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1954-02-23 第19回国会 参議院 文部委員会 第5号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
二十九年二月二十三日(火曜日) 午前十一時三十五分開会
—————————————
出席者
は左の
通り
。
委員長
川村
松助
君
理事
剱木
亨弘
君 相馬 助治君
委員
木村 守江君 田中 啓一君 中川 幸平君 吉田
萬次
君 高橋 道男君
安部キミ子
君
高田なほ子
君
永井純一郎
君
長谷部ひろ
君
政府委員
文部政務次官
福井 勇君
文部大臣官房会
計
課長
内藤誉三郎
君
文部省管理局長
近藤 直人君
事務局側
常任委員会専門
員 竹内 敏夫君
常任委員会専門
員
工楽
英司君
説明員
文部大臣官房総
務課長
福田
繁君
—————————————
本日の会議に付した事件 ○
教育
、
文化
及び
学術
に関する
調査
の 件 (
今期国会提出予定法律案
に関する 件) (
昭和
二十九
年度
文部省関係予算
に 関する件) ○
学校給食法案
(
永井純一郎
君外六十 七名発議) ○
議員派遣要求
の件
—————————————
川村松助
1
○
委員長
(
川村松助
君) それでは
只今
から
文部委員会
を開会いたします。
ちよ
つと
速記
を止めて下さい。 〔
速記中止
〕
川村松助
2
○
委員長
(
川村松助
君)
速記
をつけて。 それでは
予定法案
の
説明
を求めます。
福田繁
3
○
説明員
(
福田繁
君) 本
国会
に
文部省
として
提出
を
予定
しております
法律案
の
内容
につきまして簡単に御
説明
申上げます。 お
手許
に差上げてあります
資料
を御覧頂きますと、十四件掲げてございます。先ず第一番目の
学校教育法
の一部を
改正
する
法律案
、これは
盲学校
、
聾学校
の
小学部
が丁度今年で
義務制
になります。
小学部
が全部
義務制
になりまして、二十九
年度
から
中学部
の
義務制
か進行するわけでございます。現在の
学校教育法
の
規定
の
内容
からいたしまして、
義務制
が逐年に進行するような形に
なつ
ておりませんので、これを一年ずつ逐年に進行させるような
規定
に
改正
いたしたい、こういう
趣旨
の
内容
でございます。 それからもう
一つ
は、
大学
の
医学部
及び
歯学部
の
修業年限
に関しまして従来の
年限
とは変りありませんのですが、その
内容
につきましていわゆる四年の
専門課程
と、それから二年の
進学課程
というものを、俗に
進学課程
と申しておりますが、二年の
進学課程
というものをはつきり明記いたしまして、そして
医学部
、
歯学部
を置いていない
大学
にもそういつた
進学課程
を置きまして、そしてそういつた
大学
からも
医学部
、
歯学部
の
専門課程
に入り得るような途を講じたい、こういうことを明瞭にする
意味
の
改正
でございまして、これはすでに当院のほうに
予備審査
をお願い申上げておる次第であります。 それから二番目の
国立学校設置法
の一部を
改正
する
法律案
でございますが、これは二十九
年度
予算
に対応いたしまして学部の分離、それから短期
大学
の新設、それから
定員
の
行政整理関係
の
整理
、或いは
学年進行
によりますところの
増加
というようなことをこの
内容
といたしておるもので、ございまして、これにつきましてもすでに一番目と同じように
予備審査
をお願いいたしておるものでございます。 それから三番目の
公立学校施設費国庫負担法
の一部を
改正
する
法律案
でございますが、これは従来
中学校
におきましては御
承知
のように
基準坪数
を〇・七坪で押えておりましたのでありますが、これを二十九
年度
から
生徒
一人
当り
一・〇八坪に
引上げ
るということに
予算措置
がきま
つたの
でございます。従いましてそれに関する
改正
をいたしたい、こういう
趣旨
で、これもすでに
予備審査
をお願い申上げております。 それから四番目の
教育公務員特例法
の一部を
改正
する
法律案
でございますが、これは従来
公立学校
の
教育公務員
につきましては地公法の三十六条の
規定
によりまして
政治的行為
の
制限
が
規定
されておりますが、これを今回
教育
の
中立性
を維持するという観点から
国外公務員
でありまするところの
教育公務員
と同様な
制限
にいたしたい、さような
趣旨
の
内容
でございます。これはすでに御
承知
のように
衆議院
にすでに
提出
されております。 それから五番目の
義務教育
諸
学校
における
教育
の
政治的中立
の
確保
に関する
法律案
でございますが、それもすでに四番目と同様に
衆議院
にすでに
提案
されておりまして、
内容
といたしましては何人も
学校教育法
第一条の
学校
の
教員
、
職員
を主たる
構成員
とする
団体等
を通じまして
義務教育学校
の
教職員
に対しまして
教育基本法
第八条二項によ
つて
禁止されておりますところの
政治教育
を行うことを教唆し、或いは扇動するよろな
行為
を規制しようという
趣旨
のものでございます。これがいわゆる
政治的中立
の
確保
に関する
法律案
でございます。これは
衆議院
に
提案
されておりますので不日御審議をお願いできると考えております。 それから六番目の
教育委員会
の
委員
の任期の
特例等
に関する
法律案
、これは二十九
年度
予算
におきまして、のちほど
予算
の
説明
の際にも申上げるかと思いますが、
教育委員会
の
委員
の
選挙
は従来二年
ごと
の
半数改選制度
でございましたが、これを今度改めまして四年
ごと
の一斉
選挙
に変えたい、こういう
趣旨
の
法律案
でございます。ただこの際お断り申上げておきたいと思いますのは、これはこういう形で
文部省
から
提案
される
予定
でございましたが、
関係省
と話合いの結果
自治庁
から
公職選挙法
の一部
改正
として
提案
されるというように大体きま
つて
おりますので、そういつた点を御了承願いたいと思います。 それから七番目でございますが、
学校給食法案
、これはかねてからいろいろ御関心の深い
法案
だと思いますが、
文部省
といたしましては二十九
年度
予算
に相当な、
原額
の半額で支給するというような点につきましても昨年よりやや上廻わ
つた経費
を農林省に計上してございましたので、そういつた点を加味いたしまして
学校給食
についてこの
学校給食
のありかた、或いは
学校給食
の
補助
に関する
規定
を織込んだ
学校給食法案
というものを
提案
いたしたい。こういうことで目下これを鋭意進めておるわけでございます。 それから八番目の
盲学校
及び
聾学校
の
児童
、
生徒
に対しましてこの
関係
の
予算
といたしましては約四千八百万円計上することができましたので
教科書
を無償で
給与
し、或いは
学校給食
を行い得るように、そういつた点を
規定
いたしまして、その要する
経費
の二分の一を
国庫補助
にしよう、こういうような
趣旨
で
就学奨励
に関する
法律案
というものを
提案
いたしたい、こういう考えでおるわけであります。 それから九番目の
教育公務員特例法
の一部を
改正
する
法律案
でございますが、これは現在
地方
の
先生がた
の
採用
の際にいわゆる
条件付任用
となりまして、これは
地方公務員法
の
規定
にそう
なつ
