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1954-04-13 第19回国会 衆議院 議院運営委員会 第45号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十九年四月十三日(火曜日)     午後一時五十五分開議  出席委員    委員長 菅家 喜六君    理事 荒舩清十郎君 理事 今村 忠助君    理事 坪川 信三君 理事 椎熊 三郎君    理事 土井 直作君       鍛冶 良作君    助川 良平君       田嶋 好文君    田渕 光一君       森   清君    山中 貞則君       山本 友一君    小泉 純也君       櫻内 義雄君    園田  直君       長谷川四郎君    青野 武一君       井谷 正吉君    石村 英雄君       柴田 義男君    山田 長司君       春日 一幸君    杉村沖治郎君       山下 榮二君    松井 政吉君       中村 英男君  出席国務大臣         法 務 大 臣 犬養  健君  出席政府委員         法務政務次官  三浦寅之助君         検     事         (刑事局長)  井本 台吉君  委員外出席者         副  議  長 原   彪君         事 務 総 長 大池  真君     ————————————— 四月十三日  委員佐藤芳男君、井手以誠君辻原弘市君、山  本幸一君、池田禎治君、長正路君及び小林信一  君辞任につき、その補欠として櫻内義雄君、柴  田義男君、石村英雄君、井谷正吉君、春日一幸  君、杉村沖治郎君及び中村英男君が議長指名  で委員に選任された。 同日  委員杉村沖治郎辞任につき、その補欠として  山下榮二君が議長指名委員に選任された。     ————————————— 本日の会議に付した事件  議員關谷勝利君、同岡田五郎君の逮捕について  許諾を求めるの件  電波監理審議会委員任命につき同意を求めるの  件  日本電信電話公社経営委員会委員任命につき同  意を求めるの件  本日の本会議議事に関する件     —————————————
  2. 菅家喜六

    菅家委員長 これより委員会を開会いたします。  議員關谷勝利君、同じく岡田五郎君の逮捕について許諾を求めるの件を議題にいたします。従来の例により、秘密会とするに御異議ございませんか。     〔「異議なし)と呼ぶ者あり〕
  3. 菅家喜六

    菅家委員長 御異議なしと認めます。よつて秘密会とするに決します。  議員及び本委員会職務に当る職員のほかは御退席を願います。      ————◇—————     〔午後一時五十六分秘密会に入る〕     〔午後二時五十四分秘密会を終る〕      ————◇—————
  4. 菅家喜六

    菅家委員長 これより本件に関する各派の態度を順次表明願いたいと思います。本件許諾を与うべきものとするか、与うべからざるものとするか、各党の態度を御表明願います。まず自由党は……。
  5. 坪川信三

    坪川委員 自由党態度を率直に表明いたしたいと思います。いろいろ論議も尽されておりますので、わが党といたしては、まことに遺憾しごくではございますけれども、許諾を与えることに同意いたします。
  6. 椎熊三郎

    椎熊委員 改進党もいろいろ研究してみまして、まことに気の毒千万だとは思いますけれども、この際は許諾を与える以外に方法はないと存しまして、許諾を与えることに党議がきまりましたから、さよう御承知を願います。
  7. 青野武一

    青野委員 具体的にはこの際何も申し上げたくありません。有田君の場合も藤田君の場合も、情において忍びないものを私ども持つておりますが、これは許諾に承認を与えることはやむを得ないのじやないかと思いますので、自由党、改進党等の御意見と同じでございます。
  8. 土井直作

    土井委員 いろいろ議論はありましようが、この際わが党といたしましては、許諾を与えるよりほかに道はないと思いまして、許諾を与えることに賛成いたします。
  9. 中村英男

    中村(英)委員 私の方も許諾賛成です。
  10. 菅家喜六

    菅家委員長 本件については、許諾を与うべきものであるという全会派一致意見であります。満場一致で、まことに遺憾ではあるが、両君逮捕許諾要求は、許諾を与えるということに決定するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  11. 菅家喜六

    菅家委員長 御異議なければ、さよう決定いたします。  本件に関する委員会報告書作成につきましては、従前の例によりまして委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  12. 菅家喜六

