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柳田委員 それは非常に大事なことです。内科、小児科では、初診の患者が参りますと、対面して初診
行為をやる。それから注射をやり、処方箋を書き、町の薬局さんに出す。こうなりますと、初診料の六・二〇三点と注射の
技術料の二・五九四点、
合計八、七九七点、現行単価にいたしますと百一円十六銭、こういうものが
診療の
基礎になる。これが再診の場合には、初診料と再診料とが違
つて来る。これが内科、小児科では今後の
医療経営の主体になるわけであります。
従つてこの点がはつきりつかめておらなければ、あなたは七〇%占める内科、小児科等では二%くらいしかづれがなかろうと
言つておられるけれ
ども、その点がはつきりして来ないと、そういうことが言えないと思うのです。これもあまり長くなりますから
資料を要求しておきますが、大体初診と注射と処方箋を書く、これに何分かかるか。再診の場合は、再診と注射と処方箋を書くのに何分かかるか、これの
資料をひ
とつお
出し願いたい。
それからたとえば深夜、暴風雨雪等におきましては、このtに対して当然神正係数かなければならない、朝の宅診の十時ころに来た患者も、冬の真最中あるいはみぞれの降
つている夜中の二時ごろに来た患者も、tが同じだからというので
往診報酬が同じであ
つてはいけない。そのtには当然補正係数がつくわけです。そういう補正係数をどういうふうに見て、そうしてそういう時間は、全体の
数字をはじき出す時間のtの中にはどれほどの比率を占めておるか。そういうはつきりした
数字が出てお
つてこそ、初めてこういう
ような
数字が確実に積み重ねられると思いますから、そういう
資料を正確にお
出し願うことを要求しておきます。
それから本文の三ページのb表ですが、今度はこれを見ますと、投薬がここに総
回数——これは千点単位ですから十四万七千回、そうしますと、それに〇・五九三点かけますと、八万七千百十七点になります。これをAといたします。それからその十四万七千回に〇・九三四点かけますと、十三万七千二百九十八点、これはBになります。そうすると、分業の結果は、このAの八万七千百七十一点と、
総点数の百六十四万からBの十三万七千二百九十八を引いたものとを比率に直しますと、約五・八%になります。この五・八%が私は減収だ、か
ように見ておるわけなんです。ところが
開業医の方には入院という
行為がありませんから、分母の方にさらに六万八千というものを加えなければならぬ。そうすると、実際に六%の減収になる、われわれはか
ように見ておりますが、
局長の方では、大体内科の方は二%ぐらいだ、こう
言つておられる。この
数字から見ると、大体内科、小児科の
開業医等では六、七パーセントくらいの減になる、か
ようにわれわれは見ておりますが、私の方の算術が間違いですか。