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1954-05-20 第19回国会 衆議院 議院運営委員会 第61号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十九年五月二十日(木曜日)     午後零時二十一分開議  出席委員    委員長 菅家 喜六君    理事 今村 忠助君 理事 坪川 信三君    理事 渡邊 良夫君 理事 椎熊 三郎君    理事 土井 直作君       相川 勝六君    生田 宏一君       江藤 夏雄君    加藤常太郎君       小林 絹治君    田嶋 好文君       田渕 光一君    三和 精一君       村上  勇君    森   清君       山中 貞則君    山本 友一君       園田  直君    田中織之進君       辻原 弘市君    三鍋 義三君       山田 長司君    山本 幸一君       池田 禎治君    長  正路君       松井 政吉君    中村 英男君  出席政府委員         内閣官房長官  福永 健司君  委員外出席者         副  議  長 原   彪君         事 務 総 長 大池  眞君     ————————————— 五月二十日  委員加藤常太郎君、鍛冶良作君、助川良平君、  田嶋好文君、青野武一君及び井手以誠君辞任に  つき、その補欠として小林絹治君、相川勝六君、  村上勇君、三和精一君、三鍋義三君、及び田中  織之進君が議長指名委員に選任された。     ————————————— 本日の会議に付した事件  緊急質問取扱いの件  北海道開発審議会委員指名の件  決議案取扱いの件  回付案取扱いの件  会期延長に関する件  本日の本会議議事に関する件     —————————————
  2. 菅家喜六

    菅家委員長 これより委員会を開会いたします。  本日、インドネシア議会の副議長ノール博士夫妻が傍聴に見えられます。このことを議長から報告されるはずでございますが、一応御報告申し上げておきます。     —————————————
  3. 菅家喜六

    菅家委員長 次に、先ほど理事会で御了承を得ておきましたが、内閣から官房長官が来て発言を求められております。この際議事都合上、官房長官発言を先に許したいと思います。福永官房長官
  4. 福永健司

    福永政府委員 当委員会の方に総理大臣外遊に関しましての緊急質問が提出されておりまして、いかに扱うかということを御協議になるということを伺つておるわけでございます。実はこの点につきましては、今までにも政府が申し上げておるところではございますが、政府といたしましては、国会審議ということをもとより第一義的に考えております次第でございまして、いまだ国会終了いたしておりません今日におきまして、正式に諸般のことを決定し、ないしは諸外国との正式の交渉による結論等を出して来ておる段階でもございません。なお、国際的にもいろいろ影響のあるところでございますので、さよう事情を御了承願いまして、この緊急質問は、この際はちよつとまだ政府といたしましても答弁等をいたしかねる状況にございますので、さような点を御了承いただきましてこれが取扱いをされて、委員会の御決定を願いたいと思います。政府の立場を申し上げまして御了承を得たく、お願い申し上げるわけでございます。
  5. 土井直作

    土井委員 この際官房長官にお伺いしたいのですが、ただいま国会開会中であるという点と、海外関係がまだ十分に完了しておらないということと、さらに国際的関係があるので、緊急質問等があつた場合においては、これに対して適切な答弁をする段階ではない、こういう理由で緊急質問をやめてもらいたいというよう意見であります。そこで私のお伺いしたいことは、新聞紙上によると、すでに総理海外に渡航されるということは既定の事実のように思われるのであります。一国の総理大臣海外旅行される場合においては、これは言うまでもなく国を代表することでもありますし、何かそこに特殊な使命、目的というものが当然なければならないと思うのであります。国会開会中でもありますので、これが最終決定を見ますならば、少くとも、政府は進んで国会に対して海外旅行目的趣旨、そういう点を報告すべきではないか。また報告の上、了承を求めるべきである。それは当然政府としての責任であり、義務でなければならないと私は考えておるのであります。そこで緊急質問の問題についての取扱いは別個といたしまして、将来準備が完了いたしました場合に、少くとも国会開会中に、進んで政府として意思表示をする意思があるのかどうか、この点をお伺いしたいと思います。
  6. 福永健司

    福永政府委員 ただいま土井さんの御指摘の点につきましては、その御趣旨とされるところにつきましては、政府といたしましても重々これを参考にいたしまして、よく考慮しなければならぬと存ずる次第でございます。目下のところ政府といたしましては、重要法案審議進捗をひたすら念願いたしておおるところでございまして、これらの帰趨等につきましての完全な見通しということも、まだなかなか困難な状況にもございます。いずれにいたしましても、さようなことにつきまして的確な見通しなり結論なりを得て、というように存じておる次第でございます。一方におきまして、ただいまお話の出ました外遊のことにつきましても、事務的にあるいは非公式な若干の折衝等は進めておる節もあるわけでございますが、いずれにいたしましても、ただいま申し上げました国会審議進捗等とにらみ合せまして確信がつくに至りまして、それによつて正式にいろいろの決定を見ます場合におきましては、ただいまお話ような点を考慮いたしまして、適当な方法をとりたいと考えておる次第でございます。具体的な方法等につきましては、ただいま正式に政府部内で協議をいたしまして、それではこうしよううということにすつかりきまつておるというところまでは行つていないわけでございます。お話の点は、重々ども考慮いたさなければならぬところであると存ずる次第でございます。
  7. 土井直作

    土井委員 ただいま官房長官から、海外との関係もまだ事務的な折衝に至らない、こういうお話でございます。また、私の先ほどの意見につきましては、十分考慮して云々というような御回答があつたのでありますが、この際特にお伺いしたい点は、まず第一に、会期中において進んで総理旅行に対する目的等についてこれを報告することができるかどうか。すなわち、会期中というのは二十二日まででありますが、それまでにそういうことが可能であるかどうかという問題、それから官房長官の説によれば、国会重要法案があつて、その見通しが十分ついておらないということでありますが、仄聞するところによれば、会期延長の問題は、すでに自由党関係においても一週間くらい延ばすということの決定を見ているらしいのであります。いずれ具体的には議運にその話もあると思いますが、もし重要法案等見通しがつかないで、一週間会期延長しても事実上不可能になつて、さらにまたという場合においては、何か総理旅行については来月上旬に飛行機その他もリザーブしておるという話を聞いておりますが、その場合、国会が終らない場合には、旅行の件は引延ばすということは当然のことでありましようし、あるいはとりやめるというような、そういう関係があるのかどうか。また時期を延ばして、いずれにしても国会終了したならば行くということにはかわりがないのかどうか、その点を念のために伺つておきたい。
  8. 福永健司

