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1953-11-28 第17回国会 衆議院 議院運営委員会 第10号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十八年十一月二十八日(土曜日)     午後一時四十六分開議  出席委員    委員長 菅家 喜六君    理事 荒舩清十郎君 理事 坪川 信三君    理事 椎熊 三郎君 理事 正木  清君    理事 土井 直作君       田渕 光一君    三和 精一君       山田 彌一君    山中 貞則君       山本 友一君    園田  直君       長谷川四郎君    島上善五郎君       山本 幸一君    池田 禎治君       松井 政吉君    松田 鐵藏君  委員外出席者         副  議  長 原   彪君         事 務 総 長 大池  真君     ————————————— 十一月二十八日  委員首藤新八君辞任につき、その補欠として松  田鐵藏君が議長の指名で委員に選任された。     ————————————— 本日の会議に付した事件  第十八回国会会期の件  昭和二十八年度衆議院補正予算に関する件     —————————————
  2. 菅家喜六

    菅家委員長 それではこれより議院運営委員会開会いたします。  昨日御決定なつたうち、残りました秘書給料の問題を主として御相談するわけで、この委員会開会したのであります。  その前に、会期の件について、本日午前十一時から常任委員長会議がありました。その結果を簡単に御報告いたします。各常任委員長意見も、昨日当委員会において大体申合せました通り、三十日から八日まで、九日間というのが最も適当だということに全委員長意見が一致しまして、議長にそういう答申があつた次第であります。そういたしますと、当委員会において、三十日から十二月八日まで九日間ということを、正式に本日の委員会決定しまして、参議院の方へそのことを通告したいと思いますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  3. 菅家喜六

    菅家委員長 御異議なければ、さよう決定いたします。     —————————————
  4. 菅家喜六

    菅家委員長 次に、二十八年度の本院の予算要求の件のうち、議員秘書給与の件が昨日参議院からこちらの方に交渉があつて、大体参議院申入れに一応同調した形であります。ちようど官房長官が院内におつたので、官房長官とここで懇談をいたした結果、これはどうも至難である、この給与の問題は、大蔵大臣に会う前に、きよう官房長官と打合せたのでありますが、官房長官意見は、やはり委員会に来て懇談中に話があつたと同じで、この場合、給与法改訂政府みずからすることは妥当でない、それはこれと同様な、多少内容は違いますけれども、非常勤諸君の問題でいろいろ同様な性質のものがあるので、政府給与法改訂をするということは考えられない。しかし、国会給与法改訂をしてやるというならば、国会の意思に従つて政府予算措置をすることは当然だが、政府みずから給与法の改正を提出してやるという意図はない。しかしこれは表立つた議論であつて、内容的には、各党の方々とよく打合せをして、実質的にやることには自分は異議はない、そういうふうに努力する。結論は、昨日も話し合いました一三・九ということに一応して、それに多少——今度は成文化しなくとも、参議院の方は、先ほど参議院庶務小委員長から交渉があつたが、政府を呼んで運営委員会を開いたところ、多少そこに無理があるようであつて、ただ正論だというようなことを言つても、またお手盛り案だという非難を受けることもいけないというので、多少考え方がかわつて来て、滞在手当開会中一日二百円くらい秘書にやることはどうかということに一応きまつて衆議院側交渉をするということで、適当に相談してもらいたいというのが、参議院庶務小委員長からの正式な申入れであります。それに基いて開会前に官房長官と打合せたのであります。今その電話が来ましたが、多分大蔵省とも話合いの結果だろうと思うけれども、どうもちよつと二百円は無理だという、しかし、こちらの方の話合いがまとまるならば、今度だけは滞在手当というものを幾らかにきめておいて、次の常会において処置するようなことにいたしたい。但し、二百円は少し無理じやないか、なお、その点を御相談願いたいというのが、秘書給与に対する今までのあらましでございます。これに基いて各党意見を本日中にまとめていただきたい。これは急がなければ、国会に対する提案が、印刷等関係もあつて間に合いませんので、急いでとりきめていただきたいと思います。
  5. 椎熊三郎

