありました
通り
、少くとも個所によ
つて
非常なぶざまなことが起
つて
、
災害
を起すとか、経済効率が非常に落ちる個所が出たというようなことのないように、善処いたしたい、かように考えております。
田中一
25
○
田中一
君 そんなことできやしませんよ。経済効果が落ちれば、結果において技術的に、金がなくて、
仕事
ができるなんということはありようないのだから。それはいいよ、あなたに聞かなくても。 その次に伺いたいのは、この二ページ、
補正予算
は本
年度
の
災害
というものは二五・四七というものの出来高になると言
つて
いますね。三・五・二の比率をのめのめと、
建設省
が自分のほうで
大蔵省
との折衝の間に妥協してこんなものを出すのですか。嘘つくのも甚だしいじやないですか。でたらめにもほどがありますよ、こういうことは。
荒舩清十郎
26
○
政府委員
(
荒舩清十郎
君) この問題につきましては、財政当局と折衝に折衝を重ねましたが、どうにも、今御指摘のように、結果としてはこういう結果になりました。誠にこの点は遺憾に考えておりますが、そういうこと以上に申上げられません。
田中一
27
○
田中一
君 まあどうなるかわからないのだからね、余り言いたくないんですがね。併し実際のめと、事務当局も事務当局ですよ。こんなものを出すなんということは、恐れ入
つた
ものですよ、神経といいますか。
小沢久太郎
28
○
小沢久太郎
君 ちよつと関連して。この
災害
の三・五・二の比率ですね、これは
田中
委員
の言われるように、やつぱり初
年度
は三をや
つて
もらうということは、これは
建設省
も言明しておるし、我々もそれを是非や
つて
もらいたいというわけですね。これは十分強調しなければならないと思うのですが、こういう差に
なつ
た場合、例えば二五・四七ですか、その三〇%の差額を融資で将来賄うとかなんとかいうふうな
大蔵省
との話合いでもあるのでありますか、ないのでありますか。どういうことに
なつ
ておるのでありますか。
石破二朗
29
○
政府委員
(
石破
二朗君) まあその前に、今年の
復旧
率が非常に低い、こういうものをのめのめと出して事務当局けしからんというお叱りがありましたが、三〇%に至らないのは我々の努力が足らなか
つた
ものと、誠に恐縮に存ずる次第でありますが、(「毎度のことで」と呼ぶ者あり)過去の例を御参考に申上げますと、(笑声)
昭和
二十五年の
復旧
率は、初
年度
のです、一一・八四%、二十六年は一二・二七%、二十七年は二六・〇三%、二十八年は一四・五%、まあこういう
数字
に
なつ
ておるのでありまして、当時いわゆる一兆円
予算
の枠のはめられていない当時におきましても、こういう
状況
でありましたので、今年は一兆円
予算
という枠がはめられ、而も二五・四七%組めたということは、勿論今年の
災害
の絶対額が少いということも非常に有利な条件でありますけれども、先ず先ずこの
程度
で我慢せざるを得まい。併し我々の努力
目標
としては、飽くまでも三〇%はやらなけやいかんものと、かように考えております。 なお、三〇%と二五・四七%の差額の融資の問題でありますが、できれば我々もそういうふうにしたいと思いますけれども、今年は特に二十八年
災害
の仕越
工事
の問題もありますし、その他
国鉄等
におきましても預金部資金の需要が非常に多いということも聞いておりますし、非常にむずかしい。現在のところそういう約束を
大蔵省
と取りつけておるという段階に、まだ至
つて
おりません。
小沢久太郎
30
○
小沢久太郎
君 只今御返事の中に、仕越
工事
の問題がありましたがね、仕越
工事
は融資かなにかやるというふうな
大蔵省
との了解ついておりますか。
荒舩清十郎
31
○
政府委員
(
荒舩清十郎
君) 昨日も参議院の本会議で、この問題につきまして
田中
さんから御議論がございましたが、何といたしましても、この仕越
工事