    福永政府委員 新聞等出発予定日取り等が報道されておりますが、これももとより非公式のものでございまして、事務当局におきまして、国会等延長されるというようなことを考慮せずして、大体の見当で一応のスケジユール等を組みました。そういうものが伝わつておるわけでございます。従いまして、先刻も申し上げました通り国会審議ということは、もとより第一義的に考えなければなりませんので、国会におきましていかに御決定になりますか、これからの問題でございますが、さらに会期延長される場合、しかもそれが何日延長されるかというようなこと等も、もとより関連のあることでございます。ただ政府として一応望ましいと考えておりますことは、総理大臣が諸外国に参りまして、向うの要人等にも会う都合等からいたしまして、六月上旬ぐらいに出発できることが望ましいとは考えておりますが、国会会期延長等関連して、その通り参りますかどうかということにつきましては、今後の事情推移いかんによるところでございます。でございますが、参りますということにつきましては、まあ総理大臣においても、先ほど土井さんが、国会の様子によつてはもうやめにするのかというお話でございましたが、その点については、大体参りたいという希望でおるわけでありまして、場合によつてはやめるという話は、まだ出てはおらないのでございます。さような次第でございますが、先ほどの、この二十二日までの会期のうちに報告等ができるかという具体的な御質問の点につきましては、ただいま会期延長話等も出て、これから本委員会及び本会議でいかにおきめになりますか、これは今後の問題でございます。いずれにいたしましても、ただいまのところでは、この会期延長とも関連いたしますので、もとより私どもといたしましては、会期中に国会を通じてということは、これは望ましい報告の形であろうと存じておる次第でございますが、二十二日までにという点につきましては、もとより会期延長にならないということになりますと、ぜひとも二十二日までにということでも考えなければならないわけでございます。そこらにつきましては、国会のお取扱いになる会期延長がどうなるかということを、政府も今見守つておる状況でございます。
  9. 土井直作

    土井委員 そうしますと、会期延長されるか、されないかということについては、政府も十分これる見守つておるということでございますが、延長されないよう最悪の場合——最悪かどうかわからぬのですが、そういう場合があれば、二十二日でも一応は報告をする意思があると、こちらはそんたくしてさしつかえないですか。
  10. 福永健司

    福永政府委員 ただ、その二十二日までに重要法案が上りまして、会期延長にならないという状況と、重要法案が一向進まないで延長にならないという場合によりまして、相当政治的には考慮を必要とする事情があるかと思うのでございます。私どもはぜひ重要法案を上げたいと思つておりますので、重要法案が上らずして会期延長にならないという場合を予想したくはないのでございますが、観念的には、そういう場合もあり得るわけでございます。そこで今の場合、現実の推測といたしましては、現在の進行状況等によりいたしまして、若干の会期延長はどうも国会で御考慮願えるのではないかという予測のもとにお話を申し上げるならば、二十二日というところでは、まだいろいろのことが的確な見通しをつけ得るという段階にはやや早いと思います。それより後になるのではないかと思う次第でございます。
  11. 土井直作

    土井委員 そこで、会期延長の問題はこれからどうなるかということはわかりませんが、大体官房長官のお説の中で特にお伺いしておきたい点は、会期延長とも関連を持つ問題でありますが、官房長官の言う、いわゆる重要法案というのはどういうものを意味されているのか、それによつて、やはりその案件がどうなるかということは、議運の方で会期延長の問題と不可分の問題として取扱わなければならぬと思う。法案はまだ大分残つております。参議院においても衆議院においても、残つております。特に会期延長の問題と関連して、官房長官の観測される重要法案というものを対象として会期の問題が論議になるのじやないかと思われるので、具体的にどういうものを重要法案というのか、この点をひとつ解明していただきたいと思います。
  12. 福永健司

    福永政府委員 政府といたしましては、公式的には、出ております法案はいずれも重要でございますので、いずれもと申し上げるのが公式の筋ではございますが、さようなこともいかがかと存じますので、率直に申し上げさしていただきますと、世間でも特に注目いたして、特に話題になつておりますような、つまり国民が多く関心を持つてよう法案につきましては、政府もまた特別の関心を持つている次第でございます。従いまして、教育二法案参議院回付案に対する本院の取扱いはまだ決定されておりませんし、また参議院にまわつておりますところの防衛庁関係法案、それから警察法案、またいわゆる秘密保護に関する法案、その他相当数あろうと思うのでございます。これら特に国民が多くの関心を持つておりますようなものを中心といたしまして、政府が提出しております法案につきまして、できるだけ多く審議結了をお願いしたいと存じておるわけでございます。
  13. 山本幸一

    山本(幸)委員 官房長官に端的に伺いますが、まず一つは、先ほどのあなたのお説によると、事務的に、また非公式にはそれぞれいろいろ各国折衝を進めておる、こういうお説です。ところが私どもは常識的に考えて、おそらく事務当局の方が本人相談なくして、かつて各国に対して事務的な折衝、あるい非公式な折衝をするとは考えられぬわけです。従つて、おそらく折衝するについては、本人首相とよく打合せ済みであると私ども常識上考えるのですが、そうだとすれば、おおむねいつごろ外遊せられるかということについては、あなたからも大体答弁ができると思うのです。ということは、新聞にあなた方が発表せられることと、今ここでおつしやることはたいへん食い違いがある。従つて私は、常識的な質問ですが、少くとも本人相談なしに事務的な折衝、非公式な折衝はしないと思うのですが、その点をはつきりさしておいていただきたい。
  14. 福永健司

    福永政府委員 ただいま山本さんのお触れになりました点は、新聞等に伝わりますのと、私どもが発表いたしておりますことと、さらにこういうところに参りまして、公式の委員会等で申すことに食い違いがあるような印象をお受けになつておられるようでありますが、これは新聞等に伝わりますことも、たとえば私が新聞関係の人々に申しておりますことと、ここに参つて申しておりますことは、さして違わないと存じます。ただ、たとえば外務省の事務当局等でいろいろ日取りのこととか、その他事務的のことで、積極的に発表するのではございませんでしようが、いろいろの行動等で大体見当がついて、それによつて記事等が書かれておりますことと、私どもの申しておりますこととは、幾らか違つておることを伝えておるかと存じます。と申しますのは、事務当局と申しますのは、的確にいつということがきまらなくても、ある程度見当をつけて準備しませんと何事も進みませんので、そういう意味から、ある程度の見当をつけて進めておることも相当あるわけでございます。なお、事務当局総理大臣本人にいろいろ打合せた上で諸般折衝をしておるかという点でございますが、この点も原則的なことと申しますか、大まかなことにつきましては、ある程度打合せしておるかと思いますが、必ずしも一々詳細にわたりまして打合せの結果によつて外国等折衝しておるということではないわけでございます。事務当局が、国会等が大体あまり延長なら延長にならないで済むとするならばというような、一応の目安のもとに交渉しているようなところもございますので、正式のことは、確実な見通しがつくに至つて、あらためて通告するなり、いずれ正式にきまつた上で、この程度のことをお願いするというふうな事務的な折衝をしておるということが多いわけでございます。さような次第でございますので、御了承を願いたいと思います。
  15. 山本幸一

    山本(幸)委員 そうすると、結局総理は、少くともあなたの説によると、来月早々外遊したい、大体こういう希望であるというお説なんですが、来月早々外遊したいという希望であり、そういう心構えであるなら、当然——私は内容を聞きたいとは思いません。内容に触れたいとは思いませんが、少くとも外遊目的については、すでにきまつておるわけですね。その点いかがですか。
  16. 福永健司

    福永政府委員 それも、目的と申しますのをどういうように理解するかでございますが、きわめて抽象的な言葉で申しますのと、きわめて具体的な意図ということになりますと、これは必ずしも同じ表現ではないと思うわけでございます。大体ある程度具体性を持つたことで申し上げることでないと、なかなかなるほどというわけには行かぬと思うわけでございます。さようなこと等につきましては、実はいろいろの資料等も集め、これをいかに扱うかというようなこと、また、それらについていかなるものを優先させるとか、あるいは軽重の差をどうするとかいうことにつきましては、ただいま寄り寄り関係者において検討中でございまして、いまだ的確に、そういうような点につきまして具体的に申し上げる時期にはちよつと達していないと存じます。
  17. 山本幸一

