運営者 Bitlet 姉妹サービス
使い方 FAQ このサイトについて | login

1953-11-07 第17回国会 衆議院 議院運営委員会 第8号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十八年十一月七日(土曜日)     午後二時十八分開議  出席委員    委員長 菅家 喜六君    理事 荒舩清十郎君 理事 坪川 信三君    理事 渡邊 良夫君 理事 椎熊 三郎君    理事 正木  清君 理事 土井 直作君    理事 加藤常太郎君       生田 宏一君    江藤 夏雄君       助川 良平君    田渕 光一君       三和 精一君    山田 彌一君       山中 貞則君    山本 友一君       園田  直君    淡谷 悠藏君       島上善五郎君    山本 幸一君       池田 禎治君    中川 俊思君       中村 英男君  委員外出席者         副  議  長 原   彪君         事 務 総 長 大池  眞君     ————————————— 十一月七日  委員山口喜久一郎君辞任につき、その補欠とし  て江藤夏雄君が議長の指名で委員に選任された。     ————————————— 本日の会議に付した事件  回付案取扱いの件  決議案取扱いの件  決算委員長の同委員会における審査中間報告  を求めるの動議の取扱いの件  緊急質問取扱いの件  委員派遣承認申請に関する件  各委員会閉会審査に関する件  法制局人事承認に関する件  本日の本会議議事に関する件     —————————————
  2. 菅家喜六

    菅家委員長 これより議院運営委員会開会いたします。  各党国会対策委員長が、池田ロバートソン共同声明確認に関する事柄について緊急質問をやるか、それとも、政府みずからがこれらに関係することを本会議報告をして、その報告に対する質疑を許すかというような問題で、先刻お集まりになつたわけであります。その五党の対策委員長会議では、こういうような結論を得たので、議運の方で最終的におきめを願いたいという申入れがあつた次第であります。それによりますと、ただいま御承知の通り参議院において予算審議中であるので、総理大臣出席が時間的に不可能であるということであつたのであります。その点に対して対策委員長会議においては、多少の意見の交換が行われたが、結論としては、大いにそれは努力してみるということであります。努力するとはどういうことかと申しますと、まず、向う予算委員長にそういうことを申し込んで善処してもらいたいというので、自由党小沢国会対策委員長参議院青木予算委員長に申し込んだわけであります。すると、それならば後刻理事会を開いて御返事しますということであつた。その返事には、衆議院の方において、そういうことで総理を必要とする質疑であれば、こちらの方はできるだけそれにお譲りをしたいという御返事つたということであります。そこで時間のこともよくわかりませんのですが、まず参議院の方では適当の時間に、こちらの方で決定すれば、それに譲つてくれるのではないか、そう思うので、私直接ではありませんが、そういう報告を受けた次第であります。これに対する取扱いのことを一応この委員会決定したいと思います。右の五党対策委員長会議の結果を御報告申し上げて、それに基いて、本委員会においてそれらの件に対する結論を得たいと思いますので、まず第一にそれをお諮りいたします。
  3. 椎熊三郎

    椎熊委員 過日の議院運営委員会で私から官房長官質問をした結果として、この問題が各党国会対策委員長会議に移されたわけでございます。私どもは、先般来の国会のいきさつから見て、これは古田さんが来なければ、ほかの人が見えても意味がないことだろうと思つて吉田さんの報告を希望したわけです。たまたま会期が最終的で、参議院予算総会審議中であり、衆議院におきましても、総理大臣は終日国会から姿を消してはならぬということで、強引に食いとめておるわけでありますから、当然参議院においてもその通りだろうと思う。そこで、そういうやむを得ない状態であれば、内閣を代表する他の閣僚でも、まことに遺憾であるが、しかたがないと思つておりましたところ、国会対策委員長会議の結果、努力するということで、先ほどその努力の結果でございましようか、社会党右派加藤対策委員長がわが党に来られまして、総括質問参議院で一切終つたから、討論の際総理がいないということは遺憾であるが、衆議院の切なる要望ももつとものことだから、その間だけ多少の時間は総理参議院から欠席されてもやむを得ぬじやないか、それに文句を言わずにのもうということで、社会党右派の方が協力してくれたということを、わざわざ加藤国会対策委員長から報告を受けました。そういたしますると、おそらく左派の方も同調していただけるかと思いまするから、おそらく吉田さんには、それだけの時間の余裕ができるだろうと思う。そうなればその時間を見はからつて会議を開いて、ぜひ吉田さんに出て報告をしていただきたい。それに対して、各党質問があれば質疑をする、そういう形式をふみたいと私は思つております。ぜひそういうふうにおとりはからい願いたいと思います。
  4. 菅家喜六

    菅家委員長 これは各党異議なかろうと思いますが、そこでひとつお諮りいたすことは、本会議開会の時間のことであります。これから参議院事務局事務局の方から交渉していただいて、およその見当をつけていただいて、それが六時になるか、七時になるか、八時になるかということも、当院では開会時間の問題で決定しないと困りますので、この問題だけを先にきめたいと思う。質疑があるとすれば、向う総理大臣をあける時間は何時であるかということを一応確かめなくちやならない問題だと思う。そこでただいま二時二十五分くらいですが、六時になつても、七時になつてもというようなことにいたしますか。
  5. 椎熊三郎

    椎熊委員 そうではなくて、参議院は今総括質問が済んで討論に入る段階だから、そのとき多少の時間をさいてもいいということに私も聞いております。それだつたら、そんなにおそくならずに、こつちは早くして参議院に返してあげた方がいいのですから、そこで参議院と打合せて、何時がいいか聞いて、三時か三時半にでも開けるなら開く、そのために六時まで待つというなら、ほかの問題もあるので、それならほかの問題をやつて休憩してもしかたがない。参議院都合を聞いてもらいたい。
  6. 菅家喜六

