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1953-12-23 第19回国会 参議院 水産委員会 第5号
公式Web版
会議録情報
0
昭和二十八年十二月二十三日(水曜日) 午前十一時十九分開会
—————————————
出席者
は左の
通り
。
委員長
森崎
隆君 理事
秋山俊一郎
君
千田
正君
委員
森 八三一君 木下
源吾
君
説明員
水産庁長官
清井
正君
水産庁漁政部長
立川
宗保
君
—————————————
本日の会議に付した事件 ○
水産政策
に関する調査の件 (だ捕による
被害漁船
の
資金融通措
置に関する件) ———
—————————————
森崎隆
1
○
委員長
(
森崎隆
君) それでは
只今
から
委員会
を開会いたします。
清井長官
もすぐ見えると思いますが、現在
漁政部長
が参
つて
おりますので、先ず
拿捕
による
被害漁船
の
資金融通措置
に関する件を議題にいたしたいと思います。順次御
質疑
のある方は御発言を願いたいと思います。
千田正
2
○
千田正
君 前
委員会
のときに特に
水産当局
に
要望
してお
つたの
でありますが、
被害
各県の
要望トン数
とそれから
水産庁当局
として一応絞
つた形
においてこれに対処しようという考え方もあるようでありまするが、その
数字
は
水産庁
としては一応の
計画
を立ててお
つたよう
でありますけれ
ども
、
被害
各県からの
要望
は必ずしも
水産庁
が立てた
数字
とは恐らく一致していない、むしろ当然上廻
つて
来ていると思いますが、その
要望
しておるところの件数或いは
トン数
という点について一応
水産庁
が考えている
数字
との食い違いもあるし、或いは絞
つた
理由もあると思いますので、
一つ
その点の詳細を
説明
して頂きたいと思います。
立川宗保
3
○
説明員
(
立川宗保
君)
被害
各県の
要望数字
というものは必ずしも当方に提出されておりませんので、
只今
私
ども
の
手許
で代
船建造
の
資金
としてこの
程度
の額を確保したいとこういう
工合
に考えて取進めております
数字
を申上げたいと思います。御
要求
があ
つた
そうでありますが、手違いで印刷物が
手許
にできておりませんので、誠に恐縮でございますが、少し煩雑になりますが口頭で申上げさして頂きます。
拿捕漁船
は、
李ライン
の
関係
の
隻数
は本年の九月以降五十隻でありまして、その総
トン数
二千七百七十九トンであります。
うち木造船
三十八はい、千九十八トン、
鋼船
が十二はい、一千六百八十一トンであります。そこでこれに代るべき船の
所要金額
を計算をいたしたのでありますが、それは総
金額
におきまして八億四千七百五十九万円、
うち木造船
に関するものが二億四千百五十六万円、それから
鋼船
は六億六百三万円というわけであります。で、これを
農林金融公庫
は、現在の
建前
では
融資対象
は
使用者
三百人、それから所有船舶干トン以内の
会社
、法人並びに個人に限
つて
おりますので、その千トン三百人以下を千トン三百人以上と分けた
数字
をもう
一つ
申上げますと、千トン三百人以上に属するものが九隻でありまして、その
建造資金
の
総額
五億二千三百五十三万円、それから千トン三百人以下のものを申しますと四十一隻でありまして、四十一隻について
資金総額
三億二千四百六万円であります。
千田正
4
○
千田正
君 一応今
水産庁
で考えているのは、この
程度
であるというのを御
報告願つたの
でありますが、これに対しまして実際
融資
するほうはどの
程度
納得しておるのですか。これで
水産庁
の立案した
計画
に対しては一応
要求
に応ずるような実情にあるのですか、どうですか。
立川宗保
5
○
説明員
(
立川宗保
君) 先ず千トン三百人以下のものにつきまして、これは
農林金融公庫
からその
財政資金
を以て代
船建造融資
に当てたい、こういうことでありまして、これはまあ同時に新らしい
法律
を作りまして、それでも明確に規定をしたい、こういう
工合
に取り進めておりますが、そのものにつきましては
所要資金
三億でありますが、この
うち木造船
のものにつきましては、現在
公庫法
で一番最高の
融資対象限度
であります
事業費
の八割というものを適用いたしまして
融資
をいたすということにいたしたい。それから
鋼船
につきましては、これは規模も大きうございますし、まあその
経営者自体
としても資力が
木造船
を持
つて
おる人よりも有力でありますし、それからもう
一つ
全部
特殊保険
に入
つて
おるというような
事情
も勘案いたしまして、
融資率
六割
程度
ということを考えまして、そういたしますと、先ほどの
所要金額
三億二千四百六万円と申しましたそれに対する
財政資金
として裏付けるべきいわば
必要金額
は二億八千二百三万円になるわけであります。で、このうち本年度の二十八
年度内
に支出すべき
金額
として九千万円は支出できるという枠は
準備
されておるわけであります。残り一億九千万円になりますか、この
部分
につきましては二十九年度の枠において優先的にこれを設定をいたしたい。但しこの
