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1954-05-10 第19回国会 衆議院 議院運営委員会 第55号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十九年五月十日(月曜日)     午後零時三十四分開議  出席委員    委員長 菅家 喜六君    理事 荒舩清十郎君 理事 今村 忠助君    理事 椎熊 三郎君 理事 土井 直作君       江藤 夏雄君    加藤常太郎君       鍛冶 良作君    田嶋 好文君       森   清君    山中 貞則君       山本 友一君    佐藤 芳男君       園田  直君    長谷川四郎君       青野 武一君    井手 以誠君       辻原 弘市君    山田 長司君       池田 禎治君    松井 政吉君       中村 英男君  出席政府委員         内閣官房長官  福永 健司君         法務政務次官  三浦寅之助君         農 林 技 官         (水産庁次長) 岡井 正男君         運輸事務官         (鉄道監督局         長)      植田 純一君  委員外出席者         副  議  長 原   彪君         事 務 総 長 大池  眞君     ————————————— 本日の会議に付した事件  回付案取扱いの件  漁港審議会委員任命につき同意を求めるの件  日本国有鉄道経営委員会委員任命につき同意を  求めるの件  中央建設業審議会委員任命につき国会法第三十  九条但書の議決を求めるの件  中央更生保護審査会委員任命につき同意を求め  るの件  飼料需給安定審議会委員任期満了につき後任者  指名の件  委員派遣承認申請の件  決議案取扱いの件  緊急質問取扱いの件  議案付託委員会に関する件  常任委員各派割当変更の件  本日の本会議議事に関する件     —————————————
  2. 菅家喜六

    菅家委員長 それでは委員会を開会いたします。  最初に、参議院回付案取扱いを議題といたします。地方税法の一部を改正する法律案参議院から回付になつております。各党の態度を御表明願います。
  3. 今村忠助

    今村委員 留保願います。
  4. 椎熊三郎

    椎熊委員 私ども回付案内容については賛成だそうですが、自由党と相談したいということで、きようは留保願います。
  5. 菅家喜六

    菅家委員長 留保ということに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  6. 菅家喜六

    菅家委員長 御異議なければ、さよう決定いたします。  次に、日本国アメリカ合衆国との間の相互防衛援助協定実施に伴う関税法等臨時特例に関する法律案回付案、これは簡単で、公布の日よりとなるだけのことであります。これをのむことに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  7. 菅家喜六

    菅家委員長 これは回付案同意することに決定いたしました。  次に、まだお手元に行つておりませんが、厚生省関係年金の問題が、これも施行の日よりというだけの修正で、一時までに来るそうであります。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  8. 菅家喜六

    菅家委員長 場内において、これものむことにいたします。     —————————————
  9. 菅家喜六

    菅家委員長 先般来留保になつておりました各種審議会委員会委員任命につき同意を求めるの件について、官房長官その他各省の関係の諸君が見えております。この際質疑を行うことにいたします。第一に、漁港審議会委員任命につき、質疑があるならば質疑を願います。
  10. 土井直作

    土井委員 官房長官にお伺いしたいのですが、今度の漁港審議会委員は、多少顔ぶれがかわつております。漁港審議会委員政府の提案は、大体各ブロツク的な関係からそれぞれ出し、内容的には、どちらかといえば各党からの推薦によつて委員が出されておつたと記憶しておりますが、そこで、どういう形でブロツク的に、しかもどういうような人が政党的関係から選ばれておるかということについて、おわかりであればお聞かせ願いたいと思う。
  11. 福永健司

    福永政府委員 詳細なことは、所管の農林省からも参つておりますので、後刻申し上げるごとにいたしますが、ただいま土井さんの御質問漁港審議会委員任命につきましては、ブロツク的にそれぞれ出しておりますものと、中央から出しますものとございます。中央のものは、再任等もいたしております例も多いわけでございますが、ブロツク的に選出いたしますものにつきましては、政府といたしましては、おおむね当該ブロツク内の知事から推薦して参りますものの中から適任者を出しておるわけでございます。法律基準をきめておりますが、そういつた基準によりまして推薦して参りましたものの中から、政府がだれを任命したいというような結論をつけておるわけでございます。ブロツクの場合におきましては、各県で順にまわり持ちのようなことになる場合も多いわけでございます。従つて、ある県のだれということにつきましては、今申し上げましたように、知事推薦いたして参りますものを採用いたしておりますので、その結果、ある政党に所属するというような人ももちろん選ばれるわけで、今日の状態といたしまするならば、相当漁業関係あるいは漁港関係についての知識の豊富な人が、おおむね政党に所属するという例も多いわけであります。そこで今次の場合におきましても、いずれかの政党に属しておるという人もあろうかと思いますが、これはどういう政党から何名というようなことによつて選定いたしたのではなくて、府県から推薦して参りましたものが、たまたまそういう結果になつた次第でございます。各政党間で話合いをいたしまして、どの党から何名というような選出の方法は一切とつていない次第でございます。なおただいまの、どの政党の人がだれかということにつきましては、所管庁の方から参つております者からお答えいたします。——官庁の方では、どの人が何党ということでの調査はしていないようでございます。
  12. 土井直作