    菅家委員長 それでは、この問題はそういう取扱い方にいたしたいと思います。参議院の方に交渉いたしまして、後ほど御返事があるだろうと思いますが、こちらの方できめなければならぬこともありますので、開会時間もそう遅れないように開いて、参議院との交渉ともにらみ合せて、開会時間は各党の協議によつてきめたいと思います。あまりその間おそくなるようでしたら、先に事務的なことできめていただきたいこともありますので、椎熊君の御発言通りでよろしいかどうか、いかがですか。
  7. 池田禎治

    池田(禎)委員 参議院は、今日の予算委員会申合せでは、四時までに討論授決をするというように聞いております。そこで本会議開会時間は、多少の時間を置いても、五時ごろには開けるという見当だと思います。どうしても総理大臣が本会議出席しなければならぬということなら、当然私は参議院の一番都合のいいとき、討論のときならば総理大臣としては一番都合がいいのではないかというように思いますので、できるならば、ぜひ参議院折衝なさつて、可及的すみやかに衆議院の本会議を開いていただきたい、こういう希望を持つております。
  8. 菅家喜六

    菅家委員長 了承いたしました。そこで時間の問題ですが、大体各党から御質疑があるだろうと思いますから、その時間等もきめておきませんと、向うで、どのくらい当院で時間を要するかということになりますので、この問題で各党の御意見をお願いいたします。
  9. 椎熊三郎

    椎熊委員 わが党は、並木芳雄君が党を代表して質問いたします。時間は十五分程度あればいいと思います。長くかからぬと思います。
  10. 菅家喜六

    菅家委員長 左派はいかがですか。
  11. 正木清

    正木委員 わが党は、代表質問として横路節雄君、時間は従来の慣例等もございましようが、椎熊君が言われた通り、十五分程度お願いしたいと思います。
  12. 菅家喜六

    菅家委員長 右派はいかがですか。
  13. 池田禎治

    池田(禎)委員 私の方は松平忠久君で、大体二十分程度ということでありますが、実質的には皆さんと同じになると思います。
  14. 菅家喜六

    菅家委員長 分党はいかがですか。
  15. 加藤常太郎

    加藤(常)委員 われわれの方は木村武雄君です。
  16. 菅家喜六

    菅家委員長 それで、時間も大体十五分でというお話でございますから、十五分ということでいかがでございますか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  17. 菅家喜六

    菅家委員長 それでは、そういうことに取扱います。     —————————————
  18. 菅家喜六

    菅家委員長 次に、決議案取扱いについてお諮りいたします。沖繩及び小笠原諸島に関する決議案、これは各党共同提案でありますから、従来の慣例によつて本日の本会議に上程いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  19. 菅家喜六

    菅家委員長 御異議がなければ、さよう決定いたします。趣旨説明はどなたですか。
  20. 大池眞

    大池事務総長 これは自由党の方で……。
  21. 椎熊三郎

    椎熊委員 自由党でやるということになると、ちよつと異議がある。何でも決議案自由党がやらなければいかぬということでは問題がある。この問題は、床次君等も非常な因縁つきで心配しておる問題です。問題までも起したのです。そこで、趣旨説明者自由党ということを言わずに、この案が出てから、根本になつ委員会委員長がやるということを言つてもらえば、治まるわけなんです。
  22. 正木清

    正木委員 私の方も、そういう取扱いをしてもらえれば、これ以上発言いたしません。
  23. 菅家喜六

    菅家委員長 それでは、当該委員会委員長趣旨説明をするということでお願いしたいと思います。     —————————————
  24. 菅家喜六

    菅家委員長 次に、緊急質問取扱いについてお諮りいたします。先般来、かなりたくさん緊急質問の申出があるのでありますが、従来の慣例によつて国会対策委員長会議に諮りました。そこで、十の中小企業の年末金融に関する緊急質問春日一幸君、それと、十四の行政機構改革に関する緊急質問下川儀太郎君、この二件だけを緊魚質問として取扱つたらどうかということに対策委員長会議では話合いがついたわけであります。この問題に対しましては、自由党の方が賛成しておらないために、全会一致でやることにまとまらずにしまつたということであります。対策委員長会議全会一致でまとまつて来れば、従来の慣例で認めることになりますが、まとまらなかつたので、この取扱いについて、あらためてお諮りする次第であります。
  25. 椎熊三郎

    椎熊委員 自由党が賛成しないで、対策委員長会議満場一致できまらなかつたことは非常に遺憾に存じます。しかし、自由党以外の人の意見が一致した中小企業の年末金融に関する緊急質問は、年末が眼前に迫つておることでありますし、非常な問題ですから、これはぜひどうしても自由党の諸君もまげて賛成していただきたい。そうして、これを上程することに私どもは賛成します。それから下川君の行政機構改革に関する緊急質問は、やや緊急性に欠ける点があるのではないかと思いますけれども、先般来、担当大臣言説等において、明確にしておかなければならぬ新たなる問題がこの中に含まれておるということでございますから、命題としては適当でないと思いますけれども、せつかく大部分対策委員長がこの二つに切り詰めてくれたのですから、これもやることにこの際私は賛成をいたします。自由党が反対だということですが、最終日でもありますので、この二つだけはぜひ許していただきたい。
  26. 正木清

    正木委員 今、委員長から御報告があつたように、先ほどの国会対策委員長会議においても、この二つ案件については、自由党としては最終的な結論を下さなかつたということで、わが党の対策委員長からも報告を受けております。今、椎熊君の御発言通りの事情でございまして、自由党各位にこの点まげて御了承をしてもらつて、この二つ案件については緊急質問ができるように、委員会満場一致決定になるように私は希望いたします。
  27. 坪川信三

