○森(三)
委員 ただいまの御
答弁は簡明にして要点を
言つておられると思うのでありますが、私
どもはやはりすみやかにその
予算の
裏づけをしなければならないと
考えておりますので、この点につきましては
委員長におかれましても諸般の
事情を十分勘案されまして、臨時
国会の開会と同時に今回の
勧告の
修正、そうしてまたその
予算の
裏づけ等について、当
委員会の職責を十分発揮していただく
よう、私は要請しておきたいと思うのであります。
それから次に夏季手当の問題でありますが、この夏季手当の問題は、先般来全官公が主体となりまして、
国会あるいは
政府に陳情いたしております。私
どもは昨年の給与ベースの
勧告以来、やはり実質賃金の充実ということを非常に物足らなく思
つておりました、今年の夏季手当につきまして、全官公が〇・二五の増額を要求しておることはむしろ当然である、か
ように
考えまして、先般来
政府にも要求しておるのでありますが、すでに
参議院におきましては、これが実施をするための議決もいたしておるわけであります。当
委員会といたしましては、先般来議題といいますか、問題にはな
つておりますが、いまだ議決の
段階には入
つておりません。しかしながら私は昨年の夏季手当の〇・二五の増額の当時を思い浮べまして、やはり当
委員会に課せられた
一つの重大な使命ではないかと
考えるのであります。この夏季手当増額の問題は、もちろん
予算上の
措置を伴う問題でありまして、現在の
予算上には組み入れられてはございませんが、しかし昨年は、夏季手当は年末手当から繰上げ
支給という形をと
つております。本年もやはり財政上の
措置としては、そうした
措置をとるならばあえて不可能ではない。
支給すべきことが当然であるとするならば、やはりそういう
措置も
考えなければならないのではなかろうか。今日デフレ政策によりまして、
物価が
相当低減の様相を示しておるとはいいますけれ
ども、しかし私
どもの
観点から見るならば、やはり食糧品あるいはその他の物資において、あるいはメーカー等は
相当安いものを仕入れ、あるいはダンピングのために安い相場を、新聞なんかではたたき売りが出て来たというので好奇必的に書いている点もありますけれ
ども、しかし現実にわれわれ消費階級が物資を手に入れ
ようとした場合には、
相当昨年よりわれわれは高い物資を手に入れなければ、食生活その他の面においてまかなわれないという
ようなこともあるのであります。去年の七月十八日におけるところの給与ベースの
勧告は、昨年の三月を
基準としたものでありまして、非常に
勧告も遅れ、しかもその
勧告の実施におきましては、
政府は
勧告の半分
程度の実施しかいたしておりません。そうした
関係からいたしましても、公務員は非常に苦しい生活を今日まで継続したのでありまして、こうした諸般の
情勢を判断いたしますと、やはり夏期手当〇・二五の増額というものは当然見てやらなければならぬのではないか。昔でもよくボーナスというものがありまして、ボーナスは一箇月分の給料だということが常識にな
つてお
つた時代もあります。最低のところでもボーナスというものは一箇月だ。あるいはまた二箇月、三箇月という
ようなものが
支給されたのでありますが、今日の公務員の実態を見ますときに、少くとも私は一箇月分の給与に該当するところの夏季手当の
支給というものは、絶対に必要だと
考えておるのでありますが、これにつきましても、できるならば当
委員会といたしまして、ぜひともひ
とつ政府に対して夏季手当一箇月分の
支給を要請する
ようにしていただきたいと思
つております。これにつきましても加藤国務大臣の出席を要求しておるのでありますが、私は先ほど廊下で加藤さんにお会いしまして、この夏季手当の問題について
質疑をしたいから、ぜひ御出席を願いたいということを申しましたところが、今閣議を開くとかいう
ようなことで、そそくさと行
つてしま
つた。あとで来てくれということを言いましたところが、向うが済んだならば行くという
ような非常に濁
つた御回答でありましたが、当
委員会といたしましては、給与の問題についてぜひとも加藤国務大臣に対し強く要請をしたいと思うのであります。これに対する御
答弁をどなたからでもいいから、していただけるものならばしていただきたいと思います。