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中川(俊)
委員 そういうことならやむを得ぬわけでありますが、ただわれわれは、この重大な
国会に、
総理が
政府としての
施政方針をお
示しにならない、ことに今聞けば、
総理は
用意がまだできていないということです。
国会を開くということがわか
つていて
用意ができていないということは、実に不見識きわまると思う。改進党さんが、一週間の
短期間でも開けとい
つて申し出られたこと、さらに
社会党においても、この重大な時局に際して、
国会を早急に召集して善処しなければならぬ、こういうことで、これはすべての総意であ
つたと思う。同時にまた
国民の
意見でもあると思う。ことに昨日の
運営委員会で問題になりました
ように、
救農国会とは銘打
つておりますけれ
ども、しかし
MSAの問題であるとか、
李承晩ラインの問題であるとか、さらに竹島の問題とか、あるいは
アメリカとの間にいろいろと
国際情勢についての検討が行われておるはずである。こういう重大問題について
国民は、一体
日本は今後どうしてや
つて行くのだろうかという重大な関心を持
つておるときです。だから
総理が、
用意ができていないからという
ようなことを言われても、りくつにならぬ。
国会を召集しておきながら、
用意ができていないということは、不見識きわまる話じやないかと思う。
従つて私
どもといたしましては、ことにわが党といたしましては、
総理に、ぜひとも短時間でもよろしいから
政府の
施政方針を
示してもらいたい。きのうも
お話申し上げた
ように、そういう
ようなことで、とかく
国会に出たがらないということになれば、やがては
国会軽視ということが問題になると思う。都合のいいときには鎌倉へでも一人でこそこそおいでになるのだから、この
国会に出て来て
政府の
施政方針ぐらいお
示しになれぬ
ような、ばかな話はないと思う。わが党としては、とにかく
総理にぜひとも御出席いただく
よう、ことに先ほど
官房長官に
お話申し上げまして、
官房長官もこれに対して善処する——むずかしいかもしれないが善処するという
お話があ
つた。とにかくできるだけの
努力はするという
お話があ
つたから、
努力していただいて、
国民の聞かんとしておるところの声を、
国会を通じて聞かしていただく
ように、
運営委員長はお
帰りな
つて早々でまことに恐縮ですが、
運営委員長から特にこの点おとりはからい願いたいと思います。