    坪川委員 ただいま権能君並びに正木君から御提議になりました点につきましては、自由党といたしましても、その重大性にかんがみまして同意いたしたいと思います。
  28. 菅家喜六

    菅家委員長 それでは緊急質問は、中小企業の年末金融に関する緊急質問並びに行政機構改革に関する緊急質問、この二件だけを取扱うことに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  29. 菅家喜六

    菅家委員長 それでは、右二件の緊急質問を許すことに決定いたしました。  その順序はどういたしますか。
  30. 椎熊三郎

    椎熊委員 これは提出順序中小企業の方が先ですから、それを先にやつていただきたい。
  31. 菅家喜六

    菅家委員長 ただいま権能君から、中小企業の年末金融に関する緊急質問を先にするようにという御発言でありますが、これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  32. 菅家喜六

    菅家委員長 御異議がありませんから、順序はそのようにいたします。  時間は、従来の慣例によつて十分程度、一、二分のことは別段従来もやかましく言つていないのでありますが、その従来の慣例によつて十分程度ということにして、多少のことは議長においてお取扱い願うことにいたします。
  33. 正木清

    正木委員 議事進行について……。ただいま一応議題なつた点は結論が出たわけですが、ちよつと事務総長にお伺いいたします。今、各委員会審議されておる法律案件で、本会議に緊急上程される案件があれば、その事務的な問題の処理について総長の方から御報告を願いたい。
  34. 菅家喜六

    菅家委員長 委員会から上る予定のものは、今までなかつたと思いますが、いかがですか。
  35. 大池眞

    大池事務総長 今まで上るという予定のものは来ておりません。     —————————————
  36. 菅家喜六

    菅家委員長 次に、閉会審査に関する件について、事務総長から御説明願います。
  37. 大池眞

    大池事務総長 閉会審査の件につきましては、まだ全部の委員会で確定しておりませんから、それはあとで御協議願うことにいたしたいと思います。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  38. 菅家喜六

    菅家委員長 それでは、そういうことにいたします。     —————————————
  39. 菅家喜六

    菅家委員長 次に、委員派遣承認申請に関する件について、事務総長から御説明願いたいと思います。
  40. 大池眞

    大池事務総長 ただいま事務局まで出ております閉会中の委員派遣承認申請の件がございます。それは、水産委員会郵政委員会二つだけでございまして、水産委員会からは、李承晩ラインにおける漁船の拿捕抑留による漁業救済及び留守家族援助等について、その実情調査するために委員派遣したい。第一班は関東、東海の両地方でございます。第二班は西中国九州地方でございます。第一班は三人で、中村清君、赤路友藏君、辻文雄君の三君であります。第二班は田渕光一君、中村庸一郎君、濱地文平君、以上六人の方が十日間ずつ調査をしたいという委員派遣の申出がございます。  郵政委員会からは、特定郵便局における電信電話委託業務に従事する職員の断続勤務問題に関する実情調査として、これは一班、二班、三班とわけまして、一班は東北地方、二班は信越地方、三班は東海地方、この三地方に七日間行きたい。第一班の東北地方羽田武嗣郎君、片島港君、第二班の信越地方船越弘君、吉田賢一君、第三班の東海地方大高康君、小高熹郎君、以上六人の方の派遣の申出がただいま手元に来ております。それ以外に、文部委員会選挙法改正委員会水害対策委員会、この三委員会から、ただいま委員派遣申請の手続中だというお話を受けております。ただいままでに参りました分は、以上二件でございます。あとからすぐ参るものが三件の予定でございます。
  41. 菅家喜六

    菅家委員長 ただいまの委員派遣に関する件について御意見の開陳を願います。閉会中の国政調査のための委員派遣の件ですが、水産郵政文部選挙法改正水害その他たくさん出て来ると思うので、ほとんど全部の委員会から要求して来ると思うのです。これは今までの例によつて、全部やることは経費その他の関係でとうてい至難だろうと思います。とりあえず水産郵政の分の御審議を願うのですが、あわせてその他よりの申請のあつた場合の取扱い方についての御意見を承つておきたい、そういう考えで、議長からも特にそういう議があつたわけであります。
  42. 椎熊三郎

    椎熊委員 私どもは、各委員会からこぞつて出て来るものが、どれがいいとか悪いとかいうことはなかはか判断に苦しみます。そういう断案を下すことも困難だろうと思います。経費があれば、これらの要望は全部いれた方がいいと思うのです。それについて、事務当局ではどうでしようか。
  43. 大池眞

    大池事務総長 今のところ、各委員会から、かりに一週間程度のものが参りましても、経費がないということはございません。来年になりまして、一月の通常国会休会中等に、従来は休会中を利用して出ておりますが、そういう分がまだ出て来るということになると、今回の休会中の経費を差引いて計算してみなければなりませんが、今回の休会中だけといたしますれば、ただいまのような一週間程度のことで、十人以内ならば、まかなうことができます。
  44. 椎熊三郎

    椎熊委員 現在ではできるが、将来いろいろなことが起らないとも限らないし、どうしてもやりたいときに、金がなくて行かれないということになつてしまう場合もあるかと思うのですが、どういうものですか。そういうところの勘案が、ちよつとわれわれに判断がつかないのです。
  45. 菅家喜六

    菅家委員長 本日出ておるものは別問題として、次のものは、ただいま椎熊委員が言われる通り、今後どうしても必要な場合が生じて来ることを考慮しなければならぬときに、全部の金を使つて、そのとき出られないことになると何ですけれども、ほかの、まだ申請になつていない部分について、一々本委員会を開くわけにも行きませんので、従来は議長委員長におまかせ願つておるわけでありますが、取扱いの問題はどういたしましようか。
  46. 土井直作

