○
政府委員(
近藤直人君) お答えいたします。
確か昭和二十二年から
新制中学の
整備の
国庫補助が開始されたと記憶しておりますが、爾後今日まで国の
補助の
基準といたしましては、御
指摘のように一人〇・七坪という
基準で参
つておるのでございます。今日までそれが国の
補助といたしまして、二百億以上のものがすでに支出されておると記憶いたしておりますので、この〇・七坪という
基準につきましては、確かに
応急最低基準でございまして、これはすでに御存じと思いますが、
廊下と
教室と
便所という誠に貧弱な
応急の
最低基準でございます。我々は決してこれで十分とは
考えておりません、又
学校側といたしましても非常に不自由を感じておることは一承知しておりますが、如何せん
財政の都合上今日まで〇・七坪ということで参
つて来たのであります。併しながら大体〇・七坪もほぼ目的を達しました、と申しますのは、当初の
不足坪数をほぼ
充足いたしました結果でございます。これは勿論計数上の
充足でございますが、ほぼ
〇・七坪の
充足を今まさに見んとしておりますので、従いまして将来はこれはどうしても
最低基準までこれを
引上げなければならんということを強く要望しております。又私
どももさように
考えておりますので、是非これを
最低基準の線まで持
つて行きたいというふうに
考えております。その
最低基準と申しますのは、〇・七坪に予想しております
廊下とか
教室とか
便所のほかに、
管理室、これは
職員室でございますが、
管理室のほかに
特別教室といつたものを加えましてこれは結局
生徒一人
当り一・二六坪になるわけでございますが、この一・二六坪まで是非
充足いたしたい、将来は是非この線まで
充足いたしたいと、かように
考えておりますが、
只今私
どもの
考えといたしましては、これは〇・七坪を完成いたしました暁におきまして、この一・一
穴坪の
充足という問題を取上げたいと、実はさような
心組を持
つております。一・二六坪と申しましても、必ずしも十分ではございませんが、当面とにかく
最低基準で困難を極めておりまする
学校に対しましてこの一・二六坪ができますれば、相当私は
充実されるのではないかというふうに
考えております。