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委員長(
竹中勝男君) とにかく
政府がもつと本腰で経済的な措置をするということが急務ですね。……それは
一つ決定したこととして、それからこの
委員会の、さつきの
アジア局長の
お話では、紅十字の
代表にやはり我々の
意思というか、我々がこういう
気持でいるということを参議院の
厚生委員会としては伝えたほうがいいと思うのです。国会はそういう
気持でいる。これを鄭重に扱い、そうして一カ所に集めてこれを慰霊し、
遺骨は成るたけ早い
機会にこれを
送還したい、これはやはり
厚生委員会の全体の
意思として伝える必要があると思います。で、お手許にお配りしたように、
遺骨還送に関する資料はここにまとま
つて出ております。
それから東京の華僑総会の会長康鳴球さんから「
中国人俘虜殉難者の
遺骨の収集及び
送還、並びに
中国人俘虜王松山の解放
送還に関する要請書」というのが出ておりますが、要請は三つ、簡単ですからお読みいたします。
一、
中国人俘虜殉難者の
遺骨が多数
日本各地に放置されているのでその収集と
送還のため必要かつ適切な措置を講ぜられると共に
日本政府にそのような措置を講ぜしめられたい。
二、
中国人俘虜王松山の解放と
送還のため必要かつ適切な措置を速かに講ぜられると共に、
政府にそのような措置を速かに講ぜしめられたい。
三、以上要請の二件は
人道上極めて重大な問題であり、人情から言
つてもまた道理から言
つても放置することはゆるさるべきではなく、またこれが速かな処理解決が中日両国及び両国人民の間における平和的かつ友好的な
関係を樹立するための基礎を提供するものであることは極めて明らかである。
これは併しこの中に新らしい問題がありますのですが、王松山の解放と
送還ということですな、これは今ここで取上げますか……。第一の要請「
中国人俘虜殉難者の
遺骨が多数
日本各地に放置されているのでその収集と
送還のため必要かつ適切な措置を講ぜられると共に
日本政府にそのような措置を講ぜしめられたい」、この第一の要望は
只今の我々の決議と一致するわけであります。第二の問題はこれは別の問題でありますから、
只今ここで伏せておきます。何か……。