運営者 Bitlet 姉妹サービス
使い方 FAQ このサイトについて | login

1954-06-02 第19回国会 衆議院 議院運営委員会 第69号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十九年六月二日(水曜日)     午後一時三十八分開議  出席委員    委員長 菅家 喜六君    理事 荒舩清十郎君 理事 今村 忠助君    理事 坪川 信三君 理事 椎熊 三郎君    理事 土井 直作君       生田 宏一君    江藤 夏雄君       加藤常太郎君    助川 良平君       田嶋 好文君    山中 貞則君       小泉 純也君    佐藤 芳男君       園田  直君    長谷川四郎君       青野 武一君    井手 以誠君       山田 長司君    山本 幸一君       池田 禎治君    長  正路君       松井 政吉君    中村 英男君  委員外出席者         副  議  長 原   彪君         議     員 安藤  覺君         事 務 総 長 大池  真君     ————————————— 本日の会議に付した事件  回付案取扱いの件  日本放送協会経営委員会委員任命につき同意を  求めるの件  閉会中の委員会審査に関する件  本日の本会議の議事に関する件     —————————————
  2. 菅家喜六

    菅家委員長 これより開会いたします。  参議院回付案取扱いを議題にいたします。日本中央競馬会法案について、参議院から修正して参りました。修正の箇所は簡単でございますが、事務総長から御説明申し上げます。
  3. 大池真

    大池事務総長 本院から参議院に送付いたしました日本中央競馬会法案に対する参議院修正の要旨は、人事院改組国家公務員法改正案参議院の方でまだ審議中でありますので、この法案の第十三条に「国家人事委員会の指定する」云々と書いてございますが、国家人事委員会というものはできておりませんので、現行のままの「人事院」と改めて参つたのであります。それと法人税法案地方税法案等改正をされました関係で、その改正に合せました修正をいたして来たというのが一点でございます。  他の一点は、行政機関職員定員法参議院でまだ審議中で終了しておりませんが、それが法律とならない場合、または法律となつても施行されていない場合を予想いたしまして、その部分だけの修正を二十三で新設して来ました。その二点でございまして、参議院といたしてやむを得ない修正をいたして参つた次第であります。
  4. 山本幸一

    山本(幸)委員 要するに、現状のままですね。
  5. 大池真

    大池事務総長 現状のままを書いてあるわけであります。これが法律となれば、当然前のようになります。
  6. 菅家喜六

    菅家委員長 これは各党態度がおきまりでしようか。もし各党態度がおきまりにならなければ、明日でもけつこうと思いますが……。
  7. 坪川信三

    坪川委員 私の方は同意いたします。
  8. 椎熊三郎

    椎熊委員 私の方もいいと思います。
  9. 山本幸一

    山本(幸)委員 私どももおおむね了承しておりますが、なお念のために本会議場で申し上げます。
  10. 菅家喜六

    菅家委員長 右派の方はいかがですか、よろしゆうございますか。
  11. 長正路

    ○長委員 私の方も議場内で申し上げます。
  12. 菅家喜六

    菅家委員長 それでは自由党と改進党は態度がきまつておりますが、他の会派からは、場内においてひとつお願いいたします。     —————————————
  13. 菅家喜六

    菅家委員長 次に、日本放送協会経営委員会委員任命につき同意を求めるの件でございますが、五月三十一日任期満了につき、新たにお手元に配付いたしました印刷物の中に書いてあるように、西彦太郎君、俵田明君伊藤豊次君、以上三君を任命したいということであります。これは期間が切れたことでありますから、明日までに決定したいと思いますが、御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  14. 菅家喜六