ておるのでございますが、六カ月間の
条件付任用
という
制度
がございまして、或る村から或る村に転任した際に
新規採用
というような形をとられるのでございます。そういつた点を改めまして、その
教員
の
条件付任用
を外して行きたいという
趣旨
のものでございまして、これを至急
提案
いたしたいということで
準備
を進めております。 それからその次には十番目の
教育職員免許法
及び同
法施行法
の一部を
改正
する
法律案
でございますが、これにつきましてはかねてからこの
免許制度
の
簡素化
というような点もいろいろ御論議がありましたように記憶いたしております。そういつた
趣旨
もございまして、この際
免許状
の種類を
簡素化
いたしますと同時に又校長、
教育長
、
指導主事等
のこの
免許状
をはずしまして
任用資格
にするというような
方向
で以て現在研究いたしております。そういつた
内容
を含めました
免許法
の
改正
を今
国会
に
提案
いたしたいということで、
目下準備
を進めております。 それから十一番目の
学徒援護会法案
でございますが、これは現在御
承知
のように
学徒援護会
という
財団法人
がございまして、
学生
のアルバイトその他
学徒
の
援護
を主たる仕事としてや
つて
いる
団体
がございます。その
団体
を
特殊法人
にいたしましてその
学徒援護
の
事業
に今後いよいよ力を入れて行かれるように、そういつた強化を図りたいという
趣旨
の
特殊法人
を作る
法案
でございます。これも一応
事務
的には
検討
を終りまして、
提案
できるように
準備
を進めておる次第でございます。 それからその次の十二番目の
文化功労者年金法
の一部を
改正
する
法律案
でございますが、現在
文化功労者年金法
に基きまして
年金
を受けておるかたで、
恩給
を受けているというような場合におきまして
恩給法
の
規定
でこの
高額停止
の事由として
恩給外
の
所得
をもら
つて
おる場合におきましては
停止
の
規定
があるのでございます。そこでその
恩給外
の
所得
とみなさない
年金
をもら
つて
いる者については、
恩給外
の
所得
とみなさないようにはずして行こうということで、これは
文化功労者
の
年金
を支給されておるもののためにこういう
措置
を講じたいと、こういう
趣旨
のものでございます。 それから十三番目の
文化財保護法
の一部を
改正
する
法律案
でございますが、これは現在の
文化財
の
保護法
の全般につきまして
規定
の
整備
を図りたい、こういうような
趣旨
のものでございます。
従つて
この
重要文化財
或いは
史跡名勝天然記念物埋蔵文化財
、それから
民族資料
とか、そういつたものに関しまして、更にこの
保護
に関する
規定
につきまして全般的に
整備
をし、遺憾のないようにしたいという
趣旨
の下に現在
検討
を進めておりまして、これもできれば
提案
をいたしたいということで
事務
的には進めております。
最後
に
文部省設置法
の一部を
改正
する
法律案
でございますが、これは御
承知
のように
政府
といたしまして
国家公務員
の
定員制
ということをやることにいたしましたので、
文部省
におきましても二十九
年度
それから三十
年度
二ヵ年に亙
つて定員
の
整理
をいたさなければなりませんので、それに伴いまして若干の
事務
の
整理等
を行いますために必要な
改正
をいたしたい、こういう
趣旨
のものでございますが、これはまだはつきり出すということを申上げる段階ではないのですが、一応
予定
としては掲げておる次第でございます。 〔
委員長退席
、
理事劔木亨弘
君
着席
〕 以上簡単でございますが、一から十四までの一応
提出予定法律案
として掲げておりますものを
提案
したいという
趣旨
で進めております。 なおこのほかにいろいろ御要望のございました
僻地教育
の
振興法
につきましては、これを作成いたしますまでにまだ
いろいろ案
がきま
つて
おりませんので、省略いたしたものでございますが、これは両院で以て
僻地教育
の
振興
ということにつきまして、御決議のありましたことも十分尊重いたしまして
文部省
としてはでき得れば
僻地教育振興法
のようなものを作りたいということで
事務
的にはこれを進めておる次第でございます。若しでき得ればそういつた
方向
でお願いを申上げたいと思
つて
おりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
剱木亨弘
4
○
理事
(
剱木亨弘
君)
ちよ
つとお諮りしますが、
只今提出予定法案
の
説明
がございましたが、これに対しても御
質疑
があるかと思いますけれども、一応
文部省
の二十九
年度
予算
につきまして
内藤会計課長
から
説明
を聞きまして、その
あと
で一括して御
質疑
を頂くようにしたら如何かと思いますが如何ですか。 〔「異議なし」「賛成」と呼ぶ者あり〕
内藤誉三郎
5
○
政府委員
(
内藤誉三郎
君) それではお
手許
に配付いたしました
文部省所管昭和
二十九
年度
予定経費要求額重要事項別表
がございますので、この表に従いまして御
説明
をさせて頂きます。 この
文部省予算
の
総額
は、
最後
の
ページ
を見て頂きますと、
文部省所管合計
、四
ページ
の終りでございますが、二十八
年度
が千六十一億九千五百万、それに対しまして、千百八十三億二千四百万と
なつ
ておりまして、
差引増額
が百二十一億二千九百万、こういうことに
なつ
ておるのであります。これを前
年度
の国の
予算総額
に対しまして比較をとりますと、前
年度
が約一〇%でございます。それが二十九
年度
は一二%に上
つて
おるのであります。この中で非常に大きく殖えましたのは
義務教育費
の
国庫負担金
の約百億の
増額
と、
国立学校運営費
の三十億の
増額
であります。で、この
二つ
が大きいのでありまして、御
承知
の
通り
一兆
予算
の枠内でいたしましたので、十分なことができなかつた点は遺憾に思いますが、以下これにつきまして詳細に御
説明
申し上げたいと思います。 第一に、
義務教育国庫負担制度
の実施は、前
年度
の五百九十四億、それが二十九
年度
は七百億に
なつ
ております。このうち
給与費
が六百八十六億で、
教材費
が十四億、
給与費
は御
承知
の
通り小中学校
、
盲学校
、
聾学校等
の
義務教育
の
先生
及び
事務職員
に対する本俸、その他の諸
給与
についての二分の一の
負担
であります。で、このたびは現行法
通り
いたしまして、前
年度
に基きまして
特例法
を出さない、こういうことで同時に
地方財政
の調整をいたしまして、実
支出額
の二分の一を
負担
すると、こういう
基礎
に基きまして積算されておるのであります。そこで
人員
のほうを申しますと、二十八
年度
の大体
人員
をとりまして、現員現給、
昇給分
を見込みまして、更に来年は小中併せまして約百万人の
児童生徒
の
増加
がございますので、この百万人の
増加
に対応する
教員
といたしまして二万人を新たに見込んでおるのであります。この
見込方
は、大体
増加学級
というものを各
学校別
に調べまして、その殖える
学級
に対しまして、
小学校
は六分の七、
中学校
は六分の九、六
学級
に対しまして七人、
中学校
は六
学級
に対しまして九人、こういう
算定
をいたしまして、
実績主義
で組んだのが六百八十六億、こういう
数字
であります。それから
教材費
の
負担金
