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1954-04-07 第19回国会 衆議院 議院運営委員会 第41号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十九年四月七日(水曜日)     午後一時四十四分開議  出席委員    委員長 菅家 喜六君    理事 荒舩清十郎君 理事 今村 忠助君    理事 坪川 信三君 理事 渡邊 良夫君    理事 椎熊 三郎君 理事 土井 直作君       鍛冶 良作君    森   清君       山中 貞則君    山本 友一君       佐藤 芳男君    園田  直君       長谷川四郎君    青野 武一君       山田 長司君    長  正路君       中村 英男君  出席国務大臣         法 務 大 臣 犬養  健君  出席政府委員         内閣官房長官  福永 健司君         法務政務次官  三浦寅之助君         検     事         (刑事局長)  井本 台吉君  委員外出席者         副  議  長 原   彪君         事 務 総 長 大池  真君     ————————————— 四月七日  委員小林信一君辞任につき、その補欠として中  村英男君が議長の指名で委員に選任された。     ————————————— 四月七日  議員關谷勝利君、同岡田五郎君の逮捕について  許諾を求めるの件 の審査を本委員会に付託された。     ————————————— 本日の会議に付した事件  議員關谷勝利君、同岡田五郎君の逮捕について  許諾を求めるの件  公聴会開会承認要求の件  事務局人事承認の件     —————————————
  2. 菅家喜六

    菅家委員長 これより委員会を開会いたします。  まず、内閣委員会より公聴会開会承認を求めて参りました。これについて御協議を願いたいと思います。事務総長より御説明を申し上げます。
  3. 大池真

    大池事務総長 内閣委員会で、ただいま出ております防衛庁設置法案自衛隊法案、この二案について十三、十四日の両日公聴会を開きたい、こういう申出があります。
  4. 菅家喜六

    菅家委員長 御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  5. 菅家喜六

    菅家委員長 御異議なければ、この公聴会開会承認することにいたします。     —————————————
  6. 菅家喜六

    菅家委員長 次に、事務的なものから先に御協議いたしますが、参事昇任候補者について事務総長より御説明を申し上げます。
  7. 大池真

    大池事務総長 お手元参事昇任候補者略歴というので十人の履歴がございますが、その一番最初の細野君は、昭和十三年以来すでに十六年間主任速記士でずつと速記課におる者でありまして、これを参事にお願いいたしたいということでございます。それから次の武藤君は、これもやはり十三年以来衛視をずつとやつておりまして、ただいま班長になつておりますので、これも参事にお願いいたしたい。次の吉村君、これは十九年以来でございまして、前の二人よりはおそいのでございますが、ずつと会計におつたのでありまして、これを参事にお願いいたしたい。それからあとの泉君以下は、みな二十四年の大学出採用組でございます。泉、曽根原、高橋、荒尾、それから弥富、この人たちはみな法務外務内閣通産等係長主任で、現在第一線で働いておる人々でございますので、これを参事にお願いいたしたい。それから、今議事部におります滝沢君、これも同期の者でありまして、その次の堀籠君、これは人事課の方の給与係長をやつておりますので、これら二十四年組の大学出の五年以上たつた者を今回の機会に参事にお願いいたしたいというのでございます。先日五名参事をふやしていただきましたが、その前に余裕がありました分をあわせてお願いいたしたいというわけでございます。
  8. 土井直作

    土井委員 これは人事の問題だから、あしたでもいいのじやありませんか。
  9. 大池真

    大池事務総長 お調べの上、あすでもけつこうでございます。
  10. 土井直作

    土井委員 異議はないことと思いますが、人事のことですから……。
  11. 菅家喜六

    菅家委員長 それでは人事承認の件は、おのおの党に持ち帰つて、明日御決定願いたいと思います。
  12. 大池真

    大池事務総長 それから、あわせて御協議を願いまして、明日までに御返答をいただけばけつこうでございますが、ただいま建設委員会におります早川調査員でございます。この人は建設省の方から参つた人で、すでに五年六箇月で、六年近くにもなつております。このたび建設省の方で、ぜひ返してもらいたいという希望があるわけでありまして、これは住宅金融公庫の課長にしたいということで、ぜひお願いをいたしたいという御要求があるわけであります。この人はずつと建設委員会の方におられまして、委員長もやむを得ないであろうという見通しでございますので、あわせて明日までにお願いいたしたいと思います。
  13. 菅家喜六

