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説明員(
曾田長宗君) ただいま四点の問題を提議されたのでありますが、
最初の二点につきましては御
意見の
通りと
考えております。
それから第三番目の問題につきましては、私
どもとしては先ほ
ども申し上げました
通り大体二十七年の十月一日を期しまして一連の
調査を行
なつた。そしてこの新しい
医療費の体系を築き、またこの
医薬分業の問題にもいろいろな考慮をいたし基礎的な
資料といたしたいという、基礎的なと申しますか、少くとも
参考にすべき
資料といたしたいというふうに
考えたのであります。この点が
医師会からこちらの申入れに対しましていろいろ御
質問もあり、それからまた御
意見も述べられたんであります。で、私
どもはその御
意見に対しましても、取り入れられるだけのものは取り入れまして、そして私
どもの見解としてこれは十月の
調査としては取入れがたいというようなことは、その点も申し上げたのであります。で、これがところがこのさような集りを持
つたのでありますが、その際に文書で
質問書を
出し、それに対する文書による回答をほしいというような
お話でございました。この文書による回答が私
どもといたしまして、この至急にいついつまでに持
つて来てくれということを申されましたような事情があつたと思うのでありますが、ちようどその時刻までにお届けすることができませんでした。私
どもはその旨を電話で申し入れて、そして二時間ばかりおくれますが、必ず今日中にお届けいたしますからということを申し上げたのだ
つたのでありますが、何かの間違いでございますか、それが十分に責任ある方のお耳に入らなか
つたのじやないかと思うのです。いずれにしましても形としましては
医師会の御要望には、時間に二時間遅れたというような、私
どもも申しわけない事実はあるのであります。でそのことが形式的な理由となりまして、そして十分この
医師会のほうの要望に応えないというような理由で、
協力はできないというようにまあ申されて、私
どもとしてはそのように事務的な手違い等があつたということに対しては、万々おわびをするのでありますが、そのためにこの
調査が全然できなくなるということは、非常に残念なことと思うのでありますので、いろいろお
考え直し願いたいというようなことで、再々お願いしたのでありますけれ
ども、ついに十分な御
協力が得られなかつたというような
状況に
なつております。
それから第四番目の問題につきましては、私
どもさような事情に立至りましたので、この二十七年十月の
調査というものは、私
どもの希望いたしたような
工合に進みません。で、ただそれではそれからさか上
つてそれに代え得る
調査というものがあるかどうかということで
考えますると、先ほ
ども榊原委員から
お話がございましたように、一番近い
調査としては三月のものがある。しかし三月は先ほ
ども申し上げましたように、
一つのずつと前からのまあ歴史を持
つておつたこの
調査でございまして、初めから私
どももその三月の
調査を今の一連の
調査に代える
考えは
最初はなか
つたのであります。今申し上げたような事情になりましたために、それでは三月のものを使わざるを得ないのではないかというふうに
考えましたこと、全然これが使えないものであるか、あるいは多少趣旨に反したとしても、反する点があつたとしても、これを十分
検討したならば、使い得るものではなかつたかどうかということを問題として取り上げました。
それから第三第四の
調査は、先ほ
ども申し上げましたように、これは三月に行いましたものは全くのこの試験
調査でありまして、これを使うことはできない。そういうところからこの十月においてこの御
協力を得られまする
施設を、これは初めから御
協力が得られましても、この第三第四の
調査というものはこの
任意抽出の
方法などでは
対象が引き抜けない
性質のものだと思
つてお
つたのであります。
でそういうような
意味から言
つても、第三、第四の
調査は必ずしも不可能ではなかろうということで、これは計画
通りに実施を一応したのであります。しかし今申し上げましたような事情もございますので、できますれば私
どもはもつと他の
施設についてもや
つてみたいというような点はあつたんであります。しかしながらさような
工合に実施されそして集められた
資料をいろいろ
検討いたしまして、この
調査は片よりを生ずるおそれのある
調査であるということは私
どもも重々この胸の中に忘れないようにいたしておりました。そうして出て来た
資料をいろいろ
検討しながら片よりがありはしないかどうかということをたえずチエツクをしつつ作業を進めて、そしてまた十月の
調査でございますれば、これは大体一貫した
調査でよく時期的にもつながると思うのでありますが、三月と十月というこの六ヵ月の食い違いがあるために狂いが生じはしないかどうかというようなことについても、いろいろ検算をいたしてみましたりして、そして進んだために、いよいよ十月に一連の
調査が一気にできた場合を予想いたしますならばその場合に、比べてはるかによけいな手数と時間を費すということはまあ正直に申し上げなければならん点ではないかというふうに思
つております。