が十九億から十四億に減りましたので、五億の
減額
でございますが、これは、この
教材費
の中で一番大きい地位を占めておりますのは
理科設備
と、
図書館
の
図書
でございます。 〔
理事劔木亨弘
君
退席
、
委員長着席
〕 そこで先般の
国会
で、
理科教育振興法
及び
学校図書館振興法
が成立いたしましたので、この中から
理科
に相当する部分と、
学校図書館
の
図書
及び
設備
に充当するものを差引きましたのであります。で、
理科
のほうで約四億、
学校図書館
で約三億、計七億
程度
のものが
増加
されております。ですから、この分が五億
減額
されたわけであります。 次の
文教施設
の
整備
でございますが、これは前年
総額
で九十四億、これが八十二億と
なつ
ておりまして、十二億七千二百万という大巾な
削減
が行われておりますが、そのうち特に問題の点は、この
災害関係
の分は、一番しまいの(4)に、
公立文教施設災害復旧費補助
というのがございますが、これは前年の十三億が十億に減
つて
おります。これは
災害
の
年度区分
によるものでありまして、十三号にいたしましても、
西日本
にいたしましても、大体六割四割で出しましたので、二十九
年度
が
減額
に
なつ
ているのであります。そこで主として大きな
削減
は、この
公立文教
の
整備
であります。で、
一般
の
公共事業費
については二割
削減
するというのが一応
政府
の
方針
であつたわけでありますが、
国立文教施設
につきましては、非常に今
整備
が遅れておりますし、
戦災復旧
も遅々としておりますので、前年
同額
を認めてもら
つたの
であります。それから
公立文教
のうち主として大きく減りましたのは、
老朽校舎
の
関係
であります。
老朽校舎
が前年二十二億でありましたのが、二十九
年度
は十四億に
減つたの
であります。で、勿論
政府
の当初の案は十二億であ
つたの
ですが、
国会
の
修正
で十億
増加
に
なつ
て二十二億、それがまあ十四億とな
つたの
ですが、その
算定
の
基礎
は、一応本
年度
二十二億の
補助金
と七十五億の起債で、約百億の金で
老朽校舎
の改築が相当できたと、こういう
前提
の下に今後三カ年間で
整備
する、こういう
方針
を立てまして、十四億という
数字
に
なつ
たわけであります。そこでその
代り
六三制の
校舎
、
義務教育
の
年限延長
のほうにつきましては、前
年度
十億であつたものを十四億に殖やしまして、一人
当り
〇・七坪を一・〇八に
引上げ
た。これは
昭和
二十九年の五月一日を
基準
にいたしまして、そこまでの
生徒数
をとりまして、一・〇八まで
引上げ
た。それに要する
経費
として十四億を上げたわけですが、それは大体十カ年
計画
で、この一・〇八まで全部
引上げ
る、こういう
考え方
であります。 次の
国立
及び
公立
の
災害
につきましては、
只今
申しましたように、
年度区分
による分でありまして、合せて約三億三千万
程度
が
減額
に
なつ
たものであります。 それから次の
育英事業等
の
拡充
でございますが、これは前年三十四億七千九百万円が、二十九
年度
は三十九億一千八百万円、四億三千八百万円の
増加
に
なつ
ております。そのうち
育英事業
のほうが四億三千五百万という
増加
で、
学徒援護会
のほうが三百万、こういうふうに
なつ
ております。そのうち
育英事業
につきましては、特に
大学院
が発足いたしましたので、従来
大学院
につきましては、
月額
四千円で見ておりましてた
奬学金
を六千円に
引上げ
た。更に特に優秀で将来
学術研究
の
後継者
になるようならば従来の
特研生
に相当するものがございますので、この分につきましては、
月額
一万円の
制度
を新たに
作つたの
であります。それと
学生
、
生徒
の
増加分
がございますので、
大学
の
学生
につきましては二〇%、
高等学校
の
生徒
は三%と
なつ
ておりますので、その分が伸びておりますので、その
増加分
を見込んで四億三千五百万、こういう
数字
にな
つたの
であります。 それから次の
援護会
につきましては、前年三千四百万が、三千七百万と
なつ
ておりますが、三百万の
増加
はこの前
年度
の三千四百万の中に、三百万円は大阪の
学徒援護会
の
設立補助
ということに
なつ
ておりましたので、この中から三百万円が不要になるわけであります。それを併せますと六百万円の
増額
、うち二百万円が
給与ベース
の改訂、
残り
四百万円が京都の
学生会館
の
設立
に対する
補助金
であります。 次の
産業教育
の
振興
でございますが、これはほぼ前年
同額
というところに漕ぎつけたのであります。で、最近まあ
高等学校
の
設備
のほうは非常に御心配頂きまして大体徐々に
整備
されて来ましたので、
高等学校
の
設備
につきましては
一定
の
基準
に達するものを
残り
三カ年間で充実すると、こういう
方針
の下に五億を、約二億の
減額
にな
つたの
は相当
基準
に達したと、こういう
意味
でございます。それからまあその
代り
に特に新らしく
施設費
の
補助金
を出すことにしたのであります。
建物
が非常に古く
なつ
たり、或いは狭かつたりしますので約二億三千万円の
建物
の
補助金
を出したのであります。これは不
均等是正計画
の十カ年
計画
で
高等学校
の
産業教育
の
学校施設
の
整備
をしよう、こういうことで二億三千万円はこれは
新規
に計上されているのであります。その他は大体ほぼ前年と
同額
でございます。特に
高等学校
の
指定校
が落ちたことは非常に残念でありますが、
あと
は大体前年
同額
、それからそのうち
産業教育
の
教科書
の
発行助成
、この
補助金
も
一般
の
補助金整理
という点から落ちたのでありますが、将来
発行部数
の少い
産業教育
の
教科書
については国定にしたほうがいいかどうか、こういう問題も絡んでおりますので、特に
少額補助金
は
整理
するということでこの
補助金
は落ちたのですが、
産業教育
の
教科書
の
行政
上支障のないように十分
検討
いたしたいと考えております。 それから五番目の
理科教育
につきましては先般
通り
ました
理科教育振興法
に基きまして、十カ年で小、中、
高等学校
の
理科教育
の
設備
を充実する、こういう
前提
の下に四億が計上されております。主としてこれは
理科
の
教材
、教具の類でありますが、
一定
の
基準
を設けまして、その
基準
のうち
現有
の
設備
を差引いた残額を十カ年で
整備
する、こういう
趣旨
でございます。 それから
学校図書館
も同様な
考え方
でこれは五カ年で
整備
する。
基本図書
をきめまして小、中、
高等学校
で、
小学校
例えば三百、
中学校
五百とか、
高等学校
七百とか、
基本図書
の数をきめまして、それに現在持
つて
いる
現有
の
図書数
を差引きました
不足額
五カ年で
整備
する。この
理科教育
も、
学校図書館
もともに二分の一の
補助
であります。 次の
勤労青少年教育
の
振興
でございますが、七番目であります。これはこのうち
定時制
の
設備費
の
補助
が
一つ
、それから
通信教育運営費
の
補助二つ
でございます。それから
青年学級
の
運営費
の
補助
、
定時制
及び
通信教育
のほうは
定時制高等学校
及び
通信教育振興法
に基くものでありまして、これも
一定
の
基準
を設けまして十カ年で
整備
するという
規定
の下に
通信教育
と併せて一億と、
定時制
の
設備