    菅家委員長 ただいま事務総長より申し上げました件も、明日までに各党においておきめ願いたいと思います。     —————————————
  14. 菅家喜六

    菅家委員長 次に、委員会審査終了予定案件というのがお手元に差上げてございますが、これについて一応事務総長より御説明を願います。
  15. 大池真

    大池事務総長 これはまだ今のところ終つておりませんが、最初地方行政委員会にかかつております地方税法の一部を改正する法律案と、入場譲与税法案、これが本日中に上るのではないかという予定でございます。次の外務委員会国際砂糖協定の批准について承認を求めるの件、これは全会一致ですでに上つております。それから通産委員会の二葉、これも全会一致で可決を見ております。従いまして、外務委員会の案と通産委員会の案はすでに議了いたしておるのでありまして、地方行政委員会のが大体本日中に上るのではなかろうかという見通しでございます。
  16. 青野武一

    青野委員 厚生委員会の、医薬関係審議会の分はどうなりましたか。
  17. 大池真

    大池事務総長 今お手元に差上げますが、厚生委員会から消費生活協同組合法の一部を改正する法律案と、医薬関係審議会設置法案、これが全会一致で上つております。それから地方行政委員会の方で、国会議員選挙等執行経費の基準に関する法律の一部を改正する法律案、これが全会一致上つたそうでございます。
  18. 菅家喜六

    菅家委員長 この上程は、明日の運営委員会において議題として決定いたしたいと思います。  暫時休憩いたします。     午後一時五十二分休憩      ————◇—————     午後一時五十四分開議
  19. 菅家喜六

    菅家委員長 休憩前に引続きまして会議を開きます。  官房長官が見えましたので、官房長官に発言を許します。
  20. 福永健司

    福永政府委員 国会開会中に総理大臣病気をいたしまして、大分長らく国会の方に出席できないでおりますことは、まことに恐縮な次第でございます。本人も一日も早く出席いたしたい所存で、療養にこれ努めておりますわけでございますが、一進一退いたしておりまして、現在まだ出て参つておりません。まことに申訳なく存じておる次第でございます。実は、昨日医者診断に参りましたときに、医師の方からも——過去におきましても、しばしば皆さんから早く出て来るようにという御督促をいただいておりますので、もつともなことでございますが、そういう観点から、私どもも一刻も早く出て来るようにということを再三折衝もいたしておりますわけでございます。そこで医者が昨晩診断をいたしまして、そのときに、医者としては必ずしも無理をして出てもいいというようには言いきれない、もう少し自重した方が、というようなことを言つておるわけでございますが、本人が、とにかく国会出席できるように一歩でも前進しなければならないということから、向うのうちで、実はびつこを引きながらも少しずつ動いたりしておるわけでございます。それにしても、きよう午後東京に出て来て、東京療養と申しますか、大分よくなつて来ておりますので、そう何日もかかるとは思わないのでございますが、もう少し様子を見さしていただいて、その上で国会出席さしていただくことを御了承いただきたい、このように申しておるわけでございます。もとより東京に出て参りますことは、国会出席ということについての前進をして参りますことでございます。きよう夕刻参りまして、ただちに明日国会に出まして、いろいろ質問等にも応ずることができますかどうかは、ちよつと医者も、その点につきましてなお数日の自重を必要とすると言つておりますし、本人も、東京には急いで出まして、その様子によりまして国会にも出たいと言つておりますので、これは私の見当でございますが、なお数日というようなことでは、皆さんの方でもその数日というのはどのくらいかと言われますと、私の見当として申し上げますれば、きよう上京いたしまして、今週はあと三日残つておりますが、それくらいこちらでなお御猶予いただきますならば、来週あたりからはおそらく国会に出られるのではないか、これは私の見当で、医者も大体そんな見当に見ておるわけでございます。さような次第で、いずれにいたしましても、過去相当長きにわたりまして国会を休んでおりますことは、まことに申訳ないことと存じておるのでございます。本人も、できるだけすみやかにということにつきましては、一生懸命そう考えておる次第でございます。何とぞ右につきまして御了承をいただきたいと思います。
  21. 椎熊三郎

