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1953-10-29 第17回国会 衆議院 議院運営委員会 第1号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十八年十月二十九日(木曜日)     午後零時四十一分開議  出席委員    委員長 菅家 喜六君    理事 荒舩清十郎君 理事 渡邊 良夫君       生田 宏一君    尾関 義一君       田嶋 好文君    田渕 光一君       坪川 信三君    長谷川 峻君       三和 精一君   山口喜久一郎君       山田 彌一君    山中 貞則君       小泉 純也君    佐藤 芳男君       椎熊 三郎君    園田  直君       長谷川四郎君    村瀬 宣親君       淡谷 悠藏君    井手 以誠君       島上善五郎君    田中織之進君       山本 幸一君    池田 禎治君       春日 一幸君    川俣 清音君       土井 直作君    前田榮之助君       中川 俊思君    中村 梅吉君       中村 英男君  委員外出席者         副  議  長 原   彪君         事 務 総 長 大池  眞君     ————————————— 十月二十九日  委員小澤佐重喜君、尾関義一君、岸田正記君、  黒金泰美君、羽田武嗣郎君、村瀬宣親君、田中  幾三郎君及び小林信一辞任につき、その補欠  として長谷川峻君、江藤夏雄君、山田彌一君、  田嶋好文君、生田宏一君、椎熊三郎君、川俣清  音君、及び中村英男君が議長指名委員に選  任された。 同日  委員川俣清音辞任につき、その補欠として土  井直作君が議長指名委員選任された。     ————————————— 本日の会議に付した事件  議院運営小委員選任の件  小委員会設置に関する件  国務大臣演説に対する質疑に関する件  本日の本会議議事に関する件     —————————————
  2. 渡邊良夫

    渡邊委員長代理 これより開会いたします。  まず、過般の当委員会決定いたしました議院運営小委員、これは七名、庶務小委員と院内の警察及び秩序に関する小委員の二つは八名、国会法等改正案起草小委員、これは委員長のほか七名、以上の委員選任の件をお諮りいたします。これらの各小委員は、一応従前通り方々お願いすることといたしまして、欠員になつておる党がありますから御申出を願い、委員長指名いたしてはいかがでございましようか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  3. 渡邊良夫

    渡邊委員長代理 御異議がないようでありまするから、さよう決しました。     —————————————
  4. 渡邊良夫

    渡邊委員長代理 次に、昨日の委員会お話のありました総理外務大臣施政演説でありますが、委員長代理として私から委員会空気を伝え、考慮を求めましたが、総理の方ではその準備がいたしてないようであり、外務大臣報告演説をするといたしましても、その時期につきまして考慮中のようであり、本日は小笠原蔵相の二十八年度の補正予算に関する演説通告だけになつておりますから、昨日御決定通り開会式後の本会議でこれを聴取することといたしまして、これに対する質疑の御相談を願うはずでありますが、開会式の時間との関係がありますから、開会式が終りましてから当委員会を再開いたしまして、御決定を願いたいと思います。つきましては、これからの本会議議事等につきまして、事務総長から説明お願いします。
  5. 大池眞

    大池事務総長 それでは、本日のこれからの議事について御説明を申し上げます。第一に、お手元に差上げてあります議事日程通りに、議席指定をいたさなければなりません。これは三分の一以上お集まりになつておりますので、まず議席指定議長がいたしまして、それから今会期決定をいたさなければなりません。会期の件は、昨日の当委員会で七日ということに御決定を願いまして、参議院の方へ申出をいたしてございます。参議院からは、その七日の議長の協議に対して、ただいままでは了承したという御返事がございません。今運営委員会を開いておるように承つております。おつつけこの会期賛成であるかどうかということの御決定があると思いますが、開会されるまでの間に参りません場合には、やむを得ませんので、当委員会で御決定の案で議長発議をいたしまして、本会議で御決定願いたいと思つております。それが済みますれば、第三に特別委員会設置でございます。これは四つ、昨日御決定を願いました分がありますが、議長発議で簡単に御決定を願い、そのあと田中元君に対する追悼演説お願いいたします。これは館俊三君にお願いをいたしまして、休憩をして開会式に臨む、こういう予定になつておりますが、時間が非常に差迫つて一時に間もないことでございますし、一時四十分に陛下は御出門ということになつておりますので、一時半くらいをめどにして、場合によれば田中元君に対する追悼演説は、再開後にまわるようなことになるかもしれません。その点は御了承願つておきたいと思います。ただ問題は、会期の件について、議長発議に対して御反対の党があるようでございますから、起立採決をいたしてよろしいのか、討論等関係を、今内々お話合いがあつたようでありますが、その点を御決定を願います。
  6. 島上善五郎

