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1953-07-08 第16回国会 参議院 電気通信委員会 第8号
公式Web版
会議録情報
0
昭和二十八年七月八日(水曜日) 午後二時十六分開会
—————————————
出席者
は左の
通り
。
委員長
左藤
義詮
君 島津 忠彦君 久保 等君
委員
津島 壽一君
新谷寅三郎
君
山田
節男
君
国務大臣
郵 政 大 臣
塚田十一郎
君
政府委員
郵政省電波監理
局長
長谷
愼一君
事務局側
常任委員会専門
員 後藤 隆吉君
常任委員会専門
員 柏原 榮一君
—————————————
本日の
会議
に付した事件 ○
電波行政
に関する
調査
の件 (
放送関係
に関する件)
—————————————
左藤義詮
1
○
委員長
(
左藤義詮
君)
只今
より
委員会
を開会いたします。 先ず
最初
に
電波行政
に関する
調査
を議題といたします。
山田委員
より
放送関係
について
質問
の通告がありますから、
質問
を
許可
いたします。
山田節男
2
○
山田節男
君 今日わざわざ
郵政大臣
並びに
電波監理局長
の御
出席
を
願つて
御
質問
申上げたいことは、これは
放送法
の一部改正については、明後日ですか、
委員会
で
提案理由
の説明があり又その質疑が行われるそうでありますから、直接
放送
については御
質問
申上げませんが、大体
電波行政
を今後どういうふうにやるのだという
政府
の
政策
と申しますか、こういう点について
大臣
にお聞きし、又
技術
的の
部面
は
長谷監理局長
にお聞きしたいと思います。 先ず第一に、去る五月ですか
周波数
の再
編成
がありまして、大体その
割当
がきま
つた
わけであります。なお今後
放送局
の開設の
申請
が出ておる。そうすれば大体全国に三十以上の
ラジオ放送局
ができるわけです。
従つて民間放送
が今後どんどん殖えるわけでありますが、
日本
の社会、
経済方面
からみまして一県に一
放送局
というようなことになりますと、一面においては
放送局
、これは株式会社にな
つて
おりますから、そうい
つたよう
なものがいわゆる
自然競争
をする。それから
放送
する
サービスエリア
が重複している面が一ある。これは業者にと
つて
も非常に不利益だ。それから
スポンサー
、いわゆる
広告主
から申しましても実は
放送
の回数の煩に堪えない。それから
広告放送
でありますから、
広告放送
がいよいよ盛んになるということになれば、一面商品というものに対して
放送料
というものが転嫁されるという虞れがある。
従つて
これは
消費者
にと
つて
有利でないというような
部面
も或いは
政府
ら将来、現在
免許申請
をしているものに対して全部御
許可
になるのかどうか。そうしてその上今私が申上げたようなことについて何か
政府
でお
考え
にな
つて
いることがあるかどうか、これを極く抽象的でもいいんですが、承わりたいと思うのです。
塚田十一郎
3
○
国務大臣
(
塚田十一郎
君) これはまあ極めて抽象的なものの
考え方
でありますが、今御
指摘
になりましたように、一県に
一つ
ずつ許すという
考え方
を必ずしもと
つて
いいか悪いかということは私も非常に
考え
ておりますが、殊に
日本
の現在の
府県制
というもの自体が
府県単位
にものを非常に
考え
がちでありますために、大きな
府県
も小さな
府県
も、皆一律に
府県
であれば一人前という
考え方
にな
つて
おる。
電波
のようなものは行政的な区域に捉われずに動くものでありますから、これを
府県単位
で
許可
をして、御
指摘
のような相互の間に混乱を起すというようなことになればその面から来るマイナスもかなり
考え
られますので、今まで許しておるのは一応止むを得ないにしましても、今後新らしく許すものについては、そういう面について十分に
検討
しなければならないと、こういうふうに
考え
ておるのであります。ただこういうことは、いつも申上げたように全く素人でありますから、
事務当局
とそれから
審議会
に十分御
相談
をして
意見
を聞いた上でそういうものを十分善処したいと、こういうふうに
考え
ておるわけであります。ただ今
審議会
は御
承知
のように五名定員のところ二人の欠員が出ておりますので、早急にこれの補充から始めなければならないということで、先般何人かの候補を挙げて、それぞれの筋と今折衝中でございまして、もう近くきまるのではないかと、こういうふうに
