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1954-05-06 第19回国会 衆議院 議院運営委員会 第53号
公式Web版
会議録情報
0
昭和二十九年五月六日(木曜日) 午後二時四十一分
開議
出席委員
委員長
菅家
喜六君
理事
荒舩清十郎
君
理事
今村 忠助君
理事
坪川
信三君
理事
渡邊 良夫君
理事
椎熊
三郎
君
理事
土井
直作君 鍛冶 良作君
小西
寅松
君
篠田
弘作
君 田渕 光一君
高橋
等君
松山
義雄
君
三和
精一
君 森 清君 山中
貞則
君 亘
四郎
君 小泉 純也君 佐藤 芳男君 園田 直君
長谷川四郎
君
青野
武一君 井手 以誠君 辻原 弘市君 山田
長司
君
山本
幸一
君 池田
禎治
君
松井
政吉君
山下
榮二
君
中村
英男君
委員外
の
出席者
議 長 堤 康次郎君 副 議 長 原 彪君 事 務 総 長
大池
眞君
—————————————
五日六日
委員生田宏一
君、
江藤夏雄
君、
加藤常太郎
君、
助川良平
君、
田嶋好文
君、
山本友一
君及び長正 路君辞任につき、その補欠として
小西寅松
君、
亘四郎
君、
高橋等
君、
篠田弘作
君、
三和精一
君、
松山義雄
君及び
山下榮二
君が
議長
の
指名
で
委員
に選任された。
—————————————
本日の
会議
に付した
事件
会期延長
に関する件
飼料需給安定審議会委員指名
の件 本日の本
会議
の
議事
に関する件
—————————————
菅家喜六
1
○
菅家委員長
それでは
委員会
を開会いたします。 順序を変更して、最初に一応御
報告
をいたしておきますが、
奄美大島選出議員保岡武久
君の
当選通知
のことであります。正式に、
内閣
の方からただいままでのところ
通知
に接しておりませんが、
自由党幹事長
から党籍の届出がありました。御本人からは、八日に登院の意味の電報が
事務局
に来ております。御
報告
だけしておきます。 なお、先般来留保にな
つて
おりました各
審議会
、
委員会委員任命
に同意を与える件でありますが、本日また
一つ
ふえて参りました。この
取扱い
は、後日にいたしたいと思います。
飼料需給安定審議会委員任期満了
につき
後任者指名
の件、
自由党平野三郎
君、
遠藤三郎
君、改進
党金子與重郎
君、
社会党右派中村時雄
君、
社会党左派山本幸一
君、この五君が五月二十六日で
任期満了
になるため、これと同様に来ておるので御
異議
ないだろうと思いますが、この五件が残
つて
おりますから、その
取扱い
は、さらに次の
委員会
において御協議願います。
—————————————
菅家喜六
2
○
菅家委員長
議事日程
は簡単でございますが、一応
事務総長
から御説明いたします。
大池眞
3
○
大池事務総長
本日の
議事日程
の問題は、きわめて簡単でありまして、ただいまお
手元
に差上げてあります
よう
に、
日程
第二、第二の二件とも
全会一致
であります。
日程
第一は
厚生委員会
の
理事古屋菊男
君が
報告
をいたしたい、こういう申出であります。
日程
第二の方は、
文部委員長辻寛一
君の
報告
でであります。
おのおの報告
をされまして、いずれも
全会一致
の案でございます。 なお、本日
委員会
の
審議
を終了されるであろうという
予定法案
をお
手元
にお配りしてございますが、その中の
内閣委員会
の
防衛庁設置法案外
一件、これは質疑が終りまして、二時ごろから討論に入
つて
おると承
つて
おりますので、本日中に上るのではないかと考えておるわけであります。それから
法務委員会
の案は、まだ上
つて
おりません。
外務委員会
の案も上
つて
おりません。
通産委員会
の
硫安工業合理化
及び
硫安輸出調整臨時措置法案
は、三時半ごろまでに
委員会
の
審議
を終了して上るだろう、こういう
見通し
に相な
つて
おります。
運輸委員会
の
モーターボート競走法
の一部を
改正
する
法律案
は、
全会一致
ですでに上
つて
おります。従いまして、ただいま上
つて
おります分は、
モーターボート競走法
の一部
改正法律案
で、
全会一致
、それから上るであろうと見込まれておりますものは、
内閣委員会
の