    島上委員 会期の件につきましては、一週間ということには私ども昨日反対しましたが、議運採決で敗れました。しかし一週間ということでは、どうしても納得できません。そこでわれわれは本会議において反対討論をいたします。
  7. 池田禎治

    池田(禎)委員 わが党も、会期一週間に対する反対討論通告をいたします。
  8. 園田直

    園田委員 ただいま社会党両派から、会期決定に対する反対討論通告がございましたが、御承知の通り会期について、短期の一週間をわが党が主張した理由は、先般申し上げた通りでございまして、災害に関する重大問題をなるべくすみやかに解決したいというのがわが党の念願でございます。そういう意味において、時間等も相当経過いたしておりますし、さらに会期の問題については、社会党両派からは正式に運営委員会でその理由を天下に宣明されたところでもございますので、できまするならば、各党帰られましてから本会議開会までに、討論についての御再考を願いたいと思うのであります。
  9. 山本幸一

    山本(幸)委員 ただいま園田君から御依頼を受けてななはだ恐縮をいたしておるわけでございますが、実は、今島上君が発言しましたように、われわれは八月上旬に、すでに災害MSAの問題を取上げて国会早期開会要求したわけであります。しかるところ政府は、いかに自分の方で開会日決定する権限があるとはいいながら、今日までべんべんとし開会を延ばしておつた。このことは明らかに政府側責任ではないかと思う。従つてわれわれとしては、さよう意味において、今度の会期についても、一週間では重要な問題を議論することは非常に困難だ。しかしお説のように、災害問題については改進党並びにその他の諸党も同一意見でありまして、早期に善処したいという気持は何らかわるところございません。しかし、私どもはそれと同時に、その他の重要な案件もございますので、この際会期延長を昨日までいろいろお願いしたが、遂に敗れてしまつたので、どうしても態度を明らかにするために反対討論をいたしたい、こういうのでございますから、ぜひともお許しいただきたい。
  10. 園田直

    園田委員 ただいま社会党両派お願いをいたしましたが、討論は当然の権限でございますし、何らこれを阻止することはできません。従いまして社会党両派討論をされるというならば、災害の対策をすみやかにやりたいという点については、御意見はよくわかつておりますので、討論の時間等については、ぜひすみやかに会期が終るように御協力をお願いすると同時に、わが党といたしましても、賛成討論権限を保留いたします。
  11. 池田禎治

    池田(禎)委員 ただいま園田君からの御発言もつともと思います。従いまして、現実問題としては、すみやかに本会議を開いて所要の討論を行われんことを希望いたします。私どもは、その時間等につきましては十分御協力いたす用意があります。
  12. 園田直

    園田委員 ここで討論の問題について、数分間懇談会を開いて御相談いたしたいと思います。
  13. 渡邊良夫

    渡邊委員長代理 ちよつと懇談にいたしますから、速記をとめてください。     〔速記中止
  14. 渡邊良夫

    渡邊委員長代理 それでは懇談をとじます。  ただいま会期に対する賛成反対の問題につきまして懇談の際における空気から、左右両派各五分ずつ、一名ということに決定いたしたらいかがかと思います。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  15. 渡邊良夫

    渡邊委員長代理 それではさよう決定いたします。
  16. 淡谷悠藏

    淡谷委員 さつき大臣演説の件について……。
  17. 渡邊良夫

    渡邊委員長代理 それは時間がありませんから、あとお願いいたします。本会議を終えてもう一ぺんやりますから、その節にお願いすることとして、暫時休憩いたします。     午後零時五十二分休憩      ————◇—————     午後三時一分開議
  18. 菅家喜六

    菅家委員長 休憩前に引続き議院運営委員会開会いたします。  小笠原大蔵大臣演説だけの予定であつたそうでございますが、先刻の理事会において話合いの結果もあつて政府から外務大臣演説通告がありましたので、大蔵大臣発言に続いて、外務大臣発言があるはずでございます。これに対する質問をどうするか、本日おきめを願つた方がよかろうと思いますので、その点御協議願います。
  19. 池田禎治

