○松浦定義君 この問題は、今聞きますと非常に重大な問題だと思いますので、私は簡単に一、二の点をお聞きしたいのでありますが、先ほど通産省と
農林省との間に、ただ個人的な繋がりによ
つて云々ということがあ
つて、非常に私どもとしては遺憾だと思うのです。従
つて何ら機構を持たない。そこで私は
農林省が
一つの肥料を農家に対してこれがいいというまでには、恐らく試験場を通じて
相当長い間試験をさした結果だと思うのです。従
つて試験場が長い間の経験によ
つて、折角できた肥料が何ら通産省との間にそういう機構を持たないでできておるということについては、私は非常にこれは疑惑の念を持たれる面ができて来るのじやないか、というのは、今非常に
生産者としては増産を強要されておる。従
つてこの肥料の面についても自由に製造ができるけれども、
末端の
農業協同組合というような団体を以てしては、どうしてもこうしてもできないというような
意味から、或いは又業者団体がそういうようなことをや
つておるときに、例えば米の増産の秘訣という中に、これこれの化成肥料を使
つたことよ
つて、これこれの米の増産ができたということが出て来るのであります。従
つてその半面に
農林省或いは通産省だとか、何とか、そういうものが出て来ますと、農家というものは理由の如何を問わず、それを買おうとしておる。従
つてそういう面の責任というものは当然
農林省が負うべきであるにもかかわらず、通産省との間の製品の過程において、何ら繋がりを持たないでそれをや
つておるというこの半面に、今いろいろ聞きますと、或いは業者との間の繋がりというものが何らかそこに出て来るというような隙を与えておる事実は、これは否定できないと思うのであります。この際やはり今までそういうことがないとしても、やはり
農林省としてもそういう機構を率直に作る必要があるかどうかというようなお
考え、これはただ肥料問題ばかりでなく、今問題にな
つております農業機械化促進法の中にもありますように、こう機械の問題についてもそういうことが言われるわけなんです。そういう大事なときに、一々そういう欠陥ばかりあるものを使
つておいて、表面に出たものばかりを
農民に対して見せびらかすような、そういうような政策はいかんと思います。従
つて先ほど
河野委員から申されましたように、仕出し屋の親方のように、例えば今国鉄で問題にな
つているああいうようなことが……、肥料或いは農機具の中にそういう親方がいるのではないかということも
考えられるのです。従
つて資料の提出を求めたいのは、現在
農林省が推奨しておるその肥料が、通産省が指定した工場或いはそうした面について、どういうような、どれどれの会社に対してどれどれの量つまり出しおるかというような面と、更に又この
内容と
関係しておりますところの、例えば重役、その重役の前歴、こうい
つたようなものも
一つできれば参考までに出してもらうことによ
つて、私どもはごの肥料の問題と絡めて、先ほど申上げましたような、この農業機械化の
問題等の資料にもして見たい、こういうように
考えますので、そういう資料が通産省或いは又
農林省として出してもらえるかどうかというようなことを
一つお聞きしたい。