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1954-05-22 第19回国会 衆議院 議院運営委員会 第63号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十九年五月二十二日(土曜日)     午後一時二十六分開議  出席委員    委員長 菅家 喜六君    理事 荒舩清十郎君 理事 今村 忠助君    理事 坪川 信三君 理事 椎熊 三郎君    理事 土井 直作君       生田 宏一君    尾関 義一君       鍛冶 良作君    田嶋 好文君       森   清君    山中 貞則君       山本 友一君    園田  直君       長谷川四郎君    青野 武一君       三鍋 義三君    山田 長司君       山本 幸一君    中居英太郎君       前田榮之助君    松井 政吉君       中村 英男君  委員外出席者         副  議  長 原   彪君         事 務 総 長 大池  眞君     ————————————— 五月二十二日  委員助川良平君、井手以誠君池田禎治君及び  長正路君辞任につき、その補欠として尾関義一、  三鍋義三君、前田榮之助君及び中居英太郎君が  議長指名委員に選任された。     ————————————— 本日の会議に付した事件  米価審議会委員任命につき国会法第三十九条但  書の規定により議決を求めるの件  北海道開発審議会委員任命につき同意を求める  の件  回付案取扱いの件  決議案取扱いの件  緊急質問取扱いの件  本日の本会議議事に関する件     —————————————
  2. 菅家喜六

    菅家委員長 それでは委員会を開会いたします。  米価審議会委員任命につき国会法第三十九条但書規定により議決を求めるの件、事務総長より一応御説明申し上げます。
  3. 大池眞

    大池事務総長 お手元に履歴等は差上げてありますが、皆さん承知通り米価審議会委員を、左の各党皆さんにお願いしたいということで、国会法三十九条の但書議決を求めて参つております。自由党から佐藤洋之助君、綱島正興君、松山義雄君、改進党から今井耕君、左派から足鹿覺君、右派から川俣清音君、参議院議員緑風会梶原茂嘉君、以上七君を米価審議会委員に任命いたしたいので、三十九条の但書規定議決を得たい、こういう申出でございます。
  4. 菅家喜六

    菅家委員長 各党態度を表明願います。
  5. 坪川信三

    坪川委員 自由党異議ありません。
  6. 椎熊三郎

    椎熊委員 わが党も異議ありません。
  7. 山本幸一

    山本(幸)委員 異議なし。
  8. 土井直作

    土井委員 異議なし。
  9. 菅家喜六

    菅家委員長 それでは全部御異議ないようでありますから、これは本日劈頭に議長発議によつて決定することにいたします。     —————————————
  10. 菅家喜六

    菅家委員長 次に、北海道開発審議会委員任期満了につき後任者指名の件でありますが、各党態度はいかがですか。
  11. 椎熊三郎

    椎熊委員 異議なし。
  12. 坪川信三

    坪川委員 異議ありません。
  13. 山本幸一

    山本(幸)委員 私の方は、もう少し待つていただきたい。できれば場内で報告いたします。
  14. 土井直作

    土井委員 異議なし。
  15. 菅家喜六

    菅家委員長 それでは左派だけが場内ということになります。場内左派同意かありましたら、これも同時に指名することに決定いたします。     —————————————
  16. 菅家喜六

    菅家委員長 次に、参議院回付案取扱いですが、前回から問題になつておりました義務教育法案取扱いは、来週火曜日の委員会において取扱いたいと思いますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  17. 山本幸一

    山本(幸)委員 この問題については、過去二、三回の運営委員会でたびたび私ども発言を求めております。この間申し上げたように、昨日行われた会期延長の前にこの問題は上程すべきが筋であるというので、いろいろと主張いたしたのでありますが、結局次会次会と延びて来た。そこでわれわれとしては、すでに参議院から回付になつて来て以来十日余りたつ案件でありますので、来週の火曜ということにしないで、本日ただちに上程するなり、もしそれが不可能な場合には、来週ののいつ上程するかということをおきめいただきたいとお願い申し上げるわけであります。
  18. 菅家喜六