関係
で、当然代
船建造
の
申込み
をいたします四十一隻につきましては、これはもう直ちに
申請
を
受付
けまして、そうして
貸出
の
決定
は全部について
年度内
にや
つて
行く。それでこれと今の
金額
との差でありますが、これは必ずしも
最初
に
造船資金
を全額払うということで船を造るのではありませんで、
最初
に契約のときに例えば三分の一とか、進水のときに三分の一とか、竣工のときに三分の一とか、こういうような支払をや
つて
参りますから、
差当り
全部の
隻数
について早速書類を
受付
けて、まあ審査をいたしまして、そして
貸出
の
決定
をするということが可能である、そういう
工合
に考えております。で、若し
造船
のスピードが、進行が早いというようなことでありますならば、多少のその辺の実際上の
運用等
で支障のないようにや
つて
行く
見通し
は十分あるわけであります。 次に
農林金融公庫
の
対象
になりません大
会社
の九隻でありますが、これは当然
開発銀行
からの
融資
ということになるわけでありまして、これは
関係官庁
で
相談
をいたしまして、これは
開銀
のほうへ申入れ、
開銀
のほうから出す。本
年度内
において
開銀
のほうでも受入れる
体制
を作るという話合いで進めておりまして、こちらのほうも
十分見通し
があるわけであります。
只今
申しました
所要金額
の
建造資金
と、それからあれの総
金額
につきましては
十分見通し
があるということでございます。 それから今
ちよ
つと一カ所
数字
を誤りましたが、
公庫
に対して
準備
すべき
資金
として、
公庫側
で
準備
すべき
資金
として、一億八千二百三万と申しましたが、これは
ちよ
つと私の見誤りでありまして、これは約二億四千二百万ほどになりますから、この点を訂正をいたしておきます。
森崎隆
6
○
委員長
(
森崎隆
君)
ちよ
つと希望いたしますが、
清井長官
が今御
出席
になられましたが、今日十二時から
ちよ
つとアメリカのお客さんのおつき合いがあるそうでございますので、一応それまでに
区切つて
、又午後は午後で改めてということでございますので、先に
長官
に何か御
質疑
がありますれば、先にして頂きたいと思います。
千田正
7
○
千田正
君
長官
に特にこの年末に際して聞きたいことは、第一番に
行政機構改革
の問題が
相当
いろいろ論議されておるので、
水産庁
としての心がまえは勿論、いろいろの点から考えなければならないと思いますが、二十九年度
予算編成
に当
つて
、
水産庁
は勿論飽くまで
水産庁
としての
予算編成
にとりかか
つて
おると思いますが、その点はどういうふうな考えでや
つて
おられますか、或いは特別の
指示
があ
つて
、
行政機構
の今立案中のものを前提として特に
予算編成
や何かに対して
農林大臣
或いは
政府
その他の
方面
から、
農林省
の
水産庁
の
予算編成
に対して何らかの
指示
があ
つた
かどうか、その点はどうですか。
清井正
8
○
説明員
(
清井正
君)
只今
の御
質問
の点でありますが、私
ども
は当初に二十九年度
予算
を編成いたしまして、
大蔵省
に
所要
の
説明
をいたしておるままにな
つて
おる現状でございます。従いまして二十九年度
予算
におきましては、申上げるまでもなく
水産庁
という
立場
としての
予算編成
でございますし、
所要
の
新規経費等
につきましても
曾つて
いろいろ個々の点については御
説明
を申上げておると思いますけれ
ども
、私
ども
といたしましてはできる限りの
予算
を取りたいということで
只今要求
をいたし、
大蔵省
の
説明
を完了いたしており、
大蔵省
においては目下
水産庁
の
予算
を含む
農林省
全体の
予算
の
査定
にとりかか
つて
おる最中であるように聞いておるのであります。従いまして
只今
の現況といたしましては、
水産庁
という
立場
から
予算編成
をいたし、現在は
大蔵省
の
査定
を待
つて
おるということにな
つて
おるのでありまして、それ以外特に
政府部
内においてこれの
機構改革
をするとか、或いは人員の
整理
をするとかというような
立場
から
予算
を作り直すとか、或いはその
立場
から又見直すという作業はいたしておりません。
千田正
9
○
千田正
君
予算
の問題は、大体そういうふうに進行しておるとすれば、それは当然のことと
思つて
我々もそうあるべきだと信じております。今
水産庁
として大きな問題としましては、
只今部長
から
説明
を聞いてお
つたの
でありますが、この
李承晩ライン
その他を含む
拿捕船舶
に対する代
船建造
の面に対する
資金融通
の
見通し
、細かいことは
部長
から
あと
から
説明
を聞きますが、それに対する
見通し
、これに対して
衆議院
の
水産委員会
で大分最近
議員立法
をするとかしないとかいう問題があ
つたよう
でありますが、更に最近になるというと、
政府提案
で何か案ができるというような話も聞いておるのでありまするが、いずれにしましても早急にこの問題が解決しなければならない問題なので、これに対しては