考え
ておるわけであります。
山田節男
4
○
山田節男
君 それは
技術
的な
方面
については、これは別に又
電波監理局長
に御
質問
申上げたいと思いますが、
大臣
だけの御
質問
としてもう
一つ
、この
方針
は今おつしや
つた
ことは、これは
電波管理審議会
なり、或いは
電波技術審議会
もあるそうでありますから、
電波監理局
が
主体
とな
つて
これは将来
電波行政
の何と申しますか、
各国
で非常に困
つて
いるお互いにインターフアイアをなすもの、役に立たないというもの、これは今のうちに私は
予防的措置
を至急に
立て
てもらいたい、かように考をておりますから。今
大臣
のおつしや
つた
ことは、それぞれのほうに至急そうい
つたよう
な
方針
を
政府
としてお
立て
になるが私は結構じやないか。それからその次に、やはり
ラジオ放送
に関してでありますが、今申上げたような相当な
日本
の長い島で
地域
の狭い所で、
ラジオ放送局
というものの数が私は
飽和点
とは申しせんけれ
ども
、
技術
的な改善によ
つた
ら
飽和点
とは申しませんが、併し例えば
飽和点
でなくとも、先ほど申上げたような経済的な社会的な情勢からみて、必ずしもこれが有利ではないという疑問を抱かれるのであります。御
承知
のように
東京
では、
大臣
に宛てて
東京都内
にもう三ケか四ケ所か
ラジオ放送局
を開設したいという
申請
が出ておるやに聞及びます。又
そうい申請
をしておる人から、我々もいろいろの
陳情等
も受けておるわけでありますが、今日
公共放送
が一ヶ所、それから
ラジオ東京
、それから
民間放送
であろうと思いますが更にこれに三局乃至四局加るるということは、先ほど私が
質問
申上げましたような趣旨からい
つて
もこれは妥当であるかどうか、こういうものに対して
政府
はどういうようにこれをお取扱になるのか、その
方針
がきま
つて
おれば承わりたい。
塚田十一郎
5
○
国務大臣
(
塚田十一郎
君)
東京
のこれから先の見通しは、御
指摘
のように今
四つ民間放送局
からは
申請
が出ておるのであります。そのほかに
短波
のものが幾つか出ておるのでありますが、併し
周波数
の
関係
でもう許しても一局しか許せない、こういう
状態
であります。一局は許せるしこれは
四つ
の
競願
が出ておりますのでありますから、
十分選択
をして、どれかに
一つ
は許さなければならんのではないかと、こういうふうに
考え
ております。それとは別に
短波
のものは、これも
技術
的な
観点
を十分考慮いたしまして、許せるだけは許したいと、こういうふうに
考え
ておるわけであります。
山田節男
6
○
山田節男
君 これは
大臣
から御返答が願えなければ
長谷局長
からでもよろしうございますが、
ラジオ放送局
としては成るべく
パワー
の強いものが欲しいい、これは
民間放送
においては当然の要求であろうと思う。それも数の少いうちならばよろしうございますけれ
ども
、北は北海道から南は九州、それから中部、京阪、
東京
というように、五十キロ乃至百キロというような大きな出力がどんどんできる。将来これは
政府
にいたしましても、或いは
民間会社
とすれば、
ラジオ
で電報とか電話を扱う
ラジオ通信
、或いは緊急な、遭難の船に対して信号を送るとか、こういう場合には勿論強力なものが
公共
的な
理由
から必要だと思うのでありますが、そういたしますと、やはり
電波
の干渉と申しますか、インターフイアランスというものによ
つて無線通信
というものの効力が非常に下
つて
来る。これも現に
アメリカ
も非常に困
つて
おります。いろいろな策を講じているわけですが少くとも今
電波法
にはそういうことが書いてありませんが、将来の
日本
の
電波行政
とすれば、やはりそうい
つたよう
な
公共
的な
ラジオ
の
通信
或いは救難に使う、これは協力しなく
ちやいかん
がその他のものについても成るべく弱い
パワー
でやる、これは
アメリカ
の
通信法
にも
一つ
の
原則
として掲げてある。然るに今までは数が少なか
つた
のですが、今度
民間
並びに
政府
も、
公共機関
でそういうものを非常に使うようになりますと、私はもう今日
電波行政
上、そういう
原則
を法律上措置しておく必要がああるのじやないかと思うのですが、この点どういうふうにお
