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1954-04-20 第19回国会 衆議院 議院運営委員会 第48号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十九年四月二十日(火曜日)     午後零時十四分開議  出席委員    委員長 菅家 喜六君    理事 荒舩清十郎君 理事 今村 忠助君    理事 坪川 信三君 理事 渡邊 良夫君    理事 椎熊 三郎君 理事 土井 直作君       江藤 夏雄君    鍛冶 良作君       助川 良平君    田嶋 好文君       田渕 光一君    森   清君       山田 彌一君    山中 貞則君       園田  直君    青野 武一君       辻原 弘市君    山田 長司君       山本 幸一君    池田 禎治君       松井 政吉君    中村 英男君  委員外出席者         副  議  長 原   彪君         事 務 総 長 大池  眞君     ————————————— 本日の会議に付した事件  本日の本会議議事に関する件     —————————————
  2. 菅家喜六

    菅家委員長 これより委員会を開会いたします。  第一に御相談申し上げますことは、議員荒木萬壽夫君の逮捕について許諾を求めるの件ですが、本日法務当局を呼んで質疑を行う予定になつておりましたところ、法務大臣支障があるということで、しかも本日の議事日程の方は、全会一致法案がわずか二件でございまして、その他緊急上程されるという予想のものもそう数多くございませんので、先ほどの理事会にもお諮りしたのでありますが、本会議を開いて全会一致法案だけを簡単に上げまして、ただちに散会になりますから、散会後、議院運営委員会を開いて荒木君の問題に対する質疑を行いたい、そういう取扱いにしたいというとこでございましたが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  3. 菅家喜六

    菅家委員長 それではさよう取扱うことにいたします。  まず議事日程について、一応事務総長から御説明を願います。
  4. 大池眞

    大池事務総長 きよう議事日程は、お手元にあります通りごく簡単でございまして、第一、第二とも地方行政委員会の案でございますから一括上程をいたしまして、地方行政委員長から御報告になります。この第一の自治庁関係法令の整理に関する法律案、第二の昭和二十九年度分の市町村民税臨時特例に関する法律案、この二案とも全会一致でございます。これをお願いいたしまして、あと緊急上程をお願いいたしたいと思います案件は、お手元にあります通り大蔵委員会から四件上つて来る予定になつておりますが、ただいままでまだ上つておりません。それと経済安定委員会離島振興法の一部改正、これも上る予定になつております。つきましては、この本会議日程第一、第二の終るまでの間に、以上五件のうち、満場一致上つて来たものだけを緊急上程をお願いいたしたい、こういう予定でございます。
  5. 菅家喜六

    菅家委員長 ただいま事務総長説明通り決定するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  6. 菅家喜六

    菅家委員長 御異議なければ、さよう決定いたします。  なお決議案取扱いですが、前会留保になつておりました綱紀粛正並びに映画表彰についての決議案、これは本日留保したいという御意見がありますが、いかがですか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  7. 菅家喜六

    菅家委員長 それでは、本日はこれを留保することにいたします。  それから緊急質問が一件出ております。これも次会にいたしたいと思いますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  8. 菅家喜六

    菅家委員長 それでは、これも明後日の本委員会において取扱うことにいたします。
  9. 大池眞

    大池事務総長 ちよつと申し上げておきたいと思います。この前申し上げておきました白い羽の問題、これは各党おきまりになつたことと思いますが……。
  10. 土井直作

    土井委員 まだきまつておりません。
  11. 大池眞

    大池事務総長 これは御承知通り、一人百円ずつ献金しようということでございますが、それでは次会までに各党態度をおきめ願いたいと思います。
  12. 菅家喜六

    菅家委員長 それでは本会議は定刻に開きまして、本会議が終ると同時に本委員会を開きますから、暫時このまま休憩の形にしておきます。     午後零時十七分休憩      ————◇—————     午後三時八分開議
  13. 菅家喜六

    菅家委員長 休憩前に引続き委員会を開会いたします。  本日は、先ほど保留しておきました荒木逮捕許諾の件に対して法務当局質問行予定であつたのでありますが、ただいま法務大臣の秘書官から委員長まで電話がありまして、今重要会議を開いておるので、委員会からの要請があつたけれども、いましばらく出席できないからという電話がありました。その前に、事務の方を通して、さらに官房長官に、委員会出席要求しても返事がないが、どうしておるかという申入れをしたために電話がかかつて来たのであります。そこで、正確に何時何分ということがわかつたわけではないのでありますが、そういう申入れがありましたので、この委員会をどうするか、しばらくこの会議を待つなら待つて委員会を開いて質疑を行うか、それとも本日質疑を行わないで、次会質疑を行うか、この点、一応右の経過を申し上げておく次第でございます。
  14. 山本幸一