    池田(禎)委員 今日の理事会と申しますと、実は私ども出席いたしたのでございますが、その際の話合いでは、最初に、どうしても私ども総理大臣施政方針演説を求めた。そこで官房長官に来ていただいてお話を申し上げたところ、その場合善処する、できるだけ御希望に沿うようにするということでしたけれども外務大臣については、用意をしておるということでございしました。そこで総理大臣が出ない場合はどうする、出られた場合はどうするという点までもお話申し上げて、結局、総理大臣が出られない場合は、外務大臣演説は本日行わない、本日は大蔵大臣だけにするという申合せになつた。むろん申合せはいかようにありましようとも、本日ここでまた御審議なさることは当然なことでございますが、そういうことになりますと、理事会で申し合せたときと様子が違つて参つたので、どういうふうにするかということについてわれわれとしては討議しなければならぬことがある。それはどういうことかと申しますと、本日は大蔵大臣だけにして、明日大蔵大臣財政演説に対する質問を行い、さらに外務大臣は適当なときに行う、そのときには、外務大臣外交演説に対する質疑も認める、かよう官房長官も、各党間でも了承になつたのであります。従つて、そういう点についてどういうふうに御審議なさるか存じませんが、私どもとしては、そういうふうに了承しておつたので、委員長から承りますと、政府は一方的にそういうふうにおきめになつたかと思うのでありますが、いかがなものでしようか。
  20. 荒舩清十郎

    荒舩委員 先ほどの理事会で、総理大臣演説要求したのです。それにつきまして福永官房長官から総理お話を申し込んだと思いますが、さつき官房長官の言われる通り、この臨時国会はきわめて時間を短かく、しかも災害復旧を急速にしなければならぬというような点からいたしまして、今回の国会においては総理大臣施政演説はいたさない、こういうことになつたのであります。
  21. 池田禎治

    池田(禎)委員 荒舩さんにお尋ねすることが適当かどうか存じませんが、そういうふうにお話になりますと、外務大臣演説はやるというふうに改まつたのですか。
  22. 園田直

    園田委員 本日の理事会において、野党四派から総理大臣施政方針演説並びに大蔵外務演説をやれという要求をいたしました。それに対して与党並びに政府側からは、極力努力はするが、見込みがないというお話でございました。従いましてその際、総理はあくまでやれと要求はするが、できない場合において、あと大蔵大臣外務大臣は、われわれも社会党も、本日やれと最初要求しておつた。しかるに政府並びに与党の方では、いろいろの事情で、外務大臣は必ずやらせるが、きようはできない、適当な時期にやらせる、こういうことで御了承願いたいという御相談があつたのであります。従いまして、私の方からも強い意見が出まして、外務大臣がきようやらないで、時期を遅らすということについては、ほんとうに政府責任を持つてやるかどうか、しかもそれをやるということは、本会期一週間以内において、質問の余裕を残してやるという確約があるならば認めてよろしいというので、われわれは了承した問題であります。しかるにその後、理事会並び運営委員会終了をして、つい先ほど漏れ承るところによると、自由党の方では急に変更して、当初われわれ野党からの要求通り、本日外務大臣大蔵大臣とやるというように変更された模様であつて、その理由は正式ではございませんが、間接的に聞くところによると、参議院の方の演説並びに質問等と相まつて外務大臣演説並びに質問等衆議院の方で優先的に先にやるという考え方から、そういうふうに変更されたようでございます。それならば、野党のわれわれが要求したことを聞かれて、政府与党の方で考え方をかえられて、自発的にやられるものであろうと思いますから、その点について私は満足でございますが、しかし池田君が言われる通りに、理事会決定した問題でございますから、やはり各派の理事には前もつて御通知相なるよう、今後はお願いをいたします。
  23. 菅家喜六

    菅家委員長 私一時に着いて、すぐこつちへ参りまして、大体の経過をお聞きしたところでありますが、今園田君のお話になつておる通りようであります。参議院の方で外務大臣がやることになりますと、衆議院優先建前から、やるとすれば本日中に衆議院でやつたらよかろうというので、政府からきようやるという申入れがあつたということらしいのであります。理事会報告の点は、今園田お話通りと思います。さよう御了承願いたい。
  24. 池田禎治