    菅家委員長 御異議ないものと認め、さよう決定いたします。  なお、本会議における委員長報告は、従前の例のごとく、秘密会ではありますが、質疑応答内容の一部を報告いたしたいと思います。この点も御了承願いたいと思います。この点、なおただいま作成中でありますが、一応参考のために申し述べたいと思います。  なお、本日の秘密会の記録は、すべて秘密を要するものとして、印刷配付いたさないことにいたしたいと思いますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  13. 菅家喜六

    菅家委員長 御異議なければ、さよう決定いたします。  従来の例のごとく、要求されました全文は、これは当然述べなければなりません。それからその次に、審議内容につきましては、秘密会のことでもあり、また前二回の同種事件報告において申し上げたと同様な議論報告は差控えまして、特に委員会の了承を得ました質疑応答の若干を御紹介申し上げますと、まず第一に、最近この種事件事前外部に漏れている、これは検察当局機密を漏らしているがごとき感を与えるが、検察当局事前捜査秘密外部に漏洩することにより、議員逮捕を拒否しがたいような世論をつくり上げ、かかる世論を背景にして許諾要求を提出しているがごとき印象を強くする、かくのごときはきわめて重大問題であつて、かかる捜査機密漏洩について、法務当局はいかに考えるかとの質問に対しては、秘密漏洩に関しては厳にこれを戒めており、検察当局の側から漏洩している事実はない、外部に一部が推測によつて報道されたがために、多くの方々に迷惑を及ぼしているのははなはだ遺憾であつて秘密保持については今後とも十分に注意するとの答えでありました。これが一点。  次に、検察庁の態度は、取調べは、まず被疑者逮捕し、身柄を拘束して精神的苦痛を与え、自白を強要するという旧来の態度から一歩も出ないように思われ、また証拠隠滅ということも、本件のように関係者逮捕されていて、その余地がないと思われるので、真に逮捕を必要とする理由は、身柄拘束による自白の強要という捜査の便宜に出たものとしか考えられないが、どうかとの質問に対しては、涜職罪の性質上、当事者の自供がきわめて重大な証拠となり、しかも本件に関しては、相手方たる三盃、小山の両名がすでに起訴され、いつでも保釈され得る状態にあるので、保釈された後に双方打合せが行われては、証拠隠滅のおそれが多分にあるのであつてかくてはその捜査はほとんど困難といわざるを得ず、検察当局においても慎重を重ねた末、やむを得ざるに出たる逮捕許諾要求であるとの答弁でありました。これが二点。  次に、被疑事実中に記載された「衆議院議員として衆議院に於て、法律案その他の議案の発議、予算案法律案等審議修正質疑討論表決等をなす職務を軟掌中」云々の文字があるが、今回の要求に限りこのような文句を特に入れたのは何か特別の理由があるのかとの質疑については、刑事局長より、この点は特別の理由はなく、被疑事実を記述するにあたり、説明のための言葉であるとの答弁がありました。  以上の三点だけを報告いたしたいと思います。字句等は、ただいま初めてこれを読んだのできめてないのでありますが、この趣意によつて字句の点はなお一層検討を加えたいと思います。この点、本会議報告して速記録に残しておきたいと思いますが、御異議ありませんか。
  14. 土井直作

    土井委員 異議はありませんが、文字の中で、第一点のところだと思いましたが、「精神的苦痛」という下に、肉体的苦痛も伴うので、それも入れておいた方がいいと思います。
  15. 菅家喜六

    菅家委員長 ただいまの御注意ごもつともと思いますので、第一点の「精神的苦痛」というところを、「精神的にも肉体的にも非常な苦痛を」ということを入れることにいたします。その他何か御注意がありますか。
  16. 田渕光一

    田渕委員 おまかせします。
  17. 菅家喜六

    菅家委員長 それではさよういたします。     —————————————
  18. 菅家喜六

    菅家委員長 次に、本日の本会議において、電波監理審議会委員任命につき同意を求めるの件、ただいまお手元に履歴書配付になつておると思いますが、諸井貫一君と横山英太郎君、これが四月十四日に任期が満了するので、でき得べくんば、きよう同意を与えてもらいたい。これはみな再任ということでございます。  それから日本電信電話公社経営委員会委員任命につき同意を求めるの件、これも四月三十日に任期が満了いたしますので、なるべく早くお願いいたしたいと思います。
  19. 土井直作

