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説明員(
山本三郎君)
先ほどもちよつと御
説明申上げましたが、現在の状況におきましていろいろ
調査を、
漏水箇所の
調査などを全般的にいたしまして、過般その全体の計画を立てて、その
内容といたしましては、現在の
堤防では高さも足りないし、それから幅がそれ自体といたしましても
漏水に耐えるだけの幅がない。それから又下の地盤につきましても、もともとあそこの
堤防は旧
河川のところに作
つたような
堤防が多いのでございまして、そういうところにつきましてはその透水層を遮断するために矢板を打つという方法、或いは粘土層を下に突つ込むというような方法、それから又コンクリートの護岸をいたしまして、その
漏水を遮断するというような方法をとると同時に、又相当川が上流からの土砂なり、或いは石炭のボタ山から流れて来るのによりまして河底が相当上
つておりまして、これもその洪水琉通能力を害しますし、又
漏水に対しましても悪影響を及ぼすというので、これを掘
つて堤防の裏に埋立をや
つて漏水を防ごうというような具体的な方法を
考えておりますし、又橋梁などの問題につきましても、橋梁が下りまして、これが洪水の疏通を害しておるということですから、この橋梁の高さも高めるというふうに
考えております。
旦し
先ほど申上げましたように地下の問題でございまして、穴の状況を私
どもといたしましては具体的に調べまして、先行きの見通しを付けるということが技術的には是非必要なんでございますけれ
ども、これは穴へ入
つてその状況を見るということは、水の入
つてしま
つたような穴があると、或いは埋め戻しも済んでおるというけれ
ども、完全であるかどうかということはわからないわけでございますが、その中へ入
つて本当なら見ましてその
対策を立て、或いはこのくらいの埋め戻しならこのくらいの
沈下量が生ずるだろうというふうな見通しを実際ならつかまなければならんのでありますけれ
ども、そういう直接の方法がとられないのが非常に残念でございます。ですからいろいろ今の状況を調べまして、その傾向をつかんで、どのくらいでとまるだろうか、或いは増進して行くのか、或いは
沈下の工合が減少して行くのかというふうな点から間接的に先の見通しをつけようというふうに私
ども考えております。ただ地下の状況につきましても
通産省あたりのほうからどういうような状況か、具体的にできるだけ調べてもらう、地上のほうにおきましては傾向をつかんで行こうというふうに
考えておるわけなんです。今の状況におきましては、
只今申上げましたようにああいうふうな、去年みたいなことのないようにできるだけ早くやりたい、その一番ひどい
部分からでございますね、直方の下流が特にひどいのでございます。ですからその辺にできるだけ早く力を入れたいというふうに
考えております。