○山口(丈)
委員 政務
次官の答弁はどうもあいまいだけれ
ども、重点は
はつきりしておるのです。読み上げるとこうなるのです。「
経営委員会は、
日本国有鉄道の
業務の
運営に関する
重要事項を決定する
機関とする。」これは議決
機関ですよ。これは私
ども法律の
改正をや
つたときに携わ
つておるのであるから、一番よく知
つておるのだ。そうして「左の事項は、
経営委員会の諸決を経なければならない。」一、予算事業計画及び
資金計画。二、決算。三、長期借入金及び短期借入金の借入並びに
鉄道債券の発行。四、長期借入金及び
鉄道債券の償還計画。五、その他
経営委員会が特に必要と認めた事項。こういうことにな
つておる。ですから
国鉄経営の根本から具体的な細目に至るまで、きちんと細大漏らさず、これは
経営委員会にかけなければ何にもできないことにな
つておる。しかも議決
機関でありますから、議決しなければならぬことにな
つておるのですよ。これをあなたは
はつきりしておいてもらわないと、ある限界においてどうだのこうだのとあいまいなことを言うが、それはあなたの頭があいまいなのであ
つて、こんな
はつきりしておるものはない。そうでしよう。そうすると今言うように、これから行きますと、やはり今までの私は
一つの実績を言うのです。実績を言
つた場合に、くどいようでありますが、この
国会においても問題になりましたようなことは、
国鉄の管理者を一方的に責めるということではいけないと思います。今申しましたように外郭
団体等で巣く
つておる
人たちは、今の現役者の先輩になるのであります。あるいは運輸省の先輩なのであります。そういう
人たちが退職後それらの外郭
団体に行
つて、後輩である現役者を圧迫して来て、いろいろの断り切れないような、口で言えないようなことを必ず言
つて来ておるのです。これは現場の者に聞いたらわかるのです。そうして
国鉄経営というものをあいまいにしておるのですよ。そうでしよう。それを詰腹を切らされて、
国鉄の現役者が
国会などに
ひつぱり出されて、いろいろととやかく言われておる。その言われておることをや
つておるというのは、何とい
つてもこの
委員会に
責任があるのですよ。これだけ
法律で
はつきりしておるのですよ。そうでしよう。それに
総裁だけつるし上げても何にもならないのですよ。そういうことにな
つておるでしよう。それにこの
委員は、今までの実績に徴しても、こんな者は適当ではないじやありませんか。あなた方が適当だと言うのは、一体どういうことを
基準にして適当だと言うのですか。全
委員が適当だというなら、私は反駁いたしますよ。一体あなた方の適当だというのはどういうことですか。こういう問題をこのままなおざりにしておいて、
委員会はそのまま黙認しておいて、何ら
国鉄運営についての適正な措置を講じない、こういうものが何が適当か、私はそれを聞きたい。