    山本(幸)委員 官房長官に私が申し上げたのは、目的内容をここで私が質問する必要もないし、またそういうことは考えておらぬのですが、問題は、たとい大まかでも、アウト・ラインでも、その目的だけはきまつておるかどうかということを申し上げておるわけです。今のお説によると、結局大まかには目的はきまつておるのだ、ただ具体的な発表形式等々は諸外国等への影響もあろうし、どれを優先するかというような点についてもまだ検討中であるというお説です。結局突き詰めていえば、目的はきまつておるということをおつしやつたわけです。  そこでもう一つ、私は端的に申し上げるのですが、そういうふうに目的がきまつておるとすれば、しからばその目的のどれを優先して扱い、どういうようにしてやるかというような技術上の問題、あるいは海外等に与える影響がどうこうという問題、そういう問題はまず別にして、少くとも先ほど官房長官の説を聞きますと、やはりこの会期中に国会報告できるよう報告形式が最も望ましいのだ、こういうことを発言していらつしやる。ところが私は、そういう優柔不断な言葉でなしに、少くとも首相国会議員であり、あなたも国会議員であり、しかも一国を代表する首相外遊せられるにおいては、その外遊日にちが来月早々行きたいのだということも、先ほどあなたが言明せられた通り明らかになつておる。これは二月先、三月先の話ではない。もう日にちにしてみれば幾日もないと思うのです。そうだとすれば、当然私は国会においてその外遊目的等を明らかにするよう形式が望ましいという言葉でなしに、当然私は国会開会中にその外遊目的等について、政府は進んでこれを国会報告せられる義務があると思う。従つて、そういう義務があることを実行せられるかどうか、これが君は一番大きい問題だと思います。また、私どもがきわめて端的に御質問申し上げたいのは、その点です。従つてそういう点で、あなたなり、あるいは首相の腹が、この国会中に、しかももう日にち幾日もないのですから、この国会中に外遊目的等国会報告せられる義務があるという観点に立つて、この報告をせられるかどうか、その点をお聞きするわけです。
  18. 福永健司

    福永政府委員 山本さんは、行く目的等がきまつておるであろう、こういうように言われるのでございますけれども、ただ私が申し上げて御了承を得たいことは、考えておることがどうかということも一つの要素ではございますが、国際的その他諸般のことを考慮いたしまして、目的等をいかに表現するかにつきましては、これは考慮を要する問題だと考えておる次第でございます。そこで、この外遊目的その他についていかに表現するかにつきましては、その時期、内容等につきましては今まで申し上げ、また皆さんも御了承通りの次第でありますので、しばし御猶予をいただきたいと存ずるわけでございます。そこでただいまお話よう趣旨のことにつきましては、私どもといたしましても、ぜひ考慮しなければならぬと考えておるわけでございます。ただ総理大臣等と、この点につきまして、具体的に、それではいつごろどうということにつきまして、はつきり打合せ結論が出ておるわけではございません。今の御趣旨によりまして、総理大臣その他と相談いたしまして、なるだけすみやかに御趣旨に沿うように努力をいたしたいと存じておる次第でございます。
  19. 山本幸一

    山本(幸)委員 それでははつきりしないのです。それでは私区切つて質問申し上げますが、私が申し上げたように、前提としては二月、三月先の話でなしに、来月早々一応行かれるという予定なんだ。そうだとするなら、この国会中に政府はその目的等国会報告せられる義務があると私は考えておる。その義務があるかどうかということを、まず先に伺いたい。その義務をお持ちかどうかということです。義務がないとおつしやるなら別ですが、私は義務があると考えております。その義務についてはいかがですか。
  20. 福永健司

    福永政府委員 義務という言葉をお使いになりましたが、はたして法律的にそういう義務があるかということになりますと、これはなかなかむずかしい議論になるかと思います。政治的にそういうことが望ましいというように私は考えております。
  21. 山本幸一

    山本(幸)委員 私は、もちろん政治的にその義務があると感じておるわけです。望ましいのではなしに、義務があるのじやないかと考えるのですが、あなたは、その点は望ましいのじやなしに、義務があるのかないのか、イエスかノーかだけ、はつきりお聞きすればいいのです。
  22. 福永健司

    福永政府委員 むずかしいところでございます。政治的にそういうことが義務であるかどうかということになりますと、なかなかむずかしいと思いますが、先ほども申し上げましたように、政府としても、そういうことが望ましい姿だと考えております。
  23. 山本幸一

    山本(幸)委員 もう一つだけ……。それでは国会中に政府が進んで報告せられる意思があるかどうか、これだけお尋ねします。
  24. 福永健司

    福永政府委員 先ほど申し上げましたように、六月初め云々と申しましても、会期延長がどうなるか、あるいは法案審議がいかに進捗して行くかということ、要するに、第一義的に、外遊の前にまず念頭にあるべきことについて的確に予想がつくに至りますならば、その次に考えておりますところの外遊等につきまして、できるだけすみやかに報告いたしたい。従つて政府といたしましては、国会中に御報告できるよう状況に至ることは最も念願しておるところでございます。
  25. 田中織之進

    田中(織)委員 関連して……。官房長官がきよう最初に委員会に出て発言せられた趣旨は、端的に言えば、きようのところは、ひとつ外遊についての緊急質問は待つてもらえないかということですね。従つて、そのことについての取扱い議運でこれから協議するわけですが、土井委員からも、また山本委員からも質疑しておるように、少くともこの国会が終らなければ総理は出発しないわけです。従つて会期延長の問題も事実問題として当然考慮に入れて、この国会終了するまでに、少くとも外遊の問題について大まかな線で、こういうことでおれば国民を代表して行くのだということを議会を通じて国民に明らかにすることは、総理として当然やらなければならぬ義務なんです。従つて、きよう外遊に関する質問は、まだ総理の方でもほんとうに腹を割つたところまで言えないから待つてくれと言われる以上、国会終了までの間には進んで——もちろんそのときに国会を通じて発表する内容については、それは総理の気持なり、あるいはいろいろな事情というものを考慮に入れなければなりませんけれども総理から進んで報告するという意思が表明されれば、きようのこの緊急質問取扱いについての議運議事というものも、私は非常にスムーズに進むのじやないかと思うのです。その意味で、くどいようでありますけれども、この国会終了までの間におきまして、それだけの、たとえば会期が具体的に言えば二十二日までですが、当然延長等の問題を考慮に入れて、重要法案も通さなければならぬので、どうせ会期延長するということを政府の方では腹をきめておることでしようし、そういうことで、国会が終らなければ出発しないということもはつきりしておるわけですから、国会終了までの間に、政府は進んで外遊についての大まかな報告であろうと、詳細な報告であろうと、やられる意思があるかどうか。これは当然やらなければならぬ。意思がないということであれば、外遊目的がきまつていないということです。対外的な関係があるから答えられないというきのうの参議院における答弁等もあるわけですが、目的のないものを、物見遊山じやあるまいし、国民の税金で行くそんなばかなことを、国民が承知するはずはない。従つて、今度の外遊目的について、世間が納得するように、また国民的な背景のもとに首相外遊できるよう国会を通じて働きかけることは、内閣として当然やらなければならぬことだと思いますが、国会終了までに、進んでやられる御用意があるかどうかという点を、重ねて伺います。
  26. 福永健司

