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秋山俊一郎君 今回の
事件は勿論
世界中の新らしいケースでありまして、例のないことでございすが、昨年のあの大きな水害とか台風の害とかいうものがありました際に、
政府は大野
国務大臣をしてこれに当らしめた、今回は
安藤国務大臣をしてこの問題に当らしめたということは、非常に重大な問題と
考えて
政府が対処しておるものと私は
考えるんです。そこで
先ほどから
木下委員から頻りに御質問なり要望がございましたが、私も同じように、生産者及び流通
業者の今日の困憊は非常なものである。殊に最近十三光栄丸が帰
つて来て、その魚が又廃棄されて、その船の処分をどうするかとい
つたような問題がありますると、
業者は次々と不安が、又そんな船が来やしないかということになりますと、
まぐろ、さめ等ああいう南から来る大きな魚のみならず、近海の魚までその
影響を受けているというような事態で、私は現実には知りませんが、流通
業者、魚商などで営業ができなく
なつたという連中があるというように聞いております。要するにこれは早く手を打たなければ参
つてしまう。ですからそういうものは参
つてしまえば仕方がないと言えばそれまででありますが、そうは行かないので、融資なり何なりでそういうものを一応膏薬貼りでもして殺さないようにする必要があるのではないか。そこですべての
損害の数が集計されるまで待てない問題がたくさんありやしないか。これは私はその人の経営が拙劣なためではなくて、こういう事態のために不測の
損害を蒙
つたということに対してはいずれ
補償があるでしようから、その
補償の前に融資なり何なりの
方法で最も手つ取り早くこれを救済して行くことが必要じやないか。そこで根本的な対策は勿論立てると同時に、並行してさようなものを、これはまあそうたくさんは私はないと思いますが、先ず長い間のれんでや
つている者が参りかけたというものは、地方的にも
調査すればすぐわかりはしないかと思いますので、そういう者は至急に手を打
つてやる。そうしませんと、折角漁師が取
つて来た魚を市場へ揚げて仲買人が買
つた、その買
つたものがよそへ売れなければそれで値が下るというと仕切りができませんと、そうすると生産者に金が払えない、漁師にも支払いができない、然らば漁師に払わないでそれで生きているかというと、生きているわけに行きません。商売が止
つてしまう。ですからこれはその流通
業者に対しても早急に手を打
つてこれを助けておきませんと、生産者に響いて来る。そういう点を
一つ特に大臣を主査とせられてこの問題に対処しておられるのでありますから、その
趣旨は非常に重大に
考えて、
一般各省の事務的
措置ではいけないと、こう
考えておられると思いますから、
一つこの点は政治的にでも早急に手を打
つて一応の膏薬貼りでも仕方がないですから、や
つて殺さないようにする
措置をお願いしたいと思います。