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説明員(岡部史郎君) 本日お手許にいろいろ
関係資料を差上げてありますが、その資料は、第一には、先般の
定員法の
改正法律、それに基きます政令、それから人事院規則、こういう
関係法令を差上げました。ほかに
人員整理に伴う退職者計画数という資料と、それから臨時待命者調という二つの資料を差上げてあります。これに基きまして御
説明申上げます。
先ず
人員整理に伴う退職者計画数というほうを御覧頂きたいと思います。これの一番最後のページをお開き頂きたいと思います。この資料は先ず今般の
人員整理計画のうちから警察
関係は除きました。警察
関係は、これは警察法の施行が七月一日で、それから三カ月以内に整理、待命その他を行うことにな
つておりまするから、これはまだ数が出ておりませんので警察を除きました。それから御
承知の調達庁、
文部省、それから
厚生省の引揚援護局
関係の
職員、これは三年計画及び四年計画でやることにな
つておりまするが、その三年計画、四年計画の分は除きまして、それ以外の二年計画のもの、即ち明年の六月三十日までに整理を行うものにつきましての表でございます。そういたしますると、その総員は二万七千六百八十八名に相成
つておりますが、新規増員が六千五百七十四名ございますから、差引きして二万一千十二名ということに相成るわけであります。それで一月一日現在の欠員が六千二百四十一名ございますから差引き結局機械的に計算いたしますると、整理しなければならん
定員数は一万四千七百七十一人に相成る、こういうことにな
つております。次の欄に特別待命者数がございますが、これは七千四百十八名、これは警察を除いた数ですが、七千四百十八名すでに出ておる。それからこのたびの
定員法に基きまして臨時待命を行うについては閣議の決定に基く。
各省が大蔵省及び行政管理庁と協議した上で配置転換を行い、どうしても配置転換の困難と見られるものについては閣議決定で行うということに相成
つておりますので、この七月二日の閣議におきまして
各省の待命者の計画を作りまして、それが九千十名の計画でございました。ところが実際に七月十五日までに行いましたのは、配置転換或いは退職後直ちに就職するというような事情もございましたでしよう、結局七月十五日現在わか
つておりまする計算は六千八百五十二名が臨時待命者にな
つたわけであります。それでその後に臨時待命によらざる退職者で退職手当の十割増を出す分も計画に入れておりまするので、それらの数が合せまして二万五千七百八十七名というような
各省の数は出しておりまするが、実際におきましてはこの特別待命と臨時待命と合せまして、そのほかにいろいろな自然退職その他も含めまして、来年の六月三十日までに、この二十九年度、三十年度の二カ年に亙る
人員整理計画を遂行するという状態に相成
つておりまするので、それ
がために大臣からも申されました
通り、
各省の状況を見ましても順調に推移して
行つているようでございます。それで行政管理庁が各
方面に問合せました範囲におきましては、これによりまして事務の支障もございませんし、又今日までこの
人員整理に伴いまして、人事院等に対しまして提訴苦情の申出その他の件も一件もございません。
次には、臨時待命者調のほうにつきまして簡単に申上げます。臨時待命者調のほうを
一つ御覧頂きたいと思います。臨時待命者調の第一ページは
各省ごとの総括表で、一番下の欄に総数六千八百五十二名という数に相成
つております。これが七月十五日現在の総数でございます。これはまだ仮の、
各省から急いで出しました仮の
報告でございますから、若干の移動があるはずでございますが、大勢はこのようにな
つております。
それから次のページをめく
つて頂きますとその内訳で、臨時待命は申出に基くものと
強制と二
通りございますが、その内訳がどうな
つているかという表でございます。これによりますと、結局先ほど大臣からも御
説明申上げました
通り、大蔵省所管で十二名の
強制待命がありますが、これも手続が
強制待命の形——これは印刷局でありますが、印刷局の
職員について十二名
強制待命の形式をとりましたが、これにつきまして現在までのところ全然いざこざはないそうでございます。
その次は、それじや臨時待命を受けたものがどういう勤続期間のものであるかということがその次の表でございますが、これは一部
報告未達のものもあるのでありますが、大体のところ、今までの退職者についての趨勢、即ち従来の退職者のカーブで見ました場合と同じような傾向が現れている。即ち若いほうにも偏しないし、余りに老齢者にも偏しない。結局退職者はいつも五年から十年というところが一番多いのでありますが、又平均も十年前後にな
つております。これで見ましても大体そういうところに重点があるように思うのであります。特別に変
つた数字は出ておりません。たとえて申しますると、二十年以上が五百七十一名とあ」りますが、五年未満というものは二百三十名ばかり、これも少ない。即ち五年以上十五年未満というのが大部分を占めているようであります。これは他の退職者の表を見ましても、大体どうしてもここに中心が来ているようであります。他の従来の退職者の表とちつとも変りないような数字が出ております。
それからその次が性別の表でありますが、これもまだ未到着のところが若干ございますが、これによりましても男二に対して女が一以下というようなところでありまして、従来の退職者がやはりいつもこんな率を示しているのでありまして、婦人の退職者は男子の退職者の二割五分から三割というのが今までの常識であります。大体その線に沿うておりまして、これも特別な形は示していないようでございます。臨時待命につきましてはなお詳細な
報告をと
つておりますが、とりあえずまとめましたものは以上のような状態であります。
簡単でありますがこれを以
つて御
説明といたします。