○青野
委員 私は簡単に二、三点お尋ね申し上げたいと思います。去る十九日の金曜日に、私は水産庁の長官や運輸
当局に対しまして、ビキニ環礁の原爆実験による被害者の問題について、アメリカ側からそのときの
委員会においてはまだ公式の回答が来ておらぬ、それについてのアメリカ側の公式の回答が来たか来ないかを、次の運輸
委員会で御発表願いたい、同時に
日本の学者が第五福竜丸の二十三人の被害を受けた
諸君の病状に対する今日までの経過をよく問いただして、その発表を願いたい、それから将来における
外国、特にアメリカの南方における原爆の実験に対しては、一応危険区域は公式に
日本政府に通告があ
つても、今回のような事件があつたことは将来に非常に大きな影響を持つから、その点について
日本政府、特に外務省の基本的な態度をひとつ御決定願
つて、あわせてこの三つを御発表願いたい、こういうことを
質問と同時に私は強い
希望を付しておいたのであります。きのうは御承知の通り議運を一歩も離れることができないような情勢でございまして、遂に運輸
委員会に出席することができま
せんでしたので、本日発表ができるか、あるいは、近い将来に発表ができるか、その点をはつきりお聞きしたい。
それはあとで一緒に御回答を願いたいと思いますが、私は多少
機械関係に経験を持
つておりますので、二、三点あわせてお尋ね申し上げたいと思いますのは、これは荒木
航空局長で
けつこうでございます。私はこの
航空機の問題についてかなり関心を持
つておりますことは、
航空機の発動機は
日本の
生産過程において、
外国とどの
程度の差があるか。戦時中は御承知の通り
政府から頼まれてつくつた
航空機が、機材の不足、
せつかく航空兵を養成しても台湾に行かぬうちに、十台のうちの四台くらいは落ちてしまつた。そうして優秀な
航空兵を積んだまま、
飛行機の機体とともに海中のもくずに
なつたという記録を私はいまだにたくさん持
つております。やはり国際的に
航空の競争をすれば、第一に何と申しましても発動機なんです。この発動機
技術の点について、どういう具体的な
考え方を持
つておられるかということをひとつ簡単に御説明願いたい。