○松浦定義君 風倒木の処理にしましても、私ども現地でいろいろ聞いて見ますと、恐らく今木材業者が払下げをしておる。ところがその中でどんどん開発をしておるということになれば、ほかの者がそこへ入
つてやるということはできないので、今受けておる業者にこれを払下げなければならん。
従つてその業者というものがそういう人を使うことを必要とする業者であればいいんですけれども、そういう業者ばかりではないかも知れないし、或いは又そういう場合においても、非常に奥地だとか、危険のあるような
仕事には未経験な者は入れないというようなことが又あるわけなんです。又更に林道と言いましても、これはもう四尺も五尺も雪が降
つてしまうようなところで、林道は恐らくこれからやるということはできない。これはもう夏の
仕事である。更に植林なんということになりますれば、これはもう
北海道は来年の六月以降にならなければ木を植えるなんていうことはできやしない。そうしますと、今のようた計画では恐らく三分の一、四分の一ぐらいしか一般の者が就労できないということになるので、そういう一般のできないようた計画をお立てにな
つて、それで
救農土木の総額がこうだということでも、これは私は決して温かい
救農土木卒業の
予算的
措置だとは
考えないのです。こういう点をもう少し具体的に、一般
農家の
救農になるということであるならば、例えば被災
農家が、薪炭の払下げをしたいというようなときに、御
承知のように五千五百万石も風倒木があるのですから、そういうものを二戸当りなんぼというような形で払下げして、その払下げたものを自家の薪炭にもする、それによ
つて販売をする、それが労賃に代るというような形にでもしなければ、到底今のように林道とか、或いは植林だとかいつたような、そういうような全然手の届かないような形で
予算だけお取りにな
つても、これは結果的に見ては来年の五月にな
つても何ら
救農の
意味をなさなかつたということになると思うのです。こういう点について、今申上げましたように薪炭の払下げ等についてそういう
意味に合致するような方法にでも変えられるということはできないかどうか、この点を伺
つておきます。