    山本(幸)委員 しばらくとは何時聞くらいですか。
  15. 菅家喜六

    菅家委員長 しばらくということも、電話ですから聞いてみたのですが、一時間以上か、あるいは二時間くらいかかるのじやないか、重要会談のことだから、ほかの会議違つて何分とか何時間とかいうことは言いにくいようにもとつたのですが、二十分や三十分なら、二十分か、三十分くらいで会議が終りますからそれまでお待ち願いたいと言うだろうと思います。しかし話の様子では、三十分や四十分では終らない、あるいは一時間以上はかかるのじやないかと思います。そこで、少くともこれから開会するとすれば、五時過ぎでなければ開会できないと委員長は考えたのであります。
  16. 鍛冶良作

    鍛冶委員 きのうの実情から申しますと、容易でない。ある情報から行くと、きのうは徹夜だろうと言つてつた。まさかと思つてつたが、午後九時ごろまでやつて、けさ十時から続行した。これできようは何時になるかわからぬと思います。
  17. 土井直作

    土井委員 法務大臣出席することについて予測ができないということでありますが、われわれはできるだけきよう許諾を求めた内容の審議を進めたいと考えておるのであります。しかし委員長のただいまのお話、それから、それを補足いたしました鍛冶委員からのお話などによりますと、何時までかかるかわからないということで、めどのわからないものを便々として待つておるわけにも行かないのであります。そこで、これはなるべく早く審議を進めるという面からいつて、本日もし不可能だということを前提として行くならば、明日は本会議もございませんけれど、やはり運営委員会を開いてこの問題を審議する、きようの取返しをするくらいの熱意を持つてつた方がいいのじやないかと思います。私はそう考えております。皆さんの御同意が得られれば、そういう方法でやつてもらいたいと思いますが、いかがでしようか。
  18. 菅家喜六

    菅家委員長 今土井君から御発言がありましたが、そのことについては諸君の御意見によつて、この委員会決定に基いて委員長はとりはからいをいたしたいと思います。
  19. 山本幸一

    山本(幸)委員 その法務大臣の参加しておる会議は、およそ重要であることは私ども予想できるわけですが、だからといつて国会はなおかつ重要なんだから、従つてどもとしては、あくまでやはり、ただちに来てもらつて質疑をいたしたいと思うわけです。しかしそうは言うものの、実際問題として、今ただちに来られないという状況ですから、委員長から話されたように、一時間ないし一時間半ということなら、私はむしろ待つて、そうして質疑だけは、きよう一応片づけたらどうかと思うのです。
  20. 菅家喜六

    菅家委員長 それでは五時まで委員会休憩にしておいて、待つことにいたしますか。
  21. 鍛冶良作

    鍛冶委員 私はそれは無理だと思います。もしそうするのなら、国会の方が大事なんだから、すぐ来れぬかと言うてごらんなさい。それでも行けぬということなら、どれだけ待つてつても来ないでしよう
  22. 山本幸一

    山本(幸)委員 実は率直に申し上げますと、有田逮捕のときは、私どもはほとんど質問をしなかつた。きようあたりでも質問はほとんどいたしません。質問するのはあなた方だけですよ。これはやむを得ぬと思いますが、一時間なら一時間来てもらえば質問は終了できますか。
  23. 園田直

    園田委員 ただいま審議付託になつております荒木君の問題、これは私どもの党派の問題ではございますが、少くとも議員の単なる一身上の問題ばかりでなく、非常に重大な問題であります。しかもこれは、わが党の態度も本人の態度も、その決心はきまつておりますが、審議せずして簡単にやるというわけには参りません。従つてこれは、法案審議以上に慎重審議しなければならぬ。しかも許諾を求める責任者犬養法務大臣でございます。向う逮捕して取調べたいから許してくれという立場であつて、こつちは許すという立場です。従つて当の責任者法務大臣が重要な用件で出て来られないということは想像できますが、向うが重要な用件があるからというからには、何もこつちが責任を持つて審議を促進する必要はない。当の責任者が、一日も一刻も早くやつてくれというので、ほかの用事をほうつて出て来たら、こちらはその際に慎重審議すべきことであつて、これに対してことさらに延引することも不可であるが、また向う用件があるといつて出て来ないのに、あわててこちらで審議することもない。従つてくつは別として、今日の段階は、昨日に引続いて、鍛冶君のお話もありましたが、相当長時間かかるであろうと思います。また四時、五時に終るとは判断できません。従つて、そういうものを、向うがぜひ許可してもらいたいといつて願い出るべき筋合いのものを、ここで休憩して漫然と待つなどということは、私は同意できません。従つて、本日はとりあえずこのまま散会してもらいたい。あとの問題は、あとでまた適当に委員長の方でとりはからつてもらいたいと思います。
  24. 坪川信三

