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中川(俊)
委員 たまたま
委員派遣の問題が
議題にな
つたのでありますが、これに対して、
費用があるとかないとか、自粛とか、いろいろな問題が出ました。私は、先ほど
土井君からも御
発言があ
つたように、
国内の
派遣については、大体において各
委員会に公平に行くように
予算が組まれておるのではないかと思う。またそうなければならぬと思う。問題は、
国政調査のことでありますから、できるだけ各
委員会とも、
委員がみんな出かけて行けるように願いたいと思う。この際、先ほど
田渕君からも触れられましたから私も申し上げておくのですが、
国外の
派遣についていろいろな問題があるようであります。しかし私は、一昨年英国に参りましたときにも痛感したことでありますが、できれば国
会議見は、一度はぜひとも海外を見て、見聞を広めておきたい、
費用なんというものはきわめてわずかなものです。いやしくも
国会議員が海外の土地を踏まないということは、かえ
つて国内においていろいろな問題を議する上において支障があると思いますから、私はぜひや
つてもらいたいという希望を持
つて、帰
つて来てからも各方面に言
つておるわけです。ただ、同じ人間が二回も三回も行くということは慎んでもらいたいと思う。ただいま申し上げましたように、
国外の事情を一ぺんぐらいは
国会議員は見ておきたいというのが私の希望でありますから、そういう点はおそらく
皆さんも御
異議がないだろうと思いますが、そういう点からい
つて、一人の人間が二回も三回も行くようなことになりますと、行きたいと
思つておる者も行けないということになる。だから、先ほど
田渕君が
ちよつと触れられたのは、私はそういうところに意味があるのじやないかと思うのです。
議院運営委員会の
委員が、
国外の議会の運営を見に行かなければならぬということのりくつはありましよう。しかし、いやしくも
国会に議席を置いておりますれば、議院運営についてはかなりみな経験を持
つておられる方々でありますから、必ずしも
議院運営委員会に席を置いている者が行かなければならぬということはないだろうと思う。このたびの洋行の問題につきましても、あまり人数が多か
つたということで、行かれた方々は、外地において日本新聞をごらんに
なつたでしよう。日本新聞だけは私はお読みに
なつたろうと思う。どういう非難が一体下されてお
つたか。これらについては、私は露骨に言いますけれ
ども、口に出して言わない諸君の中にも、かなり不平があると思う。そういう不平を醸成させることは、
国会運営上いいことじやないと思います。でありますから、済んだことを私はとやかく申しません。今後そういうような場合には、ひ
とつ慎重にお考えを願いたいという希望を申し上げておきます。