水産庁
としては今までの経過を十分御
承知
だろうと思いますので、
長官
からその点を一点御
説明
願いたいという点と、最近
新聞紙等
によ
つて賑
わ
つて
おるところの
北洋漁業
の問題に対して、更に新らしい
方面
から
北洋漁業
の今までの
水産庁
の
方針
に対して更に新らしく参加したいとか、いろノ、な問題が起きておるようでありますので、
北洋漁業
は従来の
通り
ここで
説明
を承わ
つた程度
で、それを信じていいかどうかという点を甚だすこぶる最近疑問視されて来た、いわゆる
鮭鱒
の問題、そういう問題についてはどういうふうに考えておられるかどうか、取りあえずこの二点につきましてお尋ねしたいと思います。特に
長官
は今度ワシントンで開かれるところの
日米カナダ漁業条約
に基く第一回の
委員会
に御
出席
になるやに承わ
つて
おりますので、特に
北洋
の問題などはしつかりと国内の
体制
を整えて、その基本の上に立
つて
臨まれることが然るべきだと思いますので、一応この二点、代
船建造
の
見通し
並びにこの
李承晩ライン
によ
つて
こうむ
つた
漁民、或いは
留守家族
に対する年末に際してのいわゆる
政府側
からの処置の問題、今の
北洋
の問題とこの二点に分けて
お話
を承わりたいと思います。
森崎隆
10
○
委員長
(
森崎隆
君) 今の
千田委員
の第一点の問題と関連……まあ同じことになるかも知れませんが、私も
新聞
で
閣議
で大体
決定
なされたようにも伺
つて
おりますので、
決定
されました
内容
というものが
はつきり
しておりますればそれを伺い、並びに今日以後において
政府
から提出される案の
内容
というものを御
説明
頂ければ、この機会に
質問等
もあるのじやないかと思いますので、お願いいたしたいと思います。
清井正
11
○
説明員
(
清井正
君)
李ライン
の
関係
で
被害
を受けました
漁業者
並びにその
拿捕
されました
漁船
の
対策
につきましては、私
ども
しばしば必要に応じ御
説明
を申上げ、私
ども
といたしましてはあらゆる
努力
を
払つて
その
対策
を講じて参
つて
来たつもりでございます。
留守家族
のいわゆる
見舞金
と申しますか、そういう性格を有するものの
金額
の支出につきましては過般御
説明
申上げ、又その
趣旨
に沿うてすでに各県を通じまして
交付済み
でありますので、その点は御了承願いたいと思うのであります。 問題として残りました
拿捕
されました
漁船
の
措置
ということ、特にその代
船建造
の問題が非常に緊急
措置
すべき問題として
国会
においてお取上げにな
つて
おるのでありますが、私
ども
といたしましても何とかこれをいたしたいという
観点
から、
政府部
内といたしましてはすでに
農林漁業金融公庫
から
低利
を以てこれを
貸付
けるという
方針
を立てまして、
数字
につきましては
只今漁政部長
から御
説明
申上げておる最中でございますが、そういう
方向
で
政府部
内におきまして
相談
をいたして参
つて
来たのであります。御
承知
の
通り
、これは
拿捕
されたものの代
船建造
、それから一部
漁船
の他
種漁業
への転換の
改造資金
の
貸付等
も考えてお
つたの
でございますが、そういうことで一定の線を劃しまして、
農林漁業金融公庫
で貸し得る
対象
の
業者
に対しては
公庫
から出す。それ以上の大
計画
のものに対しましては
開発銀行
からこれを
貸出
すという
建前
で進んで参
つて
来てお
つたの
であります。殆んどその
数字
もまとめかか
つて
発足し得る
段階
に達して来てお
つた
ところ、特に
衆議院
の
水産委員会等
におきましてもこれを
農林漁業金融公庫
からの
貸付
でなくして、
一般
的な
市中銀行
或いは
農林中金
からこれを
貸付
をするという方策をとり、又それに対して
相当額
の
損失補償
、並びに
利子補給等
をやるべきである、こういうふうな御
意見等
もあ
つたの
であります。殊に過般の
農林災害等
につきましても同様の
措置
をと
つて
おるときでもあり、その
措置
、或いはその場合におきまする諸般の
利子補給
の額、或いは
損失補償
の
額等
を参酌いたしまして、是非そういうような
方向
に沿う
措置
を
農林中金
並びに
市中銀行
から行うべきである、こういうような
趣旨
の話があ
つたの
であります。その
対象
といたしましても、単にこれは
李承晩
の問題だけでなしに、
中共
、
ソ連等
によ
つて
拿捕
されたものも入れるべきである。こういうような
お話
も実はあり、又代
船建造
のみならず、
一般
の
経営資金
と申しますか、そういうようなものについてもこれは見るべきだ、こういうような
お話
もあ
つたの
であります。そういうような
方向
で
是非政府提出
の
法律
を出すべきである。而も
年内
に緊急に出すべきである、こういうような
お話
があ
つたの
であります。私
ども
といたしましては、御
趣旨
の点につきましては十分拝承できる点もあるのでありますが、すでに
農林漁業金融公庫
から
融資措置
をと
つて
おるのであります。折角ここまでや
つて