の
費補助
として九千百八十万円、
通信教育
が約一千万、併せまして一億であります。これは
新規
に計上されたものであります。 それから
青年学級運営費
のほうは前年七千百万ほど認められてお
つたの
ですが、本
年度
は六千六百万円に、約六百万
程度
の
減額
に
なつ
ておりますのは、
補助率
の変更に伴うものでありまして、
補助金整理
に非常な打撃を受けまして、漸くここまで持
つて
来たものでありまして、これは三分の一
補助
が四分の一
補助
に
なつ
たためであります。 それから次の
学術
の
振興
でございますが、
学術
の
振興
のうち一番大きな
経費
は、これは
科学研究費
の八億八千五百万が前年
同額
の八億八千五百万、これは
政府提案
では約七億でございましたが、
国会修正
で一億八千五百万の
増額
にな
つた分
であります。特に
科学振興
の重要の折から、これは
補助金
でも
減額
を受けなか
つたの
であります。 それから
学術情報事業
の
拡充
につきましては若干の
増額
をしております。
民間学術団体
の
補助
、これは前年
通り
であります。 それから
あと
の
ページ
にございますが、
在外研究員
の
派遣
というのがございますが、これが六千万円認められております。これは優秀な
大学
の
先生方
の
旅費
であります。
一般
の
旅費
は二割の
削減
を受けたのですが、特に
学術振興
という点から、
大学
の
先生方
の
在外研究
に要する
旅費
については
削減
を受けないで前年
同額
が計されたのであります。 それから九番目の
私立学校
の
助成
でございますが、これは三つございまして、
私立学校
の
教職員共済組合
の
事業
、これは
私立学校教職員共済組合法
に伴いまして
事業費
の
補助金
、
事務費
の分であります。
事業費
については一割、十分の一の
補助
、それから
事務費
の全額、これを見込みまして二千八百万円が計上され、約千九百万円の増に
なつ
ております。それから次が
振興会
の
出資金
、これが前年十五億でありましたが、五億に
削減
されて、十億の減であります。これは非常に大きい
削減
でございましたが、前年大体十億の
計画
をいたしておりましたので、前年十五億に
なつ
て、
政府提案
は一応十億でありましたが、
国会修正
で五億
増額
された。そうしてこれが五億に今度
減額
されたわけでありまして、その積算の
基礎
は、大体今までの私学の復興の全体
計画
はそのままにいたしまして、これを七年間で完成するという
考え方
で五億に
なつ
ておりますが、実はこのほかに三億の
返還金
が本
年度
見込んでありますので、八億ということになるわけであります。三億の
返還金
と、
政府出資
の五億、併せて八億が本
年度
の
運営資金
になると思うのであります。 それから
私立学校
の
建物災害復旧費補助
、これは先ほど御
説明
しましたように、
西日本
と十三号に伴う
災害費
の
補助
であります。 それから十番目の
地方教育委員会
の育成でございますが、これも若干の
増額程度
にとどま
つて
おりますが、
地教委
を廃止しろという
地方制度調査会
の意見もありまして
増額
が困難であつたわけであります。
地教委
の
関係
で、この
設置費
が約二十八億これは
確保
いたしましたが、先ほど
総務課長
から御
説明
がありましたように、一方のほうは四年
選挙費用
が十五億かかりますが、このほうは
半数交代
をやめて
同時選挙
にする。こういう
方針
の下でこの
選挙費
は一応落したわけであります。 それから次の十一番目の
ユネスコ活動
及び
文化財保護事業
、これにつきましては、ほぼ前年
同額度
に
なつ
ておるわけであります。
ユネスコ
のほうが百三十万の
減額
であります。 それから
文化財
のほうが約二千万
減額
に
なつ
ておりますが、
文化財
のほうは中尊寺の分が済みましたので、実質的にはほぼ前年と
同額
であります。 それからその次の、その他重要事項のうち、一番目の
義務教育
教員
の資質向上ですが、これは若干の
減額
に、或る
程度
減額
に
なつ
ておりますが、その
減額
の大きいものは、一番最初の
教職員
の研修等、それが前年一億が二百六十八万円と、約九千八百万円の
減額
に
なつ
ております。この
減額
も
補助金整理
という点からこれが落ちたのですが、実はこの
教職員
の、これは
免許法
に伴う認定講習の
旅費
の
補助
の分であります。過去すでに五年ほど、四年乃至五年ほど実施して参
つたの
ですが、この
免許法
の
改正
を考慮しておりまして、この
関係
で、十五年間くらい勤めますと、大体この試験検定で
免許状
がもらえるようにする。つまり教職経験を非常に重視いたしまして、従来の認定講習が評判が思い点もございますので、成るべく履習単位を減らそう。そうして
教員
の
負担
を軽減するということで、一応私どものほうは折衝したわけであります。そうしますと、大体三千万円になるわけでありまして、三千万円ですと、六十万の
教員
ですから、非常にまあ零細になりますので、まあ少額
補助
ということで、これもやむを得ず犠牲にしたわけであります。 それから
あと
は
教員
検定試験、これは若干
増額
に
なつ
ております。 それから現職
教育
講座開設、
通信教育
講座開設、共に
減額
されましたのは、先ほど申しましたように、認定講習の単位を三分の二ほど減らす、そうして履修単位を減らしますから、経験年数を重んじて履修単位を減らすということから来る当然の
減額
であります。 それから
義務教育
教科書
の無償配付、これが全額削除されましたのは非常に私どもも遺憾に思
つて
おりますが、これにつきましては、一方ではこの生活
保護法
の
教育
扶助で或る
程度
見ております。で、そのほうは厚生省所管の
経費
に計上されておりますが、大体前
年度
の実績に比べまして一億三千万円
程度
のものが
増額
されております。で、困
つて
おる子供に対しては、父兄、
児童
に対しては、生活
保護法
のほうで見る、こういう
趣旨
でこのほうは落ちたわけであります。
あと
で申上げますが、その
代り
というわけでもないのですが、まあ盲聾の
児童
には、全員について
教科書
を無償でやるということにいたしましたので、この
教科書
無償の線は、特殊
教育
の面においてまあ活かしたということであります。 それから三番目の
教職員
の保健管理、これは前年より六百五十万円ほど
減額
に
なつ
ておりますが、主としてこれは保養所の創設費の
補助金
であります。これは
設立
個所が減つたわけであります。 それからその次の特殊
教育
の
振興
、これは若干
増額
に
なつ
ておりまして、前
年度
三千四百万が五千二百万円と、約千七百万円の
増額
であります。これは特に乏しい
予算
の中から、できるだけ特殊
教育
、或いは
僻地教育
に重点を置きましたのでありまして、
教員
の養成講習の
経費
が四十万円
新規
に認められた。それからこの特殊
児童
の実態が明らかでございませんので七十万円と、約四十三万円の
増額
をいたしまして、相当精密に実態
調査
をいたそう、こういう
趣旨
であります。 次の盲
聾学校
の
教員
の養成、これはほぼ……、前年より若干
減額
されたのでありますが、盲聾
児童
の
就学奨励
費の
補助
、これが約千八百万円
増額
されております。この
就学奨励
費によりまして、気の毒な
児童
……、大部分が盲聾の
児童
の父兄は貧困でございますので、これは
教科書
は全員に無償でやる。それから給食は大体六割
