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1954-04-12 第19回国会 参議院 本会議 第32号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
二十九年四月十二日(月曜日) 午前十一時五十三分
開議
━━━━━━━━━━━━━
議事日程
第三十二号
昭和
二十九年四月十二日 午前十時
開議
第一
国際砂糖協定
の
批准
について
承認
を求めるの件(
衆議院送付
)(
委員長報告
) ━━━━━━━━━━━━━
河井彌八
1
○
議長
(
河井
彌八君) 諸般の
報告
は、朗読を省略いたします。 ———
—————
—————
河井彌八
2
○
議長
(
河井
彌八君) これより本日の
会議
を開きます。
安部キミ子
3
○
安部キミ子
君 私はこの際、
原爆実験
についての
岡崎外務大臣言明
に関する
緊急質問
の
動議
を提出いたします。
天田勝正
4
○
天田勝正
君 私は、
只今
の
安部キミ子
君の
動議
に
賛成
いたします。
河井彌八
5
○
議長
(
河井
彌八君)
安部
君の
動議
に御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
河井彌八
6
○
議長
(
河井
彌八君) 御
異議
ないと認めます。よ
つて
これより
発言
を許します。
安部キミ子
君。 〔
安部キミ子
君
登壇
、
拍手
〕
安部キミ子
7
○
安部キミ子
君 私は
日本社会党
を代表いたしまして、先ず
総理大臣
にお尋ねいたします。去る四月五日、本議場において
万場一致
で
決議
されました
原子力国際管理
並びに
原子兵器禁止
に関する
決議
について、その後
吉田総理大臣
は、どのような熱意を以て処理にあたられ、又どのような
決意
を
大臣自身
がお待ちであるかをお尋ねする次第でございます。 そもそも第十九国会の
成立開会
以来、
予算案
の
審議
を初めといたしまして、
MSA受入れ
の問題、或いは教育二法案の問題、
警察法改悪
の
問題等
々多くの問題を
審議
して参り、又現在
審議
中でございますが、必ずしも
各党派
の
意見
は一致してはおりません。これは或る意味におきましては、不幸なことでありましようが、今日
政党政治
のもと、いろいろな
見解
、
意見
の出ますことは当然のこととも申せましよう。併し
人類最初
の
原爆
による
大量殺戮
をこうむりました
日本人
として、而も今日なおその痛手を肉体にとどめて、悲しく悩んでおる同胞を抱えておる私
たち
は、今、又しても
アメリカ
の
ビキニ
島
水爆実験
の
犠牲
として、善良なる
漁民
の
かたがた
が恐ろしい
放射能
に侵されて呻吟されておるという、いわゆる
ビキニ事件
に強く促されまして、
各党派
を超えました私
たち日本人
の悲願としての
原子力
並びに
原子兵器
の
使用
について強い要請をいたしましたことは、この場合高く評価されねばならないことであると存ずるのでございます。(「その
通り
」と呼ぶ者あり)特に私は婦人の
立場
から、暴力を否定し、戦争嫌悪する私
たち
、女性の
立場
からも、
世界
の終末を招き、
人類
の破滅を来たすと言われておりまする
原爆兵器
の
使用
につきましては、強い関心を持たざるを得ないのでございます。不幸にも私
たち
は、一度ならず二度三度、
厚子兵器実験
のモルモツトとされております。第五
福丸
の
乗組員
の
かたがた
の不幸な
犠牲
をば、又もや無駄にするようなことがあ
つて
は、私は
世界
的な人道上の問題であると存ずるのでございます。更に又対外的にアツピールする力のない
南太平洋
の
島々
に住む
人たち
も、やはりこの灰をかぶ
つて
おるのであろうことを思いますとき、私
たち
の胸は痛むのでございます。
南洋島々
にも親と子が住み、夫と妻が生さておるのでございます。私
たち
はこうした人々のためにも強く叫ばざるを損ない。
人間
としての
権利
を強く主張しなければならないと存じます。こうした
立場
から、戦争を廃止し、非
武装口承
を宣言し、
世界
の恒久平和を達成すること、
願つた平和憲法
を持
つて
おる私
たち