法案
と
通商産業委員会
の
法案
ということにな
つて
おります。
モーターボート競走法
の一部
改正
は
全会一致
でありますから、ぜひ
緊急上程
をお願いいたしたいと思いますし、その他の二
委員会
の案も、本日上れば本日上程するかどうかもおきめ願いたいと考えております。
菅家喜六
4
○
菅家委員長
ただいま
事務総長
から御
報告
申し上げました
日程
第一、第二は
全会一致
、さらに
委員会審査終了予定表
に上
つて
おりますもので、
全会一致
で上
つて
来たものだけは本日上程する、こういうことにいたしたいと思いますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
菅家喜六
5
○
菅家委員長
御
異議
ありませんから、さ
よう
決します。 なお、
従つて
本日は
全会一致
の
案件
のみを上程し、その他は、明日は
定例日
でありませんが、本
会議
を開いて、明日の本
会議
に上程するととにいたしたいと思いますが、御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
菅家喜六
6
○
菅家委員長
御
異議
ありませんから、さ
よう
に
決定
いたします。
—————————————
菅家喜六
7
○
菅家委員長
なお、
会期延長
の件につきまして、本日
常任委員長会議
が開かれましたので、便宜上私から
常任委員長会議
の
経過
を御
報告
申し上げます。本日午後一時より
議長応接室
において、
常任委員長会議
を開いた次第でございます。
議長
より、
会期
は明後八日をも
つて
終ることにな
つて
おるが、本院ではいまだ
審議
中の
案件
が九十二件、
参議院
で
審議
中のものが四十七件にも上る次第であ
つて
、その中にはきわめて重要な
法案
もある
よう
に考えられる、
政府
からも
官房長官
から、
会期
のことは院で御
決定
になることではあるが、
重要法案
の成立を熱望しておるので、適当に
延長
をしてほしいという
要望
があり、
自由党
も
与党
の
立場
から、
会期延長
について諮
つて
もらいたいという要求が、
小澤国会対策委員長
から申出があ
つた
ので、ついては
会期延長
をする必要があるかどうか、また必要であるとすれば、さきに申し上げました
法案
の
審議状況
とにらみ合せて幾日がよいかどうか、皆さんの御
意見
を承りたいと存じますという
議長
のごあいさつがありました。それに対しまして、
稻村内閣委員長
、
森選挙法改正特別委員長
、
成田電通委員長
、
田中郵政委員長
、
小島厚生委員長
、
中井地方行政委員長
、
福田大蔵委員長代理
、
大西通産委員長
の
諸君
から、それぞれ御
意見
が述べられました。
稻村委員長
、
成田委員長
、
田中委員長
よりは、
会期延長
をする必要はないという御
意見
、
小島委員長並び
に
中井委員長
、
大西委員長
、
福田委員長代理
その他からは、
会期延長
は二週間くらいが必要であろうという御
発言
がありました。
委員長会議
の大多数の御
意見
は、大体二週間の
会期延長
を必要とするという御
意見
が開陳された次第であります。なお
会期
が
延長
された場合には、
内閣総理大臣
は、つとめて
国会
に出席する
よう
に
議長
から要請してもらいたいという各
常任委員長
からの
要望
がございました。これが大体
常任委員長会議
における
状況
のあらましであります。従いまして、本
委員会
に
議長
より諮問になりましたので、
会期延長
の件を
議題
としてお諮りする次第であります。
椎熊三郎
8
○
椎熊委員
今回の
国会
は
通常国会
でございまして、
国会法
に明示されておる
通り
、百五十日という
長期
にわたる
国会
であります。しかも当初、当
委員会
で
内閣
に質問した際に、
政府提出案件
は百九十数件を予定してお
つた
が、実際に出て来てお
つた
ものは百四十件くらいしかないと私は心得ておるのです。それが今日、なお当院において九十二件、
参議院
において四十七件
審議
中のものがあるというこの事態は、一体その
原因
はどこにあるかということを私
ども
痛切に反省してみなければならぬ。今
国会
で、
議員側
が本
会議
