○受田委員 努力をしようという熱意はおありのようです。また公務員制度調査会などに対しても、公務員のいろいろな身分
関係、
給与関係等についても研究をしようという政府の熱意もある
程度了承しますが、常に政府はそうしたものに対しては、そういうものの答申をまつまでもなく、ある
程度筋の通つたものであるならば、勇気を奮
つて法案をお出しになる方がいいのです。常に新しい時代の息吹きを
法案に盛るように、その努力を私は今要請しておるわけです。法務
大臣となられた加藤さんにしても、ただ前の犬養さんの意見を踏襲して可もなく不可もないというような
考えでなくして、あなたは多難なる法務行政の最高責任者になられた以上は、自分はこの法務の危局をどうするかという
一つの積極的な熱情がほしいのです。退嬰的な法務
大臣じやなくて、進歩的な新しい観点に立つ法務
大臣としてがんば
つていただきたい。それを私はわれわれの
給与担当の国務
大臣に対して心ひそかに待望しておるのです。これを
はつきり申し上げておく。その
意味で私はこの
法案のどこかにすつきりしたものをお出しいただきたいと思うのです。
さらにその次の但書なんですが、「
職員の能率の向上により収入が予定より増加し、又は
経費を予定より節減した場合」またその次に行くと、「その収入の増加額又は
経費の節減額の一部に相当する金額」というようにいろいろとここに裁量のゆたかな
規定が出ておるのですが、何を基準にこれをきめて行くのか、はなはだ曖昧模糊たるものがあるのです。そこで能率の向上というものはどういうところに基準を認定するのか、「収入が予定より」という予定というのはどういうものなのか、こういう点についてひとつ政府の御意見をつまびらかにお伺いいたしたいと思います。
〔
委員長退席、
赤城委員長代理着席〕