といたしましては、毅然たる態度を以て、
アメリカ
の恩恵にすがる仇ではなく、当然の
権利
として要求し、又
解決
のための祈願を続けて行かなければならないと思うのでございます。こうした
努力
を積み重ね、積み上げて行くことこそ、平和を確保する私
たち
の具体的な行動であろうかと存ずるのでございます。 次に
岡崎外務大臣
にお尋ねいたします。 最近の
新聞報道
によりますと、問題の
水爆実験区域
につきまして、
在日アメリカ大使館パーソンズ参事官
は、我が外務省に対して次のような
回答
が表せられたといいます。即ち
日本側
の申入れは、「一、
アメリカ側
の
許可範囲
内で
区域
及び
実験
の
期間
を
縮小
すること、一、
盛漁期
の
実験
を成るべく避けてほしいこと、一、
漁船
には
事前通告
をしてほしいこと」などであ
つた
のに対しまして、この
回答
は、
実験
について
日本側
の
希望通り
制限
士加えることは、ほぼ不可能であり、
事前通告
は
秘密保持
上、原則として行われないというのであります。一体この
回答
は事実でありましようか。又公式のものと解してよいのでございましようか。このことを先ずお尋ねいたします。 第三点は、これは誠に奇怪に感じ、
重大事件
でございまして、
岡崎外務大臣
の
人間性
と人格にかかわることにもなりますが、去る九日、
日米協会
で行われました
大臣
の
発言
でございます。これにつきましては、十日の
衆議院
の
外務委員会
でも問題に
なつ
たように承わ
つて
おりますが、常日頃から、
岡崎外交
はその都度
外交
であり、叩頭、無定見の
外交
であるという定評があるのでございますが、今回、又もや公開の席上におきまして、
原子兵器
の
実験
は、
アメリカ
のみならず、
日本
もその
一員
である
自由世界
の安全に寄与するものであり、
日本政府
は、
各国
と
協力
して
実験
の成功を望んでいる云々と申されました由、承わりましたが、これは事実でございましようか。御本人のお口から、はつきりと御返事承わりたいのでございます。そしてこれが事実であるといたしますならば、
ビキニ事件
による衝撃が、
国民
の間において強く波紋を画いております今日、又、第五
福龍丸乗組員
の
かたがた
に対する
補償題
、更に身体の完全なる快復を見ない現在、
全会一致
の院議を完全に無視して、ただ
アメリカ
に対する気兼ねと追従以外の何物でもない、極めて、不謹慎な
発言
であ
つた
ことは、実に案に遺憾の極みでございます。(
拍手
)この
発言
をなさいました
岡崎外務大臣
より、その真意をお聞きいたしたい。更に
外務大臣
の言う
協力
とは、如何なる
内容
を持
つた
協力
か、御
説明
願いたいのでございます。 且つ、こうした
外務大臣
を閣僚とせられております
吉田総理大臣
から、総括的に、
参議院
の
決議
に対しまする御
決意
について所見を承わりたいと存じます。 次に
水産行政
の
立場
から、
保利農林大臣
にお尋ねいたします。 外電によりますと、
アメリカ政府原子力委員会
の
ストローズ委員長
は、「第五
福龍丸
は、
危険地域
に指定された
水域
にあ
つた
ことは確実である」との発表を行な
つて
、第五
福龍丸
の
被災地点
の
日本側
の
認定
には服しがたいような
意向
を示しているようでございますが、これは重大な問題で、今回の
被災者
の
医療
や家庭の
かたがた
の
生活援護
の問題の
解決
の
基本
ともなるものであり、更に今後も
南太平洋
に出漁される
業者
の
かたがた
に対しまして、大きな不安と
動揺
を与えるものであると存じますので、
一体水産庁当局
としては、
被災地点
の
認定
についてどのような
見解
に立
つて
おられるか。お尋ねいたす次第でございます。 次に
政府
においては、第五
福龍丸事件
の
善後措置
に関する打
合会
を
中心
として、対
米補償要求
をおまとめに
なつ
たようでありますが、この結論は、どのようなものでございますか。又その調査の
基本
は、どこに重点をおいてなされたものでありますか。お伺いいたしたいのであります。第三点として、最近清水に入港した
昭鵬丸
及び築地に入りました第五海
福丸
において
漁獲
されて参りました
まぐろ
には、殊に鰓や
内臓
