○
増原政府委員 MSAに基きます武器のうちで、陸上の武器は現在十一万という現勢力に対して全部に渡
つていないわけですが、この足りない分はMSA
協定によるという形でなしに今どんどん入りつつあります。ところが今度予算は
通りましたが、まだ法律は通
つておりませんが、陸について制服二万、平服八千七百ふえまして、実勢は制服がふえた形に持
つて行きたいと思いますが、その分大ざつぱに見まして二個師団分の武器につきましては、詳細なるものについて今事務的な
内容折衝をいたしております。包括的に二個師団分というものは差上げるということを
向うは言
つておりますが、さらば大砲が何門でタンクが何台で、機関銃が何ちようということは今折衝中でありまして、今事実上の細目の決定に至
つておりません。着々と進んでおります。もう
一つの飛行機でありますが、飛行機につきましては百四十三機というものを一応本年度分として予算にも計上し、これを
向うに申上込んでおりますが、これについては
向う側でいわゆる防衛力の増強上のテクニカルな問題として、われわれの要望しております機種、機数について、
向うの見解でもつとこれを有力なものにするという
意味において多少違う見解がありまして、これを今調節中でございます。これを調節できますと、私
どもの方で予算のやりくりが可能な許される範囲であれば増強されるという方向のことに同意をして、その方向で援助を受けよう、そういうふうな
話合いの進行中でございます。海の方は大体において艦船貸借
協定といいますか、艦艇貸借
協定というか、そういうようなものをつくる必要があるということにつきまして折衝をいたし、大体
内容が事務的にはほぼ
意見の一致を見たという
段階でありまして、これに基きましてさしあたり千六百トン見当の
駆逐艦二隻、千四百トン見当の
駆逐艦二隻、これは
アメリカ側としては六月までの現会計年度におきまして予算的には処理し得るものというふうに一応申しております。それを大体借り受けることにしようという話に
なつております。