の問題は、我々といたしましても頭痛の種でございまして、何とかして急速にこれを解決しないと、社会問題まで惹起しやしないかということで、心配をしておるのでございます。そこでこの仕越
工事
の問題につきましては、鋭意努力をいたしまして、成るべく年内のうちに解決したい、こう考えておるのでございます。なお又この融資の額の問題につきましても、
大蔵省
と末だに折衝を毎日重ねているような次第でございます。
小沢久太郎
32
○
小沢久太郎
君 例の三〇%との差額については、まだ
大蔵省
との取りつけが済んでおらんというような
お話
でしたが、今度この席上において、
大蔵省
の
政府委員
が来たら、その点を私は強く強調したいと思いますが、
建設省
のほうにおいても
大蔵省
のほうにこの点は強く要望して、是非その差額を融資してもらうかなにかするというふうにしてもらいたい思います。
田中一
33
○
田中一
君 次に三頁の
公営住宅
の問題ですが、御
承知
のように、二、三代前の建設
大臣
が奨めて作
つた
という
公営住宅
共済組合というものができているのですが、ここにある二十九
年度
発生
住宅災害
のうち、共済組合に加入してあ
つた
公営住宅
が罹災したという事実があるかどうか。それから又、過
年度
分でもいいです。もう一遍伺いますが、過
年度
分、二十七
年度
と二十八
年度
の間に、
公営住宅
ができてから後のものであ
つて
、
公営住宅
が罹災した……無論これは火災か何か、どちらか両方になりますかね、共済組合は。そうすると、共済組合から交付される金というものは、どういう形に
なつ
て
地方公共団体
が受け入れておるか。それに対して国がどういう態度でも
つて
それを迎えておるかということです。少くとも非常な
災害
に対しては、不幸な事態に対しましては、国がこうしたような
予算
を追加して、特別に又融資をして
公営住宅
を建設しておる、これは結構です。結構ですが、現に火災保険と同じような業務を営んでおるところの共済組合というものが、これに対する金というものを
支出
しているはずですね。そうすると、その分はどつちみち
地方公共団体
に付与したものですから、そちらに渡したものであるから、如何ようにしても構わんという金であるのか、その点がどう
なつ
ております。今までの二十九
年度
分並びにその前の過
年度
分の
住宅
の罹災の面については。伺いたいと思います。
師岡健四郎
34
○
説明員
(
師岡健四郎
君) 全国
公営住宅
共済会におきましては、はつきりしておりませんが、多分あれは火災だけであ
つた
と思います。保険事故は。そこで火災がありましたときは、当然保険金が支払われておるわけでございます。
公営住宅法
によりましては、この
公営住宅
そのものの火災被害に対しましては国庫補助をすることができるという法の建前に
なつ
ておりますので、そういうふうに火災の場合に保険金が支払われました場合には、その必要がございませんから、国としては補助することはいたしません。その分につきましては、補助することはいたしません。
田中一
35
○
田中一
君 それでは、
公営住宅法
が実施せられた後に、
公営住宅
の罹災、それに基く保険金の交付の状態、それからそれを
対象
としての
公営住宅
の建設の補助金の交付の状態というものを
一つ
、共済組合に関連して、我々が実態を掴めるような
資料
を作
つて
、お出し願いたいと思います。若しそれが見逃がされておるならば、保険金をもら
つた
上に又割当をもらうならば、共済組合に入らなければならないんだという強制的なものになると思うのですが、形が……。そういう形でいいか悪いかということも
一つ
調べたいと思いますから、その点の
資料
をお出し願いたいと思います。これで私はこの総括質問をやめます。
成瀬幡治
36
○
成瀬幡治
君 ちよつと、荒船次官にお尋ねしたいのですが、
就労
対策が出て来たのですが、官房長の
説明
を聞きますと、何か
道路
或いは、
都市計画
、
都市災害