    坪川委員 ただいま園田君の御発言になりました通り、わが党といたしましても非常に重大な問題であり、また犬養法務大臣がぜひ出席せられて、慎重にこの質疑をかわさなければならぬことでもありますから、本日は想像いたしますところ、かなり不可能な、至難な点もあると思いますので、本日待つということにつきましては反対であります。そのあとの問題は、またあらためて協議するということに願いたいと思います。
  25. 山本幸一

    山本(幸)委員 私は、園田君あるいは坪川君のお説は、一つの面ではりくつだと思います。しかし、向うから本来なら出向いて来て、積極的に自分職柄答弁に当るべきだ、こういうことも言い得るが、同時に、向うからばかりでなしに、国会議員として、しかも議院運営委員として国会を運営する立場上、私どもは、やはり場合によれば関係者を呼んで、何も審議を早めるとか、おそめるとかいう問題でなしに、ただすべきことは既定方針通りだすことについてはやぶさかでない。しかも前回の議院運営委員会においては、きようやることに決定しておるのでありますから、何も別段急ぐわけでもないし、ことさらにきようやらないと言つてあるものを、やると言つて主張しておるわけでもない。既定のコースをたどつて来ておるわけです。そういう点、誤解のないように願いたい。この問題を、私どもはことさらに休憩して今日やれというようなことでは毛頭ないのです。そういうことを言われると、私どもはやはり反駁せざるを得ない。私ども国会議員立場に立つて物を考えておるので、相手の意思で出て来ないものを請求する必要はないじやないかとか、あるいは請求しろとか、やはりいろいろ議論はあるが、必要によつては出て来なければならぬ、そういう自主的な立場に立つて物を考えなければならぬと思います。
  26. 菅家喜六

    菅家委員長 いかがでしようか、今大体各党から御意見の開陳がありましたが、これはいずれも御意見もつともでございまして、どうにも主張が成り立つのであります。付託された案件でございますから、法務当局都合いかんによらず、委員会はその他の付託案件と同じよう取扱いによつて審議すべきものは審議を進めるべきものであります。また要求するものは要求すべきものであります。しかし、元来議員逮捕について法務当局許諾を求めて来たのでありますから、それらの案件伴つて重要会談をしておるということは諸君承知通りでありまして、それらによつて支障があるというのを、それを打切つてこの委員会に出て来いというのも、今日までの各種委員会における政府当局要請、そういうものに対して、これを強制的にやつたという前例もございませんので、やはり法務当局の方で、今日重要会談のために委員会出席が遅れるということでございまして、出席できないと言つて来たわけではないのであります。できないという返事なら、こちらも向うに言うこともあつたのでありますが、非常に遅れるということでございますから、遅れるという事態に基いて、本日のところ六時、七時まで委員会を継続することが運営上いいか悪いか、また先ほどから御意見のあつた明日この委員会を開いて審議を進めるということになれば、ざつくばらんに申し上げれば、本日のところ七時、八時まで待つて委員会を開くということも、むしろ審議上思わしくないと思いますので、本日のところは質疑を行わないで委員会をとじて、明日の委員会において質疑を行うというのが順当ではないか。そうすることは、今まで本委員会においてこの問題を取扱つて来たケースと無関係でございます。ただ本日できないので明日やるということになれば、筋は通ると思います。どうかさよう御了承願いたいと思います。明日は午前中は無理かと思うのでありまして、午前十一時などときめましても、都合があればやはり出て来ないので、明日午後一時に本委員会を開いて、法務大臣出席を求めて質疑を行う、その後のことはその後において御相談願うというとこにいたしたいと思います。  それでは本日はこれで質疑を行わないで、今申し上げました通り、明日午後一時から当委員会を開くということに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  27. 田渕光一