で定足数を欠いて
審議
することができなか
つた
という事例は、私はなか
つた
と思う。
従つて議員
としての
審議
に対する
態度
というものは、まれに見るまじめさがあ
つた
と私
ども
思
つて
おる。それが今日、なおこういう
状態
にな
つた
主たる
原因
は、
総理大臣
の
病気
にあ
つた
と思います。三十数日にわたる
国会欠席
の
状態
は、
日本
の
国会史上
か
つて
ないことであります。
病気
でありますからやむを得ないと申せば何ですが、その
病気たる
や、
世間
ではと
かく
疑問を持たれる
よう
な
節等
もあ
つて
、
ほんとう
に国を憂うるの熱意があれば、押して出られないことはなか
つた
ものと思います。
病気静養
中といえ
ども
党略的な
政治活動
は間断なく行
つて
おるという行動を
新聞紙上
を通じて見ましたときに、いかにも
国会
を
軽視
した
態度
は、
日本
の今日として黙過することのできない怠慢であり、不
誠意
であると私
ども
思うのであります。しかしながら、今日に至りましてはこれもやむを得ない。 もう
一つ
の
原因
は、
世間
で非常な問題にな
つて
おります
疑獄関係
で、
造船疑獄
の
問題等
にからんでわれわれから見るとはなはだ不当であると思われる
よう
な十四条の
指揮権
の発動などということが両院を非常に刺激いたしまして、そのために
参議院
のごときは、
政府
に対して
警告決議
とも称すべき、類例のない
よう
な、
衆議院
なら
不信任決議
にも相当する
よう
な重大な
決議
をいたしております。それにもかかわらず、
政府
には何らの反省の色が見えないということで、
参議院
は非常に硬化して、一時
審議
が停頓したかのごとき
状態
が見られておる。これらはあげて私は
政府
の不
誠意
、怠慢、
国会軽視
が
原因
であ
つた
と思う。百五十日という
通常国会
の
会期
の長さは、
国会法改正
にあたりましても非常に
議論
があ
つた
点で、そんなに長くやらなくてもいいじやないかということで、
政治家
の間にも、あるいは学界におきましても、問題にな
つて
おる。そういう
長期
の
国会
で、なおかつこういう
醜態
を現出するということは、まさに
政府
の不
誠意
、熱の足らなさと
国会
の
軽視
、そういうことにあることを思うとき、私は今日の困難な
情勢
にある
日本
の
行政担当者
としては、大いに反省してもらわなければならぬ点だと思います。ただいま初めて
会期延長
の問題が本
委員会
の
議題
となりましたので、ここでは一応私
ども賛否
の即答ができないのであります。ただちに党に
帰つて
、
党議
を
決定
して御返事申し上げることになりまし
よう
。今
委員長会議
についての
報告
によると、二週間
程度
の
会期
の
延長
が相当だということなんですが、二週間の
会期
の
延長
ということは、相当
長期
にわたる
よう
な次第であります。しかも、それをも
つて
今残
つて
おる当院の九十二件、
参議院
の四十七件の
案件
が全部
審議結了
をすることができるという
自信
のもとに立
つて
おられるのかどうか。二週間
会期
を
延長
して、さらにまた
重要法案
が残
つて
おるからという
理由
で、小刻みにまた
会期
を
延長
するという
よう
なことは、私
ども
としてははなはだ不見識なことだと思われる。どうしても
重要法案
を
ほんとう
にこの
国会
で
審議結了
したいと思うならば、相当
自信
のある
見通し
のもとに立
つて
、
政府
も
与党
も、また
常任委員長
の
諸君等
も、見識ある
決定
のもとにや
つて
いただかなければならぬのであります。この二週間の
会期
の
延長
に賛成するか、
反対
するかは、これからの問題ではありますけれ
ども
、一応そういうことが
議題
になりました以上、この際われわれは
政府
の怠慢、無
責任
、
国会軽視
ということを記録にとどめて、将来
かく
のごとき
醜態
のなからんことを国家のために私は念願する次第であります。そのために私は一言した次第であります。
坪川信三
9
○
坪川委員
自由党
の
態度
を率直に申し述べたいと思います。ただいま
委員長
より
常任委員長会議
の
経過
を御
報告
になりました。また改進党からも、
