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1954-02-10 第19回国会 衆議院 議院運営委員会 第11号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十九年二月十日(水曜日)    午後零時九分開議  出席委員    委員長 菅家 喜六君    理事 荒舩清十郎君 理事 坪川 信三君    理事 椎熊 三郎君 理事 山本 幸一君       生田 宏一君    江藤 夏雄君       助川 良平君    田渕 光一君       三和 精一君    山中 貞則君       山本 友一君    小泉 純也君       佐藤 芳男君    園田  直君       青野 武一君    辻原 弘市君       山田 長司君    春日 一幸君       長  正路君    前田榮之助君  出席政府委員         内閣官房長官  福永 健司君  委員外出席者         副  議  長 原   彪君         議     員 安藤  覺君         事 務 総 長 大池  真君     ————————————— 二月三日  委員山田長司辞任につき、その補欠として片  島港君が議長指名委員に選任された。 同月九日  委員片島港君辞任につき、その補欠として山田  長司君が議長指名委員に選任された。     ————————————— 同月十日  委員池田禎治君及び松井政吉辞任につき、そ  の補欠として前田榮之助君及び春日一幸君が議  長の指名委員に選任された。 同日  理事正木清君の補欠として山本幸一君が理事に  当選した。     ————————————— 本日の会議に付した事件  理事の互選  小委員補欠選任  公正取引委員会委員の任命につき同意を求める  の件提出予定議案について内閣官房長官により  説明聴取     —————————————
  2. 菅家喜六

    菅家委員長 これより会議を開きます。  まずお諮りいたします。正木清君より、理事並びに議院運営小委員辞任したいとの申出がありました。この際これを許可いたしまして、先例によつてその補欠委員長指名に御一任願いたいと思いますが、御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  3. 菅家喜六

    菅家委員長 御異議ないと認めまして、山本幸一君を理事並びに議院運営小委員指名いたします。     —————————————
  4. 菅家喜六

    菅家委員長 次にお諮りいたします。お手元履歴書を配付いたしておきましたが、公正取引委員会委員湯地謹爾郎君は昭和二十八年九月に退職になりましたので、その後任に吉田晴二君を任命いたしたいということで同意を求めて参りました。これは即刻おきめを願つてもよし、あるいは各党にお持ち帰りの上、前例のごとく次の機会にお願いしてもよろしゆうございますが、いかがいたしますか。
  5. 山本幸一

    山本(幸)委員 やはり一応党に持ち帰つて、態度をきめたいと思います。
  6. 菅家喜六

    菅家委員長 それでは前例によりまして、一応お持ち帰り願つて、この次の機会決定いたしたいと思います。     —————————————
  7. 菅家喜六

    菅家委員長 そこで、大体本日本委員会を開きましたのは、政府提出法律案の件について官房長官出席を求めるという御要求がありましたので、この委員会を開いたのであります。今官房長官はちようど記者会見中で、すぐ見えるそうでございますが、お手元に配付してありますものの中で、すでに提出済みのものもありますから、これについて事務総長より御説明申し上げます。
  8. 大池真

    大池事務総長 お手元に差上げてあります予定表の中で、本日までに提出を受けたものがございますので、それを御報告申し上げます。まず第一に、内閣及び総理府の二十六件とありますうちで、公職選挙法の一部を改正する法律案、これが提出済みと書いてありますが、すでに提出を受けております。それから次の法務省の十三件のうち、訴訟費用等臨時措置法の一部を改正する法律の一部を改正する法律案、これも提出済みと書いてありますが、すでに提出を受けております。それから外務省の分の中で、第二次世界大戦の影響を受けた工業所有権の保護に関する日本国とデンマークとの間の協定、これもすでに提出済みでございます。それから、日本国インドネシア共和国との間の沈没船舶引揚に関する中間賠償協定、これも提出済みになつております。それから大蔵省の分の中で、製造たばこの定価の決定又は改定に関する法律の一部を改正する法律案、これも提出済みになつております。それから、米国対日援助物資等処理特別会計法を廃止する法律案、これも提出済みになつております。それから次のページの初めからの三件、緊要物資輸入基金特別会計法を廃止する法律案農業共済保険特別会計歳入不足を補てんするための一般会計からする繰入金に関する法律案開拓者資金融通特別会計において貸付金の財源に充てるための一般会計からする繰入金に関する法律案、これがみな提出済みになつております。それから次のページ四つ目で、昭和二十八年度における国債整理基金に充てるべき資金の繰入の特例に関する法律の一部を改正する法律案、次の所得税法法人税法、それから相続税法の一部改正、これが提出済みになつております。それから次の酒税法の一部改正印紙税法の一部改正砂糖消費税法の一部改正、これが提出済みになつております。それから次のページ骨牌税法の一部改正酒税の保全及び酒類業組合等に関する法律の一部を改正する法律案、これも提出済みでございます。それから次のページにはございませんで、その裏のページにあります資金運用部特別会計法の一部改正、それから一つ飛びまして、昭和二十九年度一般会計予算昭和二十九年度特別会計予算昭和二十九年度政府関係機関予算、この三件も提出済みでございます。それからそのページ最後の、国有財産法第十三条第二項の規定に基き、国会の議決を求めるの件、これも提出済みになつております。次に、厚生省の中で第四番目の清掃法案狂犬病予防法の一部改正、これが提出済みでございます。それから次に通商産業省の分で、特別鉱害復旧臨時措置法の一部改正一つ飛びましてガス事業法案、これも提出済みでございます。それから運輸省の分で、二つ目国有鉄道運賃法の一部改正、これが提出済みになつております。  以上申し上げました通り、この下のところに提出済みと書いてありますのは、すでに提出になつておりますから、一応御報告を申し上げておきます。
  9. 菅家喜六