    菅家委員長 火曜日に、幾日に上程するかということをもきめたいというのが、委員長考えであります。
  19. 松井政吉

    松井(政)委員 昨日の議運では、きよう議院運営委員会でこれを決定ようということになつてつたのであります。従いまして、本日の議運参議院回付教育法案回付されたものはできるだけ早く審議するというのが建前でありますから、本日の議院運営委員会で二十五日にやるなら二十五日、すなわち火曜にやるという決定をしていただくことを望みたいのであります。二十五日の議運取扱うことになりますと、やはり二十五日に取扱わないという決定、あるいはそのときに何日、こういうことになる可能性が大でありますから、われわれは、従来主張して来た建前において、きよう議運において日にちを決定していただきたい。今委員長の方から、二十五日の議運取扱うということでございますが、二十五日にやるという決定まで御譲歩願つて、本委員会決定していただきたい。
  20. 園田直

    園田委員 この問題については、すでに各党より論議も尽されておりますし、各党の状況によつてこれに対する態度も違いますから、論議はこの程度にして、採決したらいかがですか。
  21. 青野武一

    青野委員 先ほどの理事会を傍聴しておりましたけれども、わが党としましては、二十五日の議運でその取扱いについて協議するという点は了承しますが、どういうわけで、相当の日時がたつておるのに、教育法案参議院回付案の本会議上程が遅れておるかという理由を御説明願いたいと思う。
  22. 菅家喜六

    菅家委員長 しばしばそういう御意見がありましたが、おのおのの党によつて事情が違うのであつて各党事情を述べても、一言にして言えば、その党内事情によつて、いまだその回付案に対する態度が未決定だということに結論がつくだろうと思う、この問題はしばしば論じましたので、二十五日の火曜日に、上程その他の取扱い決定したいと考えておる次第であります。もう議論しますと長くなりますから、採決によつてきめて行きましよう
  23. 松井政吉

    松井(政)委員 採決できめなければ結論が得られないのなら、ルールでありますからやむを得ませんが、採決の場合、二十五日の議運取扱うか、本日、二十五日に上程することにするか、この二つにわけて採決していただきたい。
  24. 菅家喜六

    菅家委員長 ただいま社会党両派より、来る二十五日に参議院回付案義務教育法案上程せよということであります。これに賛成諸君挙手を願います。     〔賛成者挙手
  25. 菅家喜六

    菅家委員長 挙手九名。  二十五日に上程反対諸君挙手を願います。     〔反対者挙手
  26. 菅家喜六

    菅家委員長 挙手十二名。よつて、二十五日に上程しないということに決定いたします。  なお、お諮りいたしますが、参議院回付義務教育法案を、来る二十五日の定例日委員会において上程日決定するということに賛成諸君挙手を願います。     〔賛成者挙手
  27. 菅家喜六

    菅家委員長 なお、反対諸君挙手を一応願います。     〔反対者挙手
  28. 菅家喜六

    菅家委員長 わかりました。多数で、来る二十五日火曜日に教育法案回付案取扱い決定することにいたします。
  29. 山本幸一

    山本(幸)委員 皆さんの御了解を得て、ぜひ御承認をいただきたい。実は、今青野君がこの問題について御質問申し上げたことは、要するに理由はつきりしない、理由はつきりすれば、われわれとしては了承するのだ、こういうことを言われたわけです。本日の本会議議事進行発言を御承認いただいて、議長に、どういうことで遅れておるかということをただしてみたいと思うが、その点の御了承を得たい。
  30. 菅家喜六

    菅家委員長 それは各党事情による。今採決によつてまつたことでありまして、それを、今度さらにルールによらず、正式手続によつて議事進行の名によつて質問するということになれば、今後もすべてこの種の採決によるものは議長にただすということになつて議事進行発言が多くなります。今日までみな差控えて来たのであります。採決によつてまつたことでありますから、どうぞひとつお控えを願いたいと思います。
  31. 山本幸一

    山本(幸)委員 御説の通りですから、私は了解を得たいと申し上げた。そういうふうに今まで扱つて来ておるので、この際ぜひ御了承願いたいという要求を申し上げたのであります。多数の意見でいかぬとおつしやるならしかたありませんが、了解を得るならという前提で私は言つておるのであります。     —————————————
  32. 菅家喜六

