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菅家委員長 大体私の
考え方は、あえて諸
外国の例を引く必要はありませんが、諸
外国では、この
議場というものは
学術会議その他にも使用いたしておるのであります。しかし諸
外国がそうであ
つても、日本は日本独自の立場の
建前で行くべきものであるから、ただいま
小泉さんの
お話の
通りのこともよろしいかと思います。但し私は、
議席を有する
議員の
協議会というものは非常に重いものであると思います。たびたびそういうことがあ
つてはならないが、従来
帝国議会の時代にあつたということは、重大なときに
全員協議会の形でこれを
行つたのでありまして、
全員協議会というものは、よほど
時局の重大なときでなければ、こういうことは起らないのであります。こういう異例な
不祥事件が起つたことに端を発して
協議会という形にな
つて現われたのでありますから、今回が異例であることは言うまでもありません。ただ、そういう条件をつげておいてもいいのでありますが、ここではつきりこれを
前例にしないときめてしまうと、今後またいかなることで
全員協議会の形をとらなければならないようなことが出て来るかもしれません。
地方議会においても、すべて
全員協議会という
一つの
形式があるのであります。ただ
国会には、そういう
形式が
議事規則の上にないというにすぎないのでありますから、私は、つとめてそういうことを避けるということを
議長においてお考えになりまして、その都度必ず
議運にかけられるという
方法が一番好ましい
方法だと思います。そのとき
議運で、各派から出ておる
議員が一致して使用する方がよろしいということに
なつたら使用する、これが不適当であるということで反対の答申をした場合には、
議長はやれないという
前例ができたと思う。初めてのことでありますから、
議長は抜け目なくこの
委員会に諮問されたいのでありますから、これが
前例になります。次にまたそういうことがあれば、
議長が
運営委員会に諮問されるのであ
つて、その際、
議運でいけないということに
なつたら、これは使わないということでよろしいのじやないかと思います。あえてこれを
前例としないということを固執する必要はないかと思いますが、どうでしようか。