    福永政府委員 ただいま田中さんの仰せの御趣旨ば尊重いたしまして、善処いたすべきものと私は考えておるわけでございます。ただ、先ほどからも申し上げておりますように、重要法案審議等を第一義的に考えておりますので、これらとの関連におきまして、これを慮外に置くわけに参らないのでございます。従つて重要法案がいかがなるかというような帰趨が的確にわからないうちは、ちよつと申し上げるところには行かないと思います。この話はそこらとの兼ね合いの問題で、従つて重要法案審議延長された会期のどの辺で的確に見当がつくかというようなことと関連するわけでございます。政府といたしましては、そういうことが的確に見当がつき次第、今お話ような処置がとられることが最も望ましいと考えておるわけでございます。なお目的につきましては、国際的の影響等も考えて、この目的等をいかに表現するかということは、これは端的に一つの問題だと政府は考えておるわけでございます。この点につきましても、とくと考慮の上で表現さしていただきたいと思います。
  27. 園田直

    ○園田委員 官房長官から、総理大臣外遊は非公式のものであつて正式のものでないから、緊急質問はしばらく待てという御意見で、そのお申込みの件はわかりました。しかし、ただいま非公式のもので正式ではないと言われたけれども、すでに新聞では各日程まで発表されて、外務省では、日程あるいは飛行機等の打合せならば事務当局で当然のことであるが、アメリカの上院、下院において演説する、しないなどという問題まですでに論議されておるようであつて、こういう外国における行事まで折衝するということは、これは正式の意思に基くものでなければ、下僚事務官において折衝できるものでないと考える。なおまた、数日中に総理大臣外遊についての予算措置等も考えられているという段階でございますから、この段階に、まだ準備でできないから、準備のでき次第進んで総理から説明をいたすから、報告をするから、それまで待つてくれという意思ならわかるけれども、正式のものでないから、まだ緊急質問されても適切な答弁ができないということは、納得しかねます。しかし、そういうことについてはすでに論議されましたから、質問はいたしません。わが党としては、今の段階において、国内においては汚職問題が山積し、あるいは保守新党の話題を投げかけている一つの動揺期に、総理大臣の資格をもつて外遊せんとすることは、相当の目的と決意から行くものだと考えるので、そういう際であればこそ、みずから進んで総理大臣は、どういうことで、どういう目的外遊したいということを国会を通じて国民に納得せしめ、理解せしめ、むしろ国会国民の理解のもとにおいて外遊されてこそ、われわれは目的を達成できるものと考える。なおまた、重要案件の審議関連して日程等の変更があるという話ですが、それは逆に、重要案件、特に参議院審議等の状況にかんがみましても、総理大臣みずからが出席して、こういう関係外遊したい、こういう目的を達成したいから、できるだけ重要案件の審議をすみやかに願いたいという率直な総理意見を披瀝してこそ、重要案件の審議もすみやかに進行するのであつて、それは逆であると考える。従つて官房長官議運に来て、緊急質問を待てとおつしやるかわかりに、総理のところに行つて国会にみずから進んで報告された方が、重要案件の審議促進のためにも便宜であるという御意見を伝達されるようにお願いいたします。
  28. 福永健司

    福永政府委員 ただいまの園田さんのお話は、その御趣旨総理大臣にも申し伝えたいと存じます。  なお、アメリカの行事等が発表になつておるというお話でございますが、前々からそういうこともございましたけれども、あれは総理が四日ごろに立つ場合におきましてこうなるであろうということで、これはまだ公式のものでないということは、向うでもそのことをつけ加えておるかと記憶いたしております。
  29. 菅家喜六

    菅家委員長 ほかにありませんか。——それでは官房長官御苦労さまでした。     —————————————
  30. 菅家喜六

    菅家委員長 次に、本日の議事日程についてお諮りいたします。一応事務総長より御説明申し上げます。
  31. 大池眞

    ○大池事務総長 本日の議事日程についてだけ一応御報告申し上げますが、日程の一から三までは地方行政委員会の案でありまして、理事の吉田重延君が報告をされる予定でございます。そこで委員長報告がありましたあと、日程の第一は全会一致でございますから、御異議を問うて御決定願います。日程第二は社会党左右両派が反対でございます。従いまして日程第二は起立採決。日程第三は左派が反対でございますので、これも起立採決をお願いするということで、日程三まで進みます。次に日程四、五、六、この三案は一括議題でございまして、内閣委員会の稻村委員長が御報告になる予定でございます。これは全会一致でございます。それから日程第七、これは人事委員会の案で、理事の赤城宗徳君が報告をされることになつております。これも全会一致でございます。  以上、日程に上つております分はこれで御報告が済みましたが、なお、通産委員会の中小企業安定法の一部を改正する法律案、これは共産党が反対とか聞いておりますが、大体全会一致でただいま上つたということでございますので、これも緊急上程をお願いいたしたいと思つております。なお、大蔵委員会から二案上る予定でございますが、これには反対等もございますので、本日のところは反対等のあります分は次会にお願いしたらどうかと考えております。
  32. 菅家喜六

    菅家委員長 ただいま事務総長の御説明の通り決定するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  33. 菅家喜六

  34. 菅家喜六

    菅家委員長 なお、北海道開発審議委員の任期が満了になりますので、その後任者の指名の件でございますが、六月三十日に任期が切れます。これは五名で、各党に割当になつております。自由党二名、改進党一名、左右両派社会党一名ずつ。自由党は伊藤郷一君、武田信之助君、改進党は椎熊三郎君、社会党左派が永井勝次郎君、右派が小平忠君、これは次の委員会までに、各党においてこのままになるか、別に推薦になるかおきめ願いまして、その上で決定いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  35. 菅家喜六

  36. 菅家喜六

    菅家委員長 なお、この際お諮りいたしますが、昨日参議院の議院運営委員長より、非公式でありましたが、会期延長の件について参議院議運を開き、委員長会議を開いてこのことを進めたいという申入れがありまして、その意図のもとに衆議院の方も会期延長の件を進めてもらいたい、これは議長でなくして、参議院の議院運営委員長からの非公式の話でございました。ただいま参議院では、議運理事会委員会等を開いて、三時より委員長会議を開くということになつております。その結果を待たなければなりませんので、本日のところはこの委員会は休憩しておきまして、議運並びに緊急常任委員長会議を開きまして、正式決定は明日の本会議でとりきめたい、その他の案件も後刻委員会を開きまして審議いたしたいと思います。
  37. 田中織之進

    田中(織)委員 会期の問題についての部分は、後刻の委員会でさらに検討することには異議ありませんが、本日の日程に関連して、会期も余すところ二日しかないが、参議院から回付されておる案件がきようの議題になつていないのはどういうわけですか。
  38. 菅家喜六

    菅家委員長 それは後ほどお諮りしようと思つておりました。議院運営委員会においては、義務教育二法案は、先般来の申合せによつて、次の委員会で取扱うということになつておりますので、後ほどこれを取扱つてよいと思いますが、きようは、なるべく早く本会議議事を済ましてこの委員会を開きたいというつもりでございます。本会議が済みますれば、この委員会をただちに開いて、決議案緊急質問等、その他の問題についてやりたいと思います。
  39. 田中織之進