    菅家委員長 次に、先般全会一致の御要望によりまして、委員長より内閣に、吉田内閣総理大臣外遊に関することを国会を通じて国民に、知らしむべきである、その交渉をせよという申合せに従いまして、一昨日、委員長は院内に緒方総理を訪ねまして、本委員会申合せ決議の条項を伝えた次第であります。一部新聞にも出ておるのでありますが、緒方総理は、当日登院しておられた吉田総理とも協議をいたされたように見受けられます。それで正式の答弁は、緒方総理からありましたが、会期中に御趣旨に沿うように、重要法案審議とにらみ合せて、国会を通じて外遊の問題を声明するということを伺つた次第であります。右御報告申し上げておきます。なお、委員長考えとしては、最も近いうちに、政府は本委員会の要請によりまして、何らかの形において国会を通じて声明があるものとかたく信じておる次第であります。右御了承を得たいと思います。
  33. 松井政吉

    松井(政)委員 国会を通じて外遊目的内容等を報告するということでありますが。今声明という言葉を委員長は使われておりますが、国会を通じての形式については、たとえば本会議を通じてするというようなところまでは御返事がございませんか。
  34. 菅家喜六

    菅家委員長 そこは方法でございますが、そこまで立ち入つて申入れにつけ加えることはどうかと思いましたけれども、一応そのことなども向うとしては研究しておるのじやないかと思います。いずれにしても、国会を通じてということでありますから……。
  35. 土井直作

    土井委員 それは私はおかしいと思う。要するに国会を通じてということは、議運で要請したのは、国会を通じてということを言つた。その理由は、本会議を通じて国民にというのであつて、その点において何か疑義があるようなことはあり得ないと思う。ですから、本会議を通じて国民に知らせる、こういうことである。その点はつきりしておかねばならぬ。
  36. 菅家喜六

    菅家委員長 その通りでございます。委員長が申し上げたのは、国会を通じてで、本会議を通じなければ、国会を通じてということに考えておりません。
  37. 土井直作

    土井委員 なお、念のためにお聞きしておきますが、ただいまの発言の中で、きわめて近いうちにということでありますが、要するに、本会議は毎日開いてもいいのでありますが、いろいろの関係から考察しまして、どうしても二十五日以後ということに考えられますが、一番近いということなら二十五日、その前後にやれる見通しがつきますか。
  38. 菅家喜六

    菅家委員長 委員長としては、政府国会における発言のことでありますから、幾日というようなことは、政府としても今の段階では言い得ない。そこまで突き詰めて聞いても、向う答弁できない。いずれ会期中の間にやるということであります。
  39. 土井直作

    土井委員 ごく近いうちにということだがら……。
  40. 菅家喜六

    菅家委員長 それは考え方で、私はごく近いうちと考えております。
  41. 山本幸一

    山本(幸)委員 土井さんの言われることはもつともだと思う。ごく近いうちにとおつしやつたが、今の答弁では会期中にということで、非常にその間に幅がある。会期の最後にやつてもらつたところで、事実上変なものができてしまう。従つて各党意見なんですから、各党が特にその点を主張しておるんだから、ごく近いうちにという前提で、やはり一応二十五日から一両日中におやり願うというように、ひとつ委員長腹構えで努力をしていただかなければならぬと思う。さもなければ、二十九日、三十日という会期の末期になつてからやつてもらつても、事実上食い逃げような形になつてしまう。
  42. 椎熊三郎

    椎熊委員 私は山本君の見解と違う。会期中にやつてもらいたい。早くやつたから、どうするということもない。政府が発表すれば、当然質問もできますから、三十日だつてかまわない。だからといつて外遊を阻止するとかなんとかいうことは、国会として権利があるかどうか。会期中に私はやつてもらいたい。やらずに行くということが食い逃げなんです。会期中にやつてもらえばいいので、納得するかしないかは、それぞれ聞いた方の感じによるものである。ですから私は、近い機会といえば、近い方が望ましいことだが、それは会期中でなければ意味がない。国会を通じてということは、会期中にやるということなんです。その意味で、会期が押し詰まつてからやるのでは意味がないということはない。意味は大いにあると思います。
  43. 菅家喜六

