○鈴木(仙)
委員 大臣の御答弁、どうも私は見解の相違なんで、とにかく私は大阪の
建物は知らないのですが、大臣もビルかなんか建てるときに、建築
基準法に非常に拘束されてお困りに
なつたことがあるように聞いておりますが、あれは建築
基準法の三十一メートルのものが二十メートルふえておる。五十一メートルの
建物はざらにありません。これは見解の相違で、しかも大臣がそういうふうなお考えで御答弁になるのはいたし方がありませんが、私
どもの方はしろうと考えで、防空上これは絶対にいかぬと思う。防衛上この
鉄道会館はすこぶる支障があるという考え方を私は持
つておるのですが、しかしいずれにしましても、これだけの重大なるものを建てるのに、大臣の六月二十五日の御答弁では、
国鉄当局から何の話も受けていないという。
監督のお立場にあるあなたが御存じなか
つた。そこに私
どもはどうも実に奇怪しごくなるものを見出さなければならない。これは私の考え方ですが、今大臣は非常に
国鉄側に立
つて、
鉄道会館を何とかしてこのままに建てさせたいというお心持があるかもしれません。しかしこの
鉄道会館はあなたに御相談がなか
つたのだ、そこにどうも非常に奇怪なものが存在しているのではないかと思うので、私は現在の
国鉄の機構と
運輸大臣の権限に対して、こんな憎まれ口の一つもききたいと思う。しかし
鉄道会館ができるとかできないとか、その
建物が大きいからとかいう問題で——私はきのうの
理事会に申しましたけれ
ども、世間でいうように、何かスキヤンダルをたたき出して、五人や十人のなわつき者を出すとか出さないとかいう問題を論議しているのではないのです。私は
国鉄の態度として、こういうことに忙殺されて、本来の目的を忘れていてはいけないということなんだ。ですから、きわめて巧妙な津田君が、何か
国会の問題に言及し、われわれの政争の具に供するなんということも新聞社かなんかに投書したけれ
ども、そんなことはない。私
どもは政争の具に供するなんということじやない。だから私が大臣に御質問したそのあくる月の七月四日に
長崎君に質問を開始しましたときから、私としてはこれはきわめて巧妙に法網をくぐ
つているからということが前提としてある。これは東大の法学士連中の集まりですから、なわつきをひつぱり出されるような、そんな下手はことは決してしていないと思う。しかし紙一重で世の中には
法律の裏まで行くのがある。紙一重まで行くやつ、それでひつかからないやつが一番悪いと私は考える。そういうふうなことで国民が泣かされ、国家が危殆に瀕してはいけないというふうな考え方で、私はあえて憎まれ口をきいているのですから、大臣も、そういう話をされなか
つた。——この間六月の二十五日の、どうもあんなものが建ちおるのはちつとも知らなか
つたというあの当時のお考えで、私は大臣のお心持はよくわかりますけれ
ども、これは十分御研究していただきたいと思います。
そこで次に、
工事の
現状と契約の変更について質問したいと思います。
工事は現在どういう
状況ですか。
工事費は
国鉄との間に区切りをつけて精算されていますか。精算されているなら、実情はどうですか。基礎
工事は原設計通り十二階建のものを支持する強度を盛り込んで進めているのですか。この点を具体的に答弁していただきたいと思います。今までに使
つた作業人員の延労働量、それに対する賃金はどう
なつておりますか、これもお尋ねしておきたいと思います。