来ておるのであるから、是非こういうことの
方針
でや
つて
参りたいというような
趣旨
で、
政府
といたしましてはいろいろ
お話
をして参
つたの
でありますが、その間主として
衆議院
の
水産委員会等
におきましても、強く
政府提出
でかかる
法律
を出すべきである、こういうような
お話
があ
つたの
であります。まあ
政府部
内といたしましても、私
ども事務当局等
と
相談
いたしまして、いろいろその間苦心を実は重ねて参りまして、非常にこの問いろいろないきさつはあ
つたの
でございますが、究極のところは過日の
閣議
におきましていわゆる
特定海域
における
漁船
の
被害等
に伴う
損失補償
の
特別措置法案
、こういう
趣旨
の
法案
を
政府
は出すことにきめた、
法律
については本
年内
は
部内
の
事務的手続
の
関係
上提出できないけれ
ども
、来年
国会再開
当初にこの
法律
を出すということを
農林大臣
が
はつきり
御
声明
になりまして、そういうことで行くならば、そういうことで一応行
つた
らどうだろうかというような空気に
一般
的にな
つて
頂いているものと私
ども
は拝承しておるようなわけであります。 然らばどういうような
内容
の
法律
を出すか、こういうことでございますが、
農林大臣
より御
説明
申上げました
趣旨
は、いわゆる問題は
李ライン
に限ると、これが
一つ
であろうと思います。それから
拿捕
された
漁船
の
対象
のものに限るというのが
一つ
の点であります。それからもう
一つ
は、いわゆる漁具の
貸付
についてもこれを適用して行きたいというのが
一つ
の点であります。それから、今
政府
でや
つて
おりますところの
農林漁業金融公庫
の
貸付
という
趣旨
で行きたい。
従つて
一般
的に
市中銀行
或いは
農林中金
より
貸出
されて、それでこれを
相当額
の
損失補償
なり
利子補給
をするということでなしに、
只今政府部
内において一時的にと
つて
参
つて
おりますところの
農林漁業金融公庫
の
貸付
ということで行きたい。それを
法律
的に裏打ちをして行く、こういうことでや
つて
行きたいという線が
一つ
の点であります。 それから
利率
につきましては、当初は七分五厘ということで
一般
の
利率
によ
つて
お
つたの
であります。特にこれを五分五厘にしたいということが一点であります。尤もこれが
拿捕
された船が還
つて
参りました場合の
あと
におきましては、これは七分五厘にすることがらできるという例外を作らなければなないと思いますが、原則は五分五厘で
貸付
けるということにいたしたいという点であります。それからもう
一つ
の点は、やはり都道府県で代
船建造資金等
については
利子
の一部の
補給
をすることができる、こういうような
趣旨
もできたら入れたい、こういうようなことであります。そういうような線に沿うたところの
法律案
を来年の
再開国会劈頭
に出したいということを
農林大臣
が
はつきり
御
声明
になり、又
新聞等
に特に
農林大臣談話
を発表いたしたような次第であります。そういうことで
只今政府部
内におきまして
関係省
並びに
法制局等
と
法案
の最後的な
整理
に着手いたしているような
状態
であります。 特に又年末の
融資等
につきましては、これ又この
法律
とは
関係
なしに別途
措置
といたしまして、
中金等
からは
所要
の
措置
を講ずるということについても、
中金
としても
はつきり
言
つて
おります。これは勿論無条件でやれるものではなく、
ケース
・バイ・
ケース
によりまして、それはそれぞれの
申請
に応じて必要な
程度
は必ずやるからということを
中金当局
も言
つて
おります。それから
中金
以外の
一般
の
金融機関
につきましては、これは
大蔵省
に事務的な
連絡
をと
つて
や
つて
おりますから、
大蔵省
のほうで適切な
措置
はできると
思つて
おります。こういうようなことであります。
開銀
のほうにつきましても、
只今漁政部長
から御
説明
申上げましたが、
開銀
の
負担部分
におきましてこれをや
つて
くれるような
方向
で今
相談
いたしているようなことであります。 なお又、この
法律
がきまりますまでの
つなぎ
に
中金
のほうから代
船建造
の金を借りるということについても、これ又
中金
はこの問題が
はつきり
さえしておれば、適当な
措置
をするということも言
つて
いるのであります。従いまして私
ども
といたしましては、この
法律
は必ず
再開国会
の
劈頭
に出す、その出すまでの
つなぎ
についても
措置
する。又年末の
相当資金繰り
の悪い者に対する
金融
につきましても、
組合系統
は
農林中金
より、その他
一般系統
は
大蔵省
の
措置
でこれはや
つて
行けるというふうに確信いたし、目下盛んに
関係機関
並びに
関係金融機関
と
連絡
をと
つて
いるような
状態
でありますので、必ずこの問題は
措置
できるものというふうに私
ども
は考えている次第であります。 以上で大体
李ライン
については……。(「
損失補償
は」と呼ぶ者あり)
損失補償
はこれは
農林漁業金融公庫
