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1954-11-11 第19回国会 参議院 人事委員会 閉会後第23号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十九年十一月十一日(木曜日)    午後零時七分開会   —————————————   委員の異動 十月二十五日議長において平林剛君を 委員に指名した。   —————————————  出席者は左の通り。    委員長     松浦 清一君    理事            宮田 重文君            千葉  信君    委員            松岡 平市君            後藤 文夫君            岡  三郎君            平林  剛君            深川タマヱ君   事務局側    常任委員会専門    員       熊埜御堂定君   —————————————   本日の会議に付した事件 ○国家公務員給与問題等に関する調  査の件  (勤務地手当に関する件)   —————————————
  2. 松浦清一

    委員長松浦清一君) それでは只今から委員会を開会いたします。  国家公務員給与問題等に関する調査のうち、勤務地手当に関する件を議題に供します。  丁度私は九月の二十七日に羽田を立ちまして、中共視察議員団の一行に加わつて、一カ月間留守をいたしました。その間宮田理事委員長代理をお願いしておつたわけですが、只今議題になりました国家公務員勤務地手当調査のその間における経緯を宮田理事から御報告を願いたいと思います。
  3. 宮田重文

    宮田重文君 只今委員長からお話がございましたが、委員長中共へお出ましのあと暫らく間留守をおあずかりして、先般来本院として勤務地手当支給制について案を取りまとめ、又はその後の衆議院との打合せ等についてお留守中に大体進みました経過についての大略を申述べたいと思います。  我々のほうは各委員の非常な夏中の御努力によつて、極めて全国的な均衡の取れた案と自負するような最後案を取りまとめることができたわけなんでありますが、これらについても両院意思を一致させて、国会の一本の案として今後この実現をして行きたい、こういう気持から衆議院についてもその機会をいつにするかというようなことについて申入れをしておつたことは、すでに各委員の御承知の通りでありますが、衆議院においてもなかなか問題点があつて、最後的な案についての、具体的な確定案というふうなものは相当取りまとめが遅れておりましたので、それらの見通しがついてから一つしたいというような気持もあり、又衆議院としては非常に、自分のほうでできた案についてこの打合せ等によつて又多少の方針が違つて行くようなことは好ましくないというような気持考え方も一部にはあつたらしくも見えたんでありますが、先に両院のそういうような約束に基いた打合せはやはりなそうというようなことで、その間私は衆議院赤城委員或いは川島委員長としばしば連絡をいたしまして、それらの期日をいつにするか、又両院がばらばらに最後的な意思を決定して、先般来も新聞等に一部現われた、問題になりましたようなこの報道上からする誤解、そういうものもできるだけ今後は慎重にして行つて、全国的な誤解等もないように、又そういうことによつて生ずるいろいろな両院考え方の差があるかのごとくに非常な誤解を受けるようなことも避けて行きたい。こういうようなことでそれらの点について話合いをいたしましたが、衆議院においても当初は進んで余り、する機会をいつにするかということを明確にしなかつたのでありましたけれども、丁度十月の二十八日に、いよいよ余り延ばしておるということよりは、その辺で衆議院としては最後案を打上げて行きたいというような意向川島委員長によつて明らかに伝えられたわけでありましたが、私のほうも実は当時松浦委員長も或いは千葉理事、その他各委員かたがたも地方にお出かけでありまして、委員会を開く期日は、大体申合せとして十一月十日前後というようなことにいたしておりました建前上、一応二十八日の衆議院委員会においては結論を出して、これで進むという最後的な確定案にはしないようにして頂きたいというようなことで、その話合いをいたしまして、川島委員長と私の申合せは、大体十一月の十日前後に両院できるならば同時に最後的な案を打出して、そして両院の協調によつて国会一本の案を取りまとめて、それが実現するような努力両院として進めて行く。こういうようなことにいたしたわけでありましたが、その後川島委員長話合いのうちにも、取りあえずできた案につきましては両院の事務的な打合せを、衆参両院専門委員室の御努力によつて一応事務的打合せを完了してもらい、それらの打合せによつておのおの意思がまちまちである問題点については、両院委員会において最後的な政治的な解決をして行くようなことにしてはどうかというようなことから、丁度十一月の四日から引続き八日頃までに至るまで、両院専門委員室でそういう努力をして頂いたわけでありますが、そういうことが大体まとまりましたところに、丁度我々のほうの松浦委員長もお帰りになりましたので、先日委員長と御一緒に川島委員長とも会談をいたしまして、最後的な両院委員会をおのおの開いて、つまり衆議院も十一日、我々のほうも本日十一日に委員会を開いて、従来の御報告を各委員会においてもいたすと同時に最後案をできるだけ速かに取上げまして、その後に残る予算の問題、その他この取扱いについての実現に至る万般の方策を速かに確立して行こうと、こういうような打合せをいたして本日に至つたわけなんであります。その間詳細の点につきましては御懇談のうちにお話を申上げ、又個別的に申上げたことによつて御了承を頂くようにいたしたいと、かように考える次第であります。
  4. 松浦清一