考え
ですか。
長谷愼一
7
○
政府委員
(
長谷愼一君
) お答え申上げます。
只今お話
の点は、私
ども
御趣意御尤もだと存じております。この
電波
を利用するのには
一般
的に申上げまして、
お話
もござましたように、
必要最小限度
の
電力
を
使つて
、他に妨害を及ぼさないように心掛けなければならないことは、御
案内
のごとく
国際電気通信条約
の中にも謳われておることでございますし、又
電波法
におきましてもその精神をくみまして、そういう条文もあるわけでございます。
放送局
の場合にも同じような
考え方
で行くのが当然だと存じますが、又一方この
放送
の場合には御
案内
のように、
国際
間にいろいろ長いこと
検討
の末に、
各国
の
電波
の
割当
がきめられて、
電波
の
割当
をきめるときには
電力
も一緒に
考え
て、どの
電波
をどれだけの
電力
で、その国のどこの都市から
放送
を行うかというところまで細かくきめているのでございます。言葉を換えますと、
放送
に使います
電波
は、その国の大きな無形の資源ともなるわけでございますので、非常に
利害関係
も多いのでございます。長い間のいろいろの
会議検討
の末にきめられたわけでございますが、そういう
観点
から
技術
上、或いは
国際条約
上支障のない範囲では、
放送
には相当の
電力
のものを活用してもよろしいのではなかろうかと思
つて
いるわけであります。勿論その
放送
の使命なり、
放送
をいたそうと思います
地域
の、広さの
意味
の
地域
なり、そういう点もいろいろ勘案の上で、どの
放送局
にどれだけの
電力
のものということを具体的にきめて行かなければならないと存ずるのでございます。過般いろいろ
公聴会
その他も開きまして
検討
をいたした結果、決定を見ました
放送用
の
周波数
の再
編成
も、その点に
十分意
を用いて決定いたしたいと存じている次第でございます。
山田節男
8
○
山田節男
君
長谷局長
にお伺いしますが、今回の
周波数
の
割当
再
編成
を
公聴会等
で考慮した、こういうのでありますが、現在までのこの
チャンネル
の
割当
がそういうことになれば、今日までは何と申しても余裕があるからまだよか
つた
と思うのであります。ところが先ほど申上げましたように、これは将来もう無限に需要が殖える、
従つて
いろいろな
放送
が殖えるのじやないかと思う。そういたしますとやはり
政府
で
一つ周波数
を成るべくセーブして、そうして多
方面
に使わせる、きま
つた
チャンネル
の幅というものに対して、できるだけ多数なものを有効に使わせるということになれば、やはり成るべく弱い
電力
を以て間に合わせる、こういう
根本方針
というものは、これは
電波行政
のいわゆる
根本
じやないかと思う。殊に
国際
も然りでありますが、
国内
の
電波行政
としても、私は
国際
的にもつと重要じやないかと思うわけです。そういう
意味
で今日までそういう弱
電力主義
に基いて
電波
の
周波数
なんかの
割当
を規制するというようなことが多少疎かであ
つた
のじやないか。と申しますのは、例えば盛んに、今できました
民間放送
といたしましては、成るほど五百ワットもありますけれ
ども
、一キロ、三キロ、五キロ、十キロ、こういうような
割合
に強いものを
使つて
おる。これは
商業放送
として強い
パワー
を持つのは当然でありますけれ
ども
、そこに私は
一般
の
公共
の
利害
ということから
考え
て、相当
政府
が強く規制する必要があるのじやないか。いわゆる弱い
パワー
で以て成るべく多
方面
に有効に使うというような
主義
が私に確立されることが
政策
として非常に重要じやないかと、かように私は
考え
るから
質問
申上げたのですが、今日まで
政府
がやられたことは、必ずしもそういう
主義
に基いておやりにな
つて
いないと、かように私は感ずるのでありますが、将来はやはりそういう成るべく弱い。
パワー
で以てやるという御
方針
はあると確認してよろしいかどうか。この点
一つ
伺いたい。
長谷愼一
9
○
政府委員
(
長谷愼一君
) お答え申上げます。
お話
の
通り放送
におきましても
必要最小限度
の
電力
で行うのは当然だと存じております。
国際
間の取極では、例えて申上げますと
東京
では百五十キロまで現在
NHK
が行な
つて
いる
電波
では
放送