    椎熊委員 政府側が、給与改訂することはできないというのは、どういう理由ですか。
  6. 菅家喜六

    菅家委員長 秘書のは非常勤で、これに類するものがたくさんある。これを上げたということになると、他に影響して来るので……。
  7. 正木清

    正木委員 事務総長にお伺いしたい。前の国会で、議長秘書であるとかいう者については、一般公務員並に俸給も地域給上つた。同時に家族手当もやつておる。しかもこれは議運にかけてやつた。ところが、われわれ議員一人々々の個人の問題になつて行けば別だが、個人の問題は議論できないから、あくまでも公の立場に立つて秘書の資格を論じて行けば、筋道が通る。なるほど政府としては、今の御回答は無理からぬことだと思う。そこでどうするかということの具体的な問題に入るわけですが、滞在費を出すということも、何らかの法律処置が必要じやないかと思う。
  8. 大池真

    大池事務総長 もちろんいるのであります。
  9. 椎熊三郎

    椎熊委員 私は、議員提出法律案は、予算増額を伴うような性質のものは疑問を持つておる。それは自由党なんか特に反対した問題である。予算増額になるような議員法律案提出は、いかぬというわけです。あなたの方の政務調査会なんかも、ほとんどいかぬということが圧倒的だつたろうと思う。私もその点一種の疑問を持つておるから、そういうことはどういうものだろうか。
  10. 菅家喜六

    菅家委員長 私一個の考え方ですが、給与法をこの際改訂して秘書だけやるというのは、昨晩社会党の右派の会があつて池田君なんかも強い反対意見であつたが、わが党の諸君も、これを改訂してやるということには賛成できないという意見が大分あつた秘書の内部にもいろいろ種類があつて、事務的に調べてみると、いろいろとかわつておる。平均六箇月来ないうちに交代しておるというようなのが参議院の方にはあるそうです。秘書のうちにも、ほんとう秘書としてやつておるのもあり、片手間でやつておるのもあり、分類すると三通りぐらいあるという。それを一律にやるということは、この際はどういうものだろうか。一応速記をとめて懇談にします。     〔速記中止
  11. 菅家喜六

    菅家委員長 それでは再開いたします。秘書給料の件は懇談中において話合いのつきました通り、今回は一三・九ということにして、次の常会において、この問題を根本的に研究して結論を出すということにいたしたいと思いますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  12. 正木清

    正木委員 参議院と同様の歩調をとるように……。
  13. 菅家喜六

    菅家委員長 ただちにこの結果を参議院に持つて行つて交渉することにいたします。それではさよう決定いたします。  なお、この際事務総長より御協議いたすことがあります。
  14. 大池真

    大池事務総長 ただいまの秘書給料の件に関連いたしまして、昨日の議運ちよつと申し上げておきましたが、議員に対する期末手当関係でございます。夏の期末手当として、すでに他の一般公務員並びに秘書限つては、〇・五だけ残つておりました期末手当のうちから、その半額の〇・二五だけを繰上げ支給の法律をつくりまして、それが通つております。議員については、特に議員は繰上げてもらわなくてもよろしい、年度末にもらえばよろしいからということで、そのままになつたのであります。これは議員だけが自制をいたしまして、特に他の一般の者はもらうが、われわれはこの際もらわぬでよろしいということになつておるわけであります。しかるに、期末手当は〇・五だけ出せるという法律がある関係から、今残つております一般公務員その他の分についての〇・二五では少かろうということで、補正予算の上では、これが〇・五に上つて来るわけであります。すなわち〇・二五だけ増額をして補正予算の上に上つて来たわけであります。従つて議員がすでに一般並に夏の期末手当を〇・二五もらつておれば、議員の分に対しても当然〇・五ということになつて来たわけでありますが、その際に御遠慮をしておつたために、そのまま〇・五残つておる。従つてそのままでおれば〇・五だけしかもらえない、こういうことになります。ただ当時もらわずにおつたのだから、当然議員に対しては、〇・五に一般に増率されて来る〇・二五をプラスして〇・七五出すべきが理論上は当然だ。従つてそうなりますと、現在の法律そのままでは適用ができませんので、法律をかえてもらつて、〇・七五を議員に対して出し得るということの単行法みたいなものをつくつてもらわなければならぬ性質のものになるわけであります。その点どうされますか。そういう意味合いで、予算的の措置で〇・七五をこの際要求するか、現在の法律の現行のまま〇・五にしておくか、この問題が残つております。
  15. 土井直作