    菅家委員長 ただいま椎熊委員からもお話がありましたが、幾日ということは、こちらで指定してやるべき性質のものでない。会期中には、国会を通じ、国民目的その他を知らせよう委員長としては、やるならばなるべく早い機会の方がよろしいという希望を申し入れたのであります。そういう点をすべて勘案いたしまして、政府においても都合のあることだと思いますので、その問題はその程度で御了解願います。     —————————————
  44. 菅家喜六

    菅家委員長 次に、参議院回付案取扱いですが、地方財政法の一部を改正する法律案と、日本国アメリカ合衆国との間の二重課税の回避及び脱税の防止のための条約の実施に伴う所得税法特例等に関する法律案、この二つ回付になつて来ております。理事会においては、地方財政法の一部改正については、次の委員会において協議をいたしたい、こういうことになつております。日本国アメリカ合衆国との間の二重課税の問題は、本日でもよろしいということであります。御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  45. 菅家喜六

    菅家委員長 それでは、さよう取扱うことにいたします。
  46. 大池眞

    大池事務総長 ただいまの日本国アメリカ合衆国云々は、ただ戦前に発行されました免税に関する約款がありまして、その外貨債利子等所得税を課さないということの法律上の規定を設けることが必要だということで、それだけ入つただけであります。これは各党態度が本日までにきまればお願いいたしますが、もし本日中に態度がきまらなければ、この次までにお願いいたしまして、地方税と一緒に願います。
  47. 土井直作

    土井委員 両案とも、次会に延ばしてもらつたらどうですか。
  48. 菅家喜六

    菅家委員長 それでは両案とも次回の委員会に延期することに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  49. 菅家喜六

    菅家委員長 それでは、さよう決定いたします。     —————————————
  50. 菅家喜六

    菅家委員長 次に、緊急質問三件並びに決議案の一件も次回の委員会協議いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  51. 松井政吉

    松井(政)委員 緊急質問の問題でありますが、これは緊急質問の問題があるたびにいろいろ議論するのでありますけれども緊急質問は、緊急性のあるものは次会ということでなく、すぐそのときに取扱つて緊急性の効果を生かし、さらにその性格を生かす扱いをしてほしいと思う。そこでこの放射能を含む降灰問題等は、いろいろ議論になつておることでありまして、これはぜひ国会を通じて、政府のこれに対する国民の健康上に及ぼす影響対策を明らかにしていただくことが必要だと思いますので、次会ということでなく、本日上程運びに願いたいと思います。
  52. 菅家喜六

    菅家委員長 緊急質問取扱いについては、松井君からお話でございますが、今までも、各党一致してここで緊急性があるとなつたものは、ただちに取扱つております。ところが理事会等において議論が対立いたしまして決定を見ないものは、次の委員会取扱うということで、一応留保の形をとつて来たのであります。今回の一、二、三は、いずれも各委員会においてしばしば論議が繰返されておる問題であるから、特に緊急性ありとしてやることは穏当でない、従来のルールを乱すものである。そういう意味において、本日取扱うことが不適当だという意見理事会でありましたので、一応これは次会留保の形にしておいて、いま一応検討しようということになつたのであります。しかし全員の御要望で、本日これを取扱えということになれば、取扱い協議をいたしてもよろしいと思います。
  53. 松井政吉

    松井(政)委員 問題によつてだと思いますが、委員会取扱つておるから緊急性がないということの理由は、たびたび本委員会において聞かれるのであります。ところが、たとえばわれわれがきめました緊急質問のわく内における発生事件等については、災害等の問題では、建設委員会でも、農林委員会でも、それぞれの委員会論議をしなければならない問題であります。緊急性があれば、委員会論議をしなければならない問題でも、やはり本会議を通じて政府の説明を聞く、あるいは質問に対して答えてもらうという取扱いは、従来やつて来たのであります。委員会でやるからいいというものの考え方緊急質問の処理をやることに大きな誤りがある。従つて放射能を含む降灰国民健康に関する問題等については、非常に重大な問題でありますから、ぜひ本日取扱い決定していただいて、本日の本会議上程をして政府対策を明らかにしていただく、さらに掘り下げて、こまかい数字上の対策あるいは科学技術的な対策は、当然委員会でなければならないのでありますから、そういう扱いをしていただきたいと思う。
  54. 菅家喜六