をやり得る
協定
が結ばれております。又札幌とか福岡でも同じように百キロまで増力することを
国際
間では
協定
ができておるのでございますが、現在
日本
としてそこまで増力する必要は認められておりませんので大体五十キロ或いは特殊の場合だけ百キロということが行われておるわけでございます。
民間
の場合も同様の
考え方
で、
必要最小限度
の
電力
で行くようにすべきが当然だと存じておりますが、又一方御
案内
のように、
日本
の
国内
の
受信機
は
割合
にいろいろ
関係者
の御努力によ
つて
改善されては来ておりますけれ
ども
、まだ大部分が
並四球
とか或いは高周波一段付の
比較的程度
の低いものでございまして、やはり諸外国の例に比べまして、出す
電波
のほうを強力にしてや
つて
、比較低廉な
受信機
で聞けるようにというような
方向
で以て従来来ておりますものですから、どちらかと申しますと、欧米に比較いたしますならば、
放送局
のほうの
電力
をやや高めに従来して来てお
つた
と言わざるを得ないと思います。今後は
受信機
の改善或いは優秀な
受信機
の
普及
ということも睨み合せまして、
放送局
の
電力そのもの
との
関連
も
考え
て行かなければならんと
考え
ますが、当分はやはり現状の
受信機
の
分布状態等
からいたしまして、従来と同じような行き方で行かざるを得ないのではないかと存じております。又今後相当強力な
電力
の
放送局
を免許するような場合には、勿論
技術
的にも或いは経営的にも既存のものとの
関連
その他を十分
考え
て行かねばならないことは
お話
の
通り
だと存じております。
山田節男
10
○
山田節男
君 今日は時間が制約されておるのでありますから、その他の問題については又他の機会に御
質問
申上げたいと思いますが、もう
一つ
この
電波行政
に関して、この
テレビジヨン
がもうすでに去る二月一日から、極めて限られた
地域
ではありまするが、併し大阪ですでに
正式放送
が始められておる、
東京都内
におきましては、これはもう
正式放送
にな
つて
来て、すでに半歳を過ぎておるのでありますが、この
テレビジヨン
の
放送開始
の当時予想したよりも、どうもこの
テレビジヨン
の
普及
が行詰
つて
おるんじやないか、
頭打
にな
つて
おるような
状況
にあります。現に
日本放送協会等
を見ましても大体
予定
の
視聴者
の数というものは、二カ月間の
ズレ
ができておる、今日約三千しかない。こういうようなことになれば、
公共放送
の立場におきましても、月額二百円の
視聴料
しか取
つて
ないわけで、優秀な
プログラム
というものが経済的に作り得ない。
従つて視聴者
も興味がない。こういう私は
一つ
の悪循環がすでに起きておるんじやないかということを我々は認めなく
ちや
ならんと思う。これは殊にこの参議院の
電気通信委員会
としましては、この
テレビジヨン
の標準方式問題或いは
正式放送
の
開始
の時期の
問題等
に、いろいろ慎重に
審議
がされまして、全体の空気としてはこれはもう
実験放送
を向うと同じように二年、三年や
つて
、而も
公共放送
からこれを出発すべきだというようなまあ
意見
が強か
つたよう
に記憶いたします。然るにまあ
吉田内閣
の下における
電波監理委員会
がああい
つたよう
な極めて不合理な結論を出しまして、
民間
の
テレビジヨン放送
を
最初
にして、そうしてその次に
公共放送
を始めた。現在すでに
東京
に二カ所、一個の
民間テレビジヨン放送
と
公共放送
とまあ二つあるわけなんです。而も
商業放送
の
テレビジヨン
も八月一日からもうすでに出発するという
予定
で
準備
をいたしておる。然るにこの
テレビジヨン
というものがさつぱり
普及
しない。この
頭打
にな
つて
おるという
理由
にはいろいろなこれはファクターがあると存じます。これは単に
郵政大臣
にのみ御
質問
申上げて
解決
すだきものじやないと思いますけれ
ども
、併し
電波監理局
を置いておられる
郵政省
として、これは
国民
の
テレビジヨン
の何と申しますか、利益を、完璧にこれを受けるべく
普及
せしめるというためには、何かこれに対する
政府
の
施策
を必要としておるんじやないか、まあ私はかように
考え
ておるのでありますが、少くとも
郵政省
に関する限りにおいて、今日のこれは我々
委員
が予想したような結果にな
つて
おる