に強度の
放射能
が認められたという問題につきまして、いわゆる
放射まぐろ
の騒動はさらに尾を引くものと考えられます。
四面海
をめぐらす
日本
としましては、
国民栄養
の
補給源
としての
水産業
に期待することは誠に大でございますが、
只今
の
状態
では、
国民
は、近海の魚でさえも危険視して食べない。いわんや
まぐろ
などは、さつぱり売れないのが現状でございます。今回の
事件
によ
つて
こうむりました
漁民
の
かたがた
や
魚小売業者
、問屋の
かたがた
の直接或いは間接に受けられました
損害
について、
農林大臣
としては如何なる対策をお持ちにな
つて
いるでございましようか。又従来とも、
遠洋漁業
の振興については力を尽されて参られたと存じますけれども、今後予想されます不安と
動揺
に対しまして、どのような助言、指導を加えられるのでございましようか。その
方針
を明確にして頂きたいと存ずる次第でございます。なお、このたびの
岡崎発言
は、これらの問題の
解決
のために重大なる
影響
を与えるものと存じますので、併せて
農林大臣
の御
見解
をお尋ねいたします。 最後に、
草葉厚生大臣
にお尋ねいたします。 第五
福龍丸乗組員
二十三名の
かたがた
は、現在
東京大学附属病院
及び
国東京
第一
病院
に、それぞれ分散収容されて、
我が国医学界
の
最高陣容
をも
つて
治療
に当
つて
おられる次第でございますが、この
医療費
については、まだ明確なる
決定
をみておらないために、
患者
の容態に精神的なるシヨツクを与えるものとして、
病院側
はこれを秘し、隠すのに苦心をしておられるようでございますが、厚生省としてはどのような処置をおとりになるおつもりでございましようか。又先に、
農林大臣
に御
質問
いたしました第二点の対
米補償要求
につきましての
厚生大臣
の御
見解
並びに
国民
の
健康保持
の
立場
から、
遠洋魚類
に対する今後の
見通し
についても、この際物らかにして頂きたいと存ずる次第でございます。 以上を以ちまして、私の
質問
を終ります。(
拍手
) 〔
国務大臣緒方竹虎
君
登壇
、
拍手
〕
緒方竹虎
8
○
国務大臣
(
緒方竹虎
君)
安部
さんの御
質問
にお答えします。 先般、本院で行われました
原子力
に対する
決議
の
趣旨
に対しましては、
政府
といたしましても、
人類
の福祉、
世界
平和のために、あらゆる
努力
を傾けまして、
決議
の
趣旨
が実現されることを強く
決意
をいたしておる次第でございます。 なお
外務大臣
の
日米協会
において行いました
演説
に対する感想をお聞きになりましたが、これは私が申上げるのは適切でないかと考えますが、あの
外務大臣
の
演説
の中に述べられました
趣旨
は、
政府
といたしましても同感でありまして、この
原子爆弾
、
原子力
の
実験
、そのものに対しましては、あえて干渉せず、その
被害
を局限いたしますると共に、何らか悪
影響
を生じました場合には、適当な
補償
奇与えられることが、これは当然である。かように考えております。(
拍手
) 〔
国務大臣岡崎勝男
君
登壇
、
拍手
〕
岡崎勝男
9
○
国務大臣
(
岡崎勝男
君) 第一の御
質問
は、例えば
実験
いたす
区域
の
縮小
とか、時期の短縮とか、その他各種の事項について、どういうことであるかということでありますが、これは
日本
の
漁業
を守るためには、できるだけ
実験区域
の
縮小
であるとか、その時期を短かくするということ、或いは
盛漁期
の間は成るべくこれを避けるということ、又
漁船
に対しては
事前
の
通告
が、できればや
つて
もらわなければならんということは、これは当然の話である。
アメリカ側
とも、十分に
協力
を得ておると同時に、こういうような
日本
の
漁業
に対する
考慮
は、当然なされなければならんのでありまして、
只今
こういう点については交渉中であります。 なお、
原爆実験
に対して
協力
するということを私は
日米協会
において
演説
をいたしました。それはその
通り
であります。(「余計なことだ」と呼ぶ者あり)これは勿論、それだけではなくして
被害
の起らないような十分なる
防止
の
措置
を講ずると共に、今行われました