程度
に無償でやる。そのほか通信費、通学費と言いますかね、帰省、面会
旅費
等は従前
通り
ということで、これも大体六割
程度
を見込んでおります。この特にこういう気の毒な
児童
に対する
就学奨励
をできるだけ行
なつ
てみたい、こういう
趣旨
でございます。それから盲
聾学校
の
設備費
の
補助
は、これはもう大体
小学校
も完成いたしましたので、一応落したわけであります。 それから次の
僻地教育
の
振興
でございますが、いろいろ
僻地教育
の
振興
につきましては、
一般
からの強い御要望もございますので、乏しい
予算
の中で余り
増額
はでなか
つたの
ですが、若干の
増額
をしたのであります。そのうち僻地
教員
の
教員
養成といたしまして約百万円の
増額
をいたしております。それからその他はこの
教育
内容
につきまして、僻地
学校
向きの学習指導書、手引書等が、ございませんので、この
教育
の
資料
を作
つて
やる。単級、或いは複式
学級
、或いは僻地に即応するような
教育
内容
の指導でございます。それが六十三万円、これも
新規
に入つたわけでございます。 それから次の実験
指定校
。そういうふうに
資料
を作りまして、各僻地でいろいろと研究協議される、そのために
指定校
を作つたわけでございます。この
指定校
の
補助
費が八十六万五千円、これも新らしく認められたわけであります。 それから次の僻地の小
中学校
の
教員
宿舎の建築
費補助
、これはほぼ前年
同額
……、若干
増額
でありますが、殆んどまあ
増額
というほどのものではございませんのでございますが、これで百二十二戸の
建物
を来
年度
作るという
計画
でございます。 それから次の
学校給食
の
助成
でございますが、これも約五千万円の
増額
を新たに認められたのでございます。そのうちの
学校給食
の
設備費
の
補助
として五千万、これは農林省の所管の食糧管理特別会計のほろに小麦の分として約十七億
程度
が見込まれておるのであります。更にミルクの利子補給と併せまして、大体十八億
程度
のものが農林省所管のほうに計上されております。それに対応する分といたしまして、
学校
の給食の
設備
が十分でないという点で、この
建物
及び
設備
の新設に要する
補助金
でございます。で、これによりまして、できるだけ現在
学校給食
を行
なつ
ていない
学校
に、
学校給食
を行うように
助成
するための
経費
でございます。 それから七番目の小中
高等学校
の教科
内容
の改善でございます。これは特に最近いろいろ
教育
内容
の問題がやかましく言われておるから、終戦後特に学習指導要領とか、或いはその他の
教育
内容
に相当な改訂を加えなければなりませんので、この
経費
が計上されたのであります。 それから八番目の諸外国との留
学生
及人物交換。この中で新らしく入
つたの
は、二番目の留日外国人の留
学生
招聘というので七百二十万円新らしく
新規
に計上されたのであります。これは
月額
二万円ですが、約三十人分を見込んでおるのであります。主として東南アジアの国際交流という観点から東南アジアの留
学生
を招聘するという考えからでございます。 それから
在外研究
については先ほど申上げた
通り
であります。 それから次は幼稚園
教育
の
振興
、これは幼稚園の
設備費
の
補助
、これも
補助金整理
で非常に苦しんだのですが、前年と
同額
に認められたのであります。幼稚園の
関係
ではこのほかに
建物
の
補助金
が、施設
補助
が
公立文教
の中に約五百万円認められております。 それから(11)が社会
教育
の
教育
放送の
振興
で、
教育
放送を大いにこれから
振興
しようということで一千万円の
増額
が認められたのであります。 それから
教育
映画製作普及、これもまあ前年と
同額
が認められたのであります。 それから社会
教育
施設の
設備
の
整備
、これは公民館、
図書館
、博物館に対する
補助
であります。これが八百万円の
減額
に
なつ
ておりますのは、これも
最後
まで
補助金整理
の網にひつかか
つて
非常に苦しんだのでありますが、従来三分の一
補助
を四分の一
補助
に改めて存置さしたわけであります。そのために伴う
減額
であります。社会
教育
のほうはこれはこちらのほうで
設備
を見る。それから
公立文教
の中に社会
教育
の
建物
、公民館、
図書館
、博物館の施設の
補助
が一千万円計上されております。これは前年
同額
が計上されております。 それから次の国際美術館の設置、これは五百万円
増加
が認められておりますが、これは新設しないで既存の
建物
を借りるか、或いは国のものであれば修繕が要りますが、まあ修繕するか、借りるかということで五百万円が計上されたわけであります。一応
建物
としては高率
補助
に上
つて
おる。表慶館とか、或いはその他の
建物
がございますので、国のものとすればこれは修繕費に使われるわけであります。若し民間のものなら借入れになるわけであります。今後このフランス美術館につきましては、向うから貰わなければなりませんので、その交渉の経過において若し必要が生じますれば、予備金等で要求する考えでございます。それから十五番目のアジア大会の選手
派遣
、これも
新規
でございますが、アジア・オリンピツクに出場する分として一千万円の
補助金
が新たに認められたのであります。デヴイス・カツプの
補助金
は前年
同額
、百五十万円が認められております。以上が大体文部本省の
関係
であります。 13は、それを人件費と
事業費
に分けた分であります。
最後
に十四番目の
国立
学校
の
運営費
として前年二百七十三億が三百三億、三十億の
増加
に
なつ
ております。その区分は、
国立
学校
と研究所、病院別に
なつ
ておりまして、二十二億七千四百万円が
国立
学校
、研究所が約三億、病院が四億、こういうに
増額
に
なつ
ております。この中で特に申げてみたいと思いますのは、
国立
文教のほうに、前年
同額
が認められた中に、原子核研究所の
建物
の
経費
として八千九百万円が
国立文教施設
の中に認められております。更に
国立
学校
のほうでは、
設備費
として原子核で三千万円ほどの
設備費
が初
年度
分として認められております。それから天文台に七十四インチの望遠鏡を作る。これが約三億でございますが、初
年度
は千二百五十万円が認められて、これは継続
事業
として認められたのであります。その他水産
大学
に新らしい千トンの船を造る
経費
としてこれも約三億ほどでございます。そのうち初
年度
が一億二千万、これも継続
事業
として承認された。そのほかに、学部では大阪の学芸に夜間学部を作るとか、或いは神戸
大学
の文理学部の分離等がございますが、特に愛媛の県立の農学部を出立に移管した。農学部の移管が特に大きいものであります。それから学科では東大の航空学科、京都
大学
の電子光学科、北大の薬学科、九大の建築科というようなものが学科では認められております。短大では山形、埼玉、岡山、和歌山、徳島、この五つの
大学
に短期
大学
が認められ、更に愛知の名古屋の工業
大学
に機械科の設置をみたのであります。その他講座、特設教科等がございますが、そういうようなものがこの中に認められております。それから大体研究所、病院につきましても、或る
程度
の
新規
は認められております。以上がこの三百三億の
公立学校
の
経費
区分であります。 大体以上で
文部省
所管の二十九
年度
の
予算
の重要事項を御
説明
申上げた次第であります。