    土井委員 これは、あとから出るであろうというものを前提として、いろいろ議論しても際限のないことだから、とりあえず出ておるものについて、事務当局予算があるならば、それは承認することにしまして、将来出て来て、ぜひ行かなければならない場合は、また予算的な措置関係を考えてもいいのではないかと思います。そのときにできるかできないかということは別として、万一できなければ、そのとき多少軽重の関係もありますし、その場合には派遣することを中止するほかに方法がないので、予算措置ができる場合はやることを前提として、取扱いの問題は承認することにしたらいかがでしようか。
  47. 正木清

    正木委員 ちよつと委員長速記をとめてもらいたいと思います。
  48. 菅家喜六

    菅家委員長 正木君の御要求がありますが、速記をとめて、懇談にしてはいかかでしようか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  49. 菅家喜六

    菅家委員長 御異議がありませんから、速記をとめて、懇談に移します。速記をとめてください。     〔速記中止
  50. 菅家喜六

    菅家委員長 それでは、速記を始めてください。懇談をとじます。
  51. 田渕光一

    田渕委員 今、椎熊委員からの御発議で、国内国政調査費用について、たいへん自粛的な、いいお言葉があつた
  52. 椎熊三郎

    椎熊委員 私はそうではないのです。この問題はやりたいというのです。
  53. 田渕光一

    田渕委員 発言中です。ちよつと待つてください。今御発言なさつた方は、議運理事であり、ことに世界を洋行された方々である。洋行というと、七十万、八十万の金を使われるのに、国内調査委員会から出ることを中止させるということは、私はこの点については異議がある。私は、少くとも国会議員たるものは、国外に出て、外国の知識をとつて来ることは必要であるが、委員会の必要上、国内調査費用の二千円か三千円のものを自粛するとかいう点は、どうかと思う。事務当局に伺いますが、一体どういう予算を組んでおるのか。これは事務総長に伺いたい。
  54. 大池眞

    大池事務総長 事務総長に、どういう予算を組んでおるかとおつしやいますが、海外旅費の方は、この前の議運の小委員会等で御決定になりまして、欧州方面は十人、近東方面三十名くらいの予算をとつていただきまして、海外渡航費用と、国内調査旅費とは別個の建前になつております。国内調査旅費も、皆さんの御迷惑のないように極力予算折衝をいたしてやつたつもりでございますが、この前の国会大権正の際に、国内旅費は二〇%節減するということを御決定になり、委員会で削減を受けましたために、従来は十日を標準にしてやつておりましたのですが、できればそれを七日を目安にお願いをいたしたい、こういうことで、この前は御決定願つて、その方針で進んだわけであります。
  55. 椎熊三郎

    椎熊委員 田渕君が私の名前を出されましたから、私は言うのですが、私は、懇談中といえども、自粛せよというようなことを言つていない。そういう問題を言つておるのじやないのです。私は、ここに今出て来ておる二つのものも………。
  56. 田渕光一

    田渕委員 正木君が自粛せよと言つたんです。
  57. 椎熊三郎

    椎熊委員 お待ちください。あなたが私の名をさして言われたので言うのです。今出て来ておるのは一つか二つだが、おそらく各委員会から出て来るだろう。われわれは、この委員会行つていいが、この委員会行つてはいけないという選択の標準がないから、委員会できめたものは全体をやりたい。しかしそれをやる金は、今はあつても、これからの休会中に出て行く金がない。そのときどうするか、そういう心配があるが、委員会から行つてはならぬ、自粛せよということは、私申しておらぬのです。一々個人の名前をさして言われることは非常に迷惑でございます。誤解があるならば、どうぞひとつお解きを願いたい。
  58. 田渕光一

    田渕委員 この委員会申請に対する問題に対して、椎熊委員から発言があり、これについて土井さん、正木さんなどの発言があつた。いずれも理事の方だから、そこで私は伺いたい。委員会国内国政調査をしてはならぬとか、要求して来るものを自粛しなければならぬというような五木さんのお話でありましたから、国内調査を自粛するということは、国外の場合は、一人について七十万も百万もの金がいるのに、それについては何ら御発言がなく、ただ委員会から国内調査を要求することについて、節減するというのはおかしいというのです。
  59. 菅家喜六

    菅家委員長 この申請の件は、ただいま懇談中にもお話合いがありました通り水産委員派遣と、郵政委員派遣をまず承認するということに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  60. 菅家喜六

    菅家委員長 御異議ありませんから、さよう決定いたします。  なお、閉会中の国政調査は、従来の慣例もありますので、本委員会閉会中にしばしば開催することもできませんから、従来の取扱いによつて議長並びに委員長に御一任願つて、その結果を委員会が開かれたときに御報告申し上げることにし、本委員会の多数の御意見のあつたところによつて議長は運ばれるものと信じます。また本日各位が述べられた発言によつて当該委員会委員派遣申請を認めるという方針のもとにこれを進めて行きたいという御意見が多数でありました。その点議長に答申し、閉会中はしかるべく取扱われたい、こう思うのでありますが、これに対して御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  61. 菅家喜六