    椎熊委員 今の説明でごもつともの筋も多いようでございますけれども、今国会は、衆参両院とも非常に重大なる案件審議中です。しかもその重大なる案件の大部分は審議が渋滞しておる。渋滞の原因の最大なるものは、総理の登院せざることに原因しております。現に衆議院では、政府は重大なる補正予算を出しておる。それがてんで審議されていないのは、総理出席を条件としておるからです。会期も、もはやそんなにないと思うのですが、そういう際に、東京まで出て来られる。大磯では政治上の問題でいろんな人に会つておる。そういう状態で、東京まで出て来ておつて国会に出ないということは、私は国会としては容易に了解できにくい点であると思います。病気のことですから、病状はどうだなどということを言うのはいやですけれども、世間が納得をして、国会が了解できるような行動でないと、やはり公人としての職責を全うするゆえんでないと思う。きよう四時ごろお着きになるそうだけれども、あなたはさつそく御面会になつて国会空気は非常に強硬だ、東京に出られた以上、国会出席してしかるべきものだ、多少の痛みはがまんしても、それくらいのことはしなければならぬ時期じやないかということを、国会のこの空気をあなたは見てとつて、やはり内閣の大番頭としては、そのくらいのことは考えるべきだと思います。そうして、きようぜひそのことで総理会つてもらいたい。その上で、その返事を明日の議運でもう一ぺん聞かしてもらいたい。総理会つてこう伝えました、総理はこう言つた総理も、医者がとめたから出られないとか、あるいは無理をすれば出られるが、無理をしてはいかぬとか何とか、もつと具体的な説明を聞かしてもらわないと、これは非常に大きな問題だと思います。予算委員会が、総理が来なければ開かぬというような状態になつておるのに、東京まで出て来て、国会を眼前にして登院しないというようなやり方は、国民も納得しないと思います。ぜひあなたは総理にお目にかかつて、この議運を通しての国会空気はなかなか強硬だということで、この野党の非常に強力なる登院要求というものにこたえていただきたい、このことをお願いします。
  22. 福永健司

    福永政府委員 椎熊さんのお説の点は、詳細に本人にも伝えまして、あらゆる努力をいたすように私どもも努めたいと思います。仰せに従いまして、きよう本人とも会いまして、その結果をまた申し上げることにいたしますが、今椎熊さんお話の、とにかく東京に出て来るくらいなら、国会に出るように努むべきであるというお話、これは私どもも、まことにそうも思うわけでございますが、実は医者の方では、まだここ数日くらいは向う療養したらと言つておりましたわけでございますけれども、私どもも、とにかく東京まで出て来るような努力をして、国会に出ることについての健康的な自信をつけてもらう意味においても、また国会出席への前進だという意味でも、東京に出て来るようにしてもらいたいというように勧め、本人もそのように考えまして参つておるような次第でございますので、東京には出て参るが、国会はどうこうということで、決して本人国会に出るのを渋つておるという意味でないことにつきましては、御了解いただきたいと存じます。ただいまお話の点につきましては、本人にもよく伝えまして、いずれその結果については御報告申し上げたいと思います。
  23. 椎熊三郎