    菅家委員長 御異議がなければ、さよう決定いたします。     —————————————
  15. 菅家喜六

    菅家委員長 次に、各委員会における閉会中の委員会審査に関する件について、事務総長より御説明申し上げます。
  16. 大池真

    大池事務総長 各常任委員会から、本会期終了後の閉会中の審査の要望がございまして、お手元印刷物を差上げてあります通り申出があるわけであります。これを本会議で御議決願いまして、閉会中の継続審査お願いいたしたいと思います。  なおこれらに対しまして、閉会中の審査をどうするかという点についての基準を毎会期の終りに御決定つておるわけであります。従いまして、お手元に差上げました閉会中の委員会審査に関する件としてございますものによつてお願いをいたしたいと思つておるわけであります。すなわち「閉会中の委員会開会日数は十日以内とすること。(国政調査のための閉会中の開会はなるべくこれを避けること。」、これは従来通りのものでございす。「但し、議案継続審査を付託された委員会で特に必要ある場合はこの限りではない。」、この十日と限りましても、特に継続審査議案を持つておるような場合は、国政調査と違いますので、日を延ばす必要のあることがありますので、但書をつけてあるわけであります。これは従来通りであります。「なお、土曜日の午後は真に已むを得ない場合の外委員会を開かないこと。」、これは従来は、土曜日の午後は「原則として」とありましたが、特に「真に己むを得ない場合の外」というぐあいにお願いをいたした次第であります。それは土曜日の午後になりますと、勤務職員に全部時間外の超過勤務手当を出さなければなりません。超過勤務手当の額が非常に窮迫いたしております関係で、閉会中の審査でございますから、土曜日の午後は休んでいただきたい、こういうことであります。但し、真にやむを得ない場合がありますから、それはやむを得ないということでお願いいたしたい。  その次の項目は、「日曜日は委員会を開かないこと。」、「平日は午後四時以後に亘らないこと。」、平日午後四時以後にわたらないというのも同様の意味でありまして。午前中から午後の四時までに切り上げて、もし必要があれば、また翌日お願いをいたしたい、こういう意味合いであります。午後四時になりますと、超勤の関係で非常に経理に苦しい場面がございますので、お願いをいたしたい。  その次に、「閉会中の委員派遣については、特に必要ある場合に限り、且つ一人一回、派遣日数原則として五日以内(その延日数は、これに委員四分の一を乗じた日数を越えないこと)とし」、この「五日以内」というのは、従来は七日以内というのを、二日平均日数を減らしていただいたわけであります。すなわち「五日以内とし派遣先自己選挙区にならないようにすること。」。  その次は、「各委員会は、定足数のないため開会できないことのないよう、なるべく出席可能の小委員を選任して閉会中の審査に当らせること。」ということであります。従いまして、昨年御決定願いました点とかわつております点は、一人七日以内というのが五日以内に減らされたという点、平日は午後四時にわたらないように願いたいという点、土曜日の午後は原則でなしに、まつたくやむを得ないときだけに限つていただきたい、この二点だけでございます。一人七日以内を五日以内にいたしましたのは、御承知通り委員派遣の旅費が従来から四〇%減であります。昨年二〇%削減を受け、本年度予算でさらにその二〇%の削減を受けておりますので、従前通り日数では経理がしにくいので、お願いをいたしたいということであります。
  17. 菅家喜六

    菅家委員長 ただいま事務総長より御説明申し上げましたように決するに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  18. 菅家喜六

    菅家委員長 御異議がなければ、さよう決定いたします。
  19. 安藤覺

    安藤覺君 派遣先自己選挙区にならないようにするというのは、自分選挙区へは派遣されないということですか。
  20. 大池真

    大池事務総長 さようでございますたとえば、何か調査するために委員会から何名か出るわけでございますが、出るときに、その調査先自分選挙区である場合は、その選挙区から出た者は御遠慮願う。他の方と入れかわつていただきたいという意味でございます。  それと、閉会審査の件の申出が各委員会から出ておりますが、これだけのものをお願いいたしたいと思います。その中で、厚生委員会水道法案が除かれておりますが、これは今まで申出がございません。それは、参議院の方へも水道法案予備審査で参つております。こちらでもやつております。議員から出た水道法案と二つかかつておるわけであります。参議院の方で、もしその法案が上つて決定すれば、閉会中の審査が必要なくなりますので、一時保留いたしておるようなわけでございます。従いまして、参議院審議とにらみ合せてやつておりますので、それは明日の本会議で御決定を願わなければならないように思つております。
  21. 菅家喜六

    菅家委員長 それでは、以上そのように御了承願います。     —————————————
  22. 菅家喜六

    菅家委員長 次に、本日の日程ですが、日程は公報にあります第一、第二、さらに文部委員会から一つ全会一致のものが、上つておりますが、いずれも全会一致のものでありますから、明日の本会議お願いをすることにし、明日の本会議開会は先例によつて午前十時でありますから、そのときにこれら三案も取扱いたいと思います。御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  23. 菅家喜六