    菅家委員長 委員会質疑応答が行われたから、本会議緊急質問を許さないという、それだけではございません。案件及び内容にもよることであつて、たとえば委員会でやつておりましても、緊急性があるということに本委員会として決定すれば、むろん緊急性あるものとして本会議において取扱うことは支障ございません。また、しばしばそういう前例もございます。しかし今回の三件とも、その内容案件が、緊急質問としては不適当だという意見の対立がありましたので、もう一度検討してみようということであります。しかし、本日これをさらに議題として論議しまして結着をつけても、委員長としてはさしつかえないのであります。
  55. 山本幸一

    山本(幸)委員 今委員長報告通りですが、しかし問題は、不適当であるかどうかという定義は、まだ議論されておらぬことは御承知通りであります。私の方から出しておる災害復旧事業に対する国庫補助金不当支出に関する緊急質問は、本日の委員会でこの事態がわかつたわけでありますから、私は次会でもいいと思う。ところが松井君御主張の放射能を含む降灰国民健康に及ぼす影響対策に関する緊急質問は、私ども考えから行けば、緊急質問としての十分な要件を備えておる。従つてぜひひとつ御了承願つて、満場一致で、本日できるよう取扱いをいただきたいと思います。
  56. 土井直作

    土井委員 この放射能緊急質問については、国際的にも関係がありますが、国内的にも非常に影響力が多い問題だと思う。最近雨が降つて参りまして、その中にかなり有害的な放射能が含まれておるということが出ておりますし、さらにそれを総合的に研究するために、日本科学陣営諸君が動員されるということも聞いておるわけであります。国会として、特に本会議でやりたいということは、もとよりそれぞれの委員会においてやつてはおりますが、それよりも本会議でこの問題を取上げて、政府もこれに対し、どういう対策を持つておるかということを知らしめるという国内政策の面においても、ぜひこれは早急にやるべきではないか。これは国民一つ安心感を与える大きな理由でもある。ことに、そう申し上げてははなはだ他党に対しても恐縮でありますが、松前君は、わが党内においては、いわゆる科学技術者としてエキスパートでございますので、そういう面からいつても、そう質問内容等については蘊蓄を傾け、適切なる質問が行われ、また当局も十分想練つてお答えを願うということによつて国民十分政府のこれに対する対策とか、あるいは日本の将来というものについても大体察知できると思う。そういう意味において、これはぜひ必要である。従つて、できるだけ早くやるということが前提でありますので、本日各党の御賛成を得て、これだけでも取扱つていただきたい、私はこれを主張します。
  57. 坪川信三

    坪川委員 ただいま土井君並びに山本君の御意見、まことにごもつともな点もあると思います。わが党といたしまして、もう一度この問題につきまして検討もいたしたいと思いますので、きようのところは一応保留にしていただきたい。
  58. 菅家喜六

    菅家委員長 留保ということで、採決しなくともよろしゆうございましよう
  59. 松井政吉

    松井(政)委員 多数の意見ならやむを得ないけれども緊急質問はきよう留保してほしいということならば、きよう提出をして、他党の関係もございましようからやむを得ないことだと思いますけれども、この種の緊急質問は、ぜひ本会議で取上げてやらせる、政府もこれに対する対策十分国民の前に明らかにしていただく、これは重要な問題ですから、そういうものの考え方から、きようだめなら、次回の議運ではぜひとも上程運びになるよう各党の御協力を願いたいと思います。
  60. 土井直作

    土井委員 私の考え方としては、緊急質問ではあるけれども、かなり国内政策的な実際上の面が含まれておつて政府を攻撃したりなんかするものとは全然内容的に違う。国際的な影響力考えて、政策的にこういう問題についてお互いが質問をし、また政府答弁をするというねらいがあるのであります。これは野党だから、与党だからという意味でなく、むしろ私は、超党派的な立場でこういうものは国会として取上げて、国民内容を知らしめる、政府対策の存するところ知をらしめるという、政治的含みがかなり強いので、この種のものはぜひやらしていただかねばならぬ事柄だと思う。ことに、今新しい角度から問題になりつつあるということは、先ほど私が申し上げたように、数日来の雨によつて相当放射能の含んだものが降つて来ておる。しかも、それは人工的な放射能であるということが発表されておる。ですから、日本が将来原子力戦争というか、そういうものに巻き込まれて行く一つ考えの上からいつてみましても、この問題はやはり取上げて、十分知らしめるという必要があると思う。政治的な意味ですから、何ら政府を攻撃するとかいう意味ではありません。
  61. 菅家喜六