    池田(禎)委員 それは私もけつこうでございます。その趣旨に異論を唱えるものではありません。ただ党にも報告いたしまして、かつまた私どもの希望しておつたことには、その前提として、どうしてもその前に総理大臣に出てもらいたい。しかもそれは今日の場合となつて総理大臣が閣議に諮つて内外諸般施政方針演説を検討するいとまがないというならば、それも了承できるから、率直に総理大臣から、かよう国会を開くのであつたら誠意を披瀝してもらいたい。そうするならば、われわれとしても各党に呼びかけて、質問者の数を制限するとか、時間等についても協力するとかし得る。かつまた政府の意図しておる短期国会をスムースに運ぶためには、こういうことをした方が摩擦が少くていいではないか。むしろその方が、すみやかに国会の審議を進める上からいつても妥当ではないか。こういうことを前提として申しました。従いまして、関連して私ども申し上げることは、蔵相外相を別にするというのは、それぞれの質問を許すということを官房長官も確約されて、改進党の園田君からもお話があり、その点は了承されておる。私どもがこの際申し上げたいのは、今のこだわりの一点です。
  25. 中川俊思

    中川(俊)委員 先ほど理事会お話がありましたが、政府からの正式のお話があつたのですか。この委員会に対して正式な答弁があつたのならば、この委員会で御報告願いたい。
  26. 菅家喜六

    菅家委員長 渡邊君がその衝に当つておりまして、皆さん報告すべきであつたと思いますが、今呼びに行つておりますから、ちよつとお待ちください。  暫時休憩いたします。     午後三時十三分休憩      ————◇—————     午後三時十五分開議
  27. 菅家喜六

    菅家委員長 それでは開会いたします。渡邊君。
  28. 渡邊良夫

    渡邊委員 けさほどの理事会におて、改進党の方々並びに社会党方々より、総理大臣並びに外務大臣施政演説をぜひやつてもらいたいという要求がございましたので、福永官房長官に来ていただいて、その旨を理事各位から申し入れまして、福永君が種々政府方面をあつせんいたしましたところ、総理大臣の方においては、まだ何ら用意が整つていないという返事であり、外務大臣は、適当な時期において、皆様方の御要望によつて会議に出て外交演説をやる、こういう返事つたのであります。ところが、先ほど官房長官に会いましたところ、どうせやるのなら皆様方の御要望によつて本日やつてもよろしいという回答に接しましたので、この旨皆様方に御報告申し上げる次第でございます。政府では、議長先ほど発言通告の手続を完了したはずでございます。
  29. 中川俊思

    中川(俊)委員 そういうことならやむを得ぬわけでありますが、ただわれわれは、この重大な国会に、総理政府としての施政方針をお示しにならない、ことに今聞けば、総理用意がまだできていないということです。国会を開くということがわかつていて用意ができていないということは、実に不見識きわまると思う。改進党さんが、一週間の短期間でも開けといつて申し出られたこと、さらに社会党においても、この重大な時局に際して、国会を早急に召集して善処しなければならぬ、こういうことで、これはすべての総意であつたと思う。同時にまた国民意見でもあると思う。ことに昨日の運営委員会で問題になりましたように、救農国会とは銘打つておりますけれども、しかしMSAの問題であるとか、李承晩ラインの問題であるとか、さらに竹島の問題とか、あるいはアメリカとの間にいろいろと国際情勢についての検討が行われておるはずである。こういう重大問題について国民は、一体日本は今後どうしてやつて行くのだろうかという重大な関心を持つておるときです。だから総理が、用意ができていないからというようなことを言われても、りくつにならぬ。国会を召集しておきながら、用意ができていないということは、不見識きわまる話じやないかと思う。従つてどもといたしましては、ことにわが党といたしましては、総理に、ぜひとも短時間でもよろしいから政府施政方針示してもらいたい。きのうもお話申し上げたように、そういうようなことで、とかく国会に出たがらないということになれば、やがては国会軽視ということが問題になると思う。都合のいいときには鎌倉へでも一人でこそこそおいでになるのだから、この国会に出て来て政府施政方針ぐらいお示しになれぬような、ばかな話はないと思う。わが党としては、とにかく総理にぜひとも御出席いただくよう、ことに先ほど官房長官お話申し上げまして、官房長官もこれに対して善処する——むずかしいかもしれないが善処するというお話があつた。とにかくできるだけの努力はするというお話があつたから、努力していただいて、国民の聞かんとしておるところの声を、国会を通じて聞かしていただくように、運営委員長はお帰りつて早々でまことに恐縮ですが、運営委員長から特にこの点おとりはからい願いたいと思います。
  30. 菅家喜六

