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太宰政府委員 児童の
育成医療の点でございますが、これは大体該当の
対象と申しますか、先年私
どもが調査いたしましたところでは、約十七、八万ほどになるかと存じますが、しかしこれは人によ
つてもつと多い、あるいは数十万の多きに上るということを申しておる人もあるような
状況でございます。大体
予算の三千百一万円というのは、
社会局長から申し上げました
通り、格別これで何箇年計画でやるというほどのかたま
つたものじやございません。
初年度でもありますし、また今年みたいな
予算編成状況のときでございますので、この辺におちついたというだけのことでございます。しかしながらこの
予算を極力活用して、できるだけ成績を上げたいと存じておるのでありまして、同じ
育成医療の
対象になる
児童の
疾病につきましても、たとえば
先天性の
股関節脱臼というようなものは、御承知の
通り、これはさほど
経費をかけないでもなおる分でございまして、極端なことを申せば、
赤ちやんが生れたときに助産婦が
ちよつと
赤ちやんの股を開いてみることによ
つて、ただちに発見できるのであります。またそれを発見いたしました場合は、
ちよつとした注意、平素のおむつの当て方を注意しただけでもよくなるということが言われるほど、これは
やり方いかんによ
つてはさほど
経費をかけないで済むわけであります。その他もちろん金を食うのもございますが、大体
初年度はそのうち
先天性の
股関節脱臼あるいは
小児麻痺というようなところに、重点を置いてや
つて行きたいと考えておる
状況でございまして、大体
初年度分として
肢体不自由児が九百九十五人ですから千人に近い、それから目の方の
視力障害が四百三十九人、それから耳の方の
聴力障害、これは二百六十五人を
対象として組んでおる
状況でございます。