    田中(織)委員 回付案だけでなく、その他の問題についてもやるということですね。
  40. 菅家喜六

    菅家委員長 そうです。
  41. 松井政吉

    ○松井(政)委員 そうすると、会期延長の問題は、延長するかしないかわからぬというのが今の段階ですね。けれども、やはり会期は二十二日という考え方で、緊急質問、それから参議院回付案を取扱うよう協議をして行くのが議運としては筋だと思います。従つて、本会議後の議運でけつこうですけれども、提出されております決議案並びに緊急質問等についても、大体予定された会期は二十二日まででございますから、それまでに処理するという考え方で相談していただきたいと思います。
  42. 菅家喜六

    菅家委員長 ただいまの松井君の御発言、ごもつともでございます。委員長もさよう考えておる次第でございます。  それでは本会議は一時半に開くことにいたします。委員会はこのまま休憩いたしまして、本会議終了後この委員会を開きまして、その他の案件を審議することにいたします。  暫時休憩いたします。     午後一時十分休憩      ————◇—————     午後三時十七分開議
  43. 菅家喜六

    菅家委員長 それでは開会いたします。  一番最初に、決議案取扱いを議題としてお諮りいたします。先ほどお諮りいたしました有機合成化学の振興に関する決議案、首藤新八君外二十三名提出のものであります。これは全会一致でありますので、各党とも御異議なかろうと思いますが、これを上程するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  44. 菅家喜六

    菅家委員長 御異議がなければ、さよう決定いたします。  次に、加藤勘十君外百三十四名より、議員逮捕許諾請求に関する決議案というのが出て、お手元に印刷物として配付になつておると思いますが、この決議案取扱いを御協議願います。
  45. 土井直作

    土井委員 この決議案に対しまして、案文の中で一応訂正いたしたいところがあります。本日は本会議に上程するわけに行きませんから、明日までにこれを決定していただきたいと思いますが、大体事務上の関係において、大まかに、またあるいは最終的に直さなければならぬ点もあるかと思います。大体申し上げますと、政府は、すみやかに検察庁法第十四条の指揮権の発動を撤回し、検察庁の捜査に支障なからしめるようすべきである。右決議する。こういうふうに直したいと思います。
  46. 菅家喜六

    菅家委員長 今、提出者の右派の方から、案文の訂正をしたいということでありますが、案文訂正もいいでしようけれども、この案文では取扱いのできないことは明らかで、おのおの同僚の名前をさして、これの逮捕をする手続をせよということはどうかと思います。この検察庁法第十匹条の指揮権を撤回して検察庁の捜査に支障のないようにするということは、今までもありませんし、検察庁の捜査に支障を与えるとか与えないとかいうことの決議は、違法とまでは言わないが、不穏当だと思います。検察庁の捜査に便宜を与えるとか与えないとかいうことは、言うべきではないと思います。いずれにしろ、この決議案はもう少し御研究を願いたいと思います。そこで、本日のところは本会議も散会しておるので、これは留保の形にしておいていただいて、明日さらに御審議願うことにするのがけつこうではないかと思いますが、いかがでしようか。
  47. 土井直作

    土井委員 ただいま委員長お話がありましたが、字句修正に対しても、最終的にはなお修正すべき点があると思われるから、きようでなくて、明日までに成案をしつかりしましてということを申し上げたのであります。ただいまの見解の問題は、委員長としての御見解として承知しておきますけれども、われわれの方としましては、また別個の見解もあるわけでありまして、そういう点について見解上の開き等もございますが、決議案取扱いというものは、御承知の通り各党が全員賛成していただけなければ取扱いにならないのが今までの慣例でもありますから、各党の御了承を得るように、案文その他についての整理をして来たいと思つておりますので、明日までにそのことをやつて参りますから、その取扱いについて御賛同を願いたいと思います。
  48. 菅家喜六

    菅家委員長 ただいま土井君の御発言通りでありますから、本件は保留いたしまして、明日議題として協議をいたすことにいたします。     —————————————
  49. 菅家喜六

    菅家委員長 次に、緊急質問取扱いをお諮りいたします。先般来六件の緊急質問が提出されております。今日まで取運びに至つておりませんが、これを議題として御協議願います。ちよつと懇談に移したいと思います。速記をとめてください。     〔速記中止〕
  50. 菅家喜六

    菅家委員長 速記を始めてください。懇談をとじます。  緊急質問取扱いについて、懇談中に意見が尽きたようであります。そこで、正式にここで御発言があれば御発言つてもよろしいと思いますが、時間もたつておりますから、吉田首相外遊に関する緊急質問は、ただいま懇談中にお話合いがありました通り、当委員会の全員の総意によつて国会開会中にその意思はつきり国民に知らすべきものであるという線に沿うて、委員長が強く政府に要求することにいたしたいと思いますが、御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  51. 山本幸一

    山本(幸)委員 私は、基本的には異議ないのですが、今、懇談中に椎熊さんから発言された線でいいと思うのです。違つているのは、今のようなことで、委員長から申し込んでいただいて、土曜日までにはある程第の返事を願う、こういうことを附加されておつたので……。
  52. 菅家喜六

    菅家委員長 それはあとから申し上げようと思います。第一に、まずそれだけお諮りしておきます。——別に御異議もないようでありますから、さよう決定いたします。  なお、それは土曜日までということでありますが、土曜日よりはもつと早くにもきめたいと思います。なるべく土曜日までということで、土曜日にまた本件をお諮りすることにいたします。従いまして、本件はまたそのときに出していただいて取扱うことにいたしたいと思います。(「保留にしてください」と呼ぶ者あり)保留にしないで、そのときにまた……。(「保留にしておいてください」と呼ぶ者あり)それでは、これは保留しておきます。  次に、国務大臣の不信行為に関する緊急質問、これは種々懇談中に御意見の発表がありましたが、意見の一致を見ません。やむを得ませんから、採決をいたすよりほかないと思いますので、採決をいたしたいと思います。
  53. 山本幸一

    山本(幸)委員 採決というような不穏当なことをしないで、先ほどぼくがるる申し上げたような沿革もあるので、ぜひこれはあなたの方でも了解してもらいたい。採決するということになると、まつたく信義にも反してしまう。今まで一応了解してもらつたことですから、われわれの方でもそう了解して覚えも言つておりますので、それがあとでひつくり返るということはいけないと思います。
  54. 田中織之進

    田中(織)委員 採決をして否決するということになると困る。改進党さんの方も了解されておるのですし、他の委員の方も了解されておるのですから、その点は話合いで、採決すべき性質のものでないと思います。
  55. 椎熊三郎

    椎熊委員 私は、これを許すべきだという了解をして、留保してもらつたのですが、しかし委員長以下自由党の諸君は、許すべきでないという意見であつに。許すべきだということで留保したのは私が言つたので、委員長以下自由党の方は反対だつたのです。しかし、私は信義は重んじますので、許すべきものだと思います。
  56. 山本幸一