テレビジヨン普及
の
頭打
に対して、何かこの具体的な
解決策
というものをお持ちにな
つて
おるかどうか、この点を
一つ
お伺いしたい。
長谷愼一
11
○
政府委員
(
長谷愼一君
) お答え申上げます。
只今
御
指摘
になりましたように、確かに
テレビジヨン
の
受像機
の
普及状況
は、
最初NHK当局
が予想いたしておりましたものよりは下廻
つて
おります。これには御
指摘
になりましたように、いろんな
原因
があるように存じておるのであります。例えば未だ
日本
の
製造工業界
の
準備態勢
が十分整
つて
おりませんために、
テレビジヨン
を
NHK
が始めました当初、
国産品
の
受像機
が市場に出廻
つて
おらなか
つた
。或いは或る
程度
の
輸入品
はございましたけれ
ども
、
一般
の
購買力
に比較いたしまして相当高価なものであ
つて
、一部分の
方面
の方にしかそういうものを消化するなにがなか
つた
というようなこと、或いは又今御
指摘
になりましたように、
NHK
が長い間
技術
的にも或いは
番組
の面でも研究や
準備
をや
つて
参りましたけれ
ども
、何と申しましても
番組
の面におきまして新らしい分野でございますので、まだ十分なところには行
つて
いない、こういうような点、確かに御
指摘
にな
つたよう
に
一つ
の
原因
でもあるのではなかろうかと存じておるのでございます。いずれにいたしましてもこれは
受像機
が優秀なものが安価にできまして広く
普及
することによ
つて
、
放送
をいたすほうも、或いは又たくさんはけることによりましてだんだん
受像機
の
値段
が低下し行くというように相共に助け合
つて
普及
するとになるわけでございますので、何その
方面
に対して
促進策
を持つべきということで実は
通産省当局
ともいろいろ
相談
の上で
工業会
に対する
融資斡旋
とか、或いはいろいろな助成とか、そういうことにつきましてもいろいろ
相談
の上で
施策
をとも
ども
にや
つて
おる
状態
でございますが、
郵政省
としましてはそういうことを直接実施す帰る
関係
にございませんので、今申上げましたように
郵政省
、或いは場合によりましては
大蔵省等
と話合いまして、今御
指摘
になりましたようないろいろな点を打開すべく努力いたしておるつもりでございます。御
案内
のようにこの
テレビジヨン
は例えば
日本
と同じような比較的似
通つた形態
をと
つて
おる
イギリス
におきましても、或る時期までは急激な
普及
のスピードを持
つて
行
つて
いなか
つたよう
でございまして、或る段階を過ぎまするならば相当
普及度
を以て発達して行くのではなかろうかと存じておるのでございます。
製造界等
の問題におきまして時期的にそういう点に至
つて
いない点がややあ
つた
ために、御
指摘
になりましたように一カ月或いは二カ月間の
ズレ
が現在生じておると思
つて
おりますが、価格も
割合
に私
ども
が
予定
してお
つた
よりは比較的早くだんだん低下して行
つて
いるような経過にございますので、早晩御心配にあずか
つたよう
な点の
解決
も順調な歩みをと
つて
行くのではなかろうかと期待しておる次第でございます。
山田節男
12
○
山田節男
君 今
長谷局長
が言われたように、要するに
視聴機
が
普及
しない、
値段
が高い、多くの庶民にと
つて
はこれは高嶺の花だというだけで、
自分
の手許に置くということはなかなかむずかしい。これは
経済的理由
が勿論私は第一だろうと思う。それから第二に同じように重要なことは、やはりその
プログラム
というものが貧弱だからどうも魅力がない、長績きしない、それからもう
一つ
は、これは私
ども
この
委員会
で、特に当時の
電波監理局
の総
局長
である
長谷長官
なり
電波監理委員会委員
の諸君に申上げておく。
日本
の
国情
として
日本
の
経済力
の貧弱な
生活程度
の低い所で、こういう
テレビジヨン
をしよつ
ぱなから二つ
も許すなんてそんなべら棒なことはあり得ないと思うのです。これは
吉田総理大臣
が
テレビジヨン
は時期尚早であるということを
予算委員会
で私の
質問
に対してはつきり言われたにかかわらず、極めて不明朗なる暗躍の結果、こういうていたら
くになつ
た。併しもうや
つた
以上は何とか収拾しなく
ちや
いけない。それで私いろいろ
考え
てみるのに、
商業放送
で
日本テレビジヨン