    椎熊委員 私、しつこくこういうことを繰返して申し上げるのは、意地悪で言つておるのじやないのです。実は野党のわが党以外の会派からは、出席要求決議案を出すから同調してくれと言うのです。しかし私は、一国の総理大臣病気だと言つておるのに、決議をもつて出席させるということは穏当を欠くと思いますから、わが党はそういう決議には賛成しないということになつておるのです。しかしながら、出て来いという要求は、これはもつともなことだと思う。従つてその趣旨には賛成しておるけれども、形は、そういう決議などということには反対です。そういう意味で、私は野党で、反対党意地悪でそういうことを言うわけではないのです。現実に総理が出て来ないために議案が停滞しておるという状況は、これは政府責任でもある。そういうことから言つておるのですから、どうかそういう気持官房長官もわれわれの切なる気持に協力せられて、一刻も早く国会に登院せられるようお願いいたします。病気のことであれば、やむを得ない場合はもちろん私ども了承するのですが、今日の状態では、もう少し納得行くような状態でなければ、野党はなかなか納得しないのです。
  24. 土井直作

    土井委員 蛇足を加える必要はないと思いますが、わが党並びに左派共同提案による総理出席要求決議案を出すような段階に現在なつております。これは言うまでもなく、総理が一箇月あまりにわたつて国会出席されないために、先ほど椎熊君が言うように、議案審議がほとんど進んでおらないという状態です。これは、やはり国政運営の上においてはなはだ遺憾な点であつて、もとより病気であれば、決議をしたからといつて、あるいは出席要求があつたからといつて、出られない場合は出られないのでありますが、われわれは病状内容というものを具体的に知つておりませんし、従つて、一応病気の実態ということについても、これはできるだけ把握したいと思います。しかし、そういうことは別の問題といたしましても、国政の渋滞しておるというこの面からいつて総理大磯でそれぞれの政客とも話をするくらいの容態であれば、どうしても出て来ることが不可能だとは、どうも考えられない点もあるのじやないか。そこでぜひひとつこの際出て来ていただいて、国会国政運営の面に責任をとられるような態度に出てもらいたいというのが、わが党並びに左派の、総理出席してもらいたいという決議内容になつておるわけであります。そこで、椎熊君からも今お話があつたように、特にそのことで官房長官がお会いになるそうでございますから、その間の事情もよくお話を願いまして、われわれも病気でいる者を決議で縛ろうというような意思はないけれども、荏苒と日が延ばされておるということは、国政運営の面において非常に遺憾な点であるから、生命にそうさしさわりがないような状態ならば、出て来ていただくように御配慮願いたい。このことをくれぐれもお伝え願いたいと思います。
  25. 福永健司

    福永政府委員 土井さんお話の点も、よく御趣旨を尊重いたしまして善処いたしたいと存じます。若干の人々総理向うでお目にかかつております次第でございますが、これらはいずれも休んだままの姿で、失礼ではございますが、お目にかかつておるような状況でございますので、国会に出て参りましてということにつきましては、健康的に相当事情が違うと思うわけでございます。しかしいずれにいたしましても、ただいまの御趣旨に従いまして、できるだけその御趣旨が実現できるように努力いたしたいと存じております。お話趣旨を尊重いたしたいと存じておる次第でございます。
  26. 菅家喜六

    菅家委員長 それではこれでけつこうです。御苦労さまでした。
  27. 菅家喜六

    菅家委員長 議員關谷勝利君と岡田五郎君の逮捕について許諾を求めるの件が先刻本委員会に付託に相なりました。右御報告申し上げます。本件を議題といたしまして審議に移りたいと思うのでありますが、議員の身上に関することでもありますから、従来の慣例によりまして秘密会とすることに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  28. 菅家喜六

    菅家委員長 御異議なければ、これより秘密会に入ることに決します。  議員及び委員会事務関係以外の方は御退席を願います。      ————◇—————     〔午後二時十一分秘密会に入る〕     〔午後二時十四分秘密会を終る〕      ————◇—————
  29. 菅家喜六

    菅家委員長 秘密会をとじます。  本日はこれにて散会、いたします。     午後二時十五分散会