椎熊委員
から改進党の
立場
を御開陳にな
つた
わけであります。わが党といたしましては、現在の
客観的情勢
を勘案いたし、またいろいろの
審議状況
を見まして、
委員長会議
が御
決定
になりました線に
沿つて
、ぜひとも二週間の
会期延長
をしたいと思います。
青野武一
10
○
青野委員
私
ども社会党
といたしましては、すでにこれは
党議
で
決定
をしておりまして、
常任委員長会議
でも、私
ども
の方から
委員長
にな
つて
おる
諸君
からそれぞれ党を代表して、
決定
した事項について
発言
があ
つた
ことは
委員長
の
報告
の
通り
です。今
椎熊委員
から
お話
がありましたことに蛇足を加える必要はありませんが、大体
国会法
に定めた百五十日の
会期
で、予定された百九十件の
法律案
中、出ておるものは
政府
の
責任
で当然
会期
中に
決定
しなければならぬ。そこにも
つて
来ていろいろな汚職、
疑獄事件等
の問題が起り、それから
逮捕許諾
の問題が起り、今
椎熊委員
も
言つたよう
に、
吉田総理
は
病気
と称して
長期欠席
をされた。その拙いろいろ問題が影響して、
会期
を二週肝か、今お計の
よう
に十幾日間が
延長
する模様でありますが、き
よう
の本
会議
でやり、また明日やり、明後日を加えれば、本日とも三日間の本
会議
である。ここまで追い込まれて、アメリカや
政府
にと
つて
は
重要法案
であるかもわからないけれ
ども
、
勤労者
にと
つて
は非常に反動的な
法案
が残
つて
おる。とういう点から考えまして、
社会党
の
左派
といたしましては、これは一にかか
つて
政府
の
責任
である。
自分たち
の
責任
をのがれるために
会期
を
延長
する。大体百五十日で当然こういう
件案
は
決定
しなければならぬと私
ども
は考えておる。いろいろ申し上げたい事情はありますが、これはほかの
委員
の
諸君
の
お話
と大体が同一の
内容
でございますので、これ以上申し上げません。
社会党左派
としては、すでに
党議
として
決定
しておる
通り
、
会期延長
には庁対である。この点を申し上げます。
土井直作
11
○
土井委員
大体
会期延長
に対しましては、いろいろな
理由
があると思うのでありまするが、これは御存じの
通り
、
常会
はすでに
国会法
で
決定
されております百五十日という期限があるのであります。
従つて
この百五十日間にすべての
案件
が通過するという
見通し
の上において
法案
の
提出
をしなければならないし、また
提出
された
法案
に対しましては、
政府
は言うまでもなく、
与党
といたしましても、これを通過せしめるために万全の策を講ずべきではないか、いわゆる
政党政治
の面から行けば、
政府
に
責任
の大半があるけれ
ども
、同時にまた、
与党
が
国会運営
に対してその
責任
の一半を負わなければならないことは言うまでもないのであります。まず第一に、
常会
はすでに十二月上旬ということを
決定
しております。
法案
の
提出
に対しましても、当初
福永官房長官
から
お話
がありました
よう
に、およそ百九十件くらい
提出
されるということが言われてお
つた
が、それが
現実
にはそれだけ出ておりません。また
法案
の
提出
の
方法
にいたしましても、ほとんど順調に
提出
することなく、
国会
の
審議
にむしろ
支障
を来し、あるいはまた
期間
をある
程度
まで故意に詰めしめる
よう
な提案の仕方があ
つた
ということについては、将来反省すべきではないかと思うのであります。もとより
総理大臣
の病欠であるとか、あるいは
疑獄
の問題とかいうものも大きく
法案審議
に
支障
を来したことでありますが、さらに、いわゆる
保守新党
の組織の運動な
ども
、これが大きくやはり
法案審議
に
支障
を来しておるのではないかと思われるのであります。ただわれわれが考えなければならぬことは、将来
会期延長
という場合において、
臨時国会
の
よう
な場合でありまするならば、これは予想されないところの、
会期
末に
提出法案
が次から次に出て参りまして、そのために
会期
が自然に延びるということはやむを得ぬと思うが、
常会
の
よう
な場合においては、初めからわか
つて