川村松助
6
○
委員長
(
川村松助
君) 若し御
質疑
があつたならば御発言願います。
安部キミ子
7
○
安部キミ子
君
義務教育
教科書
の無償配付でございますが、この現行法規の中で、新たに入学する
児童
に対する
教科書
用
図書
の
給与
に関する法律の中でこれを無償配付するということが法律できま
つて
おる。この法規をそのままにしてこちらでこれを抹殺されるということができますでございましようか。
内藤誉三郎
8
○
政府委員
(
内藤誉三郎
君) それはお話のように、できないのでございまして、
只今
近く
国会
に
提案
されると思いますが、各省の
補助金
の
整理
に伴う
法案
が一本の
法案
で出ますが、その中に、
只今
申しますようなものが入
つて
おりまして、その
法案
の中で、この無償については当分の間その施行を
停止
する、こういう恰好に
なつ
ておりますが、別の形で
法律案
が出ることに
なつ
ております。
川村松助
9
○
委員長
(
川村松助
君) ほかに御
質疑
ございませんか。
相馬助治
10
○相馬助治君 今日は両
課長
から
事務
的な報告で、我々としてはこれをお聞きしただけで、
法律案
の
内容
に連関しての質問は私は当然これは後日に譲らなくちやならないと、こう思
つて
おります。ただ併し、ここで私は一言念を入れて置きたいことは、
予備審査
に付託されておりますが、
国立学校設置法
の一部を
改正
する
法律案
を今
福田
課長
の
説明
なんかを聞きますと、
昭和
二十九
年度
の
予算
に対応して
改正
したのだ、こういうふうなことを書いてある。これは私の言葉を以てすれば、しらばくれておると言わざるを得ない。何故かというと、これは
衆議院
のほうに
提案
された
速記
を読んでみますると、実にこれは抜本的な根本
改正
を企図しておる。御案内のように、
国立学校設置法
というものは、各
大学
の
定員
を政令或いは省令等に委ねぬことを法律で
規定
している。ところがあの法律を見ますというと、そういう
規定
を全部政令に待とうとしている。それへも
つて
来てなお問題なのは附属の機関、例えば附属
学校
の設置或いは廃止、こういうものも従来全部法律を以て
規定
して来た。ところがこの法律を見ますというと、全部それも政令に委ねようとしている。これではいわゆるユニヴアシテイ式の大きな
大学
等については
文部省
と
人員
の折衝等もできるであろうが、
地方
の
大学
なんかはいよいよ以て有名無実にならざるを得ない。又大
学校
というものの原則的な問題に考究して法律を抜本的に直すというのなら私は問題は別だと思うけれども、こういうふうにして
昭和
二十九
年度
予算
に対応して一部を
ちよ
つと
改正
するのだというような見せかけをして、それで
内容
的に重大なる改廃をやろうというようなことについては我々としては異見なきを得ないので、この前も
委員
会でも私ははつきりと、こういうものについては重大なる
資料
を私たちは必要とする、今こういう
資料
が欲しいからこれこれのものを出せということは言わないが、当然
文部省
が自発的にそれらについては、本
法案
に見合う
資料
を積極的に出すべきが筋であるということを言うておいたのですが、これについては改めてこの
委員
会で私は発言をして
文部省
に対してその態度が甚だ妥当を欠くということを指摘し、その
資料
を当然私は要求するのでなくて、出して来るべきであろうということを期待しているということを附加えておきます。
高橋道男
11
○高橋道男君 さつき安倍
委員
からお尋ねのあつた
教科書
の無償配布の問題ですね、あれは内藤
課長
の御
説明
では、あの
法案
の一時
停止
を別の
法案
によ
つて
提案
されるように今伺
つたの
でありますが、そうして一方生活
保護法
の
関係
で貧困者に対する無償配付は考慮されていると言
つて
おられますけれども、これは全く法律の精神、
趣旨
が違うと思うのですね。その論議は別としまして、若し別の
法案
で
提出
されるはずの無償配付の一時
停止
ということが否決された場合にはどうなりますか。
内藤誉三郎
12
○
政府委員
(
内藤誉三郎
君) 否決されますれば恐らく当然支出しなければなりません
経費
でございますので、予備費の中から出るか或いは二十九
年度
補正
予算
か、その辺はよくわかりませんが、当然支出しなければなりませんと私は考えております。そこで予備費に一応百三十億見てありますから、そういう必要な
経費
は予備費から出すようになるか、或いは補正
予算
のほうになりますか、そういうことになると思います。
高橋道男
13
○高橋道男君 技術的な点で伺うのですが、二十九
年度
の
予算
はその点がゼロに
なつ
ておりますね、そうすると否決されて
予算
に盛るべき場合には、新たに項目を起さなくちやならないというようなことになると思うのですが、その点はどうなんですか。
内藤誉三郎
14
○
政府委員
(
内藤誉三郎
君) あれは項の文部本省費だと思いますので、科目の設置でいいのじやないかと思います。ですから
国会
の御承認を経なくてもいいのじやないかと思いますが、その点は技術的な問題ですから、もう少し研究して又御
説明
いたします。
相馬助治
15
○相馬助治君 安部君、高橋君の質問に連関して議論はありますけれども、議論は暫く置くとして、こういうふうな
予算措置
をしたとするならば、当然今言つたように議論が生じて来るし、廃止しなければならない法律があるはずでしよう。するとこれは当然
文部省
としては、
提出予定法律案
の中に入
つて
来るのじやないのですか、そういう責任を持
つて
いるのじやないのですか。
内藤誉三郎
16
○
政府委員
(
内藤誉三郎
君) これは
政府
の
方針
、
政府
でどういうふうにきめるかという問題ですが、
文部省
としては、若しこれが単独に落ちますならば、お説のように
文部省
所管で
提出
しなければならんのです。ところが各省共通な
補助金
制度
という二十九
年度
予算
編成の
方針
がございまして、そのときの閣議
提出
資料
によりますると、
補助金整理
に伴う
法案
は一括して出す、こういうことに
なつ
ておりますので、勿論大蔵省が中心になりまして、
関係
各省と協議いたしまして
提案
することに
なつ
ております。
相馬助治
17
○相馬助治君 私は閣議了解事項は知
つて
おります。それは
政府
の都合を言うておるので、この
法案
を審議しなくちやならない当該
文部委員会
としては、どういう形で出て来ようが、最終的にはここで審議しなくちやならないと思う、その廃止ということについては。あれは
従つて
、今
政府
としてどういうふうな形で考えているのだということを、今私としては聞いているのです。
内藤誉三郎
18
○
政府委員
(
内藤誉三郎
君)
只今
のところ一本の法律にいたしまして、
補助金整理
に伴う法律といたしまして一本の法律とする。その中には
文部省
所管或いは厚生省所管、農林省所管、所管別に条文が分けてありまして、それぞれの所管で落ちる分は第何条、どういう
法律案
のどこを落すという、こういう一本の法律で、それを特別
委員
会にお掛けになるのか、或いは大蔵
委員
会にお掛けになるのか、どこへお掛けになるのか、その点は私存じませんが、一応
政府
としてはそういうまとまつた
補助金整理
に伴う
法律案
として、一本の形で
提出
する、こういうことだけはきま
つて
いるわけであります。
相馬助治
19
○相馬助治君
ちよ
つと
速記
をやめて下さい。
川村松助
20