    菅家委員長 御異議がありませんから、さよう決定いたします。
  62. 中川俊思

    中川(俊)委員 たまたま委員派遣の問題が議題になつたのでありますが、これに対して、費用があるとかないとか、自粛とか、いろいろな問題が出ました。私は、先ほど土井君からも御発言があつたように、国内派遣については、大体において各委員会に公平に行くように予算が組まれておるのではないかと思う。またそうなければならぬと思う。問題は、国政調査のことでありますから、できるだけ各委員会とも、委員がみんな出かけて行けるように願いたいと思う。この際、先ほど田渕君からも触れられましたから私も申し上げておくのですが、国外派遣についていろいろな問題があるようであります。しかし私は、一昨年英国に参りましたときにも痛感したことでありますが、できれば国会議見は、一度はぜひとも海外を見て、見聞を広めておきたい、費用なんというものはきわめてわずかなものです。いやしくも国会議員が海外の土地を踏まないということは、かえつて国内においていろいろな問題を議する上において支障があると思いますから、私はぜひやつてもらいたいという希望を持つて、帰つて来てからも各方面に言つておるわけです。ただ、同じ人間が二回も三回も行くということは慎んでもらいたいと思う。ただいま申し上げましたように、国外の事情を一ぺんぐらいは国会議員は見ておきたいというのが私の希望でありますから、そういう点はおそらく皆さんも御異議がないだろうと思いますが、そういう点からいつて、一人の人間が二回も三回も行くようなことになりますと、行きたいと思つておる者も行けないということになる。だから、先ほど田渕君がちよつと触れられたのは、私はそういうところに意味があるのじやないかと思うのです。議院運営委員会委員が、国外の議会の運営を見に行かなければならぬということのりくつはありましよう。しかし、いやしくも国会に議席を置いておりますれば、議院運営についてはかなりみな経験を持つておられる方々でありますから、必ずしも議院運営委員会に席を置いている者が行かなければならぬということはないだろうと思う。このたびの洋行の問題につきましても、あまり人数が多かつたということで、行かれた方々は、外地において日本新聞をごらんになつたでしよう。日本新聞だけは私はお読みになつたろうと思う。どういう非難が一体下されておつたか。これらについては、私は露骨に言いますけれども、口に出して言わない諸君の中にも、かなり不平があると思う。そういう不平を醸成させることは、国会運営上いいことじやないと思います。でありますから、済んだことを私はとやかく申しません。今後そういうような場合には、ひとつ慎重にお考えを願いたいという希望を申し上げておきます。
  63. 椎熊三郎

    椎熊委員 事、私にも関係しておることのようですから、解誤があれば、この際解いてもらいたいと思う。私は、終戦以来国会に議席を持つております。海外に出ましたこと、これで三回目です。しかし国費をもつて海外に行つたのは、今回が初めてです。第一回はアメリカ政府の招請によつて、一切の費用はアメリカの政府でまかないました。第二回の講和会議におきましては、わが党の党内事情によつて、苫米地全権の私設随員として私は行きまして、国費は一文も使つておりません。今回初めて国会費用でやつていただいた。同じ人が何回行きましようとも、それぞれの人の都合により、それぞれの党の都合によることでございまして、御批判は自由でございましようが、私は国会費用で参りましたのは今回が初めてでございますから、三回も国家の費用で行つたかのごとく評せられることは迷惑でございます。御了解を願います。
  64. 菅家喜六

    菅家委員長 当面の問題は、国内委員派遣に関することでありまして、この問題はすでに満場一致で解決を見てしまつたのであります。海外派遣のことは、また議題になりました際に御発言つてしかるべきだと思いますし、中川君の御希望は御希望としてお述べになつたのでありますから、時間もありませんし、他の重要なことを御相談願うことにして、その程度でこの問題は打切つていただきたいと思います。
  65. 田渕光一

    田渕委員 私はこの際、事務総長に申し上げておきたいのであります。国内調査に行くための費用については、いろいろ理由があるわけです。あるいは天変地異によつて行く場合もある。そういうように必要があつて行く場合、予算は十分獲得するように要求してもらいたい。あまりどうの、こうのという、けちなことを言わさぬようにしてもらいたい。
  66. 大池眞

    大池事務総長 わかりました。     —————————————
  67. 菅家喜六

    菅家委員長 次に、緊急に御相談しなければならぬことがあります。先ほど事務当局から参議院の方へ交渉いたしたのであります。しかるところ参議院予算委員会は、総理出席を待つて開会し、四時半から五時過ぎまでかかる予定である、総理衆議院に割愛するという件については、小沢自由党国会対策委員長に断つておいた、こういう向うからの回答であります。なお、本会議の方については、事務の方と次長がとくと相談をいたしたらしいのですが、事務的には、参議院の方では同意しかねる。向うの事務次長と、こちらの事務次長の間の話で、さらに事務的に何とかできないかということを交渉したところが、事務的にはまつたくそのことは不可能である、なお時間は、約三時間半かかる予定だということであります。そうすると、どうしても八時過ぎになるというのが今の予定であります。しかし私の方では、小澤対策委員長から参議院へ交渉に行つたということも、この委員会が開くまでは聞かなかつた対策委員長会議結論だけを聞いて、参議院へだれが代表して交渉に行くのか、向う委員長に会うのかということは聞かなかつたのですが、今正式に参議院に交渉したところが、今申し上げた通りの回答が来たわけであります。そうすると、先ほどの委員会決定したことは、大分隔たりがあるのであります。この通りといたしますければ、総理出席を要求することは時間的に至難のように思われます。そこで、対策委員長会議の御決定も、もし総理がどう努力してもここへ出て来れないときには、緒方副総理と外務大臣でもよろしいという御決定だそうでありますから、その方法によりませんと、本会議の時間が非常におそくなるようなことにもなります。緊急質問もあり、こちらの方で本会議を開いて片づけなければならぬ問題がありますので、緒方副総理によつてやらせるよりいたしかたがないのではないかと思いますが、一応お伺いいたします。
  68. 土井直作