    土井委員 それは、特にこの際〇・二五を増率した法律案を出す必要はないので、従来決定された通り〇・五だけでいい。
  16. 菅家喜六

    菅家委員長 棄権したものを、法律を改正してもらうというのもどうかと思いますので、〇・五でいかがですか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  17. 田渕光一

    田渕委員 金持はそれでいいかもしれぬが、私は、自由党に所属しておつて金持じやない。上げるとかいうことは、お互い自粛もしなければならぬ。しかし、ぼくは思うに、そういうことを新聞に書かれるからいやだというのだろうが、議員みずからが十分食べて、家族養つて、国政のために働く程度のものを与えるということは当然であつて、この前新聞でたたかれたからといつて、決して新聞社なんかに遠慮することはない。新聞つて飯食つておるんだから、やるべき権利は堂々やつたらいいじやないかと思う。議員が一生懸命に国家のために尽すのに、十万やそこうでやれるわけはない。そこうはよく考えて、新聞社なんかに遠慮することはないと思う。
  18. 土井直作

    土井委員 新聞社などに遠慮して言つておるのではない。
  19. 菅家喜六

    菅家委員長 別に新聞社に遠慮してというわけでなく、さきに棄権しておつたものをも加えて、法律を改正して期末手当をとることが可か否かという問題であります。
  20. 田渕光一

    田渕委員 開会中十万そこそこ、閉会中六万そこそこで食つて行けるか、ほんとうの仕事ができるか。
  21. 菅家喜六

    菅家委員長 それでは大多数の諸君が、当初予算通り期末手当の問題は〇・五を要求する、こういうことに決定いたします     —————————————
  22. 菅家喜六

    菅家委員長 次にお諮りすることは、永年勤続議員原夫次郎君がなくなられましたので、慣例によつて弔詞を贈呈する件についてお諮りいたします。事務総長より御説明願います。
  23. 大池真

    大池事務総長 これは二十六年もお勤めになつてやめられておりました原夫次郎君が、今朝の新聞によりますと、なくなられたのであります。三十日に郷里の島根県で御葬儀があるように聞いております。従つて永年在職議員に対しては、なくなられた場合に議長名弔詞を出しております。弔詞例文は「衆議院ハ多年憲政ノ為二尽瘁シ特二院議ヲ以テ其ノ功労ヲ顕彰セラレタル正五位勲二等原夫次郎君ノ長逝ヲ哀悼シ恭シク弔詞呈ス」  これは例文でございます。これを差上げたいと思いますので、御了承願いたいと思います。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  24. 菅家喜六

    菅家委員長 御異議なければ、さよう決定いたします。     —————————————
  25. 大池真

    大池事務総長 昨日委員長並びに理事に御一任を願いました十八国会開会式式辞でございますが、両院理事会等に諮りまして、両院とも満場一致で決定されました案がございますから、御報告かたがた読み上げます。    第十八回国会開会式式辞(案)  天皇陛下の御臨席を仰ぎ、ここに第十八回国会開会式を挙げるにあたり、衆議院及び参議院を代表して、式辞を申し述べます。   本年の数次に亘る災害に対しては、さきに第十七回国会において応急対策が講じられましたが、われわれはこの際民生の安定と国力の伸張を図らんがために、重ねて急速に諸般の対策を講じてその万全を期さなければなりません。   ここに開会式を行うにあたり、われわれに負荷された重大な使命に鑑み、日本国憲法の精神を体し、おのおのその最善をつくして任務を遂行し、もつて国民の委託に応えようとするものであります。
  26. 菅家喜六

    菅家委員長 この式辞は、衆参両方で一致した問題でありますので、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  27. 菅家喜六