    土井委員 中央任命されるのは別でありますが、地方ブロツク的な関係も、それぞれの党から非公式な形で——委員任命の範囲は自由ではありまするが、非公式の形でそれぞれ出ておつたと思う。そこで実際上のわれわれの調ベによりますと、ほとんどが自由党の人が出ておるという結果になつておる。前に北海道から出ておつた改進党の関係の……。
  13. 椎熊三郎

    椎熊委員 前も今も自由党ですけれども、改進党は別に一人推薦して採用されておるのがある。
  14. 土井直作

    土井委員 その関係で人為的にそれぞれの政党が……。
  15. 菅家喜六

    菅家委員長 ちよつと速記をとめてください。     〔速記中止
  16. 菅家喜六

    菅家委員長 速記を始めてください。  各審議会委員会委員任命については、次の委員会においてとりはからいたいと思います。漁港だけは、事務的に本支障があるということですから、本日……。
  17. 土井直作

    土井委員 一日や二日のことは、そんなに支障はありませんよ。材料を出してもらつてからやりましよう。
  18. 菅家喜六

    菅家委員長 材料は出たのじやないですか。
  19. 土井直作

    土井委員 整理してからということで、まだ来ておりません。
  20. 菅家喜六

    菅家委員長 それでは、次の委員会において全部一緒にきめることにいたします。
  21. 青野武一

    青野委員 飼料決定ですね。
  22. 土井直作

    土井委員 更生もいいだろう。     —————————————
  23. 菅家喜六

    菅家委員長 決算委員会から、委員派遣承認申請の件が出ております。これによつて五月十五、十六の両日、一班は千葉県印旛沼、手賀沼、二班は銚子へ行きたいというのであります。理事会委員会においても、会期延長がなされ、開会中でもあるので、どうかというようなことですが、当該委員会から強い要求もありますので、これは前例としないことにして、本会議のない、支障のない日に行つてもらうことに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  24. 菅家喜六

    菅家委員長 それでは十五日の土曜日ですが、本会議がありますから、本会議支障のない時間に立つてもらつて、十六日は日曜になりますから会議支障がない。これを前例にして各委員会から調査々々と言われることは審議支障がありますから、当該委員長に、十五日は本会議支障のないように立つてもらうというような交渉をいたしまして、これを認めることに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  25. 菅家喜六

    菅家委員長 それでは、さようとりはからうことにいたします。     —————————————
  26. 菅家喜六

    菅家委員長 それから決議案取扱いの件、これも保留しておいたのですが、第十次造船促進に関する決議案竹谷源太郎君外十九名提出、これは各党一致を見たのであります。これを十三日に上程したいと思います。趣旨弁明竹谷源太郎君がやることに各党一致を見ておるそうであります。十三日に上程することに決定をしておきたいと思いますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  27. 菅家喜六

    菅家委員長 では、さよう決定いたします。     —————————————
  28. 菅家喜六

    菅家委員長 次に、緊急質問取扱いですが、この前二件だけ留保いたしておきました。さらに本日になりまして、凍霜害緊急対策に関する緊急質問、国務大臣の不信行為に関する緊急質問の二件が新たに出ました。この新たに出た二件の取扱いは、次回の委員会に譲ることにして、先に出ました三件の取扱いのうち、二件は提出者から撤回になりましたので、中小企業倒産に関する緊急質問春日一幸君、これだけを許すことにいたしたいと思いますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  29. 菅家喜六

    菅家委員長 では、さよう決定いたします。時間はいつもの通り十分以内……。
  30. 土井直作

    土井委員 時間は、従来の関係があつたものですから原稿を書いて、少し延びて十七、八分になりますが、なるべく縮めますから……。
  31. 菅家喜六

    菅家委員長 なるべく縮めるようにしてください。先例になると困りますから……。どんなに重要な案件でも十分以内でやつておりますから、では、十五分以内ということで……。     —————————————
  32. 菅家喜六