    菅家委員長 了承いたしました。ただいま中川君から御意見がありましたその点は、なお官房長官その他に申し入れることにいたしますが、外務大臣演説のことは、今渡邊君、園田君等より御報告があつた通りに、参議院でやるということになれば、衆議院で先にこの演説をするという、衆議院優先建前をとるということに御異議ないと思いますが、いかがでございますか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  31. 椎熊三郎

    椎熊委員 総理演説のことで委員長は、中川さんの発言を了承して、委員長として申し入れるという話があつたが、それは重大だと思います。それなら、その申入れの結果を聞いてからでなければ継続できない。そういうことは、今突然帰つて来た委員長は、もう少し慎重に扱つてもらわぬと困る。この委員会を代表して申し入れた以上は、返事を聞かないであと会議を開くわけにいかぬ。そういうことでなしに、われわれは前のいきさつを知らぬのですから、前の人たちのやつたことを、きようのところは引継いで、円満にきよう議事が進行できるようにやつておかないと、前の関係を知らずに、責任ある言葉を残すことは、ちよつとどうかと思う。
  32. 菅家喜六

    菅家委員長 ただいま椎熊君から御注意があつたのでありますが、そういう意味ではありません。なお、そういうふうにお聞きとりになると、委員会全体の申入れということになりますから、その点はただいま椎熊君のお話通りだと思います。大体私はいきさつを聞いたのでありますが、委員会申入れとしては不適当だと思います。ひとつ総理大臣のは切り離していただきたい。
  33. 土井直作

    土井委員 ただいま中川君が発言されておる問題は、総理大臣施政方針演説を強く要求しておるようでありますが、それよりもむしろ、こういう短期間臨時国会を開く場合において、総理大臣国会に対して十分な準備がないということを強く攻撃されておる。そういうことは、ひいては国会軽視になるおそれがある。従つて、そういう点については厳重に警告をしてもらいたいという意思が、かなり含まれておると思う。従つて委員長がそういう意思を尊重いたしまして、官房長官を通じて政府あるいは総理大臣に申し入れる、この考え方はいいと思う。ただ椎熊君が言われるように、総理大臣施政方針演説中川君が強く言われて、それをそのまま受継いで、総理大臣施政方針演説をするかしないかということならば、椎熊君が言われる通り、この運営委員会は進めるわけに行かない。前段私が申し上げたような点に中川君の重点がおありになるのじやないかと考えるので、その点なら、国会軽視をしばしば行われ、また短期問のこういう臨時国会を開く場合に、その用意ができていな、ということは不見識きわまる話である。将来国会軽視をしないように、ことにこういう車大な時期に、総理大臣みずから挺身するという気概がなかつたならば、日本の国を再建することはできないじやないか。そういう点については、十分委員長からも御注意願いたい。私はそう思います。
  34. 菅家喜六

    菅家委員長 総理大臣演説問題と外務大臣演説問題を切り離して、まず外務大臣演説を、本日大蔵大臣の次にやるということを決定しまして、それからまた、そういう御意見があるならば、各党の御意見を承つて、適当に進めたいと思いますが、いかがでしよう。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  35. 池田禎治

    池田(禎)委員 そういうふうに運びますならば、前提として、今までわれわれが理事会政府自由党の諸君も入れてお話をしていたことを、やはり一部修正をしなければならぬものが出て来る。そういうものを前提として、われわれは議論しておる。たとえば総理大臣外務大臣大蔵大臣施政方針演説をし、外交財政演説をするならば、われわれとして党の質問者について、時間にしても、人数にしても、制限するとか、そういうことを十分考えたり、協力する道があると言つて来たのは、そういうところから出て来ておるのでありますから、それを総理大臣はできないと言い、外相は適当なときでなければできないと言つたのが、今度はそういうことになつて来たということになりますと、今まで話をして来たものと相当隔たりが出て、新しい事態として、従来申したことについては、われわれとしては修正すべきものがある。これは御了承願わなければならぬ。今まで言つたことと違うじやないかと言われても、違う事態に入つたから、その点は了承していただかぬと困る。皆さん話合いしたことの中に食い違いが出て来ることについて、私は責任が持てない。
  36. 小泉純也