    土井委員 次会にしてください。十四日ということがわかつておるのに、今ごろ出して来るというのは、当局が不熱心なんだから……。
  20. 菅家喜六

    菅家委員長 それでは、これは次会に取扱うことにいたします。     —————————————
  21. 菅家喜六

    菅家委員長 次に、終了の予定になつておるからぜひ緊急上程してもらいたいという地方行政委員会のと、それから大蔵委員会修正日程については討論等があるよ本日の議事日程について一応事務総長より御説明申し上げます。
  22. 大池真

    大池事務総長 ただいまの議事日程にあります分は、昨日までに上つておりました地方財政平衡交付金法の一部改正法律案でありまして、これは修正がちよつとあります。反対左右両派社会党で、討論社会党左派石村君、右派の門司君、この両君から反対討論の申入れがあります。それと、本日終了いたしましたので緊急上程願いたいという地方行政委員会昭和二十九年度の揮発油譲与税に関する法律案地方財政法の一部を改正する法律案、この一案地方行政委員会から上つております。この揮発油譲与税の方に対しては右派反対、それから財政法の一部改正の方は左右両派反対でございます。
  23. 土井直作

    土井委員 討論はありませんね。
  24. 大池真

    大池事務総長 討論の申出はございません。それから、次の法務委員会のはまだ上つておりません。大蔵委員会交付税び譲与税配付金特別会計法案、これは反対が改進党並びに両派社会党でございます。これも今のところ討論はございません。従いまして、この二委員会の分を、この日程に引続いて緊急上程をお願いいたしたいと考えております。
  25. 菅家喜六

    菅家委員長 討論時間はいかがいたしますか。
  26. 青野武一

    青野委員 二十分以内。
  27. 菅家喜六

    菅家委員長 それでは二十分以内で、時間は守つてもらうということにいたします。
  28. 土井直作

    土井委員 大蔵委員会から上つて参りました交付税び譲与税配付金特別会計法案には、改進党並びに両社が反対であるということになれば、記名採決でなければ数的な問題がありますから、これは記名投票にしてもらいたい。数がどうなるかわからぬと思いますから、起立採決でなくて、記名投票にしてもらつた方がいいと思います。
  29. 菅家喜六

    菅家委員長 どうですか、そういうことをしなくてもわからぬことはないでしよう。
  30. 土井直作

    土井委員 日自の出欠の関係などで相当違いますから……。
  31. 菅家喜六

    菅家委員長 日自も賛成ですから、全部出て来ます。
  32. 土井直作

    土井委員 出て来るといつても、人のことだからわからぬ。これは数が相当接近するかもしれないから……。
  33. 松井政吉

    松井(政)委員 気楽に考えたらどうですか。これは記名採決にしないということになつてつて、今度は与党が足りなくなると、また記名採決要求が本会議場で出るから、記名採決にするということにここでしておいて、数がはつきりしたときには、場内で起立採決するということにしておいたらどうですか。
  34. 菅家喜六

    菅家委員長 それでは一応記名投票ときめておいて、練達堪能な諸君だから、一目見て、これはやつても同じだということになれば、起立採決ということにお願いいたします。
  35. 大池真

    大池事務総長 それでは本会議議事の順序でございますが、先ほどの議員逮捕許諾の件を一番最初にお願いいたしまして、それから日程に入つて地方行政委員会から上つたものを動議で一括上程していただいて、委員長報告あと日程第一の討論が済んでそれの採決、その次に、今の緊急上程の分を逐次採決する、これは同じ起立採決でも、右派だけ反対のと、両派反対のとありますから、一つ一つ起立採決ということにお願いいたしたいと思います。
  36. 土井直作

    土井委員 地方行政委員会のは、二案緊急上程されるのでしよう。
  37. 大池真

    大池事務総長 さようでございます。三案を一括して説明していただいて、第一について討論をやつて、まず第一を採決して、それからあと一案、その次に大蔵委員会の分をお願いする、このようにお願いいたしたいと思います。
  38. 菅家喜六

    菅家委員長 本日の本会議の開会時間は三時四十分、明日は本会議を開かず、明後日定例日に開くことにいたします。  本日はこれにて散会いたします。     午後三時十分散会      ————◇—————