    田渕委員 私、実はわが党の国会対策、あるいは党の機関の御了解を得て申し上げたいと思つておりましたが、時間の関係その他で連絡ができないので、同僚鍛冶議員了解を得て、各委員了解を得たいことがあります。実は第三国会昭和二十三年十一月二十八日の日曜日に当議院運営委員会を開いて、当時の山口委員長が取扱われました本院の議員芦田、北浦、川橋議員逮捕要求につきましては、当時の検事総長が出て来て説明しておるのであります。有田君以来、この荒木議員の四号の逮捕許諾要求に至るまでの間において、私は去る土曜日に、自分がとの委員になつておりながら大いなる判断の誤りと過失をやつてつたということに気づきまして、皆様に御了解を得たくお願いしたのでありますが、多数の意見でけられたのであります。今まで有田君あるいはまた藤田君、その後の三号、四号と出ておりますが、今日議題になつておりますものは、改進党の国会対策委員長の重責にある荒木議員逮捕要求でございますから、私は、さらにこれは慎重に取扱わなければならないと考えておるのであります。そこで、もし各委員諸公の御了解を得るならば、私は法務省当局だけでなく、直接本件に携わられた審議過程等を伺いたいと思いますので、佐藤検事総長出席要求いたしたいと思うのでございます。これをひとつ各位の御同意を得て御賛同を願えるならば、私はそれを提唱いたしたいと思うのであります。
  28. 菅家喜六

    菅家委員長 ただいま田渕委員より、明日の委員会検事総長出席してもらつて質問したいという御発言がありました。これに対する御意見を伺います。
  29. 土井直作

    土井委員 ただいまの田渕委員からのお話は、しごくごもつともだと思います一実は検察庁からしばしば逮捕許諾請求がありますが、この点については、われわれもまた意見なり希望がありるのであります。従つて法務大臣だけではなく、やはり検事総長に出て来ていただいて、われわれの意見なり希望なり、また質疑等にも答えていただく必要があると思うのであります。私は、検事総長が出て来れば質疑はしたいとは思つておりませんが、希望として、意見として述べたいことがある。そういう意味合いにおいて、検事総長の当委員会出席をこの際委員会決定して通達していただいた方がけつこうだと思います。
  30. 菅家喜六

    菅家委員長 検事総長を当委員会に呼ぶということについては、この前そういう御提案がありましたとき、委員長取扱いとしては、先例等はただいま調べますが、私は検事総長を呼ぶことについての法的根拠も考えてみなければなりません。これは付託された案件当該責任者ではありません。捜査の任に当つておる者をこの委員会に呼んでいかなることを聞くか、捜査事態を聞くことになるのでありますが、捜査事態は何らこの案件には関係がないのであります。許諾するかしないかを判断する資料として、そういうことを聞くということは、今後の取扱い上、重要に考えなければならないことであります。簡単に検事総長をただちにここに招致して聞くということは、早計に委員会としては決定したくないという意思をこの間も表明しておいたのであります。今回も同僚田渕君からの御発言でありますが、これは明日の委員会においてひとまず責任者質問してみまして、その経緯にかんがみて、検事総長を呼ぶべきものであるという判断委員会が到達したときには、とくと秘密会等においても各委員の忌憚のない御意見を聞いて、それから後決してもおそくはない。本日の委員会において検事総長を呼ぶと決定することは、委員長としては明日までこれは決定を保留して、明日の委員会においてその事柄についての御審議を願いたいと思います。
  31. 土井直作

    土井委員 ただいま委員長の言われる慎重な御議論については、もとより異存のあるはずはないのであります。私が特に検事総長に出てもらいたいということは、先ほど申し上げましたように、この問題に関しての質疑をしようということではない。国会運営の面から見て、検察当局責任者である検事総長に対して希望並びに意見を述べたいというのが趣旨でございますから、その点についても、ひとつ明日お諮りになるときに、そういう点をくんでお諮り願いたいと思います。
  32. 菅家喜六

    菅家委員長 しごくごもつともな御意見であります。今先例等の読み上げもありましたが、私の調べた範囲内においては、検事総長はこの委員会に呼んだ例はないよう承知しております。ただ、今速記録等田渕君がお持ちになりましたから多少迷いが出たのでありますが、私の調べたととろでは検務長官は呼んだことがございます。しかし検事総長は呼んだ例はないのでございます。そういうことをすることは、この委員会としてはよほど慎重に扱わないと、法律問題もあり、政治問題もあり、呼んでしまつて拒絶された場合も考えなければなりません。そう軽率に呼ぶという決議はできないと思います。校務長官とは、今日の刑事局長のことであります。今速記録をお読みになつたから、間違うと困ると思つて明日と申し上げたのでありますが、やはりこれは検務長官でございます。検事総長は呼んでおらない。しかし、そういう御議論は先般もあつたのでありまして、明日の経緯によつては呼び得ないということもあり得ないことだと思いますので、明日慎重に協議された結果にいたしたいと思います。さよう承知を願います。
  33. 田渕光一