    土井委員 大体国会対策委員長会議で、そういうような場合には、緒方副総理でもいいということになつておるそうであります。実際上の問題で、総理参議院関係で出られないということであれば、これは決定通りでけつこうだと思う。それでなくして、出られる時間的な余地があるにかかわらず、こつちに出ないということになると、あとでまた物議をかもしますから、その点は自由党の方で十分責任を負つていただきたい。あとでわかりましてから、何だということになると、かえつてまずいと思いますから……。
  69. 菅家喜六

    菅家委員長 ごもつともです。
  70. 正木清

    正木委員 私は、この問題で前には発言をしなかつたのですが、今土井君の言つたことにつけ加えておきたいと思います。椎熊君の発言の中で、右派国会対策委員長がわが党に来て、参議院ではこれに協力するという申出があつたということであります。私の方でも国会対策委員長会議が終つてから、わが党の参議院予算委員とも打合せまして、それでは協力しよう、但し、時間だけは大体きめておいてもらわなければ困る、その時間は、わが党としては、まず一時間ということで、わが党の委員も、それでは協力しようという実は回答を得ておるわけです。ですから、今正式に委員長から参議院との交渉の結果の発言があつたわけですが、今私が述べたような事情もこの前にあるものですから、自由党としては、あとで物議が起らないように、十分連絡をとつておいてもらいたいと思います。
  71. 坪川信三

    坪川委員 ただいま土井君並びに正木君からお話の件は、自由党といたしまして十分善処いたしたいと思います。
  72. 菅家喜六

    菅家委員長 それではただいまの件は、さようとりはからうことにいたします。
  73. 正木清

    正木委員 副総理と外相は間違いないでしようね。
  74. 菅家喜六

    菅家委員長 それは当然であります。     —————————————
  75. 菅家喜六

    菅家委員長 次に、法制局の人事の件であります。事務総長より御説明いたします。
  76. 大池眞

    大池事務総長 お手元へ今度法制局で二人を参事にしたいという履歴が参つておりますが、建設事務官をやつておる伊庭武男君を本院に参事として迎えたい。それから芳賀恒勝君を参事にしていただきたいということですが、この方は法制局にずつと勤めておりますし、今まで主事であつた者を参事にするということでありますから、これも御承認願いたい、こういう希望であります。
  77. 菅家喜六

    菅家委員長 これは、さように承認するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  78. 正木清

    正木委員 わが党としても異議がないのでありますが、一応党に帰つて、場内で御返事をすることにいたします。
  79. 菅家喜六

    菅家委員長 それでは、場内でお願いいたします。     —————————————
  80. 菅家喜六

    菅家委員長 次に、本日の議事について事務総長より御説明申し上げます。
  81. 大池眞

    大池事務総長 ただいまおきめを願いましたことから見ますと、沖縄並びに小笠原諸島に関する決議案、これは各派御一致のようでありますから、これを一番最初に上げていただきまして、次に池田・ロバートソン会談の共同声明に関する政府傾の副総理か外務大臣の御発言があつて、それに対して各派から十五分ずつ四人の御質疑があり、そのあと緊急質問を入れた方がよくはないでしようか、あるいは緊急質問の方を先にいたしますか。
  82. 菅家喜六

    菅家委員長 決議案が一番先でしようね。
  83. 大池眞

    大池事務総長 それでは決議案、それから池田・ロバートソン会談の政府報告並びに質疑、それから緊急質問、そういうことにお願いをいたしまして、その次に請願が約五十五件、李ライン等の国際漁場問題解決促進に関する請願が上つておりまので、これを緊急上程をお願いいたします。最終に、閉会中の審査案件でございますが、これはお手元にお配りいたしました分だけ、ただいま各委員会で場きまつております。これ以外に、きまらないものもあるようでございますから、そういうものをこれに附加いたしまして、適当に散会前にお願いたす、こういうことに一応おきめを願いたいと思います。
  84. 菅家喜六

    菅家委員長 議事日程については、ただいま事務総長から御説明の通り決定いたして御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  85. 菅家喜六

    菅家委員長 御異議がありませんから、さよう決定いたします。  なお、本日の開会時間は午後四時でよろしゆうございますね。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  86. 菅家喜六

    菅家委員長 なお、引続き理事会を開きますから、隣の議長室に御参集願いたいと思います。  なお、議院運営委員会懇談、協議会を開きたい件がございますので、傍聴の諸君が帰られましたら、ちよつと協議、懇談会を開きます。  それでに本委員会は、これで休憩しておきます。     午後三時十二分休憩      ————◇—————     午後七時四十二分開議
  87. 菅家喜六

    菅家委員長 それでは休憩前に引続き本委員会開会いたします。  先ほどの委員会においても、理事会においてもお話合いがありました決算委員長より申出の鉄道会館の問題を、国政調査の一環として同委員会で取扱つて、その中間報告をしたい、こういう申出があります。本会議においてその中間報告をさせるかさせないかということを、当委員会決定したいと思います。その点お諮りする次第であります。
  88. 坪川信三

    坪川委員 こうした中間報告というようなことは、国会法その他の点から見てどうなんですか。事務総長はいらつしやいませが……。
  89. 菅家喜六

    菅家委員長 委員長から答弁するのも不適当かと思いますが、委員長意見を申し上げましよう。
  90. 中川俊思

    中川(俊)委員 その前に、これはさつき事務総長に私聞いたのですが、中間報告というのはちよつとおかしい、経過報告ということなら前例があるそうです。経過報告というのでやるならさしつかえないだろうというような事務総長意見でした。
  91. 菅家喜六

