○
河野謙三君
森田さん、この小
委員会の
結論というのは、これは
結論にな
つていないんですよ、実際の話が……。あなたの言うように小
委員の中にも絶対に
強制加入で行
つて、そうして国で全部
共済の始末はすべきだ、こういう主張の小
委員もおられたし、私個人とすれば、もう
保険の
建前というのは出発点から
強制ということが矛盾だ、これは
任意で行くべきだ、こういう主張もあるわけなんだ。そこでいろいろ
意見がありましたが、どうしても一致点をみないのは、
保険を始めて日時も浅いのだし、これをどちらがいいのかということを
検討するにも少し材料が少な過ぎるから、どうしても
意見の一致しないものは、もう少し時日をかして
検討してもらおうじやないか、こういうことなんです。ただ併し今までのように何でもかんでも
強制だということで、僅かに割戻しくらいのことでごまかしていては駄目だ。だから三年とか、五年とか、先ほど申上げたように何にも被害がなか
つた、組合単位に
考えて被害がなか
つたとか、又個人単位に
考えておれのところじや麦については何も被害がなか
つたというようなものがありましたら、或る日時を切
つて、それを五年なら五年
無事故だ
つた場合には六年目から
加入、
脱退の自由を与えようじやないか、こういう点はまあ大体一致したのです。ところが御参考に申上げるけれども、
農家単位にするか、一筆単位にするかということは一致しないのです。私はどこまでも
農家単位でなければいかん。
農家の補償の限度を上げて賦課金はもつと減らして、そうして一方国庫の
負担はこれ以上殖やさないんだというような三つの要求を充たすためには、どうした
つて私は今の一筆単位じやいかんと思うのですよ。そういう点についていろいろ
意見があるわけだ。こういう
意見の一致しない点はしないままで、一応
意見は
意見として、これをこのまま
衆議院のほうの案、
参議院の案と、これらをまとめて
政府の当局にや
つて、専門家の
政府当局で更にもう一遍作業してもらおうじやないか、こういうことが大体私はあれだと思う。
結論的にはこれはまあ
一つの
結論じやあるけれども、具体的のこれはこう行く、ああ行くという
結論にな
つていないのですよ、すべてが……。もつと日時をかせばまとまるかというと、日時をかしてもなかなか
根本的に絶対に違
つたやつはまとまらないのだな。まとまるためには半年も一年もかかる。それでもまだ我々の企図しておる
抜本的改正というようなことに入りにくいから、それでここらで小
委員の案をこの
程度まとめたところで本
委員会に
報告して、
政府のほうにあと作業は任せようじやないか、こうなんだ。