等のそういう
事業
をピックアップして来て、そうしてここへつけられた。而もこれによ
つて
失業者
が救われるんだ、こういうように御
説明
に
なつ
た。今まで
道路
とか、或いはこちらに組んである
道路
或いは
都市計画
、
都市災害
等で、こういうところにはどういう人たちが働いてや
つて
お
つた
か。全然新らしいそういうところには、そういう人たちが今度職を失うことに逆になると思う。若しそういう人たちをここで使わなくなるならば、特別な失業対策の
関係
の
就労
対策だと、打出されておる趣旨ですね、何か私はごまかしのような気もして心配でならないのだが、本当に失業対策的な、この
予算
を、こういうことをされることによ
つて
救われるのかどうか、そこの辺のところを
一つ
、御
説明
願いたいと思います。
石破二朗
37
○
政府委員
(
石破
二朗君) 一般
公共事業
におきましても、緊急失業対策法によりまして、一定率の
失業者
を使用しなければならない建前に
なつ
ておりまして、これにつきましても、現に先般その最高の率を、労働
大臣
が特に指定した
地域
は、或る
程度
上げなきやならんというような建前に
なつ
ておりますが、この
緊急就労対策事業
はそれよりか
失業者
の吸収率を若干高めております。ただ使用労務者の総数というものは、
失業者
の数はこの
緊急就労対策事業
によ
つて
殖えますけれども、労務者全体から申しますとそう殖えてはいないと考えております。
成瀬幡治
38
○
成瀬幡治
君 そこが、だから、問題になると思います。だから、
失業者
は現に殖えておる。ところが、完全
就労
して行く人たちが殖えなければ、私は本当の緊急
就労
対策にならんと思う。ごまかしじやないか、こうい
つて
いるわけですが、そこら辺のところがどうも納得行かないのですが……。
三浦辰雄
39
○
三浦
辰雄
君 結局、これは
道路整備
関係
の
経費
で、どうも七%行かない地区にその
関係
を持
つて
来て、それに六千万円を加えてこの費目を作
つた
。だからして、
施行
個所を、いわゆる緊急
就労
をさせなければどうもならんと予想される地区に、その
事業
分だけを移して、そうして今の緊急
就労
対策という看板をそこにかけた。従
つて
、今
成瀬
委員
の言われておる点で言えば、
就労
の
機会
というものは或る
地域
では薄く
なつ
た。薄くなることは事実だ。併し緊急
就労
しなければならない。やや集団的に、或る
地方
にこの
仕事
を一部割いて持
つて
来て、看板を塗り替えた。これだけのように思われるのですが、それと合せて……。
成瀬幡治
40
○
成瀬幡治
君 絶対量が、私は殖えているか殖えていないかということが、問題だと思う。
堀木鎌三
41
○
委員長
(
堀木鎌
三君)
成瀬
委員
と
三浦
委員
の御質問と、併せて答弁して下さい。
石破二朗
42
○
政府委員
(
石破
二朗君)
お話
しの
通り
、
道路事業費
をこちらに組み替えただけでありまして、金額におきましては六千万円殖えただけでありますから、そう大きな効果があるものとは私ども当初から勿論考えておりません。ただ、ここで今詳しい
資料
を持
つて
おりませんけれども、従来の
公共事業費
における
労務費
と
資材
費の割合と、今度の
緊急就労対策事業費
における
労務費
と
資材
費の割合は、
緊急就労対策事業費
のほうを若干殖やしておるはずでございます。その
部分
におきましては、絶対数も労働者の数は殖える、かように考えております。
成瀬幡治
43
○
成瀬幡治
君 先ほど小澤さんや
田中
さんが言
つて
おる
事業量
との問題にからんで来るわけですが、あなたが言うように、そこで人件費を殖やして
資材
を落しておる。
事業量
はどうも減
つて
行かないと言
つて
おられる。片一方ではこういうものだからと言
つて
おる。どうもゴムまりみたいで、こつちを突くとあつちが膨らんで行く。どうもごまかしのように聞こえる。そこらあたり、