○
委員長
(
川村松助
君)
速記
をとめて。 〔
速記中止
〕
川村松助
21
○
委員長
(
川村松助
君)
速記
を始めて。
高橋道男
22
○高橋道男君 順序を考えない発言になるかも知れませんが、
ちよ
つと急ぎますのでお聞きしたいと思います。 項目の12の(7)の教科
内容
の改善の問題にも関連がありますが、仮名文字の教え方について昨年、当時山本勇造
委員
から質問をされて、まあ山本先先ほど私は巧みな表現はできませんけれども、憲法その他法律など最近のもの、或いは新聞などでも、世上多くのものが平仮名で書かれておるということの理由で、
小学校
の一年生に先ず平仮名を教えることに
なつ
たことと思うと、ところが文字を教えるのに殊に
あと
で高学年において漢字を教えるというようなことになる場合には、平仮名を教えるよりも先ず片仮名を教えておかないと
教育
上非常に困るというような所論の上から、一年生に先ず片仮名を教えたらどうかということを当時あれは九
年度
の新学期からでもそういうような一年生に仮名文字を教えるというような方策でもはつきり立てられておるのかどうか、それをお伺いしておきたいと思います。
福田繁
23
○
説明員
(
福田繁
君)
只今
高橋
先生
の御質問でございますが、私の記憶では当時山本
先生
非常に御熱心に
学校
の
教育
におきまして先ず片仮名を先に教えるべきじやないかというような御議論であつたと思います。それにつきましてはその後
文部省
におきましても、いろいろ研究いたしておりますけれども、結論といたしまして山本
先生
の御所論に従うような結論がまだ出ていないように思います。
高橋道男
24
○高橋道男君 当時の大臣の話では如何にも直ちに手をつけるというような、相当関心の深い態度であ
つたの
ですけれども、未だにその結論が出ていないということについては、相当
事務
当局に怠慢があるのではないかというような感じがするのですが、その点について。
福田繁
25
○
説明員
(
福田繁
君) その点につきましては当時の岡野大臣が直ちにこれを実施するというように申上げたかどうか、その辺はよく存じませんが、研究いたしまして、できればそういう
方向
に行きたいというふうなお考えで述べられたのではないかと記憶いたしております。従いまして
事務
当局といたしましては、まあ各種の
委員
会もございますので、そうした点も十分研究いたしました上でやりたいと、こういうことで目下研究いたしております。
高橋道男
26
○高橋道男君 無論当時大臣からは直ちに実施するというような御答弁はなか
つたの
ですけれども、首肯すべき意見であるから、まあ実施する
方向
に持
つて
行きたいというような
意味
に私は受取
つて
おるのですが、成るべく早急に
検討
をして頂いて、これは
法律案
による必要もないことでありますから、
行政
措置
でできることでありますから、私も山本
先生
の意見には賛成なんでありますけれども、そういう
措置
がとられることを希望して、本日はこの問題はこれで終ります。
相馬助治
27
○相馬助治君 私
資料
を要求しておきたいのです。この
昭和
二十九
年度
予定経費要求額重要事項別表
について、今会計
課長
が百二十一億の増であるという
説明
をされております。これは
予算
の
数字
の上ではこういうことが出て来ることはわかるのですけれども、御
承知
のように
政府
の意図に反して、いわゆる富裕府県に半額国庫
負担
法の定めによ
つて
やる分を落そうと考えたことが落し得なかつた。それでその分をこの
予算
のところに計上しているから、帳面づらだけは金が殖えて来てしまつた。現実にはこの
予算
というものは全然増なんかないというふうに我々は認識しておるわけでありますが、このところを即ち一項の
義務教育費
国庫
負担
制度
の実施の中の
事務費
、
負担金
、それから
教材費
、みんなおのおの項を分けて富裕府県分ですね、
政府
が当初落そうと意図した分のものが幾らで、それ以外の当然
政府
が出そうと思
つて
いた分が幾らで、それで合計が幾らなんだということを明細にした
資料
をこの次までにお示し下さい。
内藤誉三郎
28
○
政府委員
(
内藤誉三郎
君) これは非常にはつきりしておりますからここで申上げておきますが、
資料
の分は
あと
で差上げることにいたしまして、この富裕府県の分につきましては今考慮しておりますが、十二月以降の分が落ちているわけであります。ですから十二月と一月、二月、三月と、この四カ月と期末勤勉手当等に伴う分として二十七億八千万を要求しておりますので、これが近くきまると思いますから七百億から二十七億八千万お引きになれば
増額
の
経費
が出るわけであります。
相馬助治
29
○相馬助治君 約二十八億のことは過
年度
予算
、今は
年度
予算
ですけれども、将来過
年度
予算
になる分の約二十八億の増のことはわか
つて
いるのです。いわゆる
政府
がロスだとい
つて
いる分でしよう。私が聞いているのはそうじやない。
昭和
二十九
年度
予算
に当初
政府
が
予算
に
予定
したものは、そういう富裕府県にやらないと思
つて
いたんでしよう。ところがあの法律が打切ることができなく
なつ
てしま
つて
、自由党の総務会から押し切られちや
つて
、富裕府県にやらざるを得なくな
つたの
でしよう。その分ですよ。
内藤誉三郎
30
○
政府委員
(
内藤誉三郎
君) それは入
つて
おります。
相馬助治
31
○相馬助治君 いや、入
つて
いるその内訳を聞かしてくれというのです。
内藤誉三郎
32
○
政府委員
(
内藤誉三郎
君) 前
年度
予算
額の中に五百九十四億、その中の
給与費
が五百七十五億の中に富裕府県の分が幾ら入
つて
いるかということですか。
相馬助治
33
○相馬助治君 そうです。
算定
の
基準
を示してくれというわけです。
内藤誉三郎
34
○
政府委員
(
内藤誉三郎
君) ですから、この
考え方
は前
年度
予算
額の五百九十四億に二十八億足しますと、これで富裕府県にも全部やつたことになるのです。それと七百億との差引が正規の増になるのです。来
年度
の純増になります。
相馬助治
35
○相馬助治君 トータルじやないのです私の言うのは。それを問題にするのじやなくて、こういう
算定
をした
基礎
というものは何県に何ぼ、何県に幾ら、何県に幾らというのを集計してトータルが出て来るのでしよう。
内藤誉三郎
36
○
政府委員
(
内藤誉三郎
君) そうじやないのです。この
基礎
ですね、やはり
人員
を全部とりまして、各県の総
人員
で
予算
基礎
は出しておりますから、現員と現給を押えまして、ですから、更に又その奥へ遡ればお話のように各県別のがございますが、一応の
予算
の
基礎
としては現員が五十何万なら五十何万、こういたしまして単価は平均単価何ぼ、こういうふうにいたしまして、それに昇給額を見込みまして、更に増員分につきましては先ほど申しましたように
増加学級
数というものを
学校別
に調べて、それに
小学校
で六分の七、中校で六分の九、こういうことであります。ですから
総額
としては前
年度
予算
額の五百九十四億に二十八億を足しますと、それが本
年度
の一応の
予算
額になるわけです。それに翌
年度
七百ですからその差額が一応正規の増、こう見て頂いていいと思うのです。
川村松助
37
○
委員長
(
川村松助
君)
速記
を中止して下さい。 〔
速記中止
〕
川村松助
38
○
委員長
(
川村松助
君)
速記
をつけて下さい。 ほかに御
質疑
ございませんか。
高田なほ子