の金でございますから、
政府資金
でございますので、特段に
損失補償
の
措置
をとる必要はないというふうに考えておりますので、
従つて利率
のほうを五分五厘にいたすということでございますので、これは
政府資金
である以上、
損失補償
の
措置
はとらないということでございます。そういうようなことで
李ライン
に対する具体的な話を固めつつあるような次第であります。 それからもう
一つ
の問題として、
北洋漁業
の問題について御
質問
がございましたが、これは御
承知
の
通り
過去二カ年
間試験操業
をいたしまして
相当
の
成績
を上げたのでございますが、私
ども
といたしましては、昨年、一昨年の
操業
の
実態等
を十分勘案いたしまして、いわゆる
独航船
に対しましては
相当
の
隻数
の増加が可能であるという
観点
から、過般百六十隻の
独航船
の数を
決定
いたしました。これを
関係
県と
相談
をいたしまして割振りをいたしまして、大体個別に誰が出たというようなことまでも殆んどきま
つて
おるような
状況
でございます。
従つて
今度は
母船
の
決定
の
段階
に入
つて
おるのでありますが、
母船
につきましては昨年は
日水
、大洋、
日魯
と三社が一船団ずつ出しまして、それにそれぞれ
母船
と
独航船
が付きまして、
母船
と
独航船
とが
共同経営
をして行くという形で進んでおるのであります。その形は無論本年も維持して行きますが、
母船
につきましては実はいろいろ私のほうに
申請
が参
つて
来ております。非常に昨年度の
成績
がよか
つた
ということもありますし、又我が国の
漁業
の
実態
から見て、
鮭鱒漁業
というものが
相当
重要性
を占めますし、
漁業
としても
相当
将来性の
見通し
もあるというようないろいろな
観点
から、
業者
のかたがたとしては
相当
これに見込を付けておるのではないかと思いますので、
相当
只今申請
が出て来ておるのであります。実はまだこれに対して
決定
の
段階
に至
つて
おりません。併しこれはいつまでもぐずぐずしておるわけに行きませんので、仮に
決定
を遅らしますれば、それだけ
関係
の方々に
資金
の
準備
、網の
準備
その他の点でできませんので、成るべく早くそれを仮
決定
したいのだということで、折角
部内
で実は
相談
を固めておるのでございますが、いろいろな
事情
がございまして、まだ仮
決定
に至
つて
いない
状況
でございますが、私といたしましては成るべく早く何らかの
措置
を
決定
いたしたいと、こういうふうに考えておる次第であります。
秋山俊一郎
12
○
秋山俊一郎
君
只今
の
お話
で、この代
船建造資金融資
の問題は
李ライン関係
に限るということでありましたが、
中共関係
のものは全然オミットしておられるわけですか。
清井正
13
○
説明員
(
清井正
君)
法律
の
措置
としては
中共関係
は入らないことにいたしたいのであります。これはいろいろ御
議論
があることも十分わかるのでありますが、理論的に言いますと、不法な行為による
拿捕
ということになりますと、
李ライン
の
関係
も私
ども中共
の
関係
も同じだと思うのであります。併しこの問題はいろいろな
関係
で是非問題を限局するという
立場
に立ちましたので、この
法律
の
措置
でやるということは、これは
農林漁業金融公庫
による
措置
を背景としたところの
措置
による
李ライン対策
、こういうことだけに限りたいということに考えておるのであります。特に御
承知
の
通り中共拿捕関係
は
大型船
殊にトロール、
底曳船
でありますので、大体
開発銀行
が
対象
となるわけであります。
開発銀行
のほうは
李ライン関係
が少しございますが、
中共
になりますと殆んど全部が
開発銀行
ということになりますので、その点は
開発銀行
からの
貸付
について今
李ライン
の問題についても
努力
しておりますが、
中共方面
の
拿捕船
についてもこれはその
方面
も折角
努力
を続けて行かなければならないと
思つて
おりますが、この
法律
の
取扱方
といたしましては
李ライン
だけにいたしたい、こういうふうに考えておる次第であります。
秋山俊一郎
14
○
秋山俊一郎
君 そういたしますと、
ソ連関係
の船は除かれておりますが、それもこの
法律
には含まない。そこで
法律
に語うところのものは
李ライン関係
のものであ
つて
、
開銀関係
以外のもの、こういうことになるのですか。
清井正
15
○
説明員
(
清井正
君) 実際問題としてそういうことに相成るわけでありますが、
李ライン
だけに限りますので、
中共
、
ソ連関係
のものは入らないということになります。それから又
貸付
は
農林漁業金融公庫
から
貸付
するものについて、又それを五分五厘で貸すという、こういう形でございますので、
只今農林漁業金融公庫
からの
貸付
の
対象
にな
つて
いない
部分
は、これから除かれるということに相成るわけであります。
秋山俊一郎
16
○
秋山俊一郎
君 そういたしますと、
事情
は同じであ
つて
、而も
農林金融公庫
の
対象
とならないものは
法律
によ