数字
を出してみんなが納得するように、
説明
してもらいたい。
石破二朗
44
○
政府委員
(
石破
二朗君) 建前につきまして御
説明
申上げますと、
河川事業
費等におきましても当初
予算
に比べて九三・何%で、現在のところは当初
計画
でこれをやろうといたしております。
道路事業
につきましても、成るほど七%は
緊急就労対策事業
のほうに持
つて
行きましたけれども、大体九三%余を以て当初の
道路事業
はほぼやれるものと、かように考えております。従いまして、この七%に相当する分、九億二百万円の分は、計算の上では、当初
計画
しておりましたより
道路
の
事業量
がそれだけ殖えておる、というふうに考えて差支えないものと私は考えております。この
関係
は例の
道路整備
五カ年
計画
ともからんで来るわけでありますが、その点もそういうことで差支えないものと私どもは考えております。
田中一
45
○
田中一
君 どうも、
道路整備
五カ年
計画
なんて言われないでもいいのですよ。九億何百万円とこう
なつ
ていると、それでいいのですよ。伺いたいのは、九億何百万というのは、先ほどあなたが
説明
したように、これは
政務次官
が
説明
したのか知らないが、
大都市
の周辺並びに郊外地区というようなことをさつき言
つて
おりました。そうすると、ここに抜き出して来た
事業
というものは、その土地に従来あ
つた
ものか、あ
つた
ものでないのか。或いは他
府県
から他
府県
に持
つて
行くという場合には、やはり持
つて
行かれた
府県
はちよつと困るわけです。それから下手に持
つて
来られても、全額くれるわけでないのだから、自分で又県議会を招集して、県が
補正予算
をしなければならんということになるのです。こういう点においては、まさか
道路
費やなんかをとられていいというところは少いと思うのです、今まで
計画
しているものは。そうすると、今度はもら
つて
も因る場合もあるかも知れません。そういう点は各
地方公共団体
ともよく話合
つて
や
つた
のか、又どういう点までの了解の下にこういうものを出したかということを、率直に伺いたい。
石破二朗
46
○
政府委員
(
石破
二朗君)
道路事業
から九億二百万円を今度減らしたわけでございますが、
道路
事業そのもの
は、
河川
等の
事業
におけるがごとく、約七%というものを
節約
しても本来の
事業
はまあやれるものと、こういうので、これはこの
関係
は
道路事業
についても同じことが言えるものと考えております。従いまして、仮に
失業者
というものがそう多くなし、又かたがた
道路整備
の
財源等
に関する
臨時措置法
が現在ないといたしますれば、九億二百万円というものは
節約
補正減
にして然るべきものだ
つた
と、かように考えます。ただ現在のところ
失業者
も非常に殖えておりますし、片や一方には
道路整備
の
財源等
に関する
臨時措置法
もありますし、そういう
関係
から、この九億二百万円というものを特に
計上
いたしたわけでございます。
お話
の
通り
、全然殖えていないじやないかと言われれば、そういう見方もありますが、
失業者
もなし又
道路整備
の財源に関する特別の
法律
がなか
つた
と仮定いたしますれば、この九億二百万円というものは減らしましても、ほぼ当初の
事業
はやれる建前に
なつ
ておるのでございます。全然減
つた
とも言えないと思いますし、同じだとも言えないと思います。
成瀬幡治
47
○
成瀬幡治
君 これは失対
事業
として、緊急対策として、これが一番の柱なのです。それには私はどうも看板に偽りがあるように思うのですが、これを又す
つた
もんだ何遍や
つて
も、私は埒のあかない問題だと思いますから、これで終りますが、そこでこういう失対
事業
として日雇労働者、ああいう人たちにこの
仕事
は全部やらせるのですか。
石破二朗
48
○
政府委員
(
石破
