○吉田説明員 今の敦賀瓦斯の問題でございますが、実際問題としまして、資金調達の量もございますし、われわれとしましてはいろいろな計画で資金調達の道を講じてやれば、大体一年半で千戸になることは非常に努力はいると思いますが、可能であると認めたわけでございます。
それから市の方が云々というお話がございましたが私どもとして市の方の負担にお願いいたしましたのは、結局市に対する
ガス税でございます。こういうものに相当するものだけは一応免除してや
つてくれという形で行つたのでありましてその間特に市からほかのソースから補助金を出させるという形ではございませんで、たとえば
事業税とか
ガス税というものを、再建政策が立つまでは一応それに見合つたものとして補助金を交付したいということにして、
免税してや
つてもらうという形をとつたのでございます。これはもしそういうことをして早く建直しさせませんと、結局
ガス企業としては、私の参りました当時は非常に小さな
会社でございますが、会計検査を全部やりましたところが、日々二万円、三万円の赤字が出ておりました。そういう
状況で続けておりましたのでは、ある
程度の免除措置でもと
つてやらなければ再建整備は不可能であるという原則からやつたのであります。その間何も新しい財政的のソースから特に補助金をやつたという形ではないのでありまして、あの間の契約を見ていただけばよくわかるんじやないかと思
つております。
なお今敦賀市におきましては、申込みが非常に多いのにかかわらず引けないというお話でございましたが、私どもその申込みが非常に多く
なつたことをむしろ喜んでおります。と申しますことは、あの敦賀瓦斯がつぶれかけましたときは、毎日々々やめるという
家庭が多くて新しく引くという
家庭がないという点で、三百戸すら割るという状態でありました。その状態でありましたのは、実は非常に悪い
ガスが送られておつた。正直に申しまして飯がたけないというような
ガスが行
つておりました。これにつきましては、全部その点では本管を掘り起しまして検査をやつた。その中にタールが詰ま
つておるとかあるいは腐蝕しておるという点がありまして、その点を全部
調査をやりまして引きかえるのにどれだけの資金がかかるか、その資金についていつまでにそれを調達するかという計画を立てまして、無理のない可能な面としては、早く一千戸まで持
つて行くべし、そうしてその再建計画は一年半でやるということでやつたのでございます。従いましてもう近く千戸になるということになりますと、われわれといたしましては、一年以内に千戸に
なつたということは、敦賀瓦斯のその後の努力は買
つてやるべきではないかというように
考えております。その点従前の敦賀瓦斯としては非常に非難に値することはたくさんあつたと思いますが、昨年の九月以来の努力につきましては、私どもとしては十分や
つておることと了解いたしております。なお今後の問題につきましても、絶えず報告をとりまして進捗況を見て行きたいと
考えております。