    菅家委員長 なお、市町村職員共済組合法案付託委員会の件ですが、当然地方行政委員会に付託される性質のものであります。しかしその内容は、主として厚生委員会所管事項が多いので、厚生委員会にこの案件を付託したいと思います。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  33. 菅家喜六

    菅家委員長 それでは、右法案厚生委員会に付託することに決定いたします。これを前例としないということで、厚生委員会に付託することにいたします。なお、申し上げておきますが、参議院回付案のうち、地方税法留保になりましたが、日本国アメリカ合衆国との間の相互防衛援助協定実施に伴う関税法等臨時特例に関する法律案決定厚生省関係のものは、今本会議を開いておるそうで、ただ施行期日のことですから、これは本会議の議場で……。
  34. 佐藤芳男

    佐藤(芳)委員 ただいま、市町村職員共済組合法案厚生委員会に付託されることに決定されましたが、まことに当然と思います。ただいま委員長のお言葉では、これを前例としないということでございましたが、私どもの考えに従いますれば、政府が私どもの党の主張をおいれくださつて社会保障省でもおつくりになつて社会保障を一元的にやる役所をおつくりになると、ことでなけければならぬとわれわれは主張しておるのであります。従つて、どの省から出ました問題でありましても、事、内容社会保障の問題であります限りは、これを厚生常任委員会に付託されることを原則としていただきたいと思います。これを前例にしないという前のお言葉は、でき得ましたら御訂正願いたいと思います。
  35. 菅家喜六

    菅家委員長 それは規則の上においてできないのであります。当然これは地方行政……。
  36. 佐藤芳男

    佐藤(芳)委員 それではその都度ということにして……。
  37. 菅家喜六

    菅家委員長 その都度ですか。そのときはそのときで、今からあらかじめそういうことはできません。前例としないということは、その点であります。     —————————————
  38. 山中貞則

    山中(貞)委員 保岡君が当選して参りまして、常任委員会がきまらずに困つておりますが……。
  39. 菅家喜六

    菅家委員長 今御相談したいと思つておりましたところですが、それではその方を先に相談いたします。右派の方からひとつ……。
  40. 池田禎治

    池田(禎)委員 これは事務総長でもよろしいのですが、今度の奄美大島の選挙は、特例法をつくつて衆議院議員一名増員ということになつて、四百六十七名となつた。従つて既存の四百六十六名の中から剥奪するということは、はたして前例として妥当かどうか、事務総長の見解を伺いたい。
  41. 大池眞

    大池事務総長 剥奪するわけではございませんで、議員が必ず常任委員会を一つ持たなければならぬ、こういうことでありますので、従来の四百六十六人のときには、全体の委員の数を四百六十六人に割当てる。そうして各所属の議員数に応じて最初に按分でおきめを願つたわけであります。ところが四百六十七人になつて一名ふえますと、四百六十六人に割当てたのでは足りませんので、四百六十七人に割当てる結果、従来の各党に対する全体の比率の関係で何人という割当数が変更せられるわけであります。形はそうなりますけれども、剥奪するという意味ではないのであります。
  42. 池田禎治

    池田(禎)委員 定員が一名臨時にふえたわけでしよう。だから委員を一名ふやすということは、当然必要になるのではないかと思う。
  43. 大池眞

    大池事務総長 一名ふやすということになれば、規則の方の何々委員何名とありますのを改正して、一名ふえたから、どの委員会かを二十六名にするというふうに定員をふやしていただけば、その必要はなくなるのであります。
  44. 池田禎治

    池田(禎)委員 親法律改正して、臨時措置として特に一名増員しておる。従いまして、今言われておることはロジツクが合わぬと思う。便宜上規則に手をつけることになるとたいへんだから、ひとつ便法としてやつてくれということなら話がわかるのであります。
  45. 大池眞

    大池事務総長 便法としてやつてくれというのではなく、法律の上で必ず一つはやらねばならぬということになつておりますから、どこかやらなければなりません。やる場合に、最初四百六十六人のときに割当ててしまつてあるので、今度それをやれば、どこからか持つて来なければならぬから、むしろ今の規則でもつて、どの委員会に何名と規定したものをふやすという御議論なら、ここでまた規則改正案を出していただけばふえることになりますが、規則改正ができない限りは、どうしてもどこかやらなければならぬ。やるとすれば、各党に配分したものを多く持ち過ぎておる方から出してもらわなければならぬ。そういう結果になるということを申し上げたのであります。
  46. 長谷川四郎