つて
何らの
措置
が講ぜられない。併し
法律
にはそういう
措置
を講ずるように語わないが、実質的には何とか方法を講ずる、
法律
にあると同じような斡旋をするという
程度
になるのでありますか、その点を
一つ
お伺いしたい。
清井正
17
○
説明員
(
清井正
君) この点は実質的にも、いわゆる
開発銀行
で
貸付
けし得る
対象
の船につきまして
低利
で扱うということには
只今
考えておらないのでありまして、
従つて只今
は
中共拿捕船等
は極力
開銀
から
貸付
し得るよう御斡旋申上げるという
段階
でございます。
千田正
18
○
千田正
君 今の問題はまだ
議論
があるのだが、
長官
も忙しいそうですから……。この問題は
法案
として出て来るとすれば、当
委員会
としてはやはり
相当
この問題は検討する必要があると思う。この
法律
が出るのは二十九年
劈頭
に
衆議院
のほうに上程されるでしようが、その間を待
つて
おるわけにはいかんので、一応代
船建造
の
受付
は
農林漁業金融公庫等
の向きでは
受付
は開始せておる
状況
でありますか、どうでありますか。
清井正
19
○
説明員
(
清井正
君) これは御
承知
の
通り
であります。この
法律
を待
つて
いますと遅れますので、実際問題といたしましてはこの
法律
が施行されたと同じような形で
申請
をどんどんさせるというふうに指導をいたしております。
木下源吾
20
○木下
源吾
君 そうすると何かな、
李ライン
だけでソビエトのほうも駄目だ、そういうことは含まんというのだが、やはり
李ライン
の問題は
政府
は責任を何か強く感じておるから、そういう
法律
を作
つて
特に救済をすると、こういう、ところに意味があるのですか。
清井正
21
○
説明員
(
清井正
君) 責任の強い弱いということは申上げられないと思うのでございまするけれ
ども
、私
ども
といたしましては、まあ財政その他の
観点
から申しまして、
政府
の
立場
を変えて申しますと、いろいろ御
議論
のある点かと思いまするけれ
ども
、
李ライン
だけに極限をいたしたいと、こういう考えでございます。
木下源吾
22
○木下
源吾
君 もう
一つ
今の
鮭鱒
のほうの
母船
ですが、
申請
は北海道
関係
を含めて三つぐらいあるということですが、あれだけですか。
清井正
23
○
説明員
(
清井正
君) 確かに
只今
木下
委員
から
お話
のあ
つた
通り
、北海道
漁業
公社は熱心に出願しておられます。併し先ほど申上げました
通り
その指置についてはまだ検討しておりますので、結論をまだ申上げるわけに行かないような
状態
でございますのでさよう御
承知
願います。
木下源吾
24
○木下
源吾
君 この間油船が根室へ漂着した、それをこつちでみな処分してしまうと聞いてお
つたの
ですが、日本
政府
でするということで聞いてお
つたの
ですが、そういうことをしてもら
つて
は向うとの友好上困るというので返してもらいたい、海上保安庁が電報を打
つて
、無線を打
つた
ところが、向うでそれをキヤツチしてそうして洋上でこの聞返してや
つた
。両方で打合せして、これはソビエツトと日本
政府
と交渉したという事実であると私は見えるのでありますが、あなたたちどういう見解をしておられますか。これは
水産庁
としてはほかに大した
関係
はないかも知れませんけれ
ども
、しばしば霧のため、ガスのため迷
つて
向うへ行
つた
りいろいろしたときに、所在がわからんので、こつちで心配してお
つて
も今まで方法がなか
つた
漁船
がですね、今度はああいうことができれば非常に都合がいいと思うんです。こちらから無線で向うと話す、そういうことについては何か関心を持
つて
おられますか。私は日本
政府
が直接交渉した
一つ
のこれは記録になると
思つて
おる。今までは日本
政府
はなかなかそういう国交調整をや
つて
おらないから、
拿捕
されても方法がないと言
つて
お
つた
けれ
ども
、そういう途が
一つ
開けると、非常に私は好都合だと思うんですが、あなたたちはどう思うか、又そういうことに関心を持
つて
おらんか、そんなことについて
ちよ
つとお聞きしたいと思います。
清井正
25
○
説明員
(
清井正
君) 今の木下
委員
の
お話
になりました事実については私も聞いております。ただそれがどういう形で折衝が行われたか、私は残念ながら詳しく聞いておりませんので何とも申上げられませんが、そういう事実があ
つた
ということは十分
承知
しております。
木下源吾
26
○木下
源吾
君 今後
漁船
保護の上において非常に大切なことだから、あなたがたもよく調べて、
一つ
有効に
漁船
保護のために使えるように
一つ
御
努力
して頂きたい。
森崎隆
27
○
委員長
(
森崎隆
君) それじや
長官
は丁度十二時の約束でございますから、すぐに出かけて下さい。
漁政部長
の話の
質疑
の続きがございますか。
千田正
28
○
千田正
君
ちよ
つと
漁政部長
さんに聞きますが、さつきの
開発銀行
を
対象
にしないほうのやつ、農林
金融
金庫のほうは二十八
年度内