    菅家委員長 委員長考えとしては、ただいま土井君の御発言ごもつともでありまして、土井君が緊急質問にお立ちになるということであれば、本日取扱つて異議はない。各党一致だと思う。しかし、しばしばこの種の問題で緊急質問に名をかり、あるいは決議案に名をかりて、それに及ぶべからざるようなことがしばしば本会議で行われたので、委員会としては、そういうことは今後遠慮しようということになつておるので、今のところ、放射能緊急質問土井君の御発言通りであれば、各党一致することになると思う。ところが、どうもしばしばその範囲を逸脱するようなこともあつたのが、実際の例であります。そういうことを委員長は勘案いたしまして、次の委員会においてそういうことの話合いをするならば、今の土井君の御発言ようなことであれば、各党一致するのじやないか、こういう意図のもとに次の委員会に延ばしたい、こういう意味であります。
  62. 土井直作

    土井委員 ぜひ御協力願います。
  63. 山本幸一

    山本(幸)委員 御努力願うということで……。
  64. 菅家喜六

    菅家委員長 では、次会取扱うことに決定いたします。     —————————————
  65. 菅家喜六

    菅家委員長 それでは、本日の議事について事務総長より御説明申し上げます。
  66. 大池眞

    大池事務総長 では、本日の議事日程について御協議願いたいと思います。ただいま御決定願いました米価審議会委員任命の件ですが、これは各派御一致のもので、人事のことでありますから、最初に議長発議でお願いをいたしたい。なお、北海道開発審議会委員についても、本会議が始まるまでに左派の方でもしさしつかえないということになれば、それも議長発議手続ができるものと思います。なお自由党の方でも、本会議の始まるまでちよつと留保しておいてくれということでございますから、各党そろいましたら、議長の方で御指名するということにお願いいたします。それから日程の第一に入るのであります。日程第一と第二は文部委員長の報告で、第一の方は修正もございますが、二つとも全会一致でございます。なお、本日すでに上つておりますが、お手元にございます委員会審査終了予定法案の中の、文部委員会の二案が全会一致の修正で上つてつております。従つて、日程一、二に追加いたしまして、同時に一括上程をお願いいたしたい。文部委員長の報告のあと、四案とも全会一致でございますから、御採決を願いたい。それから日程第三の公職選挙法の一部を改正する法律案、これは森委員長が御報告になりまして、反対討論の通告があります。反対討論は、お手元に差上げました通り島上善五郎君、竹谷源太郎君、小会派クラブから風見章君、この三名の反対討論の通告がございます。なお、自由党の田嶋好文君から賛成討論の通告があります。以上四君でありますが、小会派クラブの点はあとにもありますので、後ほど許可するかしないかを御決定願いたいと思います。そこで、公職選挙法の採決は起立でよろしゆうございますか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  67. 大池眞

    大池事務総長 それでは、討論終局のあと、起立採決に願います。日程第四は昨日延期になつておる法案でありますが、大蔵委員会理事内藤友明君が報告をされまして、これに対する反対討論の通告は、小川豊明君、平岡忠次郎君、賛成論は山本勝市君、なお反対討論として、日本自由党の山村新治郎君の発言通告がございます。これもあとからおきめを願います。討論終局のあと起立採決、こういうことにお願いをいたしたい。
  68. 松井政吉