二朗君) この点はまだ労働省ともよく打ち合せしなければいけませんけれども、今きま
つて
おりますのは、全使用労務者のうち六割は
失業者
を充て、なおこの
事業
は失対
事業
と違いまして、
公共事業
本来の
目的
も同時に達成するというような使命を持
つて
おりますので、どういう質の
失業者
をこれに充てるかということは、今後労働省ともよく打ち合せたいと思いますが、いわゆる失業対策
事業
とは違いまして、相当筋肉労働に耐える者をこれに充てるというようなことにしたら如何かと考えております。早く申上げますと、従来失業保険で或る
程度
の生活してお
つた
者、失業保険の期間が切れたというような人をこれに充てれば、比較的筋肉労働にも耐える質の者が来るのではなかろうかと考えております。その辺今後労働省ともよく打ち合せたいと思います。
成瀬幡治
49
○
成瀬幡治
君 最後に、六・六%を削
つた
ことについて、
物価
の
下落
等と書いてありますが、一応こういう
事業
に関連して、どのくらいあなたたちのほうで
物価
が
下落
しておるとつかんでおられるか、何パーセントぐらいですか。
石破二朗
50
○
政府委員
(
石破
二朗君) 六・六%のうち、四%は
入札差金
、二・六%は下るということです。これは公式のものというわけではございませんけれども、
昭和
二十五年の六月現在を以て一〇〇としました
公共事業
単価指数というものを持
つて
おります。今年の
復旧事業費
を
査定
いたしましたのにも、御
承知
の
通り
、
査定
前に単価をきめてかかります。これは大体七月、八月の頃に単価をきめておりますが、六月のその指数はどう
なつ
ておるかと申しますと、一七三、七月は一七二、八月は一七一、こういうことに
なつ
ております。九月はやはり一七一に
なつ
ております。この七月と八月の平均は一七一・五という
数字
が出ておりますが、これと十月以降の推定の
下落
の平均との差額が二・六になります。今後の推定でございますが、二十九年の一月からずつと御
説明
しなければ十分な御納得は行かんと思いますが、二十九年の一月は一八二でございました。二月が一八二、三月が一八一、四月が一七八、五月が一七五、六月が一七三、七月一七二、八月が一七一、九月が一七一ということに
なつ
ておりまして、先ほどもお答え申しました
通り
、上半期に比べて、三月、四月、五月、六月頃に比べて、八月、九月頃はだんだんどうも下り方が鈍
つて
おるようであります。従いまして、十月以降の推定をとるにつきましては、毎月一ずつしか下らん、四月、五月頃には月によりまして三下
つた
月もありますが、今度は
年度
末まで一ずつしか下らんとこういう仮定で出しております。
成瀬幡治
51
○
成瀬幡治
君 私は勉強不足で非常に悪いわけですが、そういう
資料
は
建設省
のどういうところでや
つて
いるのですか。何か特別な機関というものがあるわけですか。例えば日銀政策
委員
会で出しているとか、或いは経済審議庁等とか、どういうところで……。
石破二朗
52
○
政府委員
(
石破
二朗君) これは
大蔵省
のほうで、いろいろの
物価
指数をもとにしまして、
公共事業
に使いますところの建築材料とか、
セメント
とか、労務賃とかいうものを総平均しまして、こういう
数字
を
大蔵省
で作
つて
おります。誠に申訳ありませんが、私のほうは
大蔵省
の
数字
を信用しております。
成瀬幡治
53
○
成瀬幡治
君 この問題について私どもも非常に言分があるわけですが、今日はこれでやめておきます。
三浦辰雄
54
○
三浦
辰雄
君
一つ
この際お聞きしたいのですが、
住宅
関係
ですが、ここに内地、北海道とそれぞれ似たような
数字
で一応
計画
が出ていますが、今度の北海道の例の十五号台風による木材資源に非常な被害ができたのは、御
承知
の
通り
なんですね。毎年の伐採量のおおむね五倍
程度
のものが、この十五号で一挙に行つちや
つた