なんかももうすでに
放送開始
を間近に控えておる。
スポンサー
が付かないということは、
視聴者
が少いから
スポンサー
も効果がない、こういう
一つ
の矛盾に到達しておる。一方
公共放送
が
実験放送
から本
放送
に入り始めて、
NHK
がこれは
一つ
の公な
社団法人
のように私記憶しますが、
公共放送
をや
つて
おりまして、
予算
はやはり
ラジオ
と別個の会計を持たすという制約を受けて、お
つて
そうして実際僅か三千の
有料視聴者
を持
つて
、三千と言えば月に六十万円しかない。その金で毎日四時間としまして月に百時間、月間のプログラプを如何に安直な
方法
でしましても、ろくなものができるわけがない。ですから、今のジレンマは
視聴者
をどうして殖やすか、これは
通産大臣関係
、
大蔵大臣関
の
所管事項
も混
つて
おりますけれ
ども
、やはりこれは
郵政省
が
主体
にな
つて
、こんな貧弱な
日本
の
テレビジヨン
を始めたからには、これはやはり
BBC
が長い
間実験放送
をやり、その間においては
BBC
の
ラジオ放送
のほうの金を
使つた
と言いますが、国家も
政府
もこれに対して相当な
援助
を与えておると思う。そういうことになればまるで早生児のような、早く月足らずで生れたような、こういう
テレビジヨン
というものを、
政府
がこれをこのままに放
つて
おいたらこれは
プログラム
は妙なものになるのじやないか、かように我々は憂える。ですから、
政府
として
NHK
にも財政的な
援助
を与えるということはこれはできもしないし、する必要はありませんが、併し一方は
メーカー
の
方面
におきましてやるとか、
販売面
におきまして月賦をやるとか、これは
政府
が干渉しなくても
メーカー
に自信があればやるだろうと思いますけれ
ども
、併しこれはテンポというものには或る
程度
の
限度
があると思う、ですから何か
政府
は
一つ郵政局
が
中心
にな
つて
大蔵省
とか、或いは
通産省
と一体にな
つて
いろいろテレビの
普及
ということに対してお
考え
になる必要があるのじやないか。殊にこれは
フランス
のようなまだ
イギリス
よりも
生活程度
の低い国におきましては、これは
最初
から
自分
の国柄を
ちや
んと知
つて
おりますから、そういう個人的な家庭において
一つ
ずつ置いて楽しむという建前でなくて、或るべく大勢でこれを見るというような
視聴方式
を作
つて
おるわけです。併し
日本
はもうこういう事情で
以つて
、
アメリカ
のようにはできない。今
フランス式
になかなか各自一台ずつ買うわけにいかんから集団的に見せる。それについては
視聴料
を安くする、こういう
政策
をと
つて
おる。併し
日本
では勿論
アメリカ式
にな
つて
おるのであります。そこを
日本
の
国情
の実際を見て何か
政府
が二つカバーしてや
つて
、
テレビジヨン
の
普及方法
を
考え
てやる必要があるのじやないかと思います。若し今
長谷局長
言われた
程度
の
施策
しかないといたしますれば、これは私はやはりこの
テレビジヨン
の
普及
というものは、なかなか
普及
の速度が遅いと思います。
郵政省
が
中心
になられて、やはり
普及
しない現実のいろいろなフアクターを捉えられて、
国民
が
テレビジヨン
をエンジヨイする、これを
普及
化するということについてはもつと積極的な
一つ手段
をおとりにならないと、これは徒らに極く一部の人の楽しみになるだけで、我々が初めから予期した社会的、経済的、文化的な意義というものが失われるということになる。この点
一つ郵政大臣
に特にお願い申上げて、
郵政大臣
がイニシアチブをとられて
一つ対策
を緊急にお
立て
になるようにお願い申上げましてこれ以上の
質問
はもういたしません。
左藤義詮
13
○
委員長
(
左藤義詮
君) 他の
委員会
から督促があるようですし、
速記
の都合もございますので……。
塚田十一郎
14
○
国務大臣
(
塚田十一郎
君)
只今山田委員
よりいろいろ懇切なる
放送事業
の将来についての御
意見
を伺いました。私としましても極力その
方向
に努力いたしたいと
考え
ております。
左藤義詮
15
○
委員長
(
左藤義詮
君)
速記
とめて。 〔
速記中止
〕
左藤義詮
16
○
委員長
(
左藤義詮
君)
速記
を始めて下さい。 それでは本日はこの
程度
にて散会いたします。 午後三時一分散会