    山本(幸)委員 この際は、採決は保留していた、たいて、他のやつをやつてもらいたい。私の方の委員が全部そろわぬとまずいから……。
  57. 菅家喜六

    菅家委員長 それはいいでしよう
  58. 椎熊三郎

    椎熊委員 何人そろつても、わが党で賛成なのは私一人ですから、採決すれば、他の委員は退場すると思います。
  59. 山本幸一

    山本(幸)委員 園田さんも賛成しておつたのです。
  60. 山中貞則

    ○山中(貞)委員 あれは椎熊さんがそう言つたので、それならあとに延ばすと言つたのです。
  61. 菅家喜六

    菅家委員長 それでは、他の問題を先にやりまして、その後に取扱つていいでしよう
  62. 山本幸一

    山本(幸)委員 あとまわしにしてもらいたい。
  63. 菅家喜六

    菅家委員長 但し、きよう決定していいでしよう
  64. 山本幸一

    山本(幸)委員 ええ。
  65. 菅家喜六

    菅家委員長 それでは次の緊急質問の、民間工場の賃金支払の遅延及び不払の対策に関する緊急質問、給与、賃金の遅払及び不払等に関する緊急質問、この二件について御協議願います。これは委員長から最初に申し上げるのもどうかと思いますが、この種のものは当該委員会でやつてもらつて、本会議でやらないというルールはくずしたくないと思います。この種のものをやりますと、緊急質問を全部許すことになります。
  66. 椎熊三郎

    椎熊委員 これは、従来取扱つておつた緊急質問の範疇に入らないと思います。従つて委員会に回付してもらいたいと思います。
  67. 田中織之進

    田中(織)委員 この問題は、これから話合いでどちらか一本にします。これは現実に労働者の生活に関する問題で、かなり広汎な影響を持つているので、その意味で私どもの伊藤君の方でするか、あるいは右派の平岡君にしますか、いずれにしても、明日の本会議までに一本にしますから、いずれ後ほど会期の問題その他の案件もあるようですから、ひとつ明日やらしていただきたい。
  68. 椎熊三郎

    椎熊委員 これは一本にするとか二本にするという問題でなくて、労働者に関して重大な問題であるから、本会議で時間を制限されて、おざなりの答弁を受けるよりは、委員会で何回でも納得の行くまで質問ができると思うのです。それはちやんと速記録にも載るわけで、その方が労働者のためにもなると思うのです。本会議でそんなことをやつたつて、うわのそらの答弁で、ほんとうに労働者に親切なゆえんではありません。要するに、やる人が何か売名のようにとられる憂いもあるのです。そういうことをやらずに、実質的に労働者のためになることをやつてあげたらいいでしよう。そのためには、何時間でも納得の行くまで委員会質問したらいいと思います。本会議では、そういうことはできないのです。
  69. 菅家喜六

    菅家委員長 この種のものをやることになりますと、どの問題でも緊急質問できることになりますので……。
  70. 山本幸一

    山本(幸)委員 椎熊委員のりくつはわかるのですが、本会議でやつたら委員会でやれぬというわけじやありません。本会議でやることによつて労働者が心配しておる点を明らかにし、政府もこういう立場に立つておるということがわかるので、さらにその詳細な質疑応答を委員会でするようにすれば、労働者は非常に安心感を持つと思うのです。これは国会としての責任上、本会議でやつてさしつかえないと思うのです。
  71. 椎熊三郎

    椎熊委員 政府質問するということについては私は反対できないが、何か売名みたいにとられるようなことをやる必要はない。(「売名じやない」「断じて売名じやありません」と呼ぶ者あり)本会議でやるということが労働者のためになると言われるが、二分か三分の答弁を聞いても、労働者のためにならぬと思うのです。
  72. 田中織之進

    田中(織)委員 そんなことはない。また、君が売名という言葉を使うのは穏当じやない。これは単に労働者だけの問題ではない。労働者に賃金が払えない経営者に対する関係も含んでおるのです。
  73. 椎熊三郎

    椎熊委員 そういうことを詳しく聞くには、委員会の方が便宜だと思うのです。あなたは議会政治を多年やつておる人ですから、こういうことは十分御存じだと思うので、そういうことを言われるのはおかしいでしよう
  74. 菅家喜六

    菅家委員長 今、山本君、田中君の御意見も成り立つと思いますが、そういう観点に立つてやりますと、これに類似した緊急質問が非常に多くなる。本会議でやつて委員会でまたやる。企業者にとつて、農民にとつて、労働者にとつて、その他の者にとつてというようなりくつをつけて行くと、大体のものは全部それにひつかかつて来る。そうすると、今日までこの委員会できめたルールはまつたく抹殺されてしまう。全部緊急質問をやることになる。そこで従来のルールによつて、こういうものは委員会でやつてもらうようにお願いしたいと思います。
  75. 松井政吉

    ○松井(政)委員 ルールといいますが、この問題だけに限らず、緊急質問は、われわれがきめたルールに一部は該当するが、一部は該当しないような形のものが出て来ることがある。たとえばこの問題にしても、賃金支払いに関する遅延の問題であるから、労働委員会であるということが常識的に考えられるけれども、民間産業の中で、たとえば鉄鋼、繊維、その他の中小企業を含むものは労働委員会ではいけないという問題が出て来る。そういうこともあつて、五分でも十分でも、とにかく政府の態度について答弁を求めようとすれば、今は自由討議の時間がないので、従つて会議緊急質問をやる以外にないことになる。これはきめたルールの一部に該当するわけです。また一部該当しないものも出て来る。その扱いを考えなければならない。もう一つこの問題について考えなければならぬことは、一部当てはまつておる緊急性という問題になつて来るが、最近の中小企業の倒産を見てごらんなさい。三月から最近までに、炭鉱でも二百九を数えております。これは答弁の数字に出ております。そういう問題について緊急性がないというならば、天災地変以外には緊急性がないという解釈よりしようがないことになる。この問題は、やはり緊急性に当てはまつておるもので、委員会で掘り下げなければならぬという議論も当つておるが、そういう問題は、緊急質問として取扱う方法以外にないということも考えながら、この問題の処理をしていただきたいと思う。
  76. 椎熊三郎

    椎熊委員 私は、これを本会議緊急質問以外に取扱う方法がないというのがわからない。私の言うのは、本会議でやるよりも、委員会の方でやつた方が実質的な質問になる。また本会議答弁が正式な答弁で、委員会答弁がそうでないというようなことも納得できません。私は、委員会政府答弁といえども、責任のある政府答弁だと思うのです。
  77. 松井政吉

    ○松井(政)委員 私は、委員会答弁は正式でない、本会議答弁が正式であるということを言つておるのではありません。椎熊さんの御意見通り委員会で掘り下げた方がいいという議論も賛成なのです。そういう扱いには賛成なのですが、この種の問題の緊急性についても否定のできないものである。中小企業の倒産、また賃金不払い等は、緊急性が含まれておるということを言つておるのです。
  78. 椎熊三郎

    椎熊委員 それだから、今あなたがおつしやつたような中小企業の倒産、また労働不安等に対する質問は、前に特に許してあるのです。春日一幸君が堂堂とやつたじやありませんか。私どもは、それは緊急性を認めた場合、敢然として賛成しておるのです。その質問が行われたあとに、またこれを緊急質問としてやるよりは、委員会でがつちりと四つに組んで研究すべき問題だと思うのです。
  79. 松井政吉