    松井(政)委員 起立採決の点については異議があります。
  69. 大池眞

    大池事務総長 では採決は、起立採決にするか、記名投票にするかは、あとでおきめ願います。  日程に上つておるのはそれだけでございますが、お手元にあります委員会審査終了予定法案の、農林委員会の分が本会議の終るまでに上つて来る予定でありまして、緊急上程をぜひ頼む、こういうことになつております。農業委員会法の一部を改正する法律案及び農業協同組合法の一部を改正する法律案の二件でございまして、この二案の委員長報告は井出一太郎君がされます。農業委員会法の一部改正に対しては、反対討論の通告が足鹿覺君、日野吉夫君の二人からあります。農業協同組合法の方は修正議決でありますが、その修正議決以外に、修正を本会議で出したいということで、左派の芳賀貢君が修正案の趣旨弁明をいたします。なお、これに対しては討論の通告がございまして、中村梅吉君から反対討論の通告がございます。
  70. 園田直

    園田委員 改進党は、両案に対して賛成討論を吉川久衛君がやります。
  71. 菅家喜六

    菅家委員長 ただいまの公職選挙法の一部改正法律案の討論のことですが、討論の時間は十五分以内こいうことで御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  72. 菅家喜六

    菅家委員長 十五分以内に決定いたします。討論者は島上、竹谷君のほかに、小会派クラブ、日本自由党から出ておりますけれども、先ほど理事会においては、小会派並びに日本自由党には遠慮をしてもらうということに決定いたしましたが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  73. 中村英男

    ○中村(英)委員 異議ないという御意見自由党の方から出ておるが、私は、この前に申し上げましたけれども全会一致だからといつて必ずしも全部討論をすべきだという考えはないわけです。それで遠慮しておりますが、十ぺんに一ぺんくらいはやらしてもらいたいという程度の要求ですから、ぜひ御賛同を願いたい。
  74. 菅家喜六

    菅家委員長 これは採決しなくても、適当に各党考えておることだと思います。毎回やらせないということもどうかと思いますが、また必ず毎回やらすというようなことも考えものであります。適当に各党でお考えのもとに態度を表明されておることですから、採決せず、きよう決定いたしたいと思います。  その次の日程第四の、出資の受入、預り金及び金利等の取締に関する法律案ですが、この討論時間はこの前きまつておりますけれども、十分程度で一、二分のことはやかましく言わない。これも日本自由党から山村新治郎君のせつかくの申出でありますが、理事会においては遠慮していただくということに決定いたしましたから、さよう了承願います。次に採決の問題についてお諮りいたします。これは、理事会で起立採決ということに意見一致を見たのでありますが……。
  75. 松井政吉

    松井(政)委員 理事会採決の問題を協議いたしましたか。
  76. 菅家喜六

    菅家委員長 一応起立採決ということを申し上げた。
  77. 松井政吉

    松井(政)委員 私は聞きませんでした。
  78. 菅家喜六

    菅家委員長 あらためてやつてもよろしい。
  79. 松井政吉

    松井(政)委員 出資の受入、預り金及び金利等の取締に関する法律案に対しては、本日の運営委員会としては、記名投票で行くということにしておいていただきたいと思う。
  80. 菅家喜六

    菅家委員長 御要求があれば……。
  81. 山本幸一

    山本(幸)委員 今松井君のおつしやつたようにきめていただいて、事実上場内で必要がないという事態になれば、また申し出ます。
  82. 椎熊三郎

    椎熊委員 起立ときめておいて、必要なら……。
  83. 土井直作

    土井委員 記名投票ということにきめておいていただいて、場内でまた……。
  84. 菅家喜六

    菅家委員長 そうきめておきましよう。一応記名投票ということにきめておきまして、場内において交渉の結果、起立にすることもあり得る。なお、農林委員会から、二法案が散会にならぬうちに上つて来ましたら、緊急上程するということになりますが、この討論の時間は十分程度でよろしゆうございますね。なお、先ほど理事会においても申し上げたが、修正案の趣旨弁明者たる芳賀君においては、今までのルール従つて、修正部分だけの趣旨弁明にしていただいて、討論にわたることは遠慮していただきたい。足鹿君が農業委員会法の反対討論をされるのでありますから、その意味で、先ほど左派理事諸君了承されたのであります。蛇足のようでありますが、一応御了承を願つておきます。
  85. 大池眞

    大池事務総長 なお、池田正之輔君の請暇のことを一番最初にお願いいたしますから……。
  86. 菅家喜六

    菅家委員長 開会は二時四十分、次回の本会議は水曜日にいたします。  本日はこれにて敢会いたします。    午後二時十一分敢会