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中村(高)
委員 それはとにかく全国的に米軍の基地で——私もきのう一部見て参りましたが、至るところの基地の正門でああいう争議をや
つておるのでありますが、いやしくも
外務大臣ともあろうものが、全国の基地で一斉にストライキが起きておるのにその
報告も見ておらぬというのは、これはそれほどあなたが労務
行政に対してもきわめて不熱心でありまして、そういう点についても、労働者は
日本の外務者が腰抜けだと憤慨しておるのでありますが、もう
報告もろくに聞いておらぬという
態度を見ても、
外務省がこの問題に対していかに不熱心であるかということがわかるのであります。そうすると、
アメリカから要請があ
つたものだと思うのでありますが、今度近いうちに全国的に二万五千人の整理があるということがほとんど既定の事実のようでありますが、順次こういうふうに解雇の問題が起きて来ますと、大きな労働問題にもなりますし、その退職金の問題についても非常な問題にな
つて来ると思うのであります。退職金の
要求が主として起
つて今度の争議にな
つておるのであります。むろん解雇に反対でもありましようが、国際的にいろいろの
関係があ
つて解雇せられることについては、これはどうも必ずしも反対のできないようないろいろの
事情もあるのであります。しかし、解雇手当については、これは当然
政府が
アメリカに対して
要求をして、問題を
解決せなければならぬ問題であると思うのでありますが、その解雇手当についても今のところではあまり
報告を受けておらぬようであります、基本契約についてはできておりながら、細目の
協定ができておらぬというようなことも一つの欠陥でありますけれ
ども、一体この解雇手当の問題について、今後
外務大臣は
アメリカに対してどういう折衝をする腹構えでありますか。そのぐらいのことはあなたの腹でお答えができると存じますから、お答えを願います。