。そういうことで、今度の国会でも
一つ
の
法律
を出しておるようです、政府のほうでも。これは
市町村
とい
つた
ような
公共団体
がその公共建物その他の
施設
の
復旧
に、その被害木を使用しようとする場合は、無担保援護という線を出しているのです。あそこは耐火
住宅
の問題もありますけれども、相当北海道としては、厳寒を迎え長い冬を迎えるのに、
住宅
問題は大変で、あなたのほうとしてもいろいろ御心配だと思うのですが、あのいわゆる政府の特別
措置
ですね、無担保援護で材料を比較的条件をよく払い下げて、被害木の整理の一助にしたいとい
つた
あのやり方と、この
計画
とは、どういうふうな形に考えておられますか。私若しその問題がはつきり……この
計画
自身には、忽々の間際にあの
法律
も出したようだから、各省の連絡も或いは不十分であ
つた
かと思うのです。私は今返事とい
つて
無理に聞こうとは思わないのですが、ああいう同じ政府の便宜の処置をやろうとする
法律
を出し、恐らく通るでしよう。すでに衆議院は昨日通
つて
参議院に来たようですから、そうしたなら、耐火
住宅
の問題はあるが、その木材についてそうい
つた
便宜を図る際ですから、是非……
予算
は今日どうともならないだろうが、範囲内で一応再検討をして、早く
戸数
の復活を是非これとの関連において
一つ
進めてや
つた
らどうか、そのことを希望するために、わか
つて
いたらというので質問したわけなんです。
師岡健四郎
55
○
説明員
(
師岡健四郎
君) 今の
お話
の点は、まだ実は
承知
しておりません。北海道は
お話
の
通り
非常に
復旧
につきましては、冬も迫りまして急ぎますので、
災害
関係
につきましては、すでに一億の繋ぎ融資をしまして、すでに全部着工済みだと思います。木材使用の点もありますので、今の
お話
の点は十分
関係
方面と連絡いたしまして、有利な取扱いにいたしたいと思
つて
おります。
堀木鎌三
56
○
委員長
(
堀木鎌
三君) 皆さんにお諮りいたしますが、
住宅局長
が衆議院の
予算
委員
会に出るので、席を外させてようございますか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
堀木鎌三
57
○
委員長
(
堀木鎌
三君) じやあき次第、すぐ帰
つて
来て下さい。 皆さんにお諮りしますが、
予算
の大体の
説明
はこの
程度
でようございましようか……。荒船君、
大臣
はまだや
つて
こないが、どういうわけですか。
荒舩清十郎
58
○
政府委員
(
荒舩清十郎
君) 今迎いに行
つて
おります。
堀木鎌三
59
○
委員長
(
堀木鎌
三君) それじや、私特に
荒船政務次官
にお願いしておくのだが、例のさつきの仕越
工事
並びに二五%との
特別融資
の問題、あなたの御答弁では皆さんも余り満足をしておられないようだが、特に建設
大臣
が出られるときに、会期も少くて大蔵
大臣
と両方を呼びつける暇もないと思うが、大蔵
大臣
と十分打合せの上で、責任ある御答弁をして頂きたいと思います。この点は実は、ちよつとこの前のときも
荒船政務次官
にはお願いしておいたわけなのだが、今日の御答弁ではこの前と余り進んでないようですし、この前は閣議決定までして政府としての責任ある御答弁を願いたい、こういうことであるのですから、特にその旨を、建設
大臣
とお打合せの上、お願いしたいと思う。 それから
就労
対策の件も、今の
委員
との質疑応答ではまだ十分でないと思うのです。この点についても、労働
大臣
その他とも十分お打ち合せの上で、これも特に
大臣
から御答弁願わなければならぬものである、こう考えますから、特に御注意申上げておきます。
—————————————
堀木鎌三
60
○
委員長
(
堀木鎌
三君) 次に、本日は
建設業法
の一部を改正する
法律案
を議題にしたいと思います。 本問題につきましては継続審議に
なつ
ておりまして、法案の提案
