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木村禧八郎君 それは簡単に済むのでありますが
政府のほうの
答弁があいまいであるために徒らに時間を潰して非常に私も残念です。時間が少ししかないのですから、その点
はつきりして頂きたいと思う。私はどうもここで
使途を
はつきり
政府がきめないで、あいまいのままこれを通そうとする意図がどうも私にはぼんやりながらわか
つて来たような気がする。やはりその一番の基本の問題は、この
ジェット・
エンジンの
試作に対してこれを貸すか貸さないかという問題、そうしてそれの
受入れ態勢として、これまで
日本ジェツト・
エンジン会社というものができた。そうしてこれが三十六億から多く期待してお
つたが、
大蔵省の
方針はコマーシアル・ベースでなければ貸さない、そこで非常に問題が起
つて、これをどうしようかということに今悩んでいる、そういう事情にあるのではないかということがわか
つて来たのです。ですからこれは何か我々に
疑惑を持たせるのです。もつと
はつきりしてもらわなければ、貸さないなら貸さない、貸すなら貸す、それで貸すについては原則を、前に
大蔵大臣が言われた原理は撤回する、コマーシアル・ベースに乗らないものも貸すことがあるかも知れない、こう言うなら
はつきりわかるのです。ところが非常にそこがあいまい模糊であるから、どうも裏面に利権運動があ
つて、
日本ジェット・
エンジンという
会社を作
つて三十六億当てにしておる、貸してもらわなければ困ることになる、こういうのでそこできめられいないのじやないか。丁度前の大型警備船の残遺について、それで日立造船にこれを融資するか、或いは三菱造船に融資するか、そういうところでなかなか運動があるので、二十八年度の百二十四億の国庫債務負担行為のあれはなかなかきまらなか
つた。着工できなか
つたということみたいに、なかなかそいつをきめられないのじやないか、そう思うわけです。ですからそれは
政府はその点は
はつきりさせたほうがいいと思う。で、その点を
はつきりして、
はつきりきめてからこれをお
出しになるべきであ
つた。但し、これは
アメリカとの
交渉の結果は、それが容れられるか容れられないのかわからんという
説明ならわかるのですが、
政府部内で
意見がまちまちでわからないのに、我々にこれを審議して
態度をきめろと言
つたつて無理じやないか。こんなむ
ちやな
予算の
出し方はないわけです。
併しもう時間がありませんから、
あと二つ簡単にお伺いしたいのです。これは私は
外務大臣に要求してお
つたが、どなたでもいいのです。
大蔵大臣でも小満外務次官でも結構ですから、事実がわかればいいのです。この前に対日援助
資金は
アメリカから援助を受けましたが、これは
政府は
独立国としてこういうのは只でもらうものではない、返すと言
つたのです。対日援助
資金、こういうものは
独立国として慈善的にもらうものではない、返す、返すと言
つたのは、これは取極めができたのではなくて、
日本政府が債務と心得るということで、これを返すということに
なつたと言うのですが、併しこれはすでに平和
条約を結ぶときに債務として確認されたのではないのですか。それであるのに、これまで確認されておるにもかかわらず、債務と心得ると一方的にそういうことを
言つているのではないか。