    ○松井(政)委員 そこで問題になるのは、中小企業の問題は緊急性を認めてやつたが、これは主として労働者だけの問題でなく、あの緊急質問内容は、要するに経営をどうして救つてやるかということが中心で、今出て来ておるものは、賃金の不払いで実質的に労働問題が起きておる。その緊急な問題をどうするかということなんです。
  80. 椎熊三郎

    椎熊委員 春日一幸君の質問は、中小企業の倒産よりも、労働不安の点をむしろ強調しておるのです。あの人の立場からは当然そうなるので、私どもは拝聴に値する議論だと思つておつたのです。そういう筋の通つたことは賛成しますが、筋が通らないといつては失礼だけれども、この問題は委員会の方でやつた方が実質的であり、効果的だというわけです。
  81. 松井政吉

    ○松井(政)委員 委員会でやつた方がいいという意見はいいのですが、委員会でやつたら、本会議でできないという性質のものではないということを強調しておるのです。
  82. 菅家喜六

    菅家委員長 松井君のお話も。ごもつともであるが、全会一致である場合は、認めたということもあるわけです。天災地変は緊急性があるという原則はあるけれども、全会一致の場合は、この間の中小企業に対する春日君の場合なども、それは認めてあるわけです。あのときは、賃金遅払いのことばかり全部論じておられる。これは速記録を見るとわかります。そういう場合は、全会一致でなければ取扱わないという慣例なのです。これは何べんも今までにきめてあることです。
  83. 松井政吉

    ○松井(政)委員 そんなことはないと思います。緊急質問は、全会一致でなければ取扱わないということはない。決議案の場合は、全会一致でないものを取上げないという申合せはありますが、緊急質問が全会一致でなければ取扱わないという申合せがございますか。
  84. 菅家喜六

    菅家委員長 申合せというのでなく、その都度採決でやつております。
  85. 田中織之進

    田中(織)委員 この問題は、椎熊君が言う通り委員会で掘り下げた方が国民に親切ではないかという点は、私はごもつともな点があると思う。ことにこの間の春日君の中小企業の問題は、この問題の別の面から見た諸点の緊急質問をやつておる。その事実の上に立つて、さらに委員会で掘り下げることにしたらどうかという意見には、われわれ耳を傾けます。しかし具体的な取扱いとしては、そういう観点から委員会にまわすというのがここの多数の意見であれば、われわれもあえて固執するものではないのです。しかし今松井君が言つている点は、そういう現実的な取扱いはするけれども、あくまでこれは緊急性がないのだ、天災地変でなければ緊急質問にはならない、全会一致で緊急質問を求めたものでなければ緊急質問はやらない、こういうルールとか原則論を持ち出してこの問題を委員会にまわすということは、われわれは納得できないのです。従つて原則論の立場から見ても、私はやはり本会議で取扱うだけの緊急性は十分にあると思う。しかし現実の問題として、この問春日君がこの問題を別な面から本会議ですでに取上げておるではないかという意見もあり、さらにそういう観点から見れば、ゆつくりと委員会でさらに取上げる方が親切ではないかという椎熊君の意見には、おそらく松井君だつてあえて反対はしないと思う。しかしここで緊急質問の原則論に照して、これを本会議で取扱わない、こういう署することは、われわれ納得できないのです。
  86. 菅家喜六

    菅家委員長 田中君の御意見もごもつともだと思います。その御意見通り取扱いたいと思います。さよう了承願いたいと思います。ただいま田中君の御発言もあり、椎熊君の御発言もありましたが、この問題は、そういう意味で当該委員会でさらに掘り下げてやつていただく、本会議ではやらないということに決定をいたします。  次に、残りました国務大臣の不信行為に関する緊急質問ですが、これは採決によつてやりたくないと思いますけれども意見も尽きたと思いますので、やむを得ず採決をいたすことにいたします。  国務大臣の不信行為に関する緊急質問は、これを本会議で行わしめない、すなわち、これに反対だという諸君の挙手を願います。     〔反対者挙手〕
  87. 菅家喜六

    菅家委員長 挙手十三名。  なお念のために、これを本会議でやらせるべきだという、すなわち賛成の諸君の挙手を求めます。     〔賛成者挙手〕
  88. 菅家喜六

    菅家委員長 十名。それでは国務大臣の不信行為に関する緊急質問は、これを行わないことに決します。     —————————————
  89. 菅家喜六

    菅家委員長 なおお諮りいたします。会期延長の件でありますが、これは先ほどすでにお諮りいたしておきましたが……。
  90. 山本幸一

    山本(幸)委員 会期延長の前に、先ほどの議運委員長が言われた参議院回付案の教育二法案の問題を先にしていただきたい。
  91. 菅家喜六

    菅家委員長 それでは、参議院回付案の教育二法案取扱いについてお諮りいたしますが、これは各党ともそれぞれの事情があると思いますし、いまだ党議の決定しないところもあるようであります。従つて、この取扱いは土曜日に取扱いたい。土曜日に上程するかしないかという問題について御協議を願いたいと思いますが……。
  92. 辻原弘市

    ○辻原委員 それは、土曜日に上程ということを含んでですか。
  93. 菅家喜六

    菅家委員長 含みません。その日に、いつ上程するかという取扱いをきめたいと思います。
  94. 辻原弘市

    ○辻原委員 先ほどもお話があつたように、参議院から回付されて約一週間もたつておる。会期延長の問題が最後に出て来るとしても、当会期の間にこの問題をきめるというのが筋ではないかと思います。従つて、本日上程されるのが私は至当だと思う。けれども、他に理由があれば、一応まだ明日、明後日と二日あるのですから、土曜日までにはこれを上程するという建前で本日の取扱い決定しておくことが、一番妥当な方法だと私は思います。
  95. 菅家喜六

    菅家委員長 辻原君の御意見もごもつともですが、土曜日あたりには上程するということをきめて取扱つてもいいと思います。しかし土曜日に上程するということを決議しておくことは、今やることはできないと思うのです。その含みでやるということならできると思いますが……。
  96. 山本幸一

    山本(幸)委員 おおむね土曜日までにはという含みでという御発言ですが、本運営委員会としては、今まで筋を通して来ておるのです。すべて筋を通して議論をして来ておるのです。従つて、これは今辻原君の言われたように、会期延長の問題はまだ仮定の問題である。まだ本会議でやつておらぬのです。しかし、委員長が各党の党内事情があるとおつしやるならば、私は党内事情は問わないと言つておるのじやないのですが、御承知のよう参議院で修正されてこちらに回付されて来て、すでに一週間になんなんとしておるのです。今国会会期も二十二日まであるのです。その筋の上からいつて、この会期中にこれをやらすべきではないか、そういう正しい筋の上に立つて辻原君は申しておるわけです。決して不当のことを申しておるわけではないのです。従つて、その含みだとかなんとかいうことをおつしやらずに、やはりこの会期中である二十二日までにはこれを上程するのだ、こういう態度を明らかにしてもらわなければ、今後の国会運営に悪例を残すと思います。
  97. 椎熊三郎

    椎熊委員 会期延長できないならば、最終日に上程してもらいたい。延長が確定したら、わが党としては来週に延ばしてもらいたい。というのは、この重大法案審議するのに、今、北海道の災害等に私どもの方からも多数出張しておる者があるのです。そういう者もやはりこの重大法案審議には参画させたいということから、会期が延びないならばしかたがありません、あきらめますけれども会期が延びるならば、来週早々にやつてもらいたいという希望を持つております。
  98. 松井政吉