    菅家委員長 私は、こういう問題の取扱いについては、事務当局と前から打合しておりますので、私の意見としてでなくて、そういう点についての見解を参考に申し上げるのであります。従つて、それに決定しなければならぬという意味ではありません。事務総長か来れば、同じことを言われるだろうと思いますが、中川君のおつしやる通り中間報告を求める件は国会法にも定めておりまして、委員会から国会に要求することのできるのはもちろんであります。ところが、これは他の委員会でもやつておる問題で、決算委員会でやるという取扱いをしたのではないわけであります。あれは御承知の通り、付託案件でもなければ、議案でもない。議安米ならば、衆議院を通つてから参議院に行かなければならない。あるいは参議院を通つたものが、こつちへ来なければならぬというわけです。議案であるか報告であるかという問題についても、いろいろ議論はあるだろうと思いますが、今のところは、普通の議案ではないわけです。御承知の通り、あれには会計検査院の検査報告書が出ております。いわゆる批難事項といつておりますが、その批難事項の中で、大体国家機関がこういう経理上不当な、あるいは不正な取扱いをしているというような会計検査院の検査報告があるわけです。その内容について決算委員会審議しているわけです。ある一つの事項を取上げて、それについて決算委員がやつたわけですが、国政調査の一環として、その問題はあつちこつちでやつておるわけです。決算委員長報告するときには、国政調査の一環として、こういう事実があつたということを報告するわけでしようが、ほかの委員会でもそれを取上げて、その点についてもまだ結論が出ていない。従つて結論が出ていないものの中間報告をするということはないわけです。行政監察委員会などでもいろいろ案件を取上げてやつておりますが、委員長の権限で、個々の一つ一つについてやることを認めると、絶えず批難事項の中の不当なる経理、不正なる経理をやつたということで、一つ一つ中間報告をするということになれば、かなり多くの案件が決算委員会から上つて来るようになる。それはあの委員会の性質上、中間的にやるのはどうか、どうも不穏当ではないか、また不適当な取扱いではないか、むしろ委員長が次の国会までに報告するのであるから、委員会審議が終つて、そのときに詳細なる報告をする方が穏当な取扱いであり、従来国会で取扱つて来た慣例であるというのが、事務当局の方の見解だと思います。しかしながら、この委員会中間報告をやるということに御決定になれば、法的にやつてはならないというわけではない。そこでこの委員会決定によつて、この問題は取扱つて参りたいと思います。中川君にそれだけお答えしておきます。
  92. 加藤常太郎

    加藤(常)委員 委員長の説明あるいは中川君の説明、いろいろありましようが、これは国会審議の上から見ても大問題になつたもので、枝葉末節の問題ではない。あなたがいろいろ言つたように、中間的に経過報告をすることはどうかと思うけれども、本問題は国民が非常な関心を持ち、またただしたいと思つておる事柄なんです。本会議にかけても国民が知りたいという問題であるから、中間報告ないし経過報告という形式をとつて事務当局に届け出たものであれば、事務当局の見解は、はつきりと別の場合にやつてもいいか、前例もあることであるから、この際経過報告について各党意見を聞いて、やらしていいというものであつたならば、やらした方がいいと思う。政府当局としても、与党としても、何か臭いものにふたをするような感を国民に与える問題であるから、私どもとしては、この問題はでき得べくんは経過報告をやらす方がいいと思います。
  93. 中川俊思

    中川(俊)委員 きのうの国会対策委員長会議で話が出て、吉田自由党の方だけ小沢君が態度を保留して、あとはみな賛成された。そこで、明日の運営委員会に諮つてくれということだつたが、ぼくもそれに出たのです。今中間報告という話だけれども、鉄道会館の問題は、決算委員会では一応結論を出したと私は記憶しておるのです。
  94. 池田禎治

    池田(禎)委員 結論を出して、理事会でも報告をせよということだつた
  95. 中川俊思

    中川(俊)委員 結論は出ておるのです。
  96. 加藤常太郎

    加藤(常)委員 その結論報告をする。
  97. 坪川信三

    坪川委員 そういう結論は出ておりますけれども、鉄道会館という一つの事案を付託している問題ではないのであつて、それだけ切り離して結論が出たから、そこで、報告するというのは私はおかしいと思う。
  98. 池田禎治

    池田(禎)委員 付託した事案にあらずといえども、私は本会議に進んで報告をするということは、いかなる場合でも拒否すべきことではないと思う。委員長報告をするのは許さるべきである。本会議を通じて国民にその問題を表明し、疑義があればただすということが国会の使命であつて、それが当該委員会の忠実なる仕事だと思う。いかなる問題といえども、その報告は喜んでさすべきである。そういうことを今日認めをことが妥当であるか不当であるかといつた見解を表明することに、それこそ議会政治の、国会運営の根本精神からいつても避くべきことである。口にすべきことではないと思います。
  99. 三和精一

    ○三和委員 私は決算委員で、この問題に実は当つたことがあるのです。今度委員長が決算委員会報告をやるというのですが……。
  100. 中川俊思

    中川(俊)委員 そうじやありませんよ。鉄道会館の問題です。
  101. 三和精一

    ○三和委員 だから、決算委員会として報告するのではない。決算委員会審議の過程を私は見ておりますが、決算委員会の固有の問題ではない。その鉄道会館問題だけ取上げてやるということはおかしい。
  102. 池田禎治

    池田(禎)委員 いかなる事案といえども委員会の経過を報告するということは、どんな場合だつてけつこうだと思うんです。
  103. 菅家喜六

    菅家委員長 一つ一つ発言を求めておやりください。それでなければ懇談に移して、自由に御発言願いますか。——いかがでしよう、懇談に移しますか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 菅家委員長 それでは、暫時速記をとめて懇談に移します。     〔速記中止
  104. 菅家喜六