に大体支出可能のものは九千万円、二十九年度は一億九千万円なんだが、併しさつきの話の
通り
、必ずしも全額
最初
から出すんじやなくて、まあ取つつけ初めに三分の一、進水した場合に又三分の一というふうな、分割して
資金
の融通を受けるわけですから、九千万円とすれば
相当
これは或る
程度
の支出の道ができるわけですね。だとすればこれは大体この
金額
がすでに確定的なものとするならば、殆んどこの四十一隻の方は、大体二十八
年度内
において
受付
けてもいいのじやないかと思うのですが、あなたの考えはどうですか。
立川宗保
29
○
説明員
(
立川宗保
君)
お話
の
通り
四十一隻全部
受付
けても大体賄えるという
見通し
の、頭金のものですから、賄えるという
見通し
で私
ども
は
資金
計画
しております。それから今
ちよ
つと
お話
がございました先ほど言い誤りました一億九千万、
あと
来年度繰越しであるというあれは、先ほど誤
つて
二億八千二百万円という
数字
を申上げた、それから逆算いたしましたので二億四千二百万円でありますので、一億五千数百万円であります。それが来年度に繰越される、こういうことになります。
千田正
30
○
千田正
君 そうすると、二十八年度分が九千万円
年度内
に受ける。二十九年度が一億五千万円、これで一応四十一隻分のあれは可能である、こういうわけですね。それから
あと
の九隻、大体
開発銀行
を目的とする大
会社
の代
船建造
の分は、大体
開発銀行
としてはこういう大
会社
に対するところの
金融
は利息は普通の率で出すのですか。それともこういう不幸な事態に処しての問題であるから、或る
程度
の
利率
の分は幾らか下げて
融資
をするということについては斡旋しておられるのですか。
立川宗保
31
○
説明員
(
立川宗保
君) 私
ども
は特別な
利率
を設けるように取運びたいという
工合
な考えで
相談
をいたしておりますが、
開発銀行
関係
のものは規模も非常に大きいわけですから、日本第一流の大
会社
でありますので、まあ事態はかような事態でありますが、特別の金利を設定をするということは、恐らく非常に至難であろうと思います。それでそういう大
会社
等におきましてもとにかく
財政資金
が或る一定の枠ちやんと来るということであれば、やはり
あと
は企業のベースに乗つかる非常に大規模な企業でありますから、結局さようなところで我慢をして頂くほかないのじやなかろうかという気はいたしておりますが、なお極力金利の点については
努力
はいたしてみたいと
思つて
おります。
千田正
32
○
千田正
君 大体それでわかりましたが、さつきの
部長
の御
説明
の五十隻というのは、先ほど
長官
が特別
措置
法の
法案
の
内容
であるところの、いわゆる称されているところの
李承晩ライン
において
拿捕
されたものに限るというその範囲内における
隻数
としてあなたのほうでは挙げておられると思うのですが、その他の今の
中共
において同じような条件の下に
拿捕
されたもの、或いはソ連地区において
拿捕
されたものというその理由が不法的な
拿捕
であ
つた
場合には、やはりこれと準拠しなければならないと思うのですが、この問題についてはあなたのほうで何か腹案がございますかどうか。
立川宗保
33
○
説明員
(
立川宗保
君) これは先ほど
長官
も申しております
通り
、この
政府
の内部では新らしい
法律案
の提案をめぐ
つて
いろいろ経過がありましたが、現在の財政の
状態
その他で或る線で線を引かざるを得ない。こういうようなところで結局落ちつきましたのがこの
李ライン
における今年九月以降現在までということに限定しようじやないかということに相成りましたために、
中共
等については特別にその明確な
措置
をするというわけには参らなくな
つたの
でありますが、これは先ほど
長官
申しましたような線でなおできるだけの
努力
はしたい、こういう
工合
に考えております。
千田正
34
○
千田正
君 そうしますと、これに限定したという最大の理由は、結論としては現在の国家財政に睨み合せてそれだけの余裕がないという結論でそうな
つたの
ですか。他に理由はありませんか。
立川宗保
35
○
説明員
(
立川宗保
君) 主としてさような理由であります。
秋山俊一郎
36
○
秋山俊一郎
君 先ほど
お話
の
農林金融公庫
の
対象
にならないという九隻の所有
会社
はどこくでございますか。
立川宗保
37
○
説明員
(
立川宗保
君) 五牲でありまして、大洋
漁業
、日本水産、
日魯
漁業
、日米水産、報国水産、この五社であります。
秋山俊一郎
38
○
秋山俊一郎
君 これはなんぼくらいありますか、船の数は。
立川宗保
39
○
説明員
(
立川宗保
君) 少し記憶が或いは違
つて
おるかも知れませんが、大体の私の記憶で申上げますと、大洋
漁業
二隻、日本水産一隻、
日魯
漁業
二隻、日米水産二隻、報国水産二隻、以上の
通り
であ
つた
と記憶しております。
森崎隆
40
○
委員長
(
森崎隆
君)
一つ
お聞きいたしますが、さつきの
長官
の
お話
では、漁具等につきましても
貸付
けるというような
お話
でございましたが、今の
数字