おることであるから、
会期
を
延長
しないという腹をも
つて
、
政府
並びに
与党
は、私は万全の策を講じてもらいたい。それなしに、いつまでもこういう
会期延長
の問題で
お互い
に
議論
をしなければならぬということになると、
国会
の
運営
においても、あまり芳ばしくない
よう
な結果をもたらすのであります。
先ほど常任委員長会議
を傍聴しておりますと、
堤議長
も、
会期延長
のごときは
悪例
だと言われた。すなわち
衆議院
の
議長
といたしまして、
会期延長
をするという
よう
なことは
悪例
であ
つて
、今後こういうことのない
よう
にということであります。これは当然の言葉だと思うのであります。私らといたしましては、今度の
会期延長
に対しては、
党議
としてもとより
反対
をしておりまするが、将来こういうことのために
お互い
が
国会運営
の上に
支障
を来さない
よう
な方針を、
政府世びに与党
が十分考えていただきたいということを希望しておきまして、
会期
の
延長
には、
社会党右派
といたしましては、
反対
の意思を表示いたします。
菅家喜六
12
○
菅家委員長
なお、先ほど正式に
委員長
まで
申入れ
がありましたことを御
報告
申し上げます。それは、
社会党左右両派
の
加藤国会対策委員長
、
八百板国会対策委員長名
をもちまして、
会期延長
の件を本日取扱わないで、
最終日
の八日に取扱
つて
もらいたい、そうすることが筋の
通つた運営
の
方法
ではないかという正式の
申入れ
があ
つた
次第であります。
委員長
としては、普通の場合と違うのであ
つて
、
国会
の
最終日
になりまして、
議長職権
のもとに
延長
しなければならない
よう
なことに追込むことは、
運営
上きわめておもしろくないので、
会期
は余すところ二日間であるが、
重要法案
その他の
審議
の
状況
を見ますと、この二日間ではどうしても
審議
が終了しないということでありますから、むしろ緊急を避けて、賛成、
反対
ということをき
よう
あたりきめておいてもらうことが、かえ
つて
運営委員長
としてはよろしいということで、
せつかく
のお申出ではあるが、き
よう
取扱うということにしたからあしからずという御返事をいたしました。従いまして、先ほど
議長
が
委員長会議
を開いた次第であります。一応正式の
申入れ
がありましたから、その点御
報告
を申し上げます。 なお、
各党
とも
態度
の御表明があ
つた
次第でありますが、改進党は今、
党議
を三十分
程度
で必ずきめるというお申出がありましたので、三時半まで、採決に入るということは不穏当だと思いますから、この
委員会
を休憩しておきたいと思いますが……。
松井政吉
13
○
松井
(政)
委員
各党
の
態度
が今表明されたのですが、ちよつとお伺いしておきたいと思います。これは
委員長
からでもよろしいし、二週間説を主張いたしております
自由党
の
坪川
君からでもいいのですが、
委員長会議
並びに二週間を主張される方の各派は、現在
委員会
にかか
つて
おります全
案件
について、
委員長
の
責任
において、二週間
延長
すれば全部
きまり
がつくとか、あるいは二週間
延長
を必要とするというその
根拠
について、具体的な
現実
の
審議状況
の話し合いが行われたか行われないか、行われたならば、
常任委員長会議
に持ち出した二週間の
内容
について、この際御説明を聞かしておいていただきたいと思います。
菅家喜六
14
○
菅家委員長
便宜私からお答えいたします。その
議論
は、しばしば
会期延長
の際には起るわけであります。今日の
会期延長
の際にも、その
議論
が出た次第であります。各
常任委員長
から、
委員会
に付託を受けておる
案件
に対する
審議状況
の御
報告
がありましたけれ
ども
、ここできつちり、二週間やれば全体の上の
審議状況
から、これなら必ず全部
法案
が
審議
し尽せるということの断定は、どの
委員長
からも下し得ないのであ
つて
、実際問題として、また
政府
の方の
申入れ
も、
会期
の日にちのことは
国会自体
がおきめになることであ
つて
、
内閣
としては幾日間を要するということは、
政府
としてもまたできないことは、各
委員諸君