    田渕委員 私は前段に申し上げたように、わが党の国会対策、あるいは党の機関に諮つてはありませんが、同僚鍛冶委員了解を得たので、一応御内意だけ伺つておいて、委員長にもう一つ申し上げたいととは、先般の委員会椎熊委員から、同僚藤田君に対する釈放方についての切実なるお話がございました。有田議員は保釈になつて出所しておりますが、藤田議員はいまだ出所をされたことを伺つておりません。しかるに事が非常に重大になつて来まして、国会議論がいろいろやかましくなつて来たら、昨日になつて起訴された。起訴になつたら、ただちに釈放すべきものだと思いますが、どうかこの次までに委員長は特段の御配慮を願いまして、いつそういう手続等があるのか、あるいはどこまで事務が進んでおるか、こういうことについて答弁できる準備をして、一応事務当局伺つてから返事をするということにならないように御手配願いたいと思います。
  34. 菅家喜六

    菅家委員長 田渕君の御発言は、すでに許諾を与えたことになりますと、本委員会取扱い事項以外になります。その人が逮捕中に起訴されたことについて、これを釈放する、しないということは、まつたく別個の問題になります。本委員会からはかけ離れたことになります。御議論の御趣意には私は賛成でございますが、これは弁護人がついておることでございますので、起訴されたときには、弁護人からただちに釈放要求ができるのであります。大体起訴されれば、多くの人は釈放されております。委員会として、また委員長として、法務当局にそういうことを申し出るということに穏当ではないと思います。それは藤田君に対する利益代表弁護人もおります。でありますから、明日この問題をこの委員会で取扱うということは、御趣意重々賛成でございまして、一日も早く釈放してもらいたいという点については何ら異議はありませんが、委員会として、明日その事柄議題にして質疑応答、あるいはその問題を載せるというような形になることは、委員会としては今後の例にもなると思いますので、その点は当該弁護人その他の機関においてやるべきことでございますから、本委員会としてはやらない、こういうことに御承知願いたいと思います。
  35. 山本幸一

    山本(幸)委員 この際委員長にお尋ねしておきます。新聞によりますと、委員長国会運営上さしつかえがあるからというので、検察当局に対して、いわゆる次に予想せられておると言われておる人々の逮捕許諾要求を、慎重に扱つてもらいたいという申入れをせられたとこういうを伝えておりますが、そういう事実がありますか。
  36. 菅家喜六

    菅家委員長 そういう御質問はまつた根拠のないことでありまして、運営委員長として、私はこの案件取扱いはやりますが、さらに検察とのつながりりは持つておりません。また検察当局にかくのごとき非常識なことを言つて参るべきものではありません。私どもは、付託された案件審議していただけばいいのでありまして、それ以上のことを言うべきものでもなければ、申し入れるべきものでもありません。一々委員会においてお諮りしなければ、政府に向つても、党に向つても、委員長として何ら交渉その他話合いをしたことは絶対ございません。今後もかかることはあるべきではないと思つておりますから、すべて委員会決定従つて政府に対する申入れ官房長官に対する申入れその他に対しては、委員会決定以外にそういうことはとつておりません。私は、生れてから検察庁というところに行つたことはない。どうかそういうデマに迷わされないで、公正妥当なる委員長であることを御信頼願いたいと思います。
  37. 山本幸一

    山本(幸)委員 委員長の御説明で明確になりましたが、そういうことが新聞に出たということは、やはり非常にデマが出ておるわけです。従つて各党間でやはり問題になりますから……。
  38. 菅家喜六

    菅家委員長 私が見た新聞には、そういうことは出ておらないようでございます。
  39. 山本幸一

    山本(幸)委員 私はあなたを信頼しておる。名委員長だから、そういうことはないと思うが、もしそういうことが片鱗でもありとすれば、これを明らかにして、あなたの答弁を受けることが、さらにあなたの人格を増すことになると思いますから質問を申し上げたわけであります。
  40. 菅家喜六

    菅家委員長 私の見た新聞にはそういうことはないが、きのうかおととい、廊下で新聞記者が、検事総長会つたのじやないかということを聞いた人がある。何の必要があつて私が検事総長に会うか、ちやんと網が張つてあるのだろう、だから、私が行つたらすぐわかるはずだ、ぼくはあの辺を歩いたこともないと言つておきましたが、そういう事実はまつたくない。何かデマを飛ばす者があるのだろうと思いますが、その点御了解を願います。  明日午後一時に本委員会を開きます。  本日はこれにて散会いたします。     午後三時三十六分散会