    菅家委員長 御異議ありませんから、さように決定いたします。     —————————————
  24. 菅家喜六

    菅家委員長 なお、図書館運営委員長伊東岩男君並びに海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員長山下春江君より、それぞれ当該委員会事項について、本会議報告をいたしたいという要求が前から出ております。この両委員会報告をいたすことに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  25. 菅家喜六

    菅家委員長 これは十分以内だそうでありますが、御異議ありませんから、本日の本会議で両委員長報告を求めることに決定いたします。     —————————————
  26. 菅家喜六

    菅家委員長 次に、事務総長から一つお諮りすることがあります。
  27. 大池真

    大池事務総長 一点、当委員会で御了承願いたい点は、通常国会を長くやりましたので、職員に対する議会手当支給の件でございますが、これは昨年も実は当委員会で御了承願いまして支給いたしております。従いまして、昨年度の範囲並びに昨年度の額以内でお願いをいたしたいと思つております。昨年度は大体半月分お願いをいたしまして、支給範囲もおのおのきめていただきましたが、今年はまだ大蔵省流用認可交渉中でございます。いつ出せるかということは、すぐにはまだ交渉がまとまりませんのでお願いをいたしておりませんでしたが、交渉しつつ、昨年度と同額程度範囲内でお願いをいたしたいと思つております。今月はちようど夏期手当支給がございまして、これらが十五日までに決定を見まして、数字上の整理をいたしまして、大蔵省とも現実に交渉をいたし、支給をいたしたい。従いまして、七月か八月の初めには支給ができるようになるかと思います。支給する範囲は前年度の範囲、なお前年度の額を越えないようなもので交渉いたしたいと思つておりますので、その点御了承願いたいと思います。
  28. 菅家喜六

    菅家委員長 ただいまの件は承認するに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  29. 菅家喜六