の中には、純粋のこれは代
船建造
ということで、漁具に関するものはその
数字
の中には含まれていないのですか。
立川宗保
41
○
説明員
(
立川宗保
君) 漁具のほうはこのほかでありまして、大体なお検討いたしておりますが、
農林金融公庫
から
融資
をいたします
対象
の分につきましては、大体漁具の分につきまして六千万で、これは大体
貸付
けの八掛といたしますと四千八百万円の
公庫
資金
を支出する、かような見当であります。
千田正
42
○
千田正
君 これは
漁政部長
にお伺いして答えられるかどうかわかりませんが、聞ける範囲内で
一つ
あなたがお答え願いたいと思いますが、
最初
この
李ライン
その他において
拿捕
された不法抑留された船員及び漁夫並びに
留守家族
に対するこの年末越冬その他に対して、保険が入らなか
つた
人たちに対する
政府
のやはり
見舞金
ですね。
見舞金
として一応組んでおりましたね。ところが割合に早く帰
つて
来たというので現実は或る
程度
非常に少くな
つた
。
最初
組んだ
予算
の数、例えば五億なら五億組んでお
つたの
が、現実においては三億しか出さないですんだ、
あと
の二億はどうするつもりか。そういう点については
大蔵省
と何らか折衝しておられますか。
予算
を組んでお
つた
が、幸か不幸かとにかく三億なら三億ですんだ、
あと
二億余
つて
おる。これは一体どういうふうに使うつもりなのか。この点は仮にそういうものがあ
つた
とするならば、例えば今の
漁船
のほかに漁具とかそういう
方面
の
融資
に廻してもいいでしようし、何らかのこの
被害
をこうむ
つた
方面
に有効にそうした
予算
上余るべきものを使う方法を考えておられるかどうか。そういう点についてはあなたが若しお答えできるのでしたら、聞かして頂きたいと思います。
立川宗保
43
○
説明員
(
立川宗保
君) 御指摘の
通り
予期以上に早く帰
つて
来ることができましたので、計上いたしました
予算
額全額を使用しないでも相すむということにな
つた
わけであります。それでまあその残額につきまして成るべく気の毒な
漁業者
救済の方法に別に使おうじやないかというような話は
政府
の内部でいたしておるのでありますが、その点について現在こういう
工合
にしようという結論に達しておらないのでございます。ところが
金額
は
只今
お話
のように非常に大きな額ではありませんので、もともと
金額
が二千万円そこそこの
金額
でありましたが、その大半はやはり乗組員の救済に支出をいたして、それで数百万
程度
のものをどうするかということであります。
金額
は僅かでありまして、併しまあでき得るならばこれを気の毒なかたがたのために使いたいというようなことで
相談
中であります。
秋山俊一郎
44
○
秋山俊一郎
君 その問題ですが、この間聞くところによりますと、
最初
一人当り七千円、それの差入れをするのが一人当り一万円ということで大体五万二千円というものが一人当りにな
つて
お
つたの
ですね。それが早く帰
つて
来たために三カ月分余
つた
。そうするというと三万一千円ということに一人当りなる。それを
大蔵省
では一千円を削
つた
ということを聞いたのですが事実ですか。
立川宗保
45
○
説明員
(
立川宗保
君) その点は余りよく存じておりません。
秋山俊一郎
46
○
秋山俊一郎
君 いや、これは
大蔵省
やほかの人々には一千円という金は僅かな金かも知れませんけれ
ども
、こういう人たちのためには一千円という金も非常に大切な金です。これを
大蔵省
が一千円を削るということは、私は本当に不見識な話だと思う。私もそんな紬かいことを言いたくないのですけれ
ども
、半端にな
つた
ものを半端だから削るというようなことは、余り同情のなさ過ぎる問題だと私は考えるのですが、その点は
一つ
よく調べて下さい。そうい
つた
ことをきめたものを千円削るということは、如何にも不見識な同情のないやり方だと私は思うのですが、事実とすれば、今後そういうことがあるとすれば、今余
つた
金をどうしようということは思いもよらんことであります。何ほどの金をそこに節約したか知らんが、誠は私はみつともないやり方を
政府
は
とつ
たと
思つて
心外に
思つて
おりますから、
水産庁
としてもそれは知らないということではいかんと思います。 この
法案
が出て来れば、いろいろの論議があると思うのですが、今の九月以降の
李ライン
問題だけに限
つた
ということは私は理由がないと思う。
政府
の財政上の
関係
ということだけだ
つた
ら水害なんかどうなる、財政の都合が悪ければ一文も出せないということになる。必要の金は無理しても出さなければならん。それらの問題については今後
法案
が出たら
相当
論議があると思います。今まだ出もせんうちから論議のしようがないのですから、私はこれを留保しまして他日に譲りたいと思います。
森崎隆
47
○
委員長
(
森崎隆
君) それでは今
農林大臣
のほうに交渉をしておりますので、
ちよ
つと速記をとめて下さい。 〔速記中止〕
森崎隆
48
○
委員長
(
森崎隆
君) 速記をつけて下さい。 それではこれを以て散会いたします。 午後零時二十一分散会