    委員長松浦清一君) 私の不在中宮田理事にいろいろ御苦労を願いました。その経過につきましては只今報告を頂いた通りですが、衆議院川島人事委員長との話合いの結果、双方の修正試案を持ち寄つて調整を事務的な立場からやつて頂いた熊埜御堂専門委員からその経過を簡単に御報告願いたいと思います。
  5. 熊埜御堂定

    専門員熊埜御堂定君) 只今宮田理事からお話ございましたように、二十六日に調整案を作れというようなお話でございますものですから、早速衆議院専門員話合いましたんですが、私どものほうでは調整案を作る場合に削り得るのかということはこれは考え得られないことなんで、私どものほうは当初から調整案を作るとしましても、衆議院の違いますところを突き合わせて、その間の間隙を埋めるという程度のことしかできないということを衆議院のほうには申入れたのであります。衆議院のほうでも、二級以下は委員長一任で任されておるが、併しこれは削れないという意味で任されておる。三級以上は何ら任されていないんだ。こういうようなお話だもんですから、大体一級、二級、それからあとになりまして漸次三級地もやりましたけれども、大体ふくらます傾向の調整案を準備したのでございます。  で、連日やりまして、十一月の六日、土曜日に大体の結論を得まして、それでは印刷に付そうというところまで来たのでありますが、月曜の日に非常に大きく変つた案の御提示を受けましたので、それではとても私どものところでは処置できないからというので、委員長に御報告しまして、委員長同士お話をして頂いたんでございます。その他のことは今までのお話通りでございますから。
  6. 千葉信

    千葉信君 この土曜日から月曜日にかけて大幅に変つたという、簡単にまあ例示でもいいですから、もう少し具体的にお話を願いたいと思います。
  7. 松浦清一

    委員長松浦清一君) ちよつと速記をやめて。    〔速記中止
  8. 松浦清一

    委員長松浦清一君) それでは速記を付けて。  只今専門員からの報告のありましたあとを引継いで、本月の九日に衆議院川島人事委員長と、本院からは私と宮田理事も御足労願いまして面接いたしました。その際に川島衆議院人事委員長から、東海道線山陽線、この路線に近接しておる若干の都市を四級地に引上げたいという、そういう意向の表明がございましたので、本委員会としては今までの検討の過程においてこれらの地域も問題になることはなりましたけれども予算その他の関係等から、具体的に修正すべきというその結論が出ておりませんので、その際の先方の意見に直ちに同意をするということはできなかつたのであります。従つて委員会は、若し衆議院側の申しておりまする通り地点について考慮を払うということになりますと、それに関連して更に広範囲な地域についても検討を要する必要があり、かたがた勧告の二級地、今まで修正をして来た二級地をそれにつれて三級地にしなければならんという地点もできて来るであろうということが予測されますので、この委員会が終了したあと、或いは明日更に委員会を開きます予定でありますから、その委員会の前後の機会を見て委員各位に十分御審議を願いたい、このように考えておりますから、それで御了承願いたいと思います。  それでは本日の委員会はこれを以て散会をいたします。    午後零時二十四分散会