理由
につきましては、すでに御
説明
が終
つて
おるようでありますので、質疑がございましたら、直ちに御質疑を願います。
田中一
61
○
田中一
君 提案者として、ちよつと
補足説明
をしておきたいと思う。 十月二十六日までに
建設省
が、最低入札制限につきまして、
地方公共団体
に問い合わしたという
資料
が、建設工業新聞に発表されております。この発表を見ますと、大体四十
府県
が曽
つて
の古い
道路
施行
令に基くところの三分の二という線、それから十分の八という線をその範囲内においてきめて、四十
府県
がローア・リミツト制、最低入札制限をと
つて
おるというように、
建設省
の発表としてこの新聞に報道しております。恐らくこれは、この新聞社も確かな新聞でしようし、
石破官房長
もこれは御存じであ
つた
と思うのですが、私が
説明
するよりも
石破官房長
から、
建設省
における今までの調査の結果の御
報告
を願いたいと思うのです。
石破二朗
62
○
政府委員
(
石破
二朗君) 私まだその新聞を読んでおりませんが、勿論
建設省
でそういう
数字
を正式に発表したものではないと思います。ただ御指摘の
通り
、全国の都道
府県
のうち大
部分
は、いわゆる広い意味の最低
価格
制というものを布いておるのは事実と
承知
いたしております。ただその布き方はいろいろ差等があるのでございまして、最低を三分の二というのもあるかと思いますし、八割というのもありましようし、或る
程度
の幅を持たしておるのも或いはあるかとも思います。いろいろやり方は違
つて
おりますが、大都分の都道
府県
におきまして何らかの形で最低制限の趣旨の制度を布いておる、かように考えております。
三浦辰雄
63
○
三浦
辰雄
君 この今議題に
なつ
ておる問題は、私はかねても言
つた
のですけれども、
一つ
の
考え方
です。
考え方
ですが、これを審議して行く過程では、これは成るべく早くでありますが、同様ないわゆる
工事
種類を持
つて
おります農林だとか、鉄道だとか、逓信とか、その他こうい
つた
種類の
仕事
を持
つて
おる省の意見、更には会計
関係
のいわゆる会計検査院方面の一応の意見、こういうようなものを是非私は聞いて、それから慎重に審議をして行くべきものだ。我々もとより成るべく安い
経費
で最も効率的な
仕事
がどしどしできることを願
つて
おるわけなんですが、それについても今言
つた
ような方面の意向等も参考にして審議して行かなければならない。でありますから、近い
機会
に是非その
機会
を設けて頂くようにお願いしたいと、私はこう思
つて
おります。
石川榮一
64
○
石川
榮一
君 私も今の
三浦
委員
の説に賛成なんですが、そのほかに、本質的には八〇%という案も
一つ
の案でありますが、ややともする、各業者は八〇%の最低線を必ず窺い知る工作をやる。今までも殆んど入札
価格
を大体知
つて
おるという現状でありますから、引き下げてもわかるということになりますと、結局八〇%のものが全部揃うということもあり得るわけです。そういうようなことをしますと、ややともすると、これは
考え方
ですが、業者が官僚に向
つて
えらいモーシヨンをかけて、腐敗を導くようなことがあ
つて
は大変だ、こういうことも考えられるし、理論としては
田中
案も非常にいいのですけれども、そういう点の盲点はありますから、これは
一つ
臨時国会では日もないことであるし、この
災害
予算
も通さなければならんことに
なつ
ておりますが、できるだけ次の国会で、今のような
お話
もあります、慎重に各方面の意向を調べさしたり、或いはここに呼んだりして聞いて、そうして
一つ
完璧なものにしたい、こういう意味で、継続の審議で次の国会に持ち込んでもらいたいと思うのです。
田中一
65
○
田中一
君 私は差支えありません。差支えありませんが、自由党党内においては……ちよつと
速記
をとめて。
堀木鎌三
66
○
委員長
(