    菅家委員長 それでは官房長官が見えましたから、今事務総長からすでに提出済みのものについての説明がありましたが、官房長官の方から一応御説明を願います。
  10. 福永健司

    福永政府委員 お手元提出いたしておきました第十九回国会政府提出及び提出予定法律案等件名調について御説明申し上げたいと思います。政府といたしましては、法案提出につきましては、極力急ぐようにそれぞれ手配をいたしておつたのでございますが、今までのところ、必ずしもあまり多数の提出に至つていないことは遺憾に存じております。この間から閣議あるいは次官会議等で、繰返し至急提出運びにするようにということは督促いたしておるわけでございます。なお、この提出予定のところに、未定とありますものが若干ございます。これらにつきましては、できるだけすみやかに、いつ提出できるかということをきめまして、さらに御報告申し上げたいと存じております。前に当委員会に伺いまして申し上げました当時よりは、この調べはごく若干件数の減少をいたしておるわけでございます。なお、備考のところにちよつと書いておきましたが、一部行政機構改革国連軍との協定、法令の簡素化等に伴う法律改正等が若干あるわけではございますが、これらの点が確定いたしました場合におきましては、今後なお若干の変更が生ずることになるかと存じますので、この点もお含みいただきたいと思います。提出いたしますものは、すべて重要法案と心得ておるわけでございますが、特に今注目を浴びております警察法案でございますとか、あるいは教育中立性確保に関するもの等は、大体来週提出運びになるのではないかと思つております。右大体を申し上げたわけでございます。
  11. 山田長司

    山田(長)委員 ちよつと官房長官に伺いたいと思います。実は、非常に法律の不備で困つておる事件があつて建設省渋江局長に会いまして、都市区画整理委員任期の問題について法案を至急つくつてくれと申し出ております。それはなぜかというと、たとえば、田や畑でさえも村の農業委員会が処理し、不平があつた場合には県の農業委員会がこれを処理するという事態になつておるにもかかわらず、土一升金一升の都市の、非常に農村の田や畑よりたつとい場所が、区画整理委員によつてばたばたこれが処理されて、あと、どこにも訴え出るところがないという非常に間違つた事態があり、しかも戦後の区画整理委員の中には、自分で一票自薦しただけで区画整理委員になつておるという事態もあります。そこでこの区画整理委員について、至急任期をつくつてもらいたいということを渋江局長に去年申し出たところ、来国会には必ず提出するからということになつております。ところがきようこの法案を見ますと、未定という中にも入つていない状態でございますから、これは至急聞いてみていただきたいと思います。
  12. 福永健司

    福永政府委員 ただいま御指摘の点につきましては、さつそく調査研究いたしまして、善処いたしたいと存じます。
  13. 椎熊三郎

    椎熊委員 どうも政府法案提出が非常に遅れていて、各委員会では全然案件を持つていないところがあるわけであります。こういうのは非常に非能率でありますから、政府でも急いでおられるのでしようが、特に馬力をかけて早く出してもらいたい。会期末の三月末とか四月になつてからというようなことだと、審議期間が非常に短かくなるので、また問題が起りますから、そういうことのないように、大体三月中旬ごろまでには全部出そろうようにしてもらいたい。現在もまだ未提出のものは、一刻も早く出してもらいたい。それから備考に書いてあるもののほか、政府は、これ以外に出す予定のものがあるのかないのか、大体の見当はどうでしようか。
  14. 福永健司