    小泉委員 きようアメリカからお帰りになつた方もありまして、昨日からのいきさつをおのみ込みになつていないから、そこに多少相違が出て来ると思う。先ほど渡邊委員長代理から報告がありました通り、昨日来、総理大臣外務大臣演説議運においては要求いたした。しかるに昨日、大蔵大臣発言通告がありましたので、これはこれとしてもちろん議運としては努力するけれども、とりあえず、明日は開会式終了大蔵大臣演説だけは行わせるということに、昨日の議運では正式に決定をいたしておる。そこで、きよう福永官房長官その他といろいろ折衝の結果、数次にわたる理事会が開かれましたが、結局総理大臣外務大臣要求に対して、外務大臣だけはきようやるということになつて返事があつた総理大臣は、いろいろの都合で議運要望に応じられないという返事があつたわけでありますから、池田君が言われるように、違つておると言われるけれども、少しも違つていない。要求はしたけれども、その結果がどうなるかということは返事にまたなければならぬ。それは別としても、あくまでも大蔵大臣演説を本日行うということは、すでに決定済みの事項である。だからここに大蔵大臣以外に外務大臣もきようやるということは、われわれ改進党としては、総理大臣が出られないことは遺憾ですけれども、その要望の半分の外務大臣が出られるということについては、さつき園田君が申された通り、満足しております。今土井君が言われる通り、今後も続けて要望することとは別問題にして、本日の議事は、外務大臣大蔵大臣演説をやらせるということでこの運営委員会を進めていただかなければ、とても短期国会を突破することはできないと思う。
  37. 池田禎治

    池田(禎)委員 ただ改進党の園田君から、官房長官にかたく約束したことがある。外務大臣演説は適当なときに必ず行う、しかもそれは、質問の時間が切れるよう会議のぎりぎりの時間でなく、当然それに対する質疑を許すということを、園田君の質問に対して官房長官もはつきり責任を持つて答えておられる。自由党の諸君もそのときにおつた。そういう事態でありますから、私は小泉さんの言うような事柄については異論はない。従いまして、外交演説に対する質疑は、当然権利として要求することを前提として申し上げておる。
  38. 園田直

    園田委員 議事進行に関して発言します。ただいまの問題は、先般の理事会からの引続きで、その後の連絡不十分が相当原因しておると思う。従いまして、暫時の時間でございますので、ほかの相談もございますから暫時休憩されて、あらためて懇談会なり、理事会を開かれたいと思います。
  39. 菅家喜六

    菅家委員長 ただいまお聞きの通り園田君からの動議が出ましたが、そのようにいたしまして御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  40. 菅家喜六

    菅家委員長 それでは暫時休憩いたします。     午後三時三十分休憩      ————◇—————     午後三時五十分開議
  41. 菅家喜六

    菅家委員長 休憩前に引続き開会いたします。  ただいま別室において理事会開会いたしました。本日の議事並びに明日の議事のことについて、あらためて御協議を申し上げますが、理事会決定は、本日の本会議においては大蔵大臣外務大臣の両大臣演説を聞くことに決定いたした次第であります。これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  42. 菅家喜六

    菅家委員長 さよう決定いたします。  なお明日は、本会議を午前十時に開会いたしまして、本日行いました大蔵大臣外務大臣、両大臣に対する質疑を行いたい、こういうことに決定した次第でございますが、これも理事会決定通り異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  43. 菅家喜六

    菅家委員長 御異議なければ、さよう決定いたします。
  44. 山本幸一

    山本(幸)委員 この機会にお願いしておきたいことは、委員長を通じて総理大臣の出席を、ひとつ明日ぜひお願いしたい。
  45. 菅家喜六

    菅家委員長 なお、皆さんの御要望の点は、委員長の方で心得まして、なるべく御要望に沿うようにいたします。  なお、明日の本会議は午前十時開会決定いたしましたが、そこで大蔵外務大臣に対する質問であります。このことを本日のこの委員会決定いたしておきたいと思います。これに対する各党の御意見を伺います。
  46. 椎熊三郎