    菅家委員長 御異議なければ、さよう決定いたします。     —————————————
  28. 大池真

    大池事務総長 なお一点御報告申し上げたいことは、この前の庶務小委員会等で種々御研究になられたバスの件でありますが、バスが出てしまつたあとに人が来て、乗り遅れるような関係がございまして、バス以外に何らか乗用車を一台ずつ出せるような方法を考慮せよということで、お話がありました。大体八台の乗用車をその方面にまわすようにできますので、従いまして、従来バスの出ます時間のあと十分くらいたちまして、出てしまつた直後に乗用車をおのおのの駅に向けておいて、それに議員さんだけこれに乗つていただく、こういうことにお願いいたしたいと思つております。従いましてバスの発着時間は、従来通りまた御不便がありますれば、皆さんの御要求によつておかえすることにして、一応そのあと十分たてば乗用車が来る、こういうことに御了承願いたい。そのうちで、大塚駅発のパスが従来ありましたが、これは最近の議会の経験から見まして、ほとんど利用する方がないのであります。このバスだけはほとんどあいたままで来るというようなことでありますので、これは一応廃止をいたしまして、よそへ向けたい、こういうことに御了承願いたいと思います。
  29. 山本幸一

    山本(幸)委員 朝の八時五十分というのは廃止になりますか。それが廃止なつたら困る。
  30. 大池真

    大池事務総長 バスは午前中は出ますけれども、午後はバスでなしに、乗用車のみにお願いをいたしたい。帰り乗用車でお願いします。
  31. 菅家喜六

    菅家委員長 なお、代議士会に御報告になるだろうと思いますが、その際各党お話願いたいのは、乗用車になると、運転手の方からの希望ですが、どこどこへちよつとまわつてくれということを言われると、運転手は聞かないわけに行きません。そうすると、それはその駅と国会間のハイヤーであつて、途中をまわると支障を来しますから、そういうことは遠慮していただく。言われても途中はまわらない。
  32. 山本幸一

    山本(幸)委員 その乗用車は、各党に割当てられておるのと別ですか。
  33. 大池真

    大池事務総長 そうです。
  34. 山本幸一

    山本(幸)委員 それは買つたのですか、借りたのですか。
  35. 大池真

    大池事務総長 この前ふえましたのや、いろいろあるわけであります。
  36. 菅家喜六

    菅家委員長 まず、八台でやつてみるわけであります。帰りは、統計をとつてみると、各駅五人くらいであつて、二度になる場合もないようであります。これでやつてみて、不自由ないかと思いますが、いけなければ、この方法をまたにかえればいいということであります。
  37. 大池真

    大池事務総長 もう一点お願い申し上げたいと思いますことは、この前、国会開会式当日は、開会式関係等もありまして、集団陳情はお断りするということで、十五回国会なんかもちようどそういう問題がありまして、時間がずれたらいいじやないかというお話もありましたが、国会開会式当日だけは、集団陳情はよそうということに御決定を願つたわけであります。今度たまたま三十日の開会式の当日に、仲裁裁定その他の関係の団体で、今まだ確実かどうかわかりませんが、ニユースで入つておりますのは、約九千名の者が集団陳情をいたしたいという要求があるらしく聞いております。それが警視庁あたり見込みでは、九千人といつても、おそらく五、六千人になるのじやないかと言つております。ニユース見込みでは、五時半ごろに衆議院等へ集団的な陳情をしたいということを言つておるという話であります。御承知の通り集団陳情等は、夜分は一応お断りすることになつております。五時半というと、相当暗くなります。そんな関係で、この前開会式当日の集団陳情はやめるという御決定もありますので、今度も同様の方針で進んでいいと思いますが、一応念のためにお諮り申し上げておきます。     〔「従来通り異議なし」と呼ぶ者あり〕
  38. 菅家喜六

    菅家委員長 それでは、田渕君から話があるそうですから、速記をとめて懇談に移します。     〔速記中止
  39. 菅家喜六

    菅家委員長 それでは懇談をとじます。大体御協議申し上げることはそれだけであります。  本日の委員会はこれで散会いたします。なお、三十日の開会式は、午後二時ですから、午前十時に議運を開きたいと思います。     午後二時四十一分散会