    福永政府委員 椎熊さんの前段のお話法案等早期提出につきましてはお説の通りでございまして、政府は一層努力をいたしたいと存じます。会期末に法案が非常に山積することのないように、できるだけすみやかに提出するよう、この上とも努力いたしたいと存じます。  なお、後段のお話の点につきましては、一応ただいまのところこの程度に考えておるのでございますが、情勢の変化等によりましては、あるいは若干のものがあり得るかとも思います。しかし、ただいまのところではこの程度に考えております。
  15. 菅家喜六

    菅家委員長 山田君の先ほど御質問のものは、この終りに出ております建設省の七件のうちの三番目、土地区画整理法案、これではないでしようか。
  16. 山田長司

    山田(長)委員 これではないと思います。
  17. 菅家喜六

    菅家委員長 それでは、なおよく調べていただくことにいたします。
  18. 椎熊三郎

    椎熊委員 関連して申し上げますが、最近各党国会対策委員長あるいは幹事長会議等で、重要な法案はなるべく本会議趣旨説明をし、一応の質疑応答をしたいという申合せがあるようです。あるいは国会法改正にも関連しておることですが、こういうこともありますから、従つて今出される、あるいは出されようとしておる法案の中から各党がこれを摘出して、そういうことを申し出る場合が今までより非常に多くなつて来ると思いますから、政府におきましては、あらかじめそういうことを心構えとして持つていてもらいたい。今世間うわさに上つておる警察法あるいは教育中立性確保に関する法律案のごときは当然でございますが、その他にも、今回は本会議説明を要求するものがずいぶん多くなると思います。これらは各党との間で緊密な連絡をとつて、なお内閣にも申し出る場合があると思いますから、そういうことをあらかじめ御承知おき願いたいと思います。
  19. 辻原弘市

    辻原委員 先ほどの官房長官お話によれば、警察法教育中立性確保に関する法律案は、大体来週というお話がありましたが、新聞報道によれば、きのうの閣議要綱案決定したということを報道されております。これは事実でしようか。
  20. 福永健司

    福永政府委員 警察法案につきましては、案といたしまして昨日閣議決定をいたしました。なお、教育中立性確保に関する法律案については、これは要綱だけを昨日決定いたしました。条文等をつくりまして、さらにもう一度閣議にかけることになります。従いまして十二日の閣議にかかりますかどうか、文部大臣等は、十二日の閣議にかけたいということを言つておりましたが、あるいは十二日には間に合わないというようなことも考えられないこともないのでございます。一応文部大臣は十二日にぜひかけたいというようなことを言つておりました。そういたしますと来週は出せるだろうと、私どもは考えております。確定的とまでは行きませんが、大体において来週、こういう考えでおります。
  21. 辻原弘市

    辻原委員 そうしますと、警察法については法律案全体を閣議決定して、大体来週提出予定である、教育中立性確保に関するものは要綱だけだから、さらに法案としてこれを閣議にかけてやるということになつてつて警察法の方は閣議にもう一回かけるということはない、こういうわけですね。
  22. 福永健司

    福永政府委員 さような次第でございます。
  23. 春日一幸

    春日委員 先ほどの椎熊氏の発言に関連いたしますが、重要法案については、さきの国会対策委員長会議で、本会議趣旨説明行つて質疑応答の後委員会付託するということになつてつた。この中に大蔵省関係税制改革案一連法律案がありますが、これに関連するものとして、なお三、四の税制改革案が出ていないわけです。しかも所得税法外法律案はすでに委員会付託されて、委員会趣旨説明も行われております。こういう提出の仕方は、税制改革案として一連関連性を持つておりますから、繊維消費税入場税法等、すべて一括して税制改革法律案としてこれを本会議に上程して、趣旨説明行つた委員会付託さるべきものと期待しておつたのでありますが、一部はすでに委員会において審査にかかり、一部はまだ提出されていない。こういうことで、重要法律案は本会議において趣旨説明を行い、質疑等を行うという各党代表のこの協定事項を、必ずしもそのまま実行し得ない形において審議に付されておる形であります。この税制改革案においては、すでに委員会審議に付されておるものもありますが、やがて繊維消費税入場税等法律案が出されたとき、これも税制改革に関する一連重要法律案ということで、本会議において質疑応答を許される、そういう機会が与えられるよう、特にこの際要望しておきます。
  24. 椎熊三郎

    椎熊委員 関連して申し上げますが、私が先ほど発言したのは、今春日君が言うような意見がわが党内にもありまして、どうしてこういうものをやらないかというのですが、今までのしきたりで、法案を受取ればすぐ委員会に行くものですから、そこで私は、きようのこの委員会を開くことを要求したようなわけです。大体政府がこういうものを出すということがわかつた以上、各党でどれを本会議にかけたらいいかを摘出して、国会対策委員長会議でまとめて、これとこれとということをきめて持つて来てもらえば、各党との連絡もいいし、手続上も齟齬なく行くのじやないか、こういうことで私どもきようの運営委員会を要求したわけでございますので、御了承を願いたいと思います。今までのはしかたがないでしよう。もどすというわけにも行かないでしようから……。
  25. 春日一幸