の御了承の
通り
でございます。また
議長
においても、幾日間あれば全部が上るというきめ手は生れて来ないと思います。この問題はしばしば
会期延長
の際に論議されたことでありますが、まず大ざつぱのめどをつけて、
重要法案
がどれだという
よう
な
お話
もありましたが、しかし
重要法案
がこれこれだということも言い得ないのであ
つて
、提案されたものは、
議員提出
であろうと
内閣提出
であろうと、みな
重要法案
と見なければならないが、まあ常識的に、
警察法案
とか防衛二
法案
とかいうものを
重要法案
と言
つて
るにすぎないのであります。それらの論議も
常任委員長
から行われた次第であります。従いまして、二週間
延長
したから、これで全部の残余の議案が必ず
審議
し終るという
よう
なことは、
与党
たる
自由党
でも言い得ないことで、全力を尽して、その間に
審議
を進めるという
よう
な
考え方
以外にないのではないかと思います。
松井政吉
15
○
松井
(政)
委員
もう一点お伺いしておきたいのですが、たとえば、
会期延長
のときにたびたび
議論
にな
つた
ことは、ただいま私が申し上げたことが
議論
にな
つた
。もう
一つ議論
にな
つた
ことは、
参議院
と本院との
関係
で、
審議
の
状況
についていつも
議論
になるわけです。本院の
常任委員長会議
において、たとえば本院が二週長
延長
しなければならないと考えるのか、それとも
参議院
まで含めて、
国会
全体として考えるのか、それとも必要な場合には、本院の
常任委員長
として
参議院
の
審議
についてどの
よう
な
考え方
で臨むか、これは一に
与党
の
諸君
の
責任
だと思うけれ
ども
、そういうことが論議されなければ、二週間の
根拠
は出て来ない。ただめどを二週間につけるという
よう
なことで、
国会
の
会期延長
という
よう
なことは私はすべきものではないと思う。百五十日の
会期
の間に
きまり
をつけることが常識でございます。しかし二週間
延長
するということになりますならば、
衆議院
、
参議院
における
与党
も
政府
も、あるいは
国会
全体から考えて、必要欠くべからざる
案件
を処理するこの
期間
が二週間だとすれば、
参議院
にどういう
案件
がどういう形であるのか、
衆議院
にどういう
案件
がどういう形であるかということの
話合い
があ
つて
、一週間という筋の
根拠
が出て来なければならないと思うのであります。従いまして、そういう事柄について御相談なす
つた
とするならば、そのなさ
つた内容
を明らかにしていただきたい。
菅家喜六
16
○
菅家委員長
お答え申し上げます。非常公式ではありましたが、
運営委員長
から
参議院
の
運営委員長
に、午前に、
会期延長
の件を六日には
取扱い
たいとい
つて
、大体
参議院
の
審議
の
状況等
も
委員長
から承
つた
次第であります。なお、本日の
常任委員長会議
の結果に基きまして、
事務
の方より
参議院
の
事務
の方に、
衆議院
の
常任委員長会議
の
経過
はあらかじめ通告いたしております。なお
政府
の方からも、
衆議院議長
に申し出たと同様に、
官房長官
より
参議院
の方に、適当な
期間
の
延長
を諮
つて
もらいたいということを
内閣
からも申し出ておると承
つて
おります。それから、なお
参議院
の方の
運営委員長
に対しては、本日中に
衆議院
の方が
正式決定
に至らないとか、かかる
経過
にあるということは、すべて連絡をとりまして、なるべく時間をとらない
よう
に、
衆議院
の
決定
の線が出ましてから申し入れずに、その前に、
事前
に
話合い
を進めておいてもらいたいというさばき方をいたしております。この
委員会
に
議長
から諮問されましたので、この
委員会
として
決定
いたしますと同時に、
参議院
の方でもその取運びに願いたいというので、
事前
にその都度
手続
をしております。急にこちらできめることにしましても、
参議院
ではお困りだろうと思いますので、
事前
にそのことを申し上げております。それらすべてを勘案いたしまして、大体二週間という
常任委員長会議
の線で、
参議院
の方の
運営委員長
の方にはそれぞれ
手続
をいたさせることといたします。そ