39
○
高田なほ子
君 今これを出して頂きましたが、私どもも一応研究いたしまして後日又頂戴して
質疑
をすることにいたします。
—————————————
川村松助
40
○
委員長
(
川村松助
君) それでは一応お諮りいたします。本日の公報には掲載しておりませんが、
委員
会の開会前の
理事
会におきまして、永井君ほか六十七名の発議にかかわる
学校給食法案
の
提案
理由の
説明
をお聞きすることにいたしましたが、
理事
会の決定
通り
、
只今
から発議者の
提案
理由の
説明
を聞くことに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
川村松助
41
○
委員長
(
川村松助
君) 御異議なければ聞くことに決定いたします。
永井純一郎
42
○
永井純一郎
君 それでは
只今
から
学校給食法案
の
提出
者を代表いたしまして、私から簡単に理由を御
説明
申上げたいと思います。本
法案
の
趣旨
を御
説明
いたしますとともに、その
内容
の概略について申上げたいと思います。 わが国の
学校給食
の歴史を概観いたしますと、その起源は、約五十年以前に遡るものといわれておりますが、
昭和
に入りまして、
児童
の保健、
学校
衛生等の見地から漸次その重要性が認められ、実施校数も著しく
増加
の傾向を示すに至りました。そのため
政府
は、
昭和
七
年度
から給食問題を正式に採り上げ、これに対し国庫から
経費
支出の途を講ずるに至
つたの
であります。
昭和
十六
年度
の総計によりますと、当時の給食実施校数、約一万、給食
人員
数は約八十万人に達しております。ところが同年、勃発しました戦争の激化に伴いまして、
学校給食
もまた実施は次第に困難を加え、遂に
昭和
二十年には殆んど休止、空白の形で終戦を迎えたわけであります。 戦後、
昭和
二十一年十二月から
学校給食
は再発足をいたすこととなり、主として援助物資を
基礎
といたしまして、急速に普及発達を見ることとなりましたが、このような援助物資或は援助資金の上に築かれた給食
制度
は、極めて不安定のものであつたことは当然であり、
昭和
二十六年六月、従来、給食に関する
政府
配給物資の財源でありましたガリオア資金の打切に直面するや、忽ち動揺し
学校給食
に対する
国庫補助
は、中止の危機に瀕したのであります。併しこれに対し世論は、猛烈に反対いたしましたため、結局二十七年四月以降は、給食用の原麦代については全額国庫
負担
から半額
負担
に減ぜられ、ミルクはすべて父兄の
負担
に切りかえられまして僅かに現在に及んでいる次第であります。 今日、
学校給食
が
教育
面において、或いは国民の食生活の改善方策として、更にまた
災害
対策等の社会政策的の面におきましてもつ重要性につきましては今更申上げるまでもないところでありますが、その普及度は、
小学校
におきましては、全国約一千一百万人の
児童
中、五百七十万人に止まりますとともに、
中学校
においては殆んど実施されてはおりません。併し
小学校
において漸く育成されました
学校給食
が、
中学校
まで延長されることなく中断されますならば、その効果が殆んど無
意味
に帰しますことは明らかでありますとともに、栄養の補給に悩む夜間の
定時制
高校の
生徒
や、特殊の事情にあります盲ろう
学校
の
生徒
、
児童
等に対する給食の必要もまた早くから世論の強く主張するところであります。而も現在我が国の
学校給食
の普及度が誠に微々たるものであり、最近では更に減少の傾向さえありますのは、一に給食費、給食
設備費
等に対する父兄
負担
の過重に原因があるものと申さねばなりません。 凡そ以上のような
学校給食
の実情に鑑みまして、一日も早く給食
制度
を法的に確立いたし、も
つて
生徒
児童
等の心身の健全な発育に寄与いたしますとともに、国民の食生活の改善に資するため、今回本
法案
を発議いたした次第であります。 次ぎに本
法案
の骨子を申上げますと、まず本
法案
におきまして、
学校給食
と申しますのは、
小学校
、
中学校
、夜間課程をおく
高等学校
、
盲学校
、ろう
学校
及び養護
学校
の
生徒
、
児童
又は幼児及び
職員
に対して行う給食を指しております。また、このような
学校給食
につきましては、これを
義務制
といたしますと共に、その主食並びに副食、及びそれらのものの栄養成分につきましては、文部大臣が
基準
を定めることといたしました。 本
法案
は、このような
学校給食
の
制度
を主として財政的に確立いたしますために、凡そ次のような法的
措置
を講じております。先ず第一に、
政府
は、
学校給食
の実施に必要な数量の小麦粉及び乾燥脱脂ミルクを都道府県に譲与いたし、都道府県は更にこれを
学校
の設置者に譲与いたすわけであります。このようにして譲与をうけた
学校
は、これらの物資を無償で
学校給食
の用に供さねばならぬことにいたしました。 第二に、給食の施設及び
設備
につきましては、
学校
の設置者は、政令の定める
基準
に
従つて
、これを
整備
いたさねばなりませんが、国はその必要
経費
の二分の一以内を
補助
できることといたしました。 第三に、
学校
は給食を担当いたします、栄養士及び必要な員数の調理に従事する
職員
を置かなければなりませんが、その
職員
の
給与費
につきましても、その二分の一以内の
国庫補助
の途を開きました。 第四に、給食費の父兄
負担
につきましては、給食の実施に要する
経費
で政令で定めるものにこれを限定いたしております。なお、政令の定めるところによりまして
一定
のものには給食費について扶助金を支給できることといたしました。 法条の主要
内容
は凡そ以上の
通り
でありますが、なお、附則におきまして、施行期日を
昭和
二十九年四月一日からといたしておりますため、
予算措置
の
関係
上、及び
学校給食
の現情を考慮いたしまして、所要の経過
措置
を設けております。 以上がこの
法案
の
提案
の
趣旨
及び
内容
の概略でありますが、
学校給食
の誠に憂慮すべき現状に鑑みまして、慎重御審議の上、速かに議決下さいますよう切に御願い申上げます。
—————————————
川村松助
43
○
委員長
(
川村松助
君) 次に
議員派遣要求
についての案をお諮りいたします。本日の
理事
会におきまして、
派遣
の目的は
教員
の思想
調査
問題等について緊急に各地の実情
調査
を行い、今後の審議に資する。
派遣
議員が第一班は自由党、緑風会、社会党第四控室から各一名、第二班が自由党一、社会党第二控室から一、無所属クラブから一、
派遣
期間が第一班は五日間、第二班が七日間、三月四日までに全班とも帰ることとし、各班
ごと
に出発期日を協議する。第一班は青森、茨城の両県、第二班は山口県、静岡県の両県、費用の概算七万四千円を見ております。右参議院規則第百八十条によ
つて
要求する、こういうことを
理事
会において一応取上げております。改めて
委員
会にお諮りいたして決定いたしたいと思います。御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
川村松助
44
○
委員長
(
川村松助
君) 御異議がなければ、さよう決定いたしました。 本日はこの
程度
で散会してよろしうございますか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
川村松助
45
○
委員長
(
川村松助
君) 御異議なければ散会いたします。 午後一時十一分散会