    春日委員 この税制改革法律案については、すでに委員会審査に移されたものもございますけれども、さかのぼつて一連法律案として本会議において趣旨説明を行い、同時に質疑応答の形を経るということを含んでおいてもらいたいと思います。
  26. 菅家喜六

    菅家委員長 御趣旨はよくわかりますが、一応当該委員会付託になつてしまつたものを、さらに本会議でやるということは、一つ前例をつくることになりますから……。
  27. 春日一幸

    春日委員 それでは国会対策委員長会議申合せ通り運営されないということになる。
  28. 菅家喜六

    菅家委員長 そこで、国会対策委員長会議意見もありますので、ここにあります内閣から提出された件名調べによつて各党がどの法案を本会議にかけたいというそれぞれの希望等も太るでしようから、国会対策委員長会議で御決定になるとき、今のようなことも国会対策委員長会議にかけて、現に今委員会付託になつておるものも、関連事項だから本会議でやるという各党一致意見になれば、この委員会でそのことを審議して決定したい。ここで今発言があつたからといつて、ただちにこれを本会議に上程して趣旨説明をさせようということは、今の段階下は無理ではないか、こういう取扱いよりいたし方がないのではないかと思います。
  29. 春日一幸

    春日委員 了解をいたしますが、こういう法律案提出の仕方については、今後は、国会対策委員長会議決定しておるのだから、決定しておる踊り処理していただかなければ困るということを強く要望しておきます。
  30. 菅家喜六

    菅家委員長 今の春日君のお話ですが、すでに改進党その他の御希望で、提出案件調べと、これに対する説明政府に要求するということで、急にこの委員会を開いたのであります。ここに件名調べも出ましたし、官房長官の御説明によつても、政府の考慮しておるものは、これに盛られておるということですから、これをお持ち帰り願つて、これが重要だから本会議にかけたいという各党の考え方もあると思いますから、それを国会対策委員長会議にかけて、それがまとまれば、さらにこの運委員会にかかるということになると思います。御希望の点は、よく政府にも伝えますが、またそれぞれの党においても、その党の対策委員長にお申出になれば、春日君の御心配の点はなくなると思います。
  31. 春日一幸

    春日委員 了解いたしました。     —————————————
  32. 菅家喜六

    菅家委員長 大体本日はこれだけでございますが、最後に、国会法の小委員会の案ができまして、先日印刷に付したものを各委員諸君に配付いたしてありますので、御研究になつたことと思います。これは大体本日ごろまでに各党成案を得て、さらに小委員会にこれを持ち寄りまして、小委員会検討を加えて、その上また全員にその点を御報告申し上げることになると思いますが、大体各党模様を聞きますと、大綱だけは各党においてきまつた模様でございます。従つてここ一両日中に小委員会を開きたいと思います。そうして小委員会検討の上、これを全員で討議する、こういう行き方をいたしたいと思いますから、一応御了解願つておきます。
  33. 椎熊三郎

    椎熊委員 わが党では、小委員会でまとめた案に基きまして、大体党の案を去る五日に決定いたしまして、六日の各党幹事長会議提出いたしました。しかるところ、幸いにして各党とも大体われわれの考えておる線と大きな違いはなかつたようでございます。そこで本日の新聞等にもありますように、幹事長会議では、大筋の一致した点が摘出されておるようです。これは、わが党の決定案とほとんど同じ線にあります。従つてわが党としては、わが党の決定案提出できる運びになつておりますから、本委員会でこれを審議して、できるならば今月末までには提出運びになるように、これは参議院との関係もあるし、全員納得できるものでなければならぬと思うので、審議に十分な時日を費して、次の国会からは新国会法でやるような覚悟で行きたいという希望を持つておりますから、御了承願いたいと思います。
  34. 菅家喜六

    菅家委員長 改進党の椎熊君から今お話がありました通り各党成案を持ち寄つて小委員会を開きたいと思いますが、十五日にこの小委員会を開くということでいかがでしようか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  35. 菅家喜六

    菅家委員長 それでは十五日に小委員会を開いてこれを検討して、そうして、さらに全員にかける日取り等もきめたいと思います。  なお、本会議日取りについては、ただいまのところ案件がございません。ただ、一つ懲罰の動議が出ておりますが、これは提出政党の方より、今急にそう急がなくともよいということで、当該委員会においてそれぞれ各党間の折衝もあるようでございますから、この問題はそれらの決定を見た上で取扱うことにいたしたいと思いますので、さよう御了承を願います。  本日はこれにて散会いたします。    午後零時三十七分散会