被害
に対しては、
補償
なさるべきこと、又将来の
日本
の
水産業
に対して
損害
をこうむるような場合があれば、これに対しても
補償
をなすべきことを条件といたしております。元来、本
参議院
の本
会議
における
原子力禁止等
の
決議
を見ますれば、その中には、「
原子力
の有効な
国際管理
の確立、
原子兵器
の
禁止
並びに
原子兵器
の
実験
による
被害防止
を実現し、」と書いてあるわけであります。
原子兵器
の
実験
による
被害防止
ということは、
原子兵器
の
実験
が行われるということも前提にしなければ、
被害防止
ということはないわけであります。これが本院の
決議
だと、私は信じております。即ち
原子力
を
国際管理
にいたすことは、これは最も望ましいことであ
つて
、当然これについて
努力
をいたすのは当り前の話でありまするが、
国際管理
が行われるまでの間は、一方の
陣営
にのみ
実験
を
禁止
し、他方の
陣営
に
実験
を自由にさせるということは、当を得ておらないからして、この
通り
「
原子兵器
の
実験
による
被害防止
」と、ここに書いてあるのであります。
従つて
我々は、
ソ連側
の
実験
が
禁止
されるまでは、
アメリカ側
の
実験
に対してこれを妨害しないという
意向
を明らかにいたしております。
実験
によりまして、
漁業
に対する
損害等
が起れば、適当の
措置
を講ずることはこれは当然でありますけれども、この
決議
の
趣旨
は、まさしく私が申した
通り
であると信じております。(
拍手
) 〔
国務大臣保利茂
君
登壇
、
拍手
〕
保利茂
10
○
国務大臣
(
保利茂
君) お答えいたします。 第五
福龍丸
の
被災地点
に関しましては、すでに
政府
といたしましては十分の検討をして確認もいたしております。即ち
危険水域
の外、東北の十九海里を隔たる
地点
である。このことを覆す何らの根拠もその後発見せられておりませんから、
従つて
第五
福龍丸
の
被災地点
は、
危険区域外
であることを確信いたしております。 なお第五
福龍丸
に対する
補償措置
に関しましては、
漁船
、漁具の物的及び
漁獲物
に対する
損害
及び船主、
乗組員
に対する
補償
は、十分の
措置
を講ずべく
打合せ
をいたしておる次第でございます。今後におきましても、その後、この事態に鑑みまして
政府
としましては、
中心地点
から五百マイルの
区域
に入
つた
、或いは操業をした、或いはそこを
航路
として通
つて
来た
漁船
につきましては、その
漁獲物
については、いわゆる
ガイガー検定
を行な
つて
おりまして、これは、二面は、
損害
があ
つた
かどうかを発見するのと、一面は、
食品衛生
の
関係
から十分の
措置
を講じておりますが、今日まで第五
福龍丸
以後に発生いたしました
まぐろ
をいわゆる
廃棄処分
に附しておりますものは、二隻にな
つて
おります。これにつきましても、当然これは第五
福龍丸
と同様の
補償措置
を講じなければならない。そういうことで、
只今打合せ
をいたしておる次第であります。 今後の問題につきましては、
只今外務大臣
からも
お話
のように、あの
地域
は、
漁場
としましても、又
南方漁場
への
航路
としましても重要な
地点
でございますから、
従つて漁業
に与える
影響
をできるだけ少からしめるための折衝を願
つて
おるわけでございますが、同時に又我々としましては、万一
被害
が発生いたした場合には、以上申上げました趣意によりまして、
漁業者
に対しまして十分の
措置
を講じて参るという
方針
でおるわけでございます。(
拍手
) 〔
国務大臣草葉隆圓
君
登壇
、
拍手
〕
草葉隆圓
11
○
国務大臣
(
草葉隆圓
君)
原爆疾患者
の
治療
につきましては、
只今
も
お話
がございましたが、
東大
と
東一
とに入れまして、
東大
、七名、
東一
、十三名、それぞれ現在の
我が国
におきまする
医学
並びに科学の
最高
の力を総合して
治療
に当
つて
おる次第でございます。現在
放射能
が
内部
に入
つて
おる
状態
でございますから、
従つて治療
はなかなか困難のようでございます。
患者自身
につきましても十分これらの病態を注意しながら、まだ安心した