    ○松井(政)委員 会期延長ができるかできないかということは、今の状態においてはわからぬわけです。従つてこの取扱いについて、何日にやるということが本日決定ができないならば、土曜日の議迎でなくて、明日の議運で取扱うということに決定することが正しいと思う。そうして会期延長方法等がきまつて来れば、椎熊さんの御意見等もはつきりできる段階になるので、ぼくは、明日の議運でこれを取扱うことに決定していただきたいと思います。     〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
  99. 菅家喜六

    菅家委員長 松井君の御発言はしごくごもつともですから、この取扱いは、明日お諮りしたいと思います。
  100. 田中織之進

    田中(織)委員 ちよつと事務総長に伺いますが、回付案がまわつて来た場合、できるだけ早い機会に本会議の日程に載せることは、議長として当然やらなければならぬ筋じやないかと思う。
  101. 大池眞

    ○大池事務総長 そういうことです。
  102. 田中織之進

    田中(織)委員 それがすでに一週間も一延びておるということは、各党の態度決定等の複雑な事情のあることもわれわれ承知しておるのですが、議長の方でも、他党からの申入れとか、そういうことに基いて日程に載せないという事情なのか、議長の方から、この問題を議運の方に正式にかけられたことがあるのですか。
  103. 大池眞

    ○大池事務総長 今田中さんのおつしやつた点ですが、議長としては、参議院から回付された法案は、全部できるだけ早く態度を決定願いたいということで、毎回議運に諮問しておるわけです。その取扱いを御決定願いたいということで諮問されておるわけですが、この前も、一時は回付案が九件もありましたが、きわめて簡単なことで、党議の決定が早く済んだものから、その都度緊急上程を願つておるわけであります。この分についても非常に重要法案であり、いろいろのいきさつもあり、各党の態度が決定しないので、議運で次会に延期ということで延期されておるわけです。
  104. 田中織之進

    田中(織)委員 議運には正式に出ているのですね。
  105. 大池眞

    ○大池事務総長 毎回出ております。
  106. 菅家喜六

    菅家委員長 これは第一回に出たときから、すでに委員会には報告してございます。
  107. 田中織之進

    田中(織)委員 今の事務総長の御答弁ように、当然議長としては、回付案はすみやかに本会議の日程に載せなければならぬという立場にある。ただ各党の態度決定等の関係で、議運で今日まで延びておるということであれば、私は、事務的には別に手落ちはないと思います。そこで、今松井君からの御意見があつて委員長も明日の議運でこの問題を取上げようということに御賛成のようですから、私もそれには賛成します。ただ、特につけ加えておきたいのは、椎熊君が言われた、北海道の災害調査等のために出かけておる議員等もおるから、そういうような人たちの登院を待つてやるということ、これはわが党からも委員が参加しております。そういう意味で、われわれは少くともこの取扱いについて、本会議上程の日時は、先ほど開会前に委員長には個人的に申し上げましたけれども、やはり日にちをきめて、その日に上程するという運び方をやるべきだと思うのです。これだけ重要な問題だけに、椎熊意見に私は賛成しますが、いずれにしても、会期延長が見越されるからという形でこれを延ばすということは、筋が通らない。とにかくこの問題は、一応会期として予定されておる会期末の二十二日に上程することを中心として、明日の議運協議していただくことにしていただきたいと思います。
  108. 菅家喜六

    菅家委員長 それでは、明日の議院運営委員会でこの教育二法案協議することに決定をいたします。     —————————————
  109. 菅家喜六

    菅家委員長 次に、会期延長の件です。先ほどもちよつと御報告申し上げておいたわけですが、非公式に、午前中に参議院の運営委員長からお話がありました。ただいま参議院においては常任委員長会議が開かれております。そこで、これと並行して衆議院においてもきめてもらいたいという下交渉があつたのであります。議運委員長としては、この点正式な決定は明日の午前中に、午後本院でという話なので、そうきめたいと思いますが、今までの先例も、この種の取扱いはそのように取扱われることが多いようでございますから、そういうよう取扱いにいたしたいと思います。本日午後四時から、常件委員長会議を衆議院においても招集されております。常任委員長会議においては、意見を聴取するだけでありまして、多分今までの先例通り、この委員会に一任するという形になるのじやないかと思いますし、そういう意見が多数だろうと思いますから、ここで一応会期のことをきめておきたいと思います。
  110. 山本幸一

    山本(幸)委員 これは、順序として今の委員長発言はおかしい。常任委員長会議が開かれることでありますから、ここで明日の本会議でやるとか、きようの本会議でやるとかいうことは、一応常任委員長会議の結果を待つて、その上でさらにここで相談なすつたら一番いいと思います。
  111. 菅家喜六

    菅家委員長 それでは、委員会は暫時休憩いたします。     午後四時十一分休憩     —————————————     午後五時三十三分開議
  112. 菅家喜六

    菅家委員長 休憩前に引続き開会いたします。  会期延長の件ですが、先ほど常任委員長会議を開きまして、副議長議長にかわつてあいさつを述べられまして、各委員長より意見の発表がありました。大体社会党の方の委員長会期延長に反対、但し実際問題として、もし会期延長されるということであれば、なるべく再延長しないようにということでございました。一週間という説も出ましたが、改進党の委員長からは、一週間では不足のように思う、しかし、参議院側が今度は主体になるべきものであるから、参議院側が七日ということなら、七日に反対することもないが、それでは不足ではないかという意見の開陳もありました。しかし、結論的には会期延長に賛成、社会党は会期延長に反対、もし会期延長をするということなら、再延長しないということで、その他自由党の諸君も別に反対はございませんでした。それで、今回はまず参議院の方が主になるのだからということでございました。そこで、私ただいま正式に参議院の議院運営委員長に会つて参りましたが、参議院の常任委員長会議では、こちらと同じで、原則としては、社会党は会期延長に反対、しかし内容的には、会期延長がされるということなら、再び延長はやらないようにするという意見があつたということでございます。今議運委員会を開くそうでありますが、各会派の方から、どうも一週間では少いじやないか、何べんもやるならば、もつと延ばした方がいいじやないかというよう意見も出て来た。そこで今委員会を開くから、こちらも並行して開いてもらいたい、こういうことでございましたが、こちらは参議院都合でめめるので、こちらから一週間、十日ということは当らないようだから、そちらできめて、こちらに通知してもらいたいということを申し入れて、今寺尾委員長とわかれて来ました。こちらの取扱いとしては、きようのところは一週間というようなことを出さないで、大体一週間から十日にきまるということは間違いないところですから、そうなるならば、社会党両派は原則的には会期延長には反対ですから、これはわかつておりますが、ひとつこの点理事に御一任願つておいて、明日午前十時半にこちらの方の理事会を開いてそうしてその結果を委員会を開いて、お諮りするということにいたしておきたいと思いますが、いかがですか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  113. 菅家喜六

    菅家委員長 それでは理事会に御一任願つて、さらにその結果を明日の委員会にお諮りするということにいたしておきます。  本日はこれで散会いたします。     午後五時三十七分散会