    長谷川(四)委員 欠員が何名ありますか。
  47. 菅家喜六

    菅家委員長 欠員はあります。
  48. 長谷川四郎

    長谷川(四)委員 欠員の中に加えたらどうですか。
  49. 菅家喜六

    菅家委員長 ちよつと速記をとめてください。     〔速記中止〕     —————————————
  50. 菅家喜六

    菅家委員長 それでは速記を始めて。  本日の議事について事務総長より御説明申し上げます。
  51. 大池眞

    大池事務総長 本日の議事日程について御説明申し上げます。先ほど御決定になりました緊急質問は、緊急質問のことでございますから、前例通り一番最初に取扱つていただきます。その次に、ただいま御決定願いました参議院からの回付案日本国アメリカ合衆国との間の相互防衛援助協定実施に伴う関税法等臨時特例に関する法律案、これは公布の日だけに限つておりますので、議長発議で御決定願います。それまでに、ただいま御決定願いました厚生年金はまだ上らないそうですから、今の回付案を二番目にお願いをいたしまして、それから議事日程の方へ入つていただく、こういう順序でございます。それから各種委員のうち、ただいま各党からの御推薦がきまつております飼料委員会委員と、中央建設業審議会委員、これを緊急質問の次の回付案に入る前に議長指名をいたしまして、それから回付案、それから議事日程に入ります。
  52. 菅家喜六

    菅家委員長 中央更生保護審査会もいいじやないですか。
  53. 大池眞

    大池事務総長 おきめ願いますれば、人事だけを先にやりまして、それから日程の一、二は運輸委員会理事山崎岩男君が報告されます。日程第一は全会一致であります。日程第二は、社会党左右両派と小会派クラブのうちの労農が反対でございますから、起立採決を願います。日程第三、第四は一括上程でありまして、農林委員会理事小枝一雄君か報告されます。二案とも全会一致であります。日程第五の硫安工業合理化及び硫安輸出調整臨時措置法案は、通産委員長大西禎夫君が報告されまして、これは左右両派から反対討論通告があります。左派から永井勝次郎君、右派から中村時雄君、この反対討論あと起立採決に入ります。日程第六は、郵政委員長田中織之進君が報告されまして、全会一致でございます。日程第七は、電気通信委員会理事原茂君が報告されまして、全会一致であります。以上であります。
  54. 菅家喜六

    菅家委員長 討論は十分以内。
  55. 青野武一

    青野委員 十五分に願います。
  56. 土井直作

    土井委員 十分では実際やれませんよ。
  57. 菅家喜六

    菅家委員長 それでは十五分でいいでしよう。
  58. 大池眞

    大池事務総長 それで、日程が全部済みましたあと緊急上程をお願いいたしたいのは、電気通信委員会からの分がございます。ただいまの日程第七が電気通信委員会の分でありますから、日程第七の際に一括上程をしていただきます。壱岐対馬電報料の件を廃止する法律案、これは全会一致であります。その次は、日本国アメリカ合衆国との間の安全保障条約第三条に基く行政協定実施に伴う公衆電気通信法等特例に関する法律の一部を改正する法律案、これは左右両派反対でございます。従いまして、これについては起立採決をお願いします。  なお、お手元にあります審査終了予定条件のうちで、法務委員会の分が上る予定でございますので、満場一致の分はやりますか。
  59. 菅家喜六

    菅家委員長 全会一致の分だけ……。
  60. 大池眞

    大池事務総長 法務委員会は二件あります。接収不動産に関する借地借家臨時処理法案国際連合の軍隊に関する民事特別伝の適用に関する法律案、この二件が午後に上る予定でございますから、もし上りましたら、全会一致の分は緊急上程を願います。
  61. 菅家喜六

    菅家委員長 ただいま事務総長より御説明申し上げました通り日程に上つておりますものはただいまの通り決定いたしまして、なお、各委員会から審査終了して来た場合は、全会一致の分を緊急上程することに決定いたします。
  62. 青野武一

    青野委員 先ほどの参議院からの回付案の、日本国アメリカ合衆国との間の相互防衛援助協定実施に伴う関税法等臨時特例に関する法律案については、社会党左派としては、場内で申し上げることにいたします。
  63. 菅家喜六

    菅家委員長 本日の本会議は二時半にいたします。  なお、明日は定例日でありますが、議案がありませんので、明日は本会議を開かない。しかし、明後日までに法案がかなりたくさん上つて来る模様なので、会期を延長しておる際でもあり、水曜日の十二日には本会議を開きたいと思います。各委員会からそういうことを言つて来ておりますから、十二日に開く。十三日は定例日でありますから、むろん開きます。  なお、国会法改正の小委員会は明日開きます。参議院の都合もありますので、合同会議は、いずれそのとき御相談いたすことにいたします。  それでは本日はこれで散会いたします。     午後二時二分散会