    菅家委員長 御異議ありませんから、さよう決定いたします。     —————————————
  30. 菅家喜六

    菅家委員長 次に、この際ちよつと報告をいたしておきますが、昨日議運協議会を開いた次第であります。庶務関係として、こまかい問題の協議をいたしたのでありますが、御承知通り庶務小委員会がなくなりまして、全員協議会の形で庶務に関する事項を取扱つて来たのであります。従いまして、これは当然非公開でやつておるのでございますが、本日の読売新聞の「白亜の表情」という囲いの記事の中に、「一日の衆院議運協議会で次の国会から衆院食堂議員政府委員以外は入れないことに申合わせた。というのは十九国会汚職国会で散々に国民の不信用を招いたのは報道陣セイであるから、これをしめ出してクサイものにフタをしようとする寸法だそうだ。この意見右派社会党から提出され全員賛成したというから、どうかと思う。それに勢いこんで食堂のサービスが悪い、値段が高い、女給が生意気だから現場調査をやつてはどうか、というところまで発展したが「それではかえつて国会議員の品位にかかわるから……十との良識者がいて、これだけは取りやめたそうだ」、こういう記事がありまして、まことに事実に相違したる、しかも何らかの意図のある記事であります。私の方は、読売新聞天下の大新聞で、非常に信頼を払つておる大新聞であります。その大新聞が、月刊や旬刊にも劣るようなかなかのごとき記事を掲載されたことは、まことに心外にたえないのであります。まことに遺憾なことであると思います。ただ、ここで各位の御了承を得ておきたいことは、本日来各会派の人々、しかも委員長まで種々なる間合せもあるのであります。この記事はまつたく事実に相違し、しかも「汚職国会で散々に国民の不信任を招いたのは報道陣セイであるからこれをしめ出して」というようなことは、不都合きわまる記事であります。この内容は、何人か間違つて伝えた者があるかもしれませんが、少くとも正確なるものを、責任ある委員長まで申し出てこの記事をとるべきものであつて、それ以外からの取材によつて調査をしなかつたというならば、調査疎漏でございます。しかも昨日の委員会は、別に秘密会ではございませんが、協議会というものは非公式でやつておるのが現状でありまして、何らこれは報道その他に聞かせないという建前でやつておるのではありません。これは国会でずつと前例によつてつておることであります。しかも食堂のことに関しては、今回初めて起きた問題ではなく、数年来から議院内の食堂というものをもう少し静かな、きれいなところでみんなが気持よく食べられる食堂にしたいという建前から、各党において論議されておつたのを、本国会において各党との話合いの線がまとまりまして、食堂のことをきめようということになつたので、報道陣が、取材のために各議員なり、それぞれ党の幹部なりに食堂まで面接に来て入れないということになれば、取材に不自由である。たとえば締切りまぎわになつて、どの党の何人か、もしくは党の大臣に会いに来たのに、入れないことは不便であるという、それぞれの機関から申入れ等もあつたのでありますが、これは一応考えられることでありますから、昨日もその点については、報道関係については、いかにして食堂においてそういう不便を与えないような方法にするかということは十分検討をいたし、好意ある検討をしたわけであります。しからばといつて、今のように記章を求めている新聞にしても、毎日発行するものから、月に一回とか、年に何回しか出さないといつたものまで、全部食事をするところへ押しかけて来てやられるということになると、議員が静かに食事をし、短時間に職務を遂行することに支障がある。食堂でも何でも、全部そういうことにしなくてはならぬということ集れば、われわれ寝室においても報道陣と会わなければならぬことになる。そういうことはあり得ないと思う。であるから、われわれは締め出しをするのではなく、むしろそういう取材をする側に便宜を与えるということで相当論議をし、好意ある協議をしたのであります。それをまつたく別個の意図によつてクサイものにフタをしようとする」という記事は、その辺にある月一回や旬刊のものであればわれわれ歯牙にかけませんけれども、天下の大新聞がこういうことをやるのに対しては、相当われわれとしては異議を申し込まなければならぬ性質のものです。ことにふしぎなのは、右派からこういうことを申し出られたという事実無根なことが書いてある。右派からそういうことを申し出たという事実はまつたくないのです。全会一致意見によつてきまることであつて、しかも本日最終的に決定して、食堂も改善し、全部のものに支障のないような行き方にしようというので、昨日は最終的に決定をしないで、本日本会議終了後に、もう一度協議会を開いて前日の意見をまとめて、摩擦のないように、支障のないようにやりたいという全員意見で、本日これから引続いて協議会をいたすことになつておるわけです。これは昨日の委員会に御出席にならなかつた方もあると思いますし、この記事が各方面に非常なる刺激を与え、問合せ等もあり、また御欠席委員各位にふかしぎに思われる点があつたと思いますので、昨日の経過をそのまま申し上げ、御欠席なつた方に御報告かたがた、これに対する抗議的なる意味において、この委員会に御報告をしておきたいのでございます。昨日の委員会はまさに全会一致で、種々なる協議のきめ方をしたのであります。そこに意見摩擦はございません。しかもわれわれは、報道陣をずいぶん認めております。たとえば今度の国会法審議にいたしましても、非公開というのを、特に報道陣には支障を与えないということもきめたくらいであります。本日は各社担当の方もおいでになつておるようでございます。そういうことは各担当者の責任ではございませんが、ぜひこういうことは社の権威の上において、かくのごとき誤つた、しかも誤つたばかりではなく、人を陥れるような悪質なる報道というものは遠慮してもらうように、非公式ではございますが、この席上から各社担当の方にお願いをいたしておきたい。そうして、もしわれわれ議運に関する限りにおいて、この委員会取扱い、または報道陣から見て支障があるということがありますれば、委員髪でどしどし遠慮なく御申出を願う。たとえばこの席をきめるについても、発言を聞き取るのに不自由である、次の国会から速記者席のところまで新聞記者諸君に入つてもらおうというようなことで、われわれも好意ある態度で臨んでおるのであります。これは全会一致意見であります。従つてそういう悪質な、われわれを陥れるような報道は、大新聞としては大いに考えていただきたい。このことを、この公式の席上において諸君お願いしておく次第であります。  本会議は大体三時ごろにしたいと思いますが、その間代議士会等もおありでありましようし、党へはだれか一名ぐらい連絡に行つていただけばよいのではないかと思いますので、再びここにまた協議会のために集まることも至難だと思いますから、昨日の残余の関係をただちに協議するために、このまま協議会に進みたいと思いますが、いかがでしようか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  31. 菅家喜六

    菅家委員長 御異議なければ、委員会はこれにてとじまして、引続いて協議会を行うことにいたします。  これにて散会いたします。     午後二時散会