状態
ではございませんので、あらゆる点を十分なる注意を以て総合的な力を注いで
治療
の万全を期しておる次第でございます。
治療費
の問題につきましては、
従つて治療費
の制約をすることなしに、要るだけの費用は十分出しながら、
治療
の万全を期するつもりでございます。当然これは、
只今
それぞれの御
答弁
にありましたように、
補償
という問題を考えていたしております。 なお、今後の
遠洋漁業
、
魚類
の
影響等
につきましては、実は
只今お話
になりましたその後の、第五
福龍丸
後入りました
船等
にも、幾分か
放射能
が現われた
漁獲
並びに
漁船
のあ
つた
のでございますが、御指摘の
昭鵬丸等
におきましては、
昭鵬丸
は、八百匹の中で七匹だけが、
内部
から
放射能
を認めたのであります。現在は、
体表
と鰓と
内臓
との
放射能
の有無を、それぞれ
検査
いたしておりますが、八百匹の中で鰓並びに
内臓
から
放射能
が出たのでございますけれども、これらの
原因等
につきましては、今後の
実験等
を十分いたしませんと、俄かに断定いたしがたいと存じております。現在
南方
からの
遠洋漁業
から帰
つて
参りまする船は、
五つ
の港を指定いたしておりまするから、この
五つ
の漁港にそれぞれ
検査
官を派遣いたしまして、当分の間、十分に
検査
をいたしまして、
体表
並びに
内臓
、
鰓等
まで
検査
をいたしまして、この
検査
に合格いたしましたものを、それぞれ検印を押して市販に出しておりまするから、御心配なしに食膳に供して頂きたいと存じております。 なお
検査
は、当分、
国民
の安心いたしまするまでは続けて参りたいと存じております。(
拍手
)
—————
・
—————
河井彌八
12
○
議長
(
河井
彌八君)
日程
第一、
国際砂糖協定
の
批准
について
承認
を求めるの件(
衆議院送付
)を
議題
といたします。 先ず
委員長
の
報告
を求めます。
外務委員会理事團伊能
君。 〔
團伊能
君
登壇
、
拍手
〕
團伊能
13
○
團伊能
君
只今
、
議題
となりました
国際砂糖協定
の
批准
について
承認
を求めるの件につきまして、
外務委員会
における
審議
の経過と結果御
報告
申上げます。
政府
の
説明
によりますと、この
協定
は、
国際連合主催
の下に、昨年七月からロンドンで三十六カ国参加の下に開催されました
国際砂糖会議
において作成されましたが、二十四カ国によ
つて
署名せられたものでありまして、
我が国
も、この
会議
に代表派遣して
審議
に参加し、昨年十月二十人目に署名を行いました。この
協定
は、
砂糖
の
輸出入国
の
立場
を相互に調整いたし、
世界自由市場
の
砂糖価格
を安定せしめること、
目的
としております。 その
内容
を要約いたしますと、不相応な
統制
や課税を差控え、
砂糖産業
における公正な
労働基準
の維持に
努力
することを約し、又
価格
の下落及び騰貴を
防止
する
措置
につきまして
規定
をしましたほか、
輸出国
につきましては、
生産
の調整、
輸出量
の
制限
及び割当、
輸入国
の
需要充足
の
義務等
につきまして
規定
いたしました。
輸入国
につきましては、非
締約国
からの
輸入量
の
制限
、
輸入量
の見積り、
通貨窮乏
の場合の
義務
の
軽減等
について
規定
しております。そうして、この
協定
は、すでに
批准
を了した国並びに
我が国
のごとく本年の四月十五日までに
批准
するよう
努力
する旨
通告
した国の間で、昨年十二月十五日より
効力
を、発生しておりますが、この
通告
をして来た
諸国
については、本年五月一日までに
批准書寄託
を了しないときは、その
効力
を失う旨定められてあります。
有効期間
は三年とな
つて
おります。
我が国
は、この
協定
の
当事国
となることによりまして、
砂糖輸入国
としての
立場
保護することができるのみならず、
自由市場
の
砂糖需給計画策定
に積極的な役割を演ずることができるようになるわけであります。以上が、
政府
の
説明
でありました。
委員会
は、四月七日より三回に
亘つて本件
の
審議
を行いました。 次に、
質疑応答
の主なもの簡単に御
報告