堀木鎌
三君)
速記
をとめて。 〔
速記中止
〕
堀木鎌三
67
○
委員長
(
堀木鎌
三君)
速記
を始めて。
建設省
のほうでは、この
建設業法
の一部を改正する
法律案
について、その後研究されておるのだろうと思うのですが、経過的なものでも
報告
するべき義務もあるだろうし、意思もあるだろうし……。
田中一
68
○
田中一
君 私はお願いしてあるのです。全国的な調査をします、できたら
報告
しますと……。
資料
として要求しております。
石破二朗
69
○
政府委員
(
石破
二朗君) 前回の国会から引続きまして、
建設省
におきましては調査いたしております。又
大蔵省
とも折衝いたしております。まあここで最終的の意見は勿論申上げるわけにも行きませんけれども、現段階におきましては、私個人といたしましてはにわかに賛成しがたい主な
理由
は、八割以下とかそういう非常に安いものでと
つて
、その上で
工事
を途中で投げたというような例と、それから比較的高い金額で
工事
を請負
つて
、それを中途で投げ出したというような例とをと
つて
見ますと、必ずしも比率の上では、低い金額で入札して
工事
を途中で投げたとか粗漏な
工事
をや
つた
とかいうような事蹟がない。
工事
請負金額の高如何にかかわらず、いろいろ事故は起
つて
おります。従いまして
建設工事
を完璧にやるためにということでございますならば、この最低
価格
を設けるということは如何かと思います。更に一言附加えますと、やはりこのダンピングの問題は、ひとり請負
工事
だけでなく、
資材
の
購入
等についても起る問題であります。これらとの
関係
をどうするかということも解決しなければなりません。又会計法の改正によるか或いはこの
建設業法
の一部改正によるか、こういう問題もあるわけでございまして、事務的に検討をいたしております範囲では、只今御提案に
なつ
ております
建設業法
の一部改正案には、にわかに賛成いたし兼ねるというのが現段階であります。
田中一
70
○
田中一
君 政府が出す意図がないから、議員提案として出しておるのです。
方法
論につきましては、あなたの御指示は受けません。私は独自の見解で独自の立場で以て提案いたしておりますから、個人の意見を申されましたが、個人の意見ならなお更今の
言葉
はお返しいたします。従いまして、あなたがどういう
目的
で
大蔵省
と折衝しているか、何のために
大蔵省
と折衝しているか、その経緯だけでも
一つ
、私は伺いたいと思うのであります。
石破二朗
71
○
政府委員
(
石破
二朗君)
お話
の
通り
、政府提案のものでありませんし、私は勿論提案者の行動を束縛しようというような意思は毛頭持
つて
おりません。私どもはただ、ああいう提案がありましたので、これが建設業のため、又
建設工事
のため、又国の財政上支障があるかないかということを、検討いたしております。そういう
目的
で
大蔵省
とも折衝いたしております。
堀木鎌三
72
○
委員長
(
堀木鎌
三君)
石破
君、こいつは議員提出ですから、
建設省
の意思は勿論述べられても一向差支えないが、こういう法案が出たら実際上のいろいろな
資料
、感じとか意見でなしに、いろいろな
資料
を集めたりする手数は、君のほうは考えなくちやいかないことだと思うので、単純に結論を言われることは少し早いと思うのだ。そういう点で、まあ今後
建設省
のほうもいろいろ
委員
の判断の材料になる
資料
、そういうものは提供する努力を怠つちやいけないのだと思うのです。併しいずれにしても、
三浦
、
石川
委員
の御意見もございますし、提案者のほうの御意図もよくわか
つて
おりますから、かれこれ勘案いたしまして、御希望に副うような処置はとりたいと思
つて
おります。
速記
をとめて。 〔
速記中止
〕
堀木鎌三
73
○
委員長
(
堀木鎌
三君)
速記
を始めて。 それじや、本日はこれを以て散会いたします。 午後三時十五分散会