    椎熊委員 どうせ与党は御遠慮なさるだろうと想像しますが、わが党は質問したい。外務大臣にも大蔵大臣にも質問いたしますが、こういう場合ですから、時間等の制限は適当に——先刻の理事会では、大体各二十分ずつでどうかという話がありましたが、そのくらいで適当だと思います。わが党はそれに賛成します。大蔵大臣に対する質問二十分以内、外務大臣に対する質問二十分以内という理事会申合せ賛成いたします。
  47. 菅家喜六

    菅家委員長 ただいまお聞きの通り椎熊君より御発言がありましたが、理事会決定通り大蔵大臣に対する質疑各党一名二十分、外務大臣に対する質疑同じく二十分以内ということに決定するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  48. 菅家喜六

    菅家委員長 さよう決定いたします。
  49. 椎熊三郎

    椎熊委員 但しわが党は、かわつた人を二人出すかどうかについて留保しておきます。一人の人でやるかもしれません。その際は、二人分の四十分という意味ではありませんけれども、多少時間の超過がある場合もあるから、この点を留保しておきます。
  50. 山本幸一

    山本(幸)委員 私の方も、今の改進党の発言賛成いたします。そこで私の方の質問者は、わかつておりますから申し上げますが、外務大臣に対して勝間田清一君、災害に対して八百板正君であります。なお、先ほどお願いしたように、ぜひ総理大臣の出席を強く要望しておきます。
  51. 椎熊三郎

    椎熊委員 申し遅れましたが、わが党は竹山君です。
  52. 土井直作

    土井委員 わが党は、災害に対する質疑は川島金次君、外交に対しては戸叶里子君です。戸叶君の場合は、あるいはかわるかもしれませんが、今のところ戸叶里子君と御承知を願います。
  53. 中村梅吉

    中村(梅)委員 質疑者は追つて御連絡いたします。わが党からも大蔵大臣並びに外務大臣に対する質疑をいたします。
  54. 中村英男

    中村(英)委員 私の方はできますか。今まで一般質問はやらしていただいておりましたが……。
  55. 菅家喜六

    菅家委員長 小会派の取扱いはいかがいたしますか。
  56. 土井直作

    土井委員 まとめて一本で一人。
  57. 椎熊三郎

    椎熊委員 討論でないから、まとまるでしよう
  58. 中村英男

    中村(英)委員 それじや、二十分で一人ですね。
  59. 菅家喜六

    菅家委員長 そうすると、ただいまの通り各党質問者と時間その他は決定いたしました。  田中元君の追悼演説は、館俊三君にきまつておるそうでありますが、きようの両大臣演説の終つたあとにやるということで御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  60. 菅家喜六

    菅家委員長 御異議なければ、さよう決定いたします。
  61. 田渕光一

    ○田渕委員 理事会のおきめの通りで異存はございませんが、災害のことでありますので、自由党がこの質問をするかしないかということは、私は対策委員会でもきめたいと思いますから、留保しておきます。
  62. 椎熊三郎

    椎熊委員 理事会では遠慮すると……。
  63. 田渕光一

    ○田渕委員 そんなことはわれわれちつとも聞かぬ。災害自由党でやらぬということがあるものか、留保しておきます。     —————————————
  64. 菅家喜六

    菅家委員長 なお、事務総長より御相談があります。
  65. 大池眞

    大池事務総長 この前の委員会で申し上げておきましたが、請願と陳情の取扱いについてでございます。閉会中にすでに受取つておるものも五百件もあるわけでありますが、この七日の短期国会に、請願陳情等、あらゆる場面に応じたものが出て参りましても、印刷をしたり、処理に非常に困難で、もう一ぺん出しかえるというような不便があつてはいけないので、今度のは、災害関係並びにこれに準じてどうしてもこの国会中にというものだけを正式に受理をして、あとは次の国会までお預かりした方が、出しかえせずに便宜かと思います。従来短期臨時国会では、そういう取扱いをいたしておりましたが、どういたしましようか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  66. 菅家喜六

    菅家委員長 ただいま事務総長説明通り従前通り請願陳情を取扱います。
  67. 大池眞

    大池事務総長 なお、閉会中に継続審査をやつてつた案件がありますが、これは従来通り、やはりその委員会に再付託をする形でよろしゆうございますか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  68. 菅家喜六

    菅家委員長 御異議なければ、さよう決定します。  本日の本会議は午後四時二十分に開会いたします。明日は午前十時。  本日はこれにて散会いたします。     午後三時五十九分散会