    菅家委員長 それでは懇談をとじます。速記を始めてください。  決算委員会中間報告を求めるの件は、懇談中に各党の態度が表明されたようであります。鳩山分党からの中間報告を求めるの件について、国会法第何条でしたかによつてその動議が提出され、それに対する取扱い方を御相談するわけですが、前例によりますと、中間報告を求めるの件には、反対討論と賛成討論がありまして、採決によつて決定しております。その討論をおやりになるか、どうかをお伺いします。
  105. 坪川信三

    坪川委員 自由党としては、それを一応保留しておきまして、場内において申し上げます。
  106. 菅家喜六

    菅家委員長 もし場内において自由党討論をやることになれば、その他において討論をなさいますか。
  107. 正木清

    正木委員 わが党も、場内において態度を表明いたします。保留いたします。
  108. 椎熊三郎

    椎熊委員 わが党は賛成しておるのですから、討論はいたしません。時間もないことですから、やるなら早くやりたいので、討論しません。
  109. 池田禎治

    池田(禎)委員 私の方は留保しておきます。場内交渉で申し上げます。
  110. 菅家喜六

    菅家委員長 それでは、その動議が提出されて、場内において討論するかしないかを決定し、その後に採決を願います。討論は、前例によりまして十分程度ということにきめておきまして御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  111. 菅家喜六

    菅家委員長 それでは、討論の件は場内においてやることにして、もし討論がある場合は十分程度ということで、中間報告を求める件を議題として採決をする、採決は起立採決で御了承を願います。     —————————————
  112. 菅家喜六

    菅家委員長 次に、領土に関する決議案を改進党の本名武君外七十名から提出されております。提案した党の方から御説明があります。
  113. 椎熊三郎

    椎熊委員 先刻の本会議で、沖繩及び小笠原諸島に関する決議案が出たのですが、これはアメリカ側に対する決議であります。それとは内容において違いますが、北海道の歯舞、色丹の返還の問題があるわけです。これは毎国会で、小笠原あるいは琉球と同じような決議を一方においてはやつておるのに、今回の国会に限り歯舞、色丹の方を無視されてしまつたということでは、北海道の者は承知しないばかりでなく、外交政策からいつてもおかしなもので、片手落ちなことになるから、歯舞、色丹返還の決議をいたしたい。そこで決議案ですけれども、これはなるべく各党一致の決議案にしたいというので、わが党から各党に交渉いたしましたところ、場内では皆さんの御賛成を得たようです。手続上はわが党だけで出しておつたのですけれども、賛成を得たのですから、実際に上程されるまでには共同提案になろうと思います。そうすると、案文も簡単ですし、内容も皆さん御承知のことですから、趣旨弁明等もごく簡単でございますし、ぜひやつてもらわぬといかぬと思うのです。御賛成くださるならば、本日中にこれを願いたい。
  114. 正木清

    正木委員 わが党も当然賛成ですし、こういう問題ですから、当然各党共同提案という形にお取運びを願いたいと思います。そこで一つ申し上げたいのは、先ほどの決議案取扱いでもあつたように、これは当該委員会委員長に趣旨弁明をやつてもらうということに、おまとめ願えるものならまとめてもらいたい。問題の性質上からいつても……。
  115. 椎熊三郎

    椎熊委員 それに私異議ありません。外務委員長がやつてくださるならばけつこうでございます。ただ外務委員長がやつてくださるかどうかわからないので、本名武君が趣旨弁明への準備を整えておりますから、本名君にしてくだされば、なおさらけつこうですが、それは一党に偏する形になるから外務委員長がやれということで、外務委員長が御承知くださるならそれでけつこうです。とにかく本名君が用意しておるということだけを申し上げておきます。
  116. 正木清

    正木委員 できれば私は、外務委員長なり、外務委員会理事なりが趣旨弁明をされるようにしてもらいたい。
  117. 菅家喜六

    菅家委員長 ただいまお聞きの通りであります。領土に関する決議案について提出者たる改進党から御説明がありまして、各党御賛成のようであります。ただこの取扱いは、趣旨弁明をどなたがするかということについて、今、正木君から御発言がありました。これは会期も切迫しておることであるから、対策委員長会議各党一致すれば、場内において今のような趣旨を体しまして、提出されておる党でもあえてそれを強く主張しないということであれば、円満な解決ができるのじやないかと思います。
  118. 椎熊三郎

    椎熊委員 時間の関係で、早くこれをまとめたいというので、この提案者も賛成者も、先刻議決された小笠原、琉球の決議案の提案者、賛成者と同一にするということを、各党理事の方で責任を持つてお運び願えればけつこうであります。
  119. 正木清

    正木委員 その点は責任を持ちましよう。
  120. 菅家喜六

    菅家委員長 ただいまお聞きの通りであります。提案者は、先ほど提出されました沖縄及び小笠原諸島に関する決議案の提案者と同じにするということで各党了承してもらいたいということでありますが、これに各党異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  121. 菅家喜六

    菅家委員長 御異議ありませんから、提案者を同じにいたしまして、なお、趣旨弁明につきましては場内でまとめて、その結果によることにいたします。
  122. 池田禎治

    池田(禎)委員 小笠原、沖繩の提案者は、全部網羅しておるわけじやないでしよう。そうすると、北海道の人が入つていなければ、これには入れるということは、間単なことですから、そうしたらどうですか。
  123. 椎熊三郎

    椎熊委員 そうしていただければなおけつこうです。
  124. 菅家喜六

    菅家委員長 その点皆様御異議ないようですから、そういう取扱いをいたしたいと思います。  そこで順序ですが、参議院回付案がありますので、それを一番先にお願いし、その次に決議案、それから先ほどの中間報告の動議の件、こういう順序に、取扱います。  それではそういうことにして、本委員会はこれで散会いたします。     午後八時十八分散会