いたします。「この
協定
の眼目はどこにあるのか、
日本
にと
つて
具体的にどういう
利益
があるか、又我がほうは、昨年十二月の
会議
に出席してどんなことを主張したか」という
質問
に対しまして、
政府
は、「現在
世界
において、
砂糖
は
生産
過剰の
状態
にありますため、
生産国
の間に、これ調整するため
国際カルテル
組織しようとする動きがありましたので、そこで
砂糖輸入国
の側におきまして、かかる
国際カルテル
と対立するよりも、
輸出入国双方
を含めた
国際協定
を結ぶことを
利益
と考えたおけであります。重要な
砂糖
の
輸入国
であります
我が国
といたしましては、
砂糖
が
生産
過剰である今日、果してかかる
協定
に加入する必要があるかどうかについて
十分考慮
をすると共に、
各国
の動向に注意して来たのでありますが、仮に我国がこれに加入しなくとも、他の
諸国
の間に、この
協定
が成立するとの
見通し
を得ましたので、
国際協定
ができる以上、やはりこれに加盟することが
利益
であると考えた次第であります。
我が国
は
当事国
と
なつ
た場合には、
輸入国
の全
投票数
一千票のうち、米、英と同校に二百四十五票が与えられる模様でありまして、又
執行委員会
の正式の
一員
となり、大きな
発言権
を持つ点におきまして、大きな
利益
があります。会誌の席上、我がほうは、この
協定
に署名しなか
つた
インドネシヤ
……
インドネシヤ
は
協定
に参加したか
つた
のでありますが、その
インドネシヤ
から、
我が国
への
輸入量
を増加することを主張いたしまして、又我が
国内統制
に関する
規定
を緩和して
道徳的義務
を負う程度にとどめることを主張いたしましたところ、この両主張は、いずれも採択され、これに
従つて
第七
条条弟
一項二の
規定
が設けられ、
インドネシヤ
からの
輸入
は、年十五万トンが認められ、又第五条の
規定
が我がほうの
希望通り
の形に
なつ
た次第であります」との
答弁
かありました。又、「この
協定
の
規定
は、甚だルーズのようであるが、それでよく
目的
を達し得るか」という
質問
がありましたに対して、「この
協定
の
規定
は、例えば
国際小麦協定
などに比べますと、甚だルーズなものでありますが、それは、余り厳格な
規定
を設けることによりまして、これが成立しない虞れがあ
つた
からでありまして、この
協定
が、果してよく
目的
を達し得るかどうか、疑問がないわけではないが、もつ
ぱら砂糖生産者
か、必要な
生産制限
を実行するかどうかにかか
つて
おる」との
答弁
がありました。
委員会
は、四月十日、
質疑
を終了いたしまして、討論に入りましたところ
杉原委員
から、「
本件
は
賛成
である、ただ
運用
の面で
我が国
の
利益
を守ることに遺憾なきを期されたく、又、
我が国
と
インドネシヤ
との
関係
が、単に
協定
だけにとどまらない点を重視してほしい」と述べられました。又
佐多委員
は、「
価格
の安定のためとて
価格
を釣り上げることなく、よく
消費者
の
立場
を護るよう
協定
の
運用
を図らんことを強く希望して
本件
に
賛成
する」と述べられました。 次で
採決
を行いましたところ、
全会一致
を以て、
本件
は
承認
すべきものと
決定
いたしました次第でございます。以上、御
報告
申し上げます。(
拍手
)
河井彌八
14
○
議長
(
河井
彌八君) 別に御
発言
もなければ、これより
本件
の
採決
をいたします。
本件
を問題に供します。
委員長報告
の
通り
、
本件
を
承認
することに
賛成
の諸君の
起立
を求めます。 〔
賛成者起立
〕
河井彌八
15
○
議長
(
河井
彌八君)
総員起立
と認めます。よ
つて本件
は、
全会一致
を以て
承認
することに決しました。本日の
議事日程
は、これにて終了いたしました。
次会
の
議事日程
は、
決定
次第公報を以て御通知いたします。 本日は、これにて散会いたします。 午後零時二十八分散会
—————
・
—————
○本日の
会議
に付した
事件
一、
原爆実験
についての
岡崎外務大臣言明
に関する
緊急質問
一、
日